@nz_mst
あれこれ現世のオシャレを試して審神者に「どう? 可愛い?」と聞きに行っては言葉を濁され「(そっか主はこういう服は好きじゃないのか)」と勝手に解釈してまた次の日違うジャンルの服を着ては審神者に会いに行くということをもうずっと続けてる加州清光。
ある日加州清光がいつものように最早挨拶と化した「どう? 可愛い?」を投げかけようとしたところ、ちょうど虫の居所が悪かったのか審神者は口を開きかけた加州清光の胸ぐらを掴み、「毎日毎日毎日なんなんだよ、可愛い? 可愛い? って。お前は俺が可愛いと言えば何でも着るのか、言わなければ自分の着る服すら決められないのか。一体なんなんだ、いい加減にしてくれ、俺は審神者の仕事だけで手一杯なんだよ。仕事以上のものを期待するな、押し付けるな、媚びるな、近寄るな」、そして改めて記すことも憚れるような悪態や罵倒をこれでもかと吐き出した。加州清光は半分宙に浮いて揺さぶられながらも区切りの良いところで返事をしようと思っておとなしく聞いていたけれど、言い切るなり審神者はどこかに行ってしまったので結局何も言い出せないまま、すべてが終わってしまった。
それきり審神者は本丸に帰ってこなかった。それでも最後に構ってもらえたことがとても嬉しかったので加州清光はその日着ていた服を今も大事に大事に仕舞っている。
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