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雨が好きな君のことを。

全体公開 6 1 3031文字
2023-06-23 16:43:22

森田ひかる 中編 

Posted by @rumi_0980

?:あれ、雨止んでない?

〇:ほんとだ。止んでるね

開いていた傘を閉じて、まだ雨の雰囲気が漂っている朝の通学路を二人で歩く

?:もっと雨降って欲しかったんだけどね

〇:ひかるは、ほんとに雨が好きだよな

ひ:好きだよ。逆に雨嫌いな人いなくない?

〇:いるでしょ。好きな人よりは多いぐらいに

ひ:そんなわけないよ。〇〇が嫌いなだけでしょ?

僕とひかるは似てる部分や、好きな物が同じのことが多い

だからなのか、出会った小1の時にすぐ友達になり

高2の今では、彼女に恋をしている。

でも、雨の好き嫌い。だけは唯一合わなかった

〇:嫌いだよ。特に梅雨の時期とか最悪

ひ:えぇ?!なんで!?梅雨は一年の5大イベントじゃん!

5大イベントってなんだ?

お正月、お盆、クリスマス、ハロウィン、、梅雨?

〇:いや、梅雨は5大イベント入らないだろ!

ひ:入るよ!じゃあ梅雨の代わりのイベントなにがある?

〇:それは、、バレンタインとか、?

ひ:、そんなにチョコ欲しいの?笑

〇:は!?

ひ:〇〇はバレンタインが好き!ってメモに書いとこ笑

〇:書かなくていいから!

____

一緒に教室に入ると、各々の友達からの挨拶で一度別れる

席は離れすぎず、近すぎない距離感にある

先生が入って来て、いつもと変わり映えのない学校が始まる
____

午前の長い授業が終わり、やっと休み時間になった

ひ:〇〇、お昼食べよ

〇:いいよ

一つの机にお弁当を二つ置いて、向かい合わせで食べる

最初の頃は常に心がバクバクしていたが

今ではかなり慣れたと思う。

ひ:〇〇ってほんとに料理上手だよね

〇:一年間お弁当作ってたら慣れるよ

高校に入ってからお弁当を手作りするようになった

ひ:私もたまには作ってみようかな、、

〇:ひかるって料理できるっけ?

ひ:んー、少しだけならできるかも、、

〇:じゃあいつか作ってよ。ひかるの手料理。

少し恥ずかしいが、言ってみた

ひかるなら冗談だと笑ってくれるはずだから。

ひ:、、いつか作ったら食べてくれる、?


〇:もちろん。食べさせていただきます。

ひ:そっか、ありがと、笑

少し寂しそうに見えたのは気のせいなのかもしれない。

いや、気のせいだと自分に言い聞かせたかった。

ひ:じゃあ食べよっか!いただきます!

〇:いただきます

それ以降はいつも通りの雰囲気でお弁当を食べた

鐘が鳴って、ひかるは席に帰っていき午後の授業が始まった

____

一日の学校の予定の全部が終わり、あとは帰るだけになった

ひ:〇〇一緒に帰ろ

〇:うん、今行く

ひ:あのさ公園寄ってかない?

公園か。久々に行くのもいいかもな。

〇:いいよ。寄ってこ

学校を出て、公園に向かう

外は傘を差すのを迷うぐらいの小雨が降っている

〇:公園まで結構距離ある?

ひ:ううん、結構近いよ

〇:そっか

傘を差さずに手に持って行くことにした


ひ:やっぱ雨降ってるんだね

〇:もう梅雨の時期だからじゃない?

ひ:そうかもね。私は嬉しいけど笑

〇:あのさ、ずっと気になってたんだけど

ひ:ん?

〇:なんでそんなに雨が好きなの?

雨が嫌いな僕からしたら、雨が好き。というのは理解ができなかった。

でも、ひかるが好きなら僕も好きになりたい。

ずっとそう思っていた。

ひ:んー、雨ってなんか自分の心に寄り添ってくれてる。というか、、


ひ:私のいい事がある日って、毎回雨が降ってたの。入学式も、受験の合格発表の日も、、〇〇と出会った日も。


ひ:その度に、どんどん雨が好きになっていって
雨が降ってるから、今日はいいことあるかも!って笑

〇:そうだったんだ笑

ひ:でも、私の勘違いだったのかも、、笑


〇:え、?

