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チョコレートで作られた笑顔達 Δジョン

全体公開 ジョンのお話 25 3295文字
2024-01-17 17:34:27

ピクリエ様の冬のヌーフェスに参加させていただいた、2作目です。
こちらは、Δジョン視点になります。ドラルク隊長を外に出して、ジョンとヒナイチくん、ロナルドくんと、いつもお父さん役をしてくれているΔ隊長への、チョコレートケーキを焼きます。
味見のプロがいても、5歳児が好き勝手やるのであわあわ。でも、それが楽しい。
がんばれ、ジョン。

Posted by @kw42431393

*捏造設定になります。

 ・Δ隊長は、父親のドラウスさんは人間、母親のミラさんが吸血鬼という設定です。ヒナイチくんより一回り年上。ルーマニアで育った帰国子女。なので、独り言や鼻唄に突然ルーマニア語が混じったりする。生まれつき虚弱体質だが、ブーストを使えば短期戦の戦闘参加は可能で、本編よりは体力もある。ロナルドくんがあどないので、言動が父親じみてきた。

 ・Δジョンは元々ミラさんの使い魔で「体の弱い息子をよろしく頼む」と言われ、Δ隊長を主人として尊敬し、行動を共にしている設定になっています。なので、Δジョンの方がΔ隊長よりちょっと年上です。この世界でも新横浜のアイドル。

・ΔヒナイチくんとΔ隊長の出会いは、彼女が幼い頃に下等吸血鬼に襲われていたところをΔ隊長が助けた、という事になっています。Δ隊長は幼い頃からの憧れの人で、常にキラキラした目で見上げています。元々和菓子党だったが、幼い頃に貰ったクッキーを食べてから、現在はクッキー党。バーの娘なので、他の世界線に比べて料理は上手で、コミュニケーション能力もそこそこ高い。

・Δロナルドくんは、大侵攻で最も退治人・吸対連合を悩ませた、不死身で怪力、変身能力、飛行能力を持ったチート吸血鬼。無邪気なお子様で、吸血鬼らしくないのが悩み。一人にしていて、うっかり署を破壊されたら大変なので、Δ隊長は、備品という立場のΔロナルドくんを、毎日家に連れて帰ってます。みっぴきが揃っている時間が、一番幸せ。

・Δみっぴきの溜まり場は、署の隊長室か隊長のお家です。



 「ジョン。じゃあ、いくぞ。」
 「ヌー!!」
 ロナルドくん、待ってヌ。なんて事をするヌ。
 ヌエーン!ヒナイチくーん!
 「ジョンどうしあー!!」
 向こうでメレンゲを泡立てていたヒナイチくんが、慌ててこっちに来てくれたヌ。
 ヌー、間に合ったヌ。危ない、危ない。
 「チョコレートは、包丁で刻むんだぞ?なんで、素手で握りつぶそうとしたんだ?」
 「え~?違うの?」
 きょとんとした顔をしたロナルドくんが、手についたチョコレートをベロベロ舐めたヌ。
 はっきり言って、泥んこ遊びをする子供みたいヌね。
 それにしても

 「うん!うまいな、これ!」
 当たり前だヌ。
 バレンタインに皆でドラルク様にに渡す、チョコレートケーキに使うんだヌ。
 ちょっと、奮発したいいやつだから
 「もうちょっとだけ。」
 「こら!ずるいぞ!私も味見したい!」

 ずるいヌ、ヌンも味見するヌ。というより、一番最初に味見するのは、ヌンって決まっているんだヌ!

 ヌンがプンスコ怒って見せると、二人がプッと噴出したヌ。
 「あー、確かにな~。」
 「アハハ、なんだ。ジョンもか!いや、ジョンだからこそだな!」
 「じゃ、続きをすっか。」
 今度こそ、包丁でバキバキ音を立てて、刻んだチョコレート。
 ちょっと、仕事が荒いけどドラルク様と比べちゃいけないヌン。比べちゃいけないヌね。
 でも、こんなに雑なサイズで溶けるかヌ?
 つまみ食い用に、『ちょ~っとだけ』置いておいて、ロナルドくんがチョコレートを湯煎にかけ

 「ヌー!」
 「わっ!あぶねっ!!ジョン、ありがとな。」
 「今度はどうした?騒がしいな。」

 ヌン!セーフ、セーフ!

 今度は、ボウルをお湯の中にひっくり返しそうになったんだヌ。横にヌンがついててよかったヌね。
 「全く、目が離せない奴だ。ほら、押さえていてやるから。」
 「おー、あんがとよ。ヒナイチ。」
 「まったく、力を入れすぎだぞ。こんな調子でできるかなぁ。」



 わいわいしながら、楽しい準備。ヌン達二人と一匹の、ドラルク様にサプライズ。
 いつも忙しくて、残業して帰ってきて、家でも書類と睨めっこ疲れた顔をした貴方。
 それでも、ヌン達の為においしいご飯とお菓子をいつも作ってくれるんだヌ。

 『おいしい、おいしい!』
 『ヌン!ヌン!』
 『ん~!やっぱ、バナナとチョコの相性はサイコーだよな!ドラ公、おかわり!』
 『だと思ったよ。まだまだあるから、いっぱいお食べ。』
 『『は~い!』』
 『ヌ~!』

 だから、この日ぐらいは、ヌン達で貴方においしいケーキを食べて欲しいヌ。
 そう内緒で決めたんだヌ。どんな顔をしてくれるか、この日を楽しみにしていたんだヌ。
 ヌンが味見してレクチャーするから、間違いないヌ!
 そのはずだったヌけど

 「ちょっとずつだぞ、ロナルド。生クリームは、ドバっと入れちゃって。こらっ!」
 「おっとっと。セーフ、セーフ。悪い、悪い。」
 うん、ケーキにかけるガナッシュでこんな感じだヌ。それでも、少しずつかき混ぜて、かき混ぜて。
 