2023年10月1日(日)
待ちに待った『能 狂言 鬼滅の刃』神奈川公演(横浜能楽堂)の千穐楽かつ、今回の追加公演の大千穐楽に行ってきました。
初演の東京公演以来の観能だったのですが、今回は運良く昼夜両方のチケットが取れたので、初のマチソワ観能となりました。
昼は2階席から、夜は脇正面後方の席からの観能でしたが、どちらの席にもメリットがあり、角度問わす楽しめました。
やはり面白い演劇は時の流れが早く、あっという間に終わってしまうので、今回は2回観ることで、じっくり鬼滅の世界に浸れたので良かったです。
今回は地方公演を経て、その都度パワーアップした鬼滅を改めて観て感じたことを中心に書いていきたいと思います。
あ、ちなみに当方、萬斎ファンで、鬼滅の原作は大人買いして全部読みました。アニメは遊郭編まで観たかな。アニメだと善逸がお気に入りなんだけど、漫画だと伊之助に目が行くんだよなァ…
吾峠呼世晴先生の描き方が上手いんだろうなァ🤔
※初演の東京公演の感想はコチラ
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/25902
***
かまぼこ隊による開演前アナウンスが追加。
噂には聞いてましたけど、ホントにグダグダで(最後までw)慣れてない感じが可愛くて良かった🤣
拍手のタイミングや狂言パートでは素直に笑って良いことを盛り込んだのは良きでした。初演の時は、お囃子が幕に入っても観客が「え、終わったの?( ゚д゚)ポカーン」みたいな反応でしたから😅
開演前アナウンスが終わると客電が落ちて、客席から無惨様が登場するわけですが、今回は階に装飾がされておらず、どういうことだ?🤔
…と思っていたら、今回は階を踏まぬよう、舞うように飛び越えて華麗に舞台に着地😳✨
その身体能力の高さにビックリ😳✨
最近、インスタでやたらジャンプを披露してたのは、この日のための準備運動だったのでしょうか?🤣
コレ、1階席だと列や角度によっては見辛かったと思うので、2階席から見れてラッキーでした✨
ちなみに、横浜能楽堂の舞台は、他の能楽堂の舞台に比べて少し低いので出来たのだと思います。
助走ナシでハードル飛び越えちゃうような人だから、これくらいなら飛べる!と思ったんですかねぇ🤔
恐るべし無惨様😳
でも、階は本当に神聖なものなので、使わずに済むならそれが良いのかもしれません(写真もアップで撮らないで、って言うくらいだから😅)。
あと冒頭の無惨様のボイス。
今回はじっくり耳を傾けてみたけど、やはり関さんのお声にソックリで、よーく聴くと、萬斎さんが関さんに寄せてるんだなァとギリ分かる感じ?(アニメ観てるうちに、無意識に寄っちゃったと何かで聞いた気がする😅)
***
ヒノカミ神楽伝授のシーン。
東京公演の時は中正面席で柱に邪魔された因縁の(笑)シーンなのですが、今回は2階席からも、脇正面後方の席からもしっかり観ることが出来ました!🥹✨
暗闇の中、赤くライトアップされた能舞台が幻想的でした。萬斎さんの装束がキラキラ反射してるのが、より幻想的で美しかった🥹✨
舞もキレッキレだし、バックしたまま退場するのも凄いし、やはり身体能力の高さに目が行ってしまう。
てか、最近気付いたんですけど、お顔が拝見できない時は、私の全神経が推しの動きに全集中してしまうみたいです(笑)
それだけ、推しの動きや所作の美しさが好きなのです✨
あと大阪公演の時に拘って研究したという、炭十郎ボイスをやっと聴くことが出来ました🥹✨
萬斎さんとしては、今まで聴いたことのないトーンのお声で新鮮でしたが、炭十郎としては、まさにミキシンが優しいトーンの声を出してる時の雰囲気に似てて良きでした🥹✨
…と、同時に、違う役をやってる時の関さんの声にも似てる気がして、萬斎さんと関さんの声帯って何か共通点でもあるのかな?とか思っちゃったりして😅
***
錆兎をやってる時の裕基くんのお声が、普段の公演の時以上にお父様にソックリで驚き😅マスマスニテキタナァ
一方、女性役に定評のある高野さん。
うこぎも良いけど、改めて観て、真菰役も凄く良いなと思った。
裕基くんとの身長差も活かされてて全く違和感なく、可愛かった。高野さん、やっぱ良いなァ。好き🥹✨
***
鋼鐵塚さんの1人間狂言。
お囃子の人達、よく笑わずに待機してられるなァとふと思った😂
鬼滅の時はお囃子の位置違うから、アレめっちゃ視界に入ってくるはずなのに😂
まぁ、それを言ったら、善逸と伊之助に囲まれてる炭治郎(裕一くん)もそうなんだけど😂
シテ方と囃子方の集中力はスゴイ!
