さっきまで聞こえていた鼻歌が聞こえなくなった。 心配で見に行くと先に覗いた壱樹が口前に指立てる。座敷の隅で湊が丸まっていた。覗き込めば黒ねこのぬいぐるみを抱きしめている。 多喜がタオルケットを持ってきた。 油蝉の鳴き声からひぐらしに変わる夕暮れの中、まだ夜は遠い。 花火を買いに行く時間は十分にある。 お楽しみはこれからだ。
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