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→RE_PRAY← 佐賀公演ライブビューイング感想

全体公開 えとせとら。 3 2391 4560文字
2024-01-15 22:00:58

1/14に開催された→RE_PRAY←佐賀公演ライブビューイングの感想です。
内容に関するネタバレを含みますので、気を付けてください。

 感想を語る前に、説明でも書きましたが内容のネタバレを含みますので、これから公演を見るにあたって何も情報がない状態で見たいという方は読まないでください。
 ネタバレでも全然大丈夫! とか、既に公演を見ているから内容は知っているよ! という方のみ、次ページに進んでくださいね。

 なお、この感想を書いている人間はこんな感じです。
 ・ゲーム好き。
 ・FF9とUNDERTALEはクリア済み。FF10は途中まで。
 ・1/7に放送された→RE_PRAY←ドキュメンタリー視聴済み。
 ・ライブビューイングに参加するのは今回が初めて。
 ・スケートはオリンピックとかGPシリーズは見る。そこまで熱心なファンではない。でも、見るのは好き。


 今回、ライビュに行こうと思ったきっかけは、→RE_PRAY←にて羽生さんがMegalovaniaを演じたという事でした。
 12月にTELASAで阿修羅ちゃんとMegalovaniaの動画を見た時は鳥肌が立ちました。スマホの小さな画面ではありましたが、その演技に心が震えました。
 埼玉公演の模様がCSで放送された事は知っていましたが、我が家はCSを契約しておらず、また日程の都合上で映画館に足を運ぶ事も出来なかったため、こうして視聴する事が出来て本当に良かったと思っていました。
 しかし、できればまだ大きな画面で見たいと思うようになり、最初は家で見るためにCS契約をしようかと考えていました。そんな中、佐賀公演のライブビューイングのチケット一般発売が12/28~と知りまして、ダメ元で頑張ってみようと思い、チケットぴあに登録しアラーム登録もしました。
 そして一般発売前日の夜に、リセールチケットがあるとメールが来まして。そのまますぐにチケットを購入しました。これでライブビューイングに行く事ができると思ったら、すごく嬉しかったです。大画面でMegalovaniaを拝む事ができるのだと……
 1/7のドキュメンタリー番組は録画しながらリアタイ視聴していました。あの番組を見ただけでも泣いていまして……。そして思いました。これだけネタバレしてきて大丈夫なの……? と。それでも、公演の全てを見たわけではないから……と思いながら、当日を迎えたわけです。


 さて、改めて言います。
 この先は公演の内容のネタバレを含みます。

 ネタバレされても構わないよという方、もしくは既に公演を見たよという方のみ、この先に進んでくださいね。


 Twitterで最初に言った言葉が「先週のドキュメンタリーで、あんなにも放送されて大丈夫か……? と思っていましたが、全く問題ありませんでした」
 本当に、あのドキュメンタリー番組で放送されたものは、公演のほんの一部でしかなかった事、そして現地もしくはライビュなどの完全配信でしか見る事の出来ない演出の数々が、この物語を構築する上でいかに重要なものであったかという事を思い知らされました。
 セットリストは既に多くの方がネット上にアップされているので、ここでは割愛します。ただ、全部を見る事で初めて「あぁ、このセトリは完璧なものだったのだ」と思いました。
 先述した通り、私はゲーム好きの人間なのでどうしてもゲーム好きとしての感想がメインとなります。その上で語らせてください。

