少し長めですけど良ければ是非!
@rumi_0980
ひ:よし、じゃあ行こっか!
〇:え、どこ行くの?
ひ:んー、新幹線の中で教えるよ
新幹線、?
〇:え、待って。これってデートだよね?
ひ:うん。デートだよ
デートで新幹線使うのは普通なのか?
ひ:あ、時間やばいかも!急ご!
僕の手を掴んで、ひかるは駅に向かって走り出した
___
駅は集合場所からは近くて、まだ良かったと思う
駅のホームに行って新幹線に乗った
ひ:ちょっと疲れたね、、
〇:そりゃあ結構全力だったから、、
席はひかるが予約してくれていた
よっぽど楽しみにしてたんだな。
〇:あ、そうだ。目的地教えてよ
ひ:うん、いいよ。今日行くのは
「私の第二の地元を紹介します!」
〇:第二の地元って?
ひ:んー、生まれて育った場所は第一の地元。
その次に過ごしてた場所みたいな
第二の地元の意味じゃなくて
どこなのか知りたかったんだけどな、笑
ひ:そんなことよりトランプしない?
〇:あー、いいけど、、なにする?
ひ:一旦ババ抜きで腕慣らし!
新幹線の中でトランプって、修学旅行みたいだな笑
___
ひ:あ、次目的地!
久々にトランプしたけど楽しかったな
目的地について新幹線を降り、駅から出たらそこは
初めて見る風景だった
ひ:ここが私の第二の地元だよ
〇:ここ来たことない気がする、、
ひ:てか、急がないと!走るよ!
〇:また走るの?!
ひ:だって今日は日帰り旅行だから!
旅行って言っちゃてるじゃん、笑
そこからこの町を案内してもらった
ひ:ここが私の通った小学校ね
〇:駅から近いんだな
ひ:あそこに見えるのは中学校ね?
〇:え。ほぼ隣やん、、
・・・
ひ:ここは私の大好きな公園。
〇:公園か。よく来てたの?
ひ:うん。こっち来てから退屈だったから
〇:そうだったんだ、。
ひ:でも今は楽しいからね?笑
〇:ならよかった笑
・・・
ひ:今日のお昼ご飯はここです!
〇:定食屋さん?
ひ:そう!家族とずっと来てたの!
ひ:なに頼む?
〇:そうだな、、海鮮丼かな
ひ:じゃあ店員さん呼ぶね
「すいませーん!」
店員:お、ひかるちゃん!久しぶりだね!
ひ:お久しぶりです!
店員:隣にいるのは彼氏さんかい?
ひ:そうです!
店員:お、それはおめでとう!じゃあなに頼む?
ひ:海鮮丼ふたつで!
店員:はいよ。海鮮丼ふたつねー
店員さんと仲いいんだな
〇:第二の地元って転校してた場所だったんだ
ひ:うん。〇〇にも見て欲しくて笑
〇:そうなんだ、 これからはどこ行くの?
ひ:最後に今回の旅行を締めくくる場所に行くよ
どこだろうな。見当もつかない。
店員:お待ちどうさま。海鮮丼ふたつね
〇:おいしそう、、
ひ:でしょ?じゃあいただきます!
〇:いただきます
ひ、んー、うま!
〇:うん、美味しい!
そこからは2人で仲良く談笑をしながら食べた
・・・
ひ:美味しかったね
〇:ほんとに美味しかった。
ひ:じゃあお会計行こっか
店員:今日はお会計いいよ。ひかるちゃんの付き合いお祝い!
ひ:え、いや、でも、
店員:いいって!今日はおじさんの奢り!
ひ:じゃあお言葉に甘えて、、
〇:ほんとにありがとうございます。
ひ:ありがとう!絶対また来るね!
店員:おう!じゃあまたなー!
店を出て少し歩きながら
〇:ほんとに優しい方だね
ひ:うん。絶対また行こ?
〇:そうだね。行こっか
___
また歩きながら最終地点に向かった
ひ:着いたよ!私の実家!
〇:、、はい?え、なんて言った?
ひ:だから私の実家!
実家、、?いきなり挨拶?!
さすがに早すぎないか?!
ひ:そこでなにやってんの?早くいくよ
〇:あ、うん。
家の中に入り、ひかるの後を付いていく
ひ:あ、ちなみに今親いないから
〇:、、え?いないの?
ひ:うん。いないよ。玄関に靴なかったし
そうだったのか。緊張でそこまで見えてなかったな
〇:じゃあなんで来たの?
ひ:忘れてた荷物があったんだけど、どこかな?
ひかるは部屋中を探している
ほんとに物がないんだな、、
ひ:あ、あった!
