2023.8.20 短歌+イラスト本「エンドロールを読むような」収録の短歌を全部見られるページです
@nanameru
2023年8月20日のイベントで頒布した短歌+イラスト本
「エンドロールを読むような」に収録の短歌を全部見られるページです。
2ページ目に解説もあります。
私は解説内の内容で短歌を考えましたが、自由に想像するのもまた短歌だと思うので補助線程度に考えていただけたらと思います。
好きな短歌があったらお気軽に教えていただけたらとても嬉しいです!
2023.08.20 ななめ
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繭のなかエンドロールを読むような長くてぬるい夕日をください
倒れ木を枕に見上ぐ青のような清々そよぐ眠りをください
笹舟に代わり流した一枚羽ため息のせて天の川をゆく
真夜中のブルーハワイはあの人の視線を食らうやましさが美味
青嵐(せいらん)を束ねてさわぐ風切がかたこと鳴らす夏への扉
雨よけを捨てたぼくらは夕立の西と東に咲く立葵(たちあおい)
朝がおがあつくてかれた弱虫だ/四季に混ざれぬ君は常夏
将来の夢と名づけた金型に正しさ、強さ、押し込めていく
あおむけの喉の稜線まだやわく棘を飲むたび走るさざなみ
いちまいの間違いごとに着膨れて身震いさえもできぬ日が来る
空、と、白、の隙間にひそむまどろみを残さず燃やし尽くせよ焦燥
朝がおがまいごになった夏休み/群れに混ざれぬ君は極星
星の粉まとっておどる人たちに背中を向けて夏の宿題
にぎわいの過ぎた祭りの残り火に照らされたくて坂をはしった
おはやしをいちばん聴いた綿菓子は夢見るみたくふくらんでいた
草はらに臥すあかつきの手を引いて空へ還した、これが正しい
落ちてくる汗に呼ばれて飲みこんだついでのキスは塩レモンの味
綿菓子をとかした指を食ませれば夕焼けみたく夏がほどける
一夏のものと応えたあやとりに絡まりあって夜半の月かげ
一夏のことと重ねた衣衣(きぬぎぬ)にラジオの声でまた朝が来た
どしゃ振りの蝉のいぶきにあてられて耳に吹き込む「この雨の名は」
凪の間にぬるい麦茶で息継ぎしふたたび潜る三十七度
繭のなかエンドロールを読むような長くてぬるい夕日をください
休日の夕方、静かな部屋でネトフリの映画をエンドロールまで見るヒ暇世のホー炎、というシチュエーションで考えていたのですが、なんか思ったのと違うところに行きました
最初らへんに思いついたのでタイトルになりました
ネトフリはデフォルトだとエンドクレジットを飛ばす設定なので、ネトフリでエンドクレジットを見る行為はかなりヒ暇世的だと思います
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倒れ木を枕に見上ぐ青のような清々そよぐ眠りをください
これもヒ暇世のホー炎で、退屈だって笑って言えるといいな…みたいな短歌です
これも思ったのと違うかんじになった
短歌なのにイメソン(?)があり、仮面ライダークウガのEDの「青空になる」です
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笹舟に代わり流した一枚羽ため息のせて天の川をゆく
真夜中のブルーハワイはあの人の視線を食らうやましさが美味
この2つはホー→炎イメージです
1つ目:七夕のホクン ホクンは七夕に短冊とか書いたことないタイプかなと思い、七夕のホクンにやってほしいことを書きました
2つ目:夜中にそんなもの食べて、という目でえんじが見てくる、という意味とブルーハワイがえんじの瞳の色っぽいのでえんじの瞳を食べてるみたい、のどっちとも取れるようにしたいな〜というつもりです
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青嵐(せいらん)を束ねてさわぐ風切がかたこと鳴らす夏への扉
初夏の訪れとホクンの来訪が記憶の中で結びついているえんじの短歌です
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雨よけを捨てたぼくらは夕立の西と東に咲く立葵(たちあおい)
私のホー炎の初期のイメソンがサンボマスターの「傘にさせてくれ」なのですが、「いや……二人ともなれるわ、傘に……」という印象を経て、最近は「それぞれやることがあるため傘に『ならない』選択をする」という印象です。
離れていてもそれぞれの場所でやるべきことをやっている、けれど遠くに自分と同じようにずぶ濡れになっているホ/炎がいることが互いにとっての救いになっているといいな… という短歌です。
タチアオイは好きなので入れました。梅雨〜初夏に咲くすらっとまっすぐな花です。
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朝がおがあつくてかれた弱虫だ/四季に混ざれぬ君は常夏
ここからしばらく炎司くんゾーン
これは以前考えた「炎司くんが作ったというていで考えた俳句」に下の句を足して短歌にリメイクしたものです
炎司くんは強個性ゆえみんなの輪にいまいち混ざれないうっすらとした疎外感とともに生きていたのかないう想像をしています
