@nuka_boshi
5年~6年くらい前に作りかけてたヘタリアRPGの没ネタ漫画。
四章構成で、三章のラストがこんな話になる予定だった。
アルフレッドとアーサーが割と酷い目にあってる。
あと若干焦げメイプルかもしれない。黒くはないと思うけどマシューがキツい事言うよ!
鬱展開と新たな鬱フラグ&そこからの復活に向けての布石…といったシーンなので前半がかなり暗い。
厨二病系勇者物。
……私の考える作品の勇者物は大抵勇者が不幸になる事からお察しください。
CP要素は特になし。……本人がCP要素無しのつもりでいるんだから無いんです!若干腐向け臭い気はするけど違うんだってば!
そしてセーちゃんがセーちゃんしてる。セーちゃん無双。カジキマグロ神の加護でもあるんじゃないかなこの子。
捏造人名注意。
なにがあっても許せる人向け。
設定の一部を晒しておくので脳内補完して読んでください。
唐突に始まり唐突に終わる。
三章のおおざっぱなあらすじ
紆余曲折の末にこの俺、アルフレッドが新しい勇者として選ばれたんだぞ!
楽しく人助けしながら魔王を倒そうと菊とマシュー、あとアーサーと楽しく旅をしてたんだ。
でも魔王のいると言われる最果ての大地に来たけど誰も居ない。
疑問に思う俺の背後で、仲間だった筈のアーサーが突然高笑いと共に攻撃してきた!?
勿論俺は勇者だからね、華麗に避けてアーサーを問い詰めたよ。
でもそこで明かされたのは驚愕の事実だった。
……そんな、魔王の封印を解いたのは味方の筈のアーサーだったなんて!?
戸惑いながらも俺は戦うよ、だって勇者だからね!
でもそんな俺にマシューと菊が待ったをかけたんだ。
世界の平和の為にもあの憎き眉毛に制裁を…と思っていた俺はそこでトンデモない事を聞かされた。
え?…アーサーが封印を解き放ったのは俺を勇者にする為だったって!?
どういうことだい?教えてくれ、マシュー!!
簡易キャラ設定→http://privatter.net/p/654735
(ネタバレとか自重しない!)















































どうしてこうなった
個人的に『勇者』というポジションにアルフレッドを据えた時に真っ先にやりたいと思ったのが、『少年勇者』が『不屈のヒーロー』へと進化していく成長の物語だった。
精神的にまだ未熟な少年アルフレッドが、一度は破れた夢を違う形に昇華して叶えるそういう感じの話がやりたいなーと。
無邪気で世間知らずで知らないところでずっとみんなに守られてた未熟な少年勇者が、兄の元を離れ精神的に本当の意味で自立しヒーローとして復帰する話がしたいなー、と。
ただ、アルフレッドが主人公だとやっぱり良くも悪くも謎の安心感がある。
その為私の未熟な力量では、中途半端な挫折では彼の成長がわかるシナリオを作れそうになく、『ならば徹底的にとことん落ちる所まで落ちて貰おう!這い上がる距離が長い方がアルフレッドの格好良さも上手く表現できるだろ!』と考えてしまった結果がアレである。
元々ストーリー練る時の座右の銘が『叩くなら折れるまで』なので、各章の主人公にそれぞれ精神的に落ちる所まで落ちてもらって、そこから這い上がってもらおうという試みだった。
一章と二章は物語の起と承であり、また主人公がロヴィーノやリタ(リヒテン)といった面々だった為にある程度手加減をしたり救済措置を与えたり出来たものの、転である三章やその後に続く四章ではガツンと落とした方が良いだろうという安易な考えから、アーサー短命設定が出来た。
アーサーが短命なら、『友達作ったところでどうせ最後は独り』『俺の恐怖を本当の意味で理解してくれる奴なんていない』と自暴自棄になってる設定からのツンデレ的対応が無理なく作れるし、気づかない内にアーサーが自分の為にと悪事働いていたと知ればアルフレッドに精神的に打撃を与えれる。
更に世界か兄か選べという王道展開も取れるし、アルフレッドとアーサーが不仲になる原因も作れるし美味しいと思った。
アルフレッドは、今まで自分が勇者として歩んできた道がアーサーにお膳立てされたレールを歩いてたにすぎない事、魔王により人々が苦しんだり傷ついたりしていたのは自分のためにとアーサーがしてきたことだと此処で初めて知る事になる。
更には、その混乱した精神状態のままに世界かアーサーどちからを選ばなくてはならない。
勿論、事前に『魔王の出現によりモンスターにおそわれた村の子どもに、魔王をぜったいに倒して欲しいと頼まれる』などの勇者物におけるお約束のエピソードを詰め込む予定でいたので、苦悩もその分大きくなる。
ここで考えていたのは『混乱のまま考える事を放棄し、勇者という肩書きに縋りアーサーに刃を向ける』というシナリオか、『戸惑ったままアーサーからも迫られた選択からも逃げ出す』という二つのシナリオだった。
