X以外のSNSでの投稿にはPrivatter+がおすすめです

見た目とは裏腹に

全体公開 3 3012文字
2016-11-28 21:21:40
Posted by @NAO31682

#SUHO



今日も彼はやってきた

時刻は18:30

辺りをキョロキョロ見渡して

カウンター近くの席に座る

そしてカバンを開き


あーあー今日もカバンの中身がぐちゃぐちゃ

本にノートに筆箱に

タブレットとそうそうメガネケースもお忘れなく


今日もやってきたお坊っちゃま

キムジュンミョンさん


「あ、坊ちゃまきた?今日も何か探してるの?」

『そうみたい今日は


あった!って小声で言って

嬉しそうにカバンから取り出したのは

腕時計

腕時計は腕につけましょ?ジュンミョンさん



私は貴方を知ってます

貴方は私を知りません



必ず定時にやってくる貴方に

私は恋に落ちたようです




見た目とは裏腹に





図書館司書になって数年

私は図書館に勤めていた


ここ最近18:30になるとやってくる彼

席に着くと必ずごそごそ探し物

どうやら鞄の中がごちゃごちゃしているらしく

毎日探し物から始まるの


一緒に働いてるセフナが隣で彼を見て笑ってた

見た目は清潔なお坊ちゃんなのにねって

たしかにいいスーツも着てるし

靴もいいものを履いていた



ある日書棚の整理をしていると


「すみません。オリバー・ウィリアムソンの

市場と企業組織ってどこにありますか?」

『経済書はこの棚のん?』


ふと彼の手元を見ると


『それです。』

「へ?」

『それ今手に持ってるやつ

「あ!これっ!あ、間違えましたミルトン・フリードマンでした

『資本主義と自由ですか?』

「そ、そうです。それです。あははは


真っ白な肌がピンクに染まり

なんだかとても可愛くて笑ってしまった


『こちらです。』

「すみません。ありがとう


彼は私から本を受け取りそそくさと席に戻っていった

落ち着いた人かと思ってたけど案外おっちょこちょいなんだな


それから彼は1か月

毎日18:30になるとやってくる

そしてごちゃごちゃの鞄をあさって

閉館の時間まで難しそうな本を並べて勉強をしていた

集中すると口が尖るのは彼の癖のようだ



「ここ最近毎日来てるね。よくあんな難しい本読んでて飽きないよなぁ。」

『そりゃ勉強しに来てるんだもん。』

「僕にはむりー。」

『まぁセフナには無理だね。』

「あとヌナもね。」

『へ?』

「あの人来るとずーっと目で追ってる。好きなの?」

『ばっ!バカ!そんな事ない!』

「へぇ怪しいけど?」

『そんな知らない人だし

「知ってるじゃん。名前も。」


彼と初めて話した日

そうミルトン・フリードマンの本を探していたあの日

彼はその本を借りて行った

貸し出しのカードには彼の名前


キム ジュンミョン


そう登録されていた



しかしある日を境に彼が来なくなった

お仕事忙しいのかな

いつもの18:30になっても

彼は現れなくなった



ちょっと

ほんのちょっとだけ



寂しかった



彼が来なくなって2週間が経った頃

時刻は19:00を過ぎた金曜日の夜

休日前の図書館は少し空いていた


カウンターで事務作業していた私は

ガタンという音で顔を上げた


『あ


キム ジュンミョンさんがやってきた

でもなんだか様子がおかしい

顔をしかめ書棚に手をついたり

机にぶつかりながら歩いていた


どうしたのかな

やっとの思いで席に着いた彼は

いつものように鞄をがさがさと漁りはじめた

少し違うのは鞄と顔の距離

ほぼ鞄に頭を入れて何かを探していた


仕事にとりかかり私はあることに気が付いた

そういえば

ふと顔をあげると机に彼の姿はなく

私はあるものを持って彼を探した


経済書のコーナーで

彼は本にものすごく近づいて何かを探していた


『あの

「うわっ!!び、びっくりした

『あ、すみません。』

「こちらこそえっと

『あ、あのこのメガネ

「え


彼の手にメガネを乗せると顔を近づけて確認する


「あこれ


手渡した黒縁メガネをかけると

嬉しそうに目を輝かせて

“僕のだ

そうつぶやいた


『やっぱり忘れ物で届いてました。

もしかして。って思って持ってきました。』

「あ、ここにあったんですね。よかった探していたんです。」

『よかったです。それでは

「あ、あの名前 さん

『どうして私の名前を?』

「あ、名札で

『あ、そっか名札で、何かお探し物ですか?』

「いやそうじゃないんですけど

僕会社の昇進試験のためにここにずっと通ってたんです

その昇進試験の結果が今日出て

『あ、昇進試験だったんですね。』

「い、いきなりこんな話されてもってかんじですよね。すみません。」

『いや、そんな事ないですよ?』

「今日その昇進試験の結果が出て、無事に受かりまして

それでもうここには通わなくてよくなったんです。」

『それはそれは、おめでとうございます。』

「あ、ありがとうございます。

それで今日伝えたい事があってここに来ました。

でも昨日で2週間経っちゃったんでコンタクトは切れちゃうし、メガネはなくすし

『律儀に2week守ってるんですね。』

「えあ、まぁ説明書にはそう書いてあったので

『あはは、確かに書いてありますね。』

「あ、あの僕キム ジュンミョンと申します。」

『はい、知ってます。』

「え?」

『毎日18:30に来てましたもんね。』

はい。僕の事知っててくれたんですか?」

『はい。毎日時間通りにやってきて

いっつも何かを探してました。』

「あぁ鞄の中が汚くて

『あなたが来ない間少し寂しかったです。』

「え

『またお会いできてよかったです。』

「あの


彼の眼鏡の奥の目が真剣な目をしたから

私の心臓はドクドクと心拍数が上がった


「僕とどこか出かけませんか?」

『え?』

「あぁずっと名前 さんの事が気になってて

僕とそのデートしてくれませんか。」


にこっとさわやかな笑顔がこちらに向いた

少し驚いたけど

私は戸惑うことなく“はい”と返事をする

すると彼は小さくガッツポーズをして

“やったやった

と言っていた

かわいいなぁ


「あでもどこに行きましょうかいきなり映画とかそういうのも

『じゃぁ

「どこか行きたいところがありますか?」

『まずはコンタクトを買いに行きましょうか。』



私がそういうと彼は恥ずかしそうに笑って

そうしましょうか

そう言ってにっこりと笑って頬をピンク色に染めた




----------あとがき----------

最近空港写真で上がるスホさんの

超近視画像がかわいくてかわいくて

初めてスホさんを書いてみました


スホさんって可愛いですよね。ふふふ

ということで初すーちゃんでしたっ!

おーしまいっ!


とっぴんぱらりんのぷー

しーゆー


SHIN


投稿にいいねする


© 2026 Privatter All Rights Reserved.