@niki__kr
if.
夕夜の説得に失敗していたら。
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「大事な人を巻き込みたくないっていうけどねえ
それはあたしだって同じなんだよ
だいたい母体を殺して。。。
そしたらあんたは死んじまうんだよ?!!!
あたしをひとりにしたいのかい・・・?!!!
あたしとあんたは腐れ縁だろ。
行くなら一緒に、地獄ゆきだ。」
、、、。
フン、手元が狂っちまったか…
いいさ、これが運命だっていうなら
あたしはそれを受け入れよう
(嵐ちゃんと、待ってる人には悪いことをしたねぇ……)
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◻︎ 母体を殺した
白い部屋で。
「なんだ、何も起こらないじゃないか」
すぐに来ると思っていた最悪は、
数秒経っても訪れなかった。
ありえないとわかっているくせに
もしかしたら、なんて。考えてしまう。
三人で扉を出て、階段を登る。
嵐には、ベルからの知らせが届き、2人ともが沼男になっていたことを知る。
そして嵐は足元から少しずつ、泥に還ってゆく。
抗いようのない現実だ
世界の運命はもう決まってしまった
(嫌だ嫌だ嫌だ
失ってなるものか)
自らの胸から早鐘を鳴らす、ヒトの心臓が憎い
(嵐が消えた今なら2人きりだ
まだ間に合うはず、今すぐあたしもスワンプマンになれば、)
と、振り向きざま夕夜に伸ばした手は空を切った。
遅かった。
がくん、と夕夜がバランスを崩したのだ。
足元が少しずつ、泥になっていく。
「 」
「いやだ いやだ夕夜 あたしも連れて行って」
「 」
その身の丈は、どんどんと縮んでゆく
まったく笑えない冗談だ
「 」
最後の言葉が消えると、
自分の鼓動だけが耳に、うるさく、うるさく。
へたりこんで、夕夜だったものを
べちゃべちゃと、さわります。
あの時のように。
だけどあの時みたいにあみさんは現れなくて。
(そうだ、あみさんーー)
(あみさんに助けてもらわなくちゃーー)
よろよろと立ち上がり、
泥溜まりをふたつ残して
ひとり、階段を上がっていきます。
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床一面に、広がる泥。
あの、青白く光っていた美しい立方体も
今は地面に落ちて、泥に塗れている。
少し、離れて。
「2人分」の泥が、寄り添うように泥溜まりを作っていた。
渡したはずの日記が、その泥の中に埋もれている。
(そこにはもう、誰もいない)
脳がそれを理解した瞬間、
あああああ
衝動的に叫んだ。
死んでしまいたい、と衝動的に懐刀に手を伸ばす。
叫ぶ声に負けず、鼓動がまたうるさい。
思い出したように手が震えだす。
(だめだ、)
どうにかそれをぎゅっと握り込み、無理矢理に心を落ち着ける。
ごくり、と。
込み上げてくるものを飲み下し、懐刀を仕舞い込む。
(…ここで死んだら、
夕夜の決断が無駄になる)
(あいつはそれを喜ばない)
唇をかみしめて、
もう一度、日記を回収します。
(人が2度死ぬなら
あたしはもう、あんたたちを死なせたりしないよ
だからこれは、)
「やっぱり あたしがもらっていくね。」
目のふちからは水滴が、とめどなく溢れるけれど。
目を細め、口角を上げて。
三ツ星火華は今日もわらう。
地獄に咲く花 bad end.