元の俳句は、炎司くんは個性の関係上植物を枯らしやすいため小学校で一人一鉢育てていた朝顔を一人だけ5月に枯らし、担任の先生が育てていた予備を譲ってもらうもそれも枯れた時の体験を詠んだものです(幻覚)
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将来の夢と名づけた金型に正しさ、強さ、押し込めていく
あおむけの喉の稜線まだやわく棘を飲むたび走るさざなみ
いちまいの間違いごとに着膨れて身震いさえもできぬ日が来る
空(くう)、と、白(はく)、の隙間にひそむまどろみを残さず燃やし尽くせよ焦燥
炎司くんの父が亡くなったのを中1時と仮定して、その直後の炎司くんをイメージした短歌です
お父さんが亡くなる前の炎司くんは「将来の夢はまだ分からないけど、父と同じ警察官かなって…」(※炎司父警察官設定は私の幻覚)って少し照れ臭そうに言っていたのに、お父さんの忌引開けて登校してきたら据わった目で「雄英高校に行きます。訓練に集中したいので部活は辞めます」って言い出してそう
第一次ガンギマリ期のはじまりである
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朝がおがまいごになった夏休み/群れに混ざれぬ君は極星
ここから啓悟くんゾーン
これも「啓悟くんが作ったというていで考えた俳句」をリメイクしたものです
えんじと同じ「朝顔が暑くて枯れた」って内容を啓悟くんが詠んだ場合こうなるのでは、の句
啓悟くんの俳句は初見では「?」ってなるような発想の飛躍が強めタイプだといい
先生にどういう意味?って聞かれて、先生に悪気なかったとしても啓悟くんは「こういうことをかくと波風が立つんだな」と学習して、次からは「朝がおが日差しでしおれかなしいな」とか書くようになる
啓悟くんが公安に拾われたあと社会勉強のため学校に通っていた時期があると想像しているのですが、まだ小さいのに「みんな」の一員になれない諦観がありそうだし、こういう小さい出来事でその諦観を重ねていってそう
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星の粉まとっておどる人たちに背中を向けて夏の宿題
にぎわいの過ぎた祭りの残り火に照らされたくて坂をはしった
おはやしをいちばん聴いた綿菓子は夢見るみたくふくらんでいた
1つ目:お祭りに行ったことない啓悟くん
2つ目:お祭りに行けることになったのでわくわくする啓悟くん
3つ目:出店で売れ残りの綿菓子(袋にエンデヴァーのイラストがプリントしてあるやつ)を買えた啓悟くん
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草はらに臥すあかつきの手を引いて空へ還した、これが正しい
炎司くんと啓悟くんが少年のうちに出会っていたIFをイメージした短歌です
炎司は啓悟に、啓悟は炎司に自分にはないものを相手に見出してまぶしく感じてほしいな〜
でも強く惹かれる瞬間があっても、二人とも子供なのに「自分にはやるべきことがある」という意識が強くあり、それをやるためにそれぞれの場所にかえっていく離別ENDを選びそう
みたいなかんじ
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落ちてくる汗に呼ばれて飲みこんだついでのキスは塩レモンの味
夏にキスをするホー炎です ファーストキスかも めっちゃBLだな…
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綿菓子をとかした指を食ませれば夕焼けみたく夏がほどける
「夏がほどける」って…えんじがホクンにほだされてるみたいでエッチだな…というフレーズ入れたさ先行で組んだ短歌です
なんかお祭り行った後にいちゃついてるかんじだと思います
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一夏のものと応えたあやとりに絡まりあって夜半の月かげ
一夏のことと重ねた衣衣(きぬぎぬ)にラジオの声でまた朝が来た
炎司視点のひとなつのエッチなやつの隠喩です!
1つ目:あやとりは大の大人二人があやとりなんてするわけなくて、つまりなんか指とかいろんなところを絡ませて合うこと…の例えのつもりです
2つ目:朝チュンwith遠くから聞こえるラジオ体操です
後朝と書いて「きぬぎぬ」って読むって考えた昔の人、エッチすぎませんか?
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どしゃ振りの蝉のいぶきにあてられて耳に吹き込む「この雨の名は」
多分付き合ってないホー炎で、ホクンに蝉しぐれという言葉を教えてあげる炎司です
ホクンは蝉時雨という言葉を知らなくて、親密な関係でもないのにわざわざ知らない言葉を教えてあげるなんて踏み込みすぎてる……でもそれは夏のあつさにあてられたせい……みたいなイメージ
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凪の間にぬるい麦茶で息継ぎしふたたび潜る三十七度
麦茶セッ……です!!
37度は…ックス中の炎司の体温です!