***
禰豆子の舞のシーンは、一番、通常のお能に近いシーンだなァと思う。シテが作り物の中から出てくるなんて、よくありますし(笑)
お能と聞いて一番思い浮かぶのは、やはり女面を着けて舞う姿じゃないだろうか?ワキ方が見守る中、シテが舞う構図は、まさに普段のお能そのものだった。
***
平安無惨様。
“野村萬斎”の持ち味を最大限に活かしており、初めて観た時から一番好きなシーン。
当時はまだアニメの一期しか観てなくて、無惨様の過去は知らなかったけど、萬斎さんのこの語りで想像力が働き、充分理解出来た。後に原作を読んだ時は、ある意味答え合わせだった。
今回、脇正面から観る、平安無惨様の横顔は、とてもとても美しかった。青白く不気味なオーラですら美しく感じた✨
改めてこのシーンを観て、鬼舞辻󠄀無惨という男が、“生”に執着した結果、あそこまで拗らせてしまったのだという事を実感した。
萬斎さんは、例え悪役でも、そのキャラクターを深く掘り下げて、その心に寄り添うことで、魅力的に演じてしまう。ハムレットのクローディアス役もそうだった。
無惨様も、このシーンを取り入れることで、敵なのに憎みきれないほど魅力的にしてしまったよね。
***
みんなのアイドルうこぎは、やっぱ可愛かった。
ちょいちょい公式インスタでは拝見してたけど、久しぶりにちゃんと動いてるうこぎを観て、あまりの可愛さに癒やされた(笑)
高野さん、やっぱサイコーだわ🥹✨
んで、そこに早着替えを済ませた萬斎さんが合流するわけだが、もう完全にカラスの動きだった。カラスの動き極めてた😳✨
更にキツツキみたいな動きしたり、台詞の発し方ひとつで観客の笑いを誘うんだから、この切替っぷりがお見事である。
***
この日の善逸くんの口説き文句。
昼の部は、崎陽軒のシウマイと赤レンガ倉庫。
夜の部は、中華街の肉まんと山下公園でした😂
***
いよいよクライマックス。
累の偽家族である、父VS伊之助(橋掛かり)、母VS炭治郎(本舞台)のシーン。2階席からは、橋掛かりから本舞台まで視界に収まるのでバランスよく観ることが出来たが、脇正面席からだと、近すぎて同時視聴が難しく、これは目が足りない…と思った😂ドッチモミタイノニー
上から俯瞰して観てると、蜘蛛の糸がキレイに飛んでるのがよく見える。歌舞伎と違って、能楽の場合は糸は投げっぱなしなので、あちこちに引っ掛かって残った糸が、まさに蜘蛛の巣のようでリアル。
累(シテ方)と、義勇(ワキ方)が戦う所は、まさにお能っぽいなァと、思ったり。
最後、累の家族が迎えに来る所は何度観ても良き🥺✨
橋掛かりの意味を思うと、まさに正しい使い方だな、と思ったり。
そして最後の最後に洋装無惨様が再び登場して、終わるのだが、もうハマり役過ぎてゾクゾクした。ホントに二次元から飛び出してきたかのような、お方だった。
***
大千穐楽となる夜の回では、能楽では珍しくカーテンコールが行われた。
あ~、終わっちゃった…と思ったら、お囃子方がすくっと立って、笑顔でお辞儀。もう、この時点でかなりレア!大鼓の広忠さんも好きな我が身としては、普段はなかなか見れない広忠さんの笑顔にキュンとなってしまった(笑)脇正面バンザイ\(^o^)/
お囃子方が再び座ると演奏が始まり、炭治郎、善逸、伊之助…と続いて、後見も含めた全員が素顔で登場。手には担当した役の面を持っており、中の人が分かるようになっていたのが良きでした。
もちろん、この中には無惨様も居たのですが、あの…無惨様のお姿で炭十郎の布面を前掛けのように首にぶら下げるのは反則です🤣🤣🤣(※両手には烏と鱗滝さんの面を持参)
橋掛かりを通って帰っていく時は、オトナブルーの首振りしたりして、どちらかと言うとインスタの無惨様だった🤣
どうやら無事公演を終えて、ご機嫌だった模様🤣
ちなみに、かまぼこ隊はお手振りしてくれて、これも能楽では珍しいというか、なかなか無いことなので貴重な体験でした😊
その後、今度は主要メンバーだけ再登場してWカーテンコール。もう、ホントにホントに嬉しかったです!😆✨
***
久しぶりに鑑賞して、これほど能楽と親和性の高い作品は、なかなか無いと改めて思いました。これは何度も再演を繰り返して、未来の古典にしてほしいと思います。
SNS見てると、鬼滅が能楽になってることを知らなかった方が、まだまだ居るっぽいので、まだまだ演る価値はあると思うんですよね。
あと照明とお能との相性も良いので、客電を落とさない明るい中で演る普段のお能を見慣れてる側としても、新鮮で面白いんですよね。能面に光があたって影ができることで、より表情豊かになって、より幻想的になる。こういうのって蝋燭能くらいしか無いから、カラフルな照明を使うのも新作能のジャンルのひとつとしてアリだと思う。
なので、再演なり続編なり、またやって頂きたい!🙏
これで終わりは勿体なさすぎる!🥺✨