アビスインワンダーワールド大阪2にて発行しました、おまけの豆本全文です。
豆本は奈落文字フォントでした。
あくまでアビス風。
@rondonozatta
ちいさな白笛ものがたり
むかしむかし、にせんねんをこえるまえのおーすに、ひとりのあかふえがいました。
あかふえのなまえは、りこといいました。
りこは、らすとだいぶをはたしたいだいなしろふえ、せんめつきょう、せんめつのらいざのむすめでした。
りこのゆめは、ははとおなじように、もつともけだかいならくのほし、しろふえになることでした。
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あるひ、りこはあびすのふちでとてもふしぎな、ひとがたのろぼつとをはつけんしました。そのろぼっとは、ぜんしんがいつきゅういぶつやとつきゅういぶつでできていて、じりつしてうごいたり、しゃべつたりします。このすばらしいならくのしほうは、りこをさがしてあびすのそこからやつてきたのです。
りこは、ならくのしほうにれぐというなまえおつけてあげました。
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りことれぐは、せんめつきょうのふうしょにみちびかれて、ならくのそこにたびだちました。
れぐはあびすののろいをうけないからだだったので、りこおよくたすけました。
ふたりはまず、しんかいにそう、しーかーきゃんぷにいきました。
しーかーきゃんぷには、さきもりのふどうきょう、うごかざるおーぜんがりことれぐおまっていました。
ふどうきょうはりことれぐをためしました。さかさもりおく、くらいもりでとおかのあいだ、ふたりでいきのびることがじょうけんです。りことれぐは、はみごとふどうきょうのおめがねにかない、ゆうきをたたえられました。
そして、ふどうきょうはりことれぐに、せんめつきょうのぶきであつたいっきゅういぶつ、ぶれいずりーぷをりこにあたえ、しんそうのちしきのかずかずおさずけました。
ふたりはふどうきょうにとてもかんしゃして、しーかーきゃんぷおたちました。
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しかし、りこはしんかいよんそうでたまうがちにおそわれて、おおけがおおってしまいます。
りこのたましいがいまにもあびすにかえりそうなとき、ふわふわのなれはてがあらわれました。
なれはては、ななちというなまえでした。ななちは、にんげんせいおのこしたままなれはてて、しんかいよんそうでくらしていました。
ななちのくすりでりこはみるみるうちにかいふくしました。ひだりのてはうごかなくなつてしまいましたが、りこはとてもよろこんで、ななちおたんくつたいにさそいました。
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りことれぐとななちは、しんかいごそうにふみいれました。
そこで、ぷるしゅかというおんなのことであいました。
ぷるしゅかは、れいめいきょう、あたらしきぼんどるどのむすめで、いどふろんとでずつとくらしていました。
ぼうけんおゆめみるぷるしゅかとりこはすぐになかよくなりました。
ぷるしゅかは、りこがたくさんのおはなしをしてくれたおれいに、れいめいきょうののたすけおかりて、りこのためにしろふえおつくつてくれました。そして、いつしょにぼうけんしたいとたのみました。りこはもちろんなかまにむかえました。
りことれぐとななちとぷるしゅかは、ともになきがらのうみへとびこみ、にどとあともどりできない、らすとだいぶへとたびだちました。
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こうして、たんくつしじょうさいしょの、ならくのしほうでぶそうしたしろふえがうまれたのです。
もつともあたらしいならくのほしにねがいおこめて。
おしまい。
白馬とお姫さま
むかしむかし、とおいとおいたいりくに、めずらしいおたからがすきなおうさまがおさめるくにがありました。
おうさまは、くにじゅうでいちばんうつくしいおひめさまを、あつめたたからとおなじくらい、たいそうかわいがつていました。
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あるひ、おしろに、すばらしいはくばにのつたたびのきしがたずねてきました。
はくばのけなみはまるでぎんのいとのようで、からだはしなやかなだいりせきのようでした。なにより、まったくつかれないで、いちにちじゅうきしおのせて、やまをこえうみおわたつて、どこまでもはしれるのでした。
おうさまはきしに、そのすばらしいはくばをどこでてにいれたのかたずねました。
きしは、とおいとおいうみのむこう、しんえんのおおあなでつかまえのですといいました。
おうさまははくばがとてもほしくなり、きしにゆずつてもらえるようにいいました。きしは、おうさまがくにじゅうでいちばんうつくしいとひょうばんのおひめさまおかけて、しょうぶするならばおゆずりしましょうとこたえました。
おうさまときしはひとばんのあいだなぞかけをしました。はじめはおうさまがゆうせいでしたが、やがてきしがゆうせいになり、とうとうきしがかつてしまいました。
おうさまはうつくしいおひめさまおてばなすのがおしくなりました。へいしにめいじて、きしのねこみをおそい、はくばはつかまえることにしました。
しかし、はくばはきけんおさつちすると、きしにしらせにいきました。
きしははくばにとびのると、そらたかくかけて、ひとつとびにおひめさまのすむへやにとびおりました。きしはおひめさまにひざまずいて、どうどうとなのりました。
わたしはとおいくにのおうじです。うつくしいひめぎみ、わたしのくににきて、けつこんしてくれませんか。
おひめさまはとてもよろこんで、けつこんのもうしこみおうけいれました。
そして、おひめさまときしをのせたはくばは、きしのこきょうである、とおいくにへとたびだつていきました。
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すばらしいはくばおてにいれられず、うつくしいおひめさまおうしなつたおうさまは、かなしみにうちひしがれてくらしました。もはやどんなたからも、おうさまのこころおうごかせませんでした。おうさまのくには、やがてほろびてしまつたということです。
おしまい。