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カル烏 病院のベッドの上2

全体公開 1 823文字
2014-11-15 23:36:09
Posted by @krmnokrsm

 バァン、と発砲音のようなものが聞こえたような気がして、烏間はパソコンから顔を上げて外を眺めた。まさか、こんな時間に誰かが来るわけないと聞き間違いだったと思いかけたところで、先日のカルマの言葉を思い出した。
『なんかさ、知らない足跡があったんだよね』
 ハッとして烏間は立ち上がる。もしも、今の音が超生物の化け物を偵察するために来た殺し屋のものだったら。先ほど帰ったばかりのカルマが撃たれたのだとしたら。
 データを保存することすら忘れ慌てた様子で烏間は校舎の外へ出る。
 暗くてよく見えないが、人影が見えたような気がする。しかし、今はカルマが無事かどうか確認することの方が重要だった。杞憂で終わってくれと願いながら、烏間は生徒たちが駅に向かうときに使っている道を走り抜ける。暫く行ったところで倒れている人を見つける。
 駆け寄ると、カルマが血の気を失った顔をして倒れていた。腹から流れている血の量を見て、烏間は舌打ちする。一刻も早く病院に連れていかなければ失血死してしまうだろう。
 しかし、ここは山道。携帯の電波も危うく、救急車が入ってこれるような場所ではない。大通りまで烏間が運ぶしかない。ぐったりとしたカルマを抱きかかえながら烏間は山道を駆け抜けた。


 どうにかして病院へと連れて来たものの、カルマの手術は思ったよりも難航した。銃で撃たれているのだから弾丸を取り出さなければならない。その弾丸がなかなか取り出すのに時間がかかった。手術はなんとか終わったものの、いつ容体が悪化してもおかしくないと医者は告げた。
 集中治療室に運ばれた赤羽の姿を見送って烏間は拳を握りしめた。
 どうして早くに部外者が立ち入っていることに気付かなかったのか。カルマがこうなったのは自分のせいだと責めずにはいられなかった。
 事態を聞きつけたカルマの担任が駆けつけるまで、烏間は掌から血が出てることにも気付かずに拳を握りしめたままその場に立ち尽くしていた。


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