最初は実は後者で話を作るつもりでいた。
『メリカ』ならこの程度でうろたえないだろうけど、この話の『アルフレッド』はそもそも人生が順風満帆すぎてここが初めてぶつかった壁なので、多分動揺して選択なんてできないだろうと。
…が、ここで『アルフレッドが世界を取りアーサーに刃を向けるとしたらマシューがアーサーを守り敵対する可能性』に気付く。
ついでに菊も流石にアーサーと敵対はしないだろう。
アルフレッド孤立無援である。
当初の予定よりも精神的に大打撃を与えられるのに気付き、何も考えず採用した。這い上がる距離が長い方が(ry
本来四章をアルフレッド編にする予定でいたものの、その後の展開を考え、ギルベルトにラストを飾らせようと変更。
元々ギルベルトの為に作ると決めたゲームだし、真打ちは最後でいいよね。
しかし三章四章を入れ替えた結果、問題が発生する。
精神的大打撃を受け一人では立ち直れなくなったアルフレッドを叱咤激励し特訓をしてやり戦いに送り出すのは本来ギルベルトの役割だったが、章の順番変更をした結果、時系列的にギルベルトがアルフレッドの元に辿りつく事が不可能になってしまったのである。
ちなみにこのシーンでのギルベルトは記憶が正しければルートとローデリヒとバッシュに誤解され追われ戦闘、マグマダイブからの奇跡の生還、その後休む間もなくギルベルト編開始時からずっと鬼ごっこ(命懸け)をしていたイヴァンに追いつかれ、更にはよりによってその局面で誤解とすれ違いによりそれまで味方だったエリザベータがイヴァン側についた為にイヴァン&エリザベータコンビとの戦闘になる。なんとか説得し誤解を解くが今度はフェリクス&トーリスコンビの強襲によりパーティ分断、孤立無援で逃げ回りながら二人を相手に戦う羽目に陥っている(その後他のパーティキャラと合流して再戦するまでずっと独り)、というカオスな状態だった。
この状況でアルフレッドの元へ飛んでくる事が出来たら人間じゃないだろ、という事で、アルフレッドをギルベルトの元に連れ出す役が必要になった。
しかしこの場面で自由に動けて尚且つアルフレッドを探し出し接触できる可能性があるのは、誤解が解けて味方になったばかりのイヴァンと、最初から割と自由に動いているナターリャ、そして、アーサーへの報復を目論むセーちゃんの三人。
前者二人は、容赦がないので下手するとアルフレッドにトドメを刺しかねない。精神的に追い詰められ立ち上がれなくなってるアルフレッドにいきなり会わせるのはかなり不安だった。
また、他の章での活躍も多いので無理して出す必要も無い(特にナターリャはギルベルト編でパーティに一時加入する、またアーサーの不審な行動を探る為にスパイをする、窮地に陥ったリタ(リヒテン)を逃すなど、全体的に出番に恵まれていた。)。
そんなわけでセーちゃんに白羽の矢が立ったのだが…。
ぶっちゃけ彼女はアーサーの境遇に同情するようなキャラクターではないし、そもそも直前まで理不尽に命令されたり色々してるので遠慮などある筈ない。
なので、アーサーに大事にされてきたアルフレッドに対しても遠慮が無く、またアーサーに一泡吹かせたいというのが行動指針なので、その為の行動なら多分なんでもしてくれる。
また、程々に無力だがそれを嘆くほど悲観的ではなく、寧ろ自分の力量を正確に把握し他者に素直に頼れる。故に、『じゃあギルベルトたちに合流して協力してもらおう』という発想を自然としてくれる。
この局面で此れ程無理なく都合よく動いてくれるキャラクターは他にいなかった。採用しないわけがない。
結局、『これアルフレッドのストーリーっていうよりはセーちゃんの見せ場の為に考えたようにしか見えないなぁ…』となってしまうほどの活躍を見せる事になった。
本当どうしてこうなった。
ちなみにこのシナリオ、五年前に作りかけていたのを完全にボツにしたのはセーちゃんの精神チート以外にも、ギルベルト編の鬼畜さという原因があったりもする。
ギルベルトが精神的に挫折しないし肉体的にもタフなのでついやり過ぎた。後ろから刺されたりマグマダイブしたりモンスターの大群に襲われたり上記の包囲網にフランシス加えたりルートやエリザと敵対させたり仲間に「おまえなんかもう信じられるか!」みたいなこと言われたり色々してたのに全然折れないギルベルトさんマジパネェ。お前の精神は形状記憶合金か。折れかけてもお湯かけたら戻るやつか。
そしてそんな状況に追い込みすぎてもはやギルいじめの為のシナリオにしか見えなくなったので悩んでた時に作りかけてたデータ全部消えたのでこれ幸いと全ボツに。
つまりこの設定で物語作るような事はもうぜったいに無いので安心してください。
このあとどうなるの?
アルフレッドはイヴァンナターリャとの接触後、ギルベルトにようやく出会う。
世界の為他人の為ではなく自分の信念のために戦っている『本来の勇者』の姿を見て、アルフレッドは自分の在り方について悩む。
人を守り救う事が出来るのは人であり、ルールでも勇者という肩書きでもないとギルベルトに指摘され、アルフレッドはずっとこだわり続けた勇者という肩書きを棄て、守りたいものすべてを守れるような、強い『ヒーロー』となることを決意。
ギルベルトを中心に打倒アーサーの為のメンバーが集う。
その頃菊はマシューの元を去り、戦線離脱をする。
アーサーの病状を治す術はこの世界にない。
ならば異世界の力ならば、と考えたのだ。
ロヴィーノとの協力により異世界への門を開くが、しかし二人の力ではアーサーの身体を治す術は見つけられなかった。
このあとマシューとアルフレッドの一騎打ちや魔王ちゃん顔見せなどまあそれなりにイベントがある。鬱展開もあるよ!
そしてついにアーサーが魔王に乗っ取られる。
完全に操られたアーサーの凶刃がパーティを襲う。
特にアルフレッドの為に本物の勇者を排除しようとしてきたアーサーの焦りが影響していたのか、執拗に襲われた挙句幻術の世界に閉じ込められるギルベルト。
絶望的な状況の中アルフレッドは、それでも全員を救う決意を口にし、魔王に挑む。
そこでアルフレッドはようやく信託を受ける。
真の意味で精神的に独立した事により、勇者としての資格を得たのだ!
二人の勇者が同時に誕生するなど本来ある筈のない展開だ。(ギルベルトの方は長くなるので省略。まあ色々あって復帰します。)
その頃首都でみんなの無事を祈っていたフェリシアーノだったが、彼の部屋の鏡が突然輝き、そこに天使のコスプレをしたアーサーの姿が映る。
アーサー怖い!と慌てるフェリシアーノに対し彼はブリタニアエンジェルと名乗り、アーサーとは別人である事を告げる。
偶然とはいえ異世界の存在との接触をしちゃったフェリシアーノ(事前に菊たちが扉を開けていたので無理なく接触できた設定)は、ブリ天に事情を説明する。
事情を全て把握したブリ天は、アーサーを救い尚且つ世界を守る方法をフェリシアーノに伝える。
アーサーの身体を蝕むのは強力すぎる魔力。
ならば、その魔力を奪えばいい。
ブリ天は人間ではないからアーサーの余分な魔力を引き受けても問題ない。
しかし直接異世界への干渉を下手に行えばその代償を受けることになる。
そこで、フェリシアーノに一時的にブリ天の力の一部を貸し与える事になる。
激戦の中に駆けつけるフェリシアーノ。
彼はみんなの力を借りて、ブリ天から借り受けた必殺魔法ほあた☆を放つ。
聖なる力により弱体化した魔王を実体化させ、あとは全員で砂にした。
アーサーの命は救われ、また魔王も完全に消滅できた。完全勝利だ。
予想外の結末に目を白黒させるアーサーに、セーちゃんが近寄り、言ってやりたかった言葉をアーサーにかける。
ついでにアルフレッドも。あと何故かギルベルトも。
その言葉を聞いて、十数年ぶりに心から笑うアーサー。
漸く彼の悪夢は終わりを告げたのだ。
以降はエピローグになる。
最終的にアルフレッドはマシューとアーサーと共に王国に残り、ヒーローとして人々を守っていく決意をし、国を去る事にしたギルベルトを見送ることになる。
他のメンバーについては長くなるので割愛。
こうして彼らの物語は人々が生きる限り永遠に語り継がれるだろう!完!!……みたいな話でした。
王道ファンタジーがやりたかったのにどうしてこうなった。