ひかるの手元には懐かしの交換日記があった
〇:懐かしいね。
ひ:でしょ?私の宝物なんだ
それってひかるが転校する日に渡したんだよな
ひ:あ、少しお手洗い行ってくるね
〇:うん。
僕とひかるで幼稚園の時にやっていた交換日記。
少しだけページを見ることにした
〇:懐かしいな、笑
最後に1ページだけ空白が余ってた
なんか書いてみることにした。
上の方に書いて下の方は余らしておいた
〇:よし。ひかるに気づいてもらえるかな笑
ひ:ただいまー
〇:あ、おかえり
ひ:じゃあそろそろ駅向かおっか
〇:うん。帰ろっか
ひかるに日記を渡して第一の地元に帰ることにした
・・・
駅に向かう道中
〇:ここも風景綺麗だね
ひ:うん。こういうとこも好きなんだよね
信号機に止まって切り替わるのを待っていた
その時、右から車が向かってくるのを感じた
頭が危険と認知するより先に体が動いてた
僕が危険を認知したと同時に僕の思考は止まった
____
医者:このままだと、、2人とも、、
看護師:あの、これ!
医者:まさか、、いや、やるしかない。
____
、、ここはどこ、?
確かあの時右側からトラックが来てて
その時〇〇が押し出してくれてそのあとは確か、、
ひ:〇〇、どこ、、?
看護師:目を覚ましました!
医者:そうか。良かった、、
看護師:森田さん、聞こえますか?
ひ:、はい。あの、ここって?
医者:ここは病院です。
ひ:病院って、どういうことですか、、
医者:今は静かに休んでてください
ひ:わかりました、、
・・・
それからは体は順調に回復したが
食欲も無くてただ心の中に空間が空いたような感覚だけが消えずに残っている
医者:今日は体調いかがですか?
ひ:大丈夫です。昨日と変わりません
医者:そうですか。
ひ:あの、私と一緒に男性の方が運ばれてきませんでしたか?私と同年代なんですけど
医者:、運ばれてきました
ひ:その方は今どこにいるんですか?
医者:あの方は、、すいません。私の力不足で、、
そこから会話は覚えていない
聞きたくなかったんだと思う。
頭が理解するのを拒否しているような。
・・・
医者:今日で退院ですね。
ひ:はい。お世話になりました
医者:お渡ししたいものがあります。
渡されたのは私と〇〇の交換日記だった
医者:今から少しお話よろしいですか?
ひ:、、はい。少しだけなら。
病院の小さな広場のベンチに座って会話を始めた
医者:まず私はあなたに嘘をつきました。申し訳ございません
ひ:嘘ですか?
医者:はい。今から本当のことを教えなければいけません
医者:実は〇〇さんは搬送された時既に脳死状態でした
脳死状態、たしかもう回復することがない。
少し時間が経てばやがて死に至るとのことだったはず。
医者:森田さんは 心臓への損傷があり、このままではやがて死に至っているという状態でした
ひ:そんな、、じゃあ私はなぜ、、
医者:このカードをご覧下さい
そこにあったのは意思表示カード
書いてあるのは
「脳死後、移植のために臓器を提供します。」
医者:親御さんにも了承を得て、〇〇さんの心臓を森田さんの心臓に移植しました。
ひ:ってことは、この心臓は、、
医者:〇〇さんの心臓です。なので、森田さんは〇〇さんの分まで生きてください。
ひ:そうなんですね、、
今にでも溢れだしそうな涙を堪えていた
医者:〇〇さんはずっとあなたの中で生き続けています
医者:では、、私は失礼します。
私は家に帰ってたくさん泣いた
時間の進みも空腹も周りの音も気にせずただ泣いていた
少し泣き止み落ち着いた
日記に目がいって少し読むことにした
ひ:懐かしいな、、
最後のページをめくるとそこにはこう書かれていた
「〇:あのさ約束叶えちゃったじゃん?だからまた約束してもいい?
10年後僕と結婚してくれませんか?
返事は10年後に書いて渡して。ひかる。好きだよ」
泣き止んだはずの涙がまた込み上げてくる
さっきまで泣いてたはずなのにまだ涙がこぼれてくる
ひ:直接言ってよ、、私も大好きだよ、、
____
10年後
牧師:森田ひかるは、〇〇 〇〇と永遠の愛を誓いますか?
ひ:誓います。
ひ:いやー!結婚式ってこんな感じなんだね!
ひ:どう?私のドレス姿可愛かった?
ひ:ちゃんと約束は守ったからね。〇〇。
ひ:じゃあさ今度は私から約束決めていい?何十年後
「一緒に天国で会おうね!その時はずっと隣に居てよね?」
少しだけ鼓動が高まった気がした。
ひ:じゃあ今日はあの定食屋さんに行こっかな!
Fin.