 今回、「いつか終わる夢」を始めとしてゲームのBGMがいくつも使用されていますが、演出自体もいわば一つのゲームそのものでした。最初、データをロードする所から始まるのですが、データの日付が埼玉・佐賀・横浜公演となっていましたね。
 最初はただのRPGだなって思っていました。しかし、結構早い段階でソウルが画面に出て来た時はゾクッとしました。Megalovaniaを演じる以上、何らかの演出は入るのだろうとは思っていましたが、こんなにも早くあの赤いソウルが出るの……? と驚きました。
 敵を次々と倒し、経験を積み、レベルを上げていく。強くなる。RPGではごく普通の流れであるこの事が、UNDERTALEで何を意味するのか。既にUNDERTALEを遊んでいる方ならわかると思いますが、経験値(EXP)はExecution Points、レベル(LOVE)はLevel of Violenceですよね。敵を倒せば倒すほどに残酷になる。心の痛みを感じなくなる。
 強くなり、やがてゲームの主人公が辿り着いた場所……。もうわかりますよね? そう、それがあの「最後の回廊」なのです。そして、この→RE_PRAY←においても同じように回廊で対峙する事になるわけです。
 Gルートのラスボスである彼(ここはあえて名前を伏せます、せっかく羽生さんがドキュメンタリー番組でも名前を伏せてくださったので)と戦った方ならわかると思いますが、彼はどの敵よりも強く攻略するまでに幾度となくゲームオーバーになりましたよね。そう、あの「何度もやられてしまうプレイヤー」である人間の視点も、全てを奪われてもなお世界の理の前に生きていなければならない彼の視点も、その両方が語られるわけです。そして、最後に語られたのはGルートでは聞く事のない彼の言葉。……そこからMegalovaniaの演技につながっていくわけなんですよ。曲前の演出に完全にぶん殴られました。これで泣かないわけがない。もう涙で前が見えない……(でも必死に見ましたよ)
 ただ、そこで終わらないのが前半部分でして。あの演出からのMegalovaniaで泣いたのに、さらなる追撃が来ました。……そう、何とMegalovaniaの後に6分間練習が入ったのです。そして、6分間練習にて流れたのが……Bergentrückung~アズゴア。見事に号泣しました。泣きすぎてむせ込みました(近くの方、本当に申し訳ありませんでした……)きちんとBergentrückungから流した所に、原作へのリスペクトを感じました。そしてドキュメンタリーであえて6分間練習をチラ見せ程度にとどめたのは、こういう事だったのか……! と呻いていました。そしてね……あの「みのがす」破壊同様、選択肢を壊すわけなんですよ。そこまで忠実に再現してくださり、本当に……本当にありがとうございました……。Bergentrückung~アズゴアはOST使用でした。
 アズゴアで号泣した後に、さらにアレンジver.の独りじゃないが流れてきてもう……。ずっと泣きっぱなしでしたよ。この後に破滅への使者が来るのだと思うともうさぁ……。ジタンとクジャの対比をここで描いてきたのかと思うと……いやもう無理、語彙力は消えた。尊いとしか言えねぇ……。この感情、FF9を遊んだ方ならわかりますよね……
 破滅への使者はドキュメンタリーで見た時もすごいと思いましたが、今回見て本当に全身全霊でトランス・クジャを演じているのだと思いました。いやこれはもう……魂の演技ってこういう事を言うのですよ……
 そしてゲームは無事にクリアされました。めでたし、めでたし……と思いました? それがですね、何とクリアした瞬間にセーブデータが破壊されるわけなんですよ。まさかのデータ破壊……それ、何てNルートですか? そして、あの笑い声が今にも聞こえてきそうな気がしました。そこで、前半部分が終了するわけです。
 ……もうね、この1時間でこんなにも濃いものを見て放心状態ですよ、こっちは……。さんざん泣いて顔はひどい事になって。あれだけの物語を見せられて1時間しか経っていないとか、もう意味がわからない。とりあえずTwitter更新してからLINEで壁打ちしていました。
 そして始まった後半。セーブデータは消えてしまった。そうなると、全ては最初からという事になるわけで。……やっとわかった。「いつか終わる夢」を1つのプログラムの中に2回入れた意味が。そして、2回目が「いつか終わる夢:RE」という表記になっている意味が……。あのREはreplayだったのか……
 前半と違う選択肢を選ぶ事で、当然ですが物語は全く違う方向へと進んでいきます。敵を倒し強くなる事を選んだ過去と決別し、今度はあらゆる命を守る選択をするわけです。でも、そうなると自分は強くなれない。それどころか、流れに飲まれてしまい底に沈んでいく。光の届かないような、深く深いところまで。
 ……やがて、自分は何なのか、どうしてここにいるのかわからなくなって。それでも生きているわけで。主人公なのか、ただのモブなのか。何で自分は作られたのか。演出の中で語られる言葉の数々が、これでもかと突き刺さってきましたね……
 生きている以上、どうしたって絶望はある。それでも、人は光を求める。希望が消えない限り、前に進み続ける。自分が終わりだと思わない限り、夢は消えない……。「いつか終わる夢」という言葉がこんなにも深く、深く心に響く事になるなんて思いませんでした。そして、replayであり、reprayだった物語のラストとして流れたのが春よ、来い。この曲はすごく大好きで何度も聞いていました。それで、埼玉公演で本編ラストに流れたと知ってからずっと楽しみにしていました。実際に演技を目にして……見事に号泣しました。こんなにも切なくて美しいものだとは……
 一つのゲームという物語、そして選択肢によって異なるエンディング。一度はクリアするもデータは壊されて。だけど、そこからreplayしていき前回とは違う選択肢を選んで行った先に辿り着いたのが「祈り」。replayが、reprayになる……。もう、壮大な物語をこうして見る事ができて本当に幸せでした。ありがとうございました……



 そして最後に、少しだけ。
 今回の公演を見て、本当に羽生さんはすごい方だと思いました。
 曲の持つ世界観を大事にして、そしてこうして一つの壮大な物語を作り上げていって。
 プロスケーターであり、アーティストであり、クリエーターなんだと思いました。
 そして、本当に多くの方々の幸せを願い続けて、その思いをスケートであったり様々な言葉に込めているのだと思いました。

 ここから先、かなりストレートに表現します。ごめんなさい。

 自分が傷付いてもなお、誰かの幸せを願い祈り続ける羽生さんは本当に強くて、美しい方だと思います。
 前に進もうと、さらに高い所を目指していこうと、その歩みを止める事なく進んでいく……
 本当にファンを、多くの方々を大事に思うからこそ、こんなにも多くの方が羽生さんの演技を、そして羽生さんを好きになるのだと思います。
 とある一つのパブリックビューイング会場でしたが、本当に大きな拍手に包まれていました。それが一つの答えなのかなと思います。
 私が言える事ではないかもしれません。それでも、一言だけ言わせてください。

 羽生結弦さんにとって、これからの日々が幸多きものでありますように願っています。


 このような拙い文章を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました……


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