近くに通える喫茶店欲しい。
@rumi_0980
駅からは少し遠く、近くにはビルが並んでいる
この場所にポツンとある喫茶店
ここが僕のバイト先。
小さい時からここが好きで通っていた
高校からは少し遠いが全然苦ではない
むしろ楽しい。僕と店長の二人だけだが
どうにかギリギリ回せている。
??:こんばんわー
〇:いらっしゃいませ。いつもの場所空いてますよ
??:ほんと?ならよかった笑
この方はうちの常連さん、小林由依さん。
話すことも多くお互い下の名前で呼んでいる
この近くにあるビルで働いているらしい
由:じゃあいつもの一つ
〇:はい。少々お待ちください
由依さんはカウンター席がお気に入りだそうで
よく隣に座って会話をしている
〇:はい。ブラックコーヒーです
由:ありがと。じゃあいただきます
そういえば店長はどこに行ったんだ?
由:んー、うま。
〇:ありがとうございます笑
由:あれ、店長は?
〇:僕もそれ考えてたんですけど、わからなくて、笑
由:ふーん。そうなんだ
由依さんはクールというべきか
大人の余裕がある。
少し憧れている。いや、かなり憧れている
〇:今は昼休憩ですか?
由:そうだよ
〇:ご飯食べました?
由:まだ食べてないよ
〇:なら、なにか作りますか?
由:いいの?
〇:もちろんです。一応喫茶店なので笑
料理を注文する人は少ないが
自炊はよくするからある程度は作れると思う
由:じゃあオムライスで
〇:いいですけど、コーヒーと合います?
由:じゃあなんでもいいよ?
一瞬怒っていると思ったが
由依さんの顔が少し笑っていたから
多分、なにを作るか試しているのだろう
「〇〇君はコーヒーに合う料理が作れるの?笑」
みたいに言ってるように見えた
〇:では少し待っててくださいね
キッチンに行き料理を始めた
・・・
〇:できました
由:パンケーキ?
〇:そうです
コーヒーに合うのといえばパンケーキしか思い浮かばなかった
そして僕も由依さんの隣に座った
由:え、ちょっとなに持ってるの?
〇:オムライスです
僕もお昼ご飯を食べていなかった
〇:食べますか?コーヒーに合うかはわかりませんけど
由:いいよ。私はパンケーキ食べるから
由依さんがパンケーキを食べ進めたから
僕も食べることにしました
〇:いただきます
スプーンを持ち上げたら
隣からの視線に気づいて手を止めた
〇:食べますか?
由:、いいの?
〇:どうぞ笑
由依さんに渡して僕はパンケーキを渡された
由:んー、うま笑
〇:コーヒーと合いますか?
由:、、え、めっちゃ合う!
〇:、え?そんなわけないですよ笑
オムライスとコーヒーが合う?
ブラックコーヒーだよ?!
由:ほら。〇〇もやってみな
言われた通り食べてみた
〇:、、なにこれ、合わなさすぎる、、
由:え?いや、美味しいでしょ?
〇:全然美味しくないです、、
なぜこれを美味しいと感じるのかわからない、、
大人だと美味しいと感じるのかな、?
・・・
由:じゃあ私そろそろ帰るね
〇:はい、ありがとうございました。
由:また来るねー
お会計を終わらせ、由依さんは仕事にいった
誰もいない喫茶店の雰囲気も僕は好きだ
そんな時母さんから電話が来た
___
一ヶ月後
いつも通り由依さんがいて、今日は店長もいる
〇:由依さん
由:ん?
〇:話したい事があるんだけどいいですか?
由:うん。いいよ
〇:あの、僕今日でこのバイト辞めます
___
一ヶ月前
一人の喫茶店で母さんから電話があった時
〇:どうした?
母:いきなりだけど、〇〇転校しない?
〇:、え?
理由は父さんの転勤先がここから遠く
それに合わせて家族で行かないか?とのことらしい
最初は行く気はなかったが、母さんからの
強いお願いにより行くことにした
母:そう。よかった。詳しいことは帰ってから話しましょ
その後の会話で転校するのは約一か月後とのことだ
___
由:どういうこと?店長は知ってるの?
店長:うん。知ってた
由:なんで?
由依さんにも全部を話した
由:だからって、、
〇:でも、大丈夫です。絶対帰ってきます!
今は高校二年。大学はこっちのにして帰ってくる
〇:二年後。またこの喫茶店で会いたいです
由:、うん。わかった。
少し涙がでそうになり
〇:ごめんなさい、少し休憩してきます
店員:あのさ由依さん
由:はい、、
店員:実はこの喫茶店、〇〇君がいないと回せないんだよ
由:、、
店員:二人でなんとか回せてたけど、私一人だと到底、、
由:他のバイトを見つける!とか
店員:〇〇君しかいないんだよ、、
由:そんな、、
・・・
由:じゃあまたね。〇〇君
〇:はい、またこの喫茶店で。
由:、、うん。
店長:今までありがとう。〇〇君
〇:こちらこそありがとうございました
これで僕はバイトを辞め、この町を離れた
___
二年後
〇:相変わらずビル多いな、、
高校を卒業して大学に入った
そしてこの町に帰ってきて今、あの喫茶店に向かっている
〇:ここも変わってないな、笑
ドアを開けるとそこには
??:いらっしゃいませ
〇:、、なんで由依さんがここに、、
そこには由依さんがバイト姿で働いていた
由:カウンター席へどうぞ
〇:あ、はい。
頭の中に疑問しかないが目の前に飲み物が出された
由:ブラックコーヒーです
〇:あ、あの、カフェモカがいいんですけど、、
由:ブラックコーヒーです
〇:あ、、いただきます
相変わらず苦いな、、
由:なんで私がここにいる?って思ってるでしょ
〇:え、まあそうですね、、
由:それはね
由依さんに事情を全部聞いた
僕がいないと喫茶店が回らない事。そして
由依さんが僕の代わりにここでバイトをしていること
由:それで私は会社も辞めて今バイトしてるの
〇:会社まで辞めて、、
由:でもまあ、〇〇君来たし仕事探すけどね
ならよかったけど、、
由:で、どう?私の淹れたコーヒーは。
〇:美味しいです、笑
由:嘘だ。苦いと思ってるでしょ笑
〇:まあはい、笑
由:待ってて。今カフェモカ淹れるから
由:あ、でも私の仕事が見つかるまでは〇〇君が通ってね?
〇:もちろんです。毎日通います笑
由:毎日は大学に支障でるでしょ笑
fin...?