ひ:はい、公園着いたよ!

ひかるの前には、どこか見覚えがある公園があった

〇:ここってさ、僕とひかるが出会った場所だよね、?

ひ:、、覚えててくれてたんだ、笑

何故かここの公園は出会った時以来、来たことがなかった

ひ:ほら、早く入ろ?

公園の中に入って、近くのベンチに座った

〇:公園でなにしよっか。遊具で遊ぶ?

ひ:ううん。なにもせずに、ただベンチに座ってたい

僕たちはベンチに座って、ただ公園を眺めていた

少しの風と雨音しかなかった


〇:あのさ、ひかる。

ひ:ん?

〇:なんかあった?

ひ:え、いきなりどうしたの笑

〇:、気の所為かもだけどさ、いつもより悲しそうだから。


ひ:、、やっぱバレるんだね、笑

ひかるはベンチから立ち上がり

ひ:久々にさ、ブランコ乗ろうよ

〇:いいけどさ、

隣同士でブランコに乗った

ひ:やっぱ雨止まないね。

〇:うん、今日はずっと降ってるんじゃない?

ひ:そっか、やっぱ偶然だったんだね、笑

〇:あのさ、、

僕の言葉を遮ってひかるが話し始めた


ひ:私ね、海外行くんだ。


すぐには言葉の意味を理解できなかった。

言葉の意味を理解し始めても、現実を受け入れられない

〇:そうなんだ、、

ひ:うん、いきなりでごめんね

〇:、いつ海外に行くの、?

ひ:明日にはもうこの町からいなくなってるよ

いなくなってるって、、そんな切ない事言うなよ、、

〇:なんで海外に行くの、?

ひ:親の仕事の都合。多分もう日本には帰ってこないって。

〇:海外ってどこの国、?

ひ:、、言いたくない。

〇:なんで、?

ひ:、言ったら、少しだけ〇〇が心の中に残っちゃいそうだから、、

その一言は、僕の心を突き放すには充分すぎた。

色々と伝えたいことはある。でも、

伝えたくても、どう伝えるべきなのかわからない。


〇:あのさ、ひかる

ひ:ん?


〇:俺ずっとひかるのことが、!

ひ:待って!

言葉を言い終わる前にひかるの言葉に遮られた

ひ:待って、それ以上は言わないで

〇:え、なんで、、

ひ:それ以上言われると、まだ一緒にいたくなっちゃう、、

自分の思いも言えずに会えなくなってしまう

そう思っていたら、自然と涙がでてきた

会話が起こらず、雨が強くなる中

僕は涙を堪えるのに精一杯だった

ひ:やっぱ偶然だったんだね。

〇:え、?

ひ:いい事がある日に雨が降る。ってやつ

さっきから雨は強くなっていく一方だ

ひ:今日は晴れてくれると思ってたんだけどね笑

少し声が悲しそうで寂しそうに聞こえた

ひかるの方を見ても、

頬を伝っているのが雨なのか涙なのかわからない。


ひ:じゃあ私そろそろ家に帰るね。

〇:え、待って。もう少し、!

ひ:ううん、もう終わりにしないと。 〇〇。ずっと___

雨の中ひかるは走って消えてしまった。

ひかるが最後になんて言ったかは聞こえなかったが、

こっちを向きながら 優しい笑顔で、「バイバイ」と言っていた気がした


こうして、僕の初恋は大量の雨と共に強く儚く消えた。

もっと早くに自分に素直になるべきだった。

雨が好きな君のことを僕はずっと好きだった。

君と一緒にいる時は雨も少しだけ好きになれていた。

でも、君がいなくなった今はやっぱり


雨なんか大嫌いだ。

fin.


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@PCPknrjJUMy85wr
ひかるちゃんに会いに行くしかないでしょ!好きな人を諦めたくない
2024-10-01 00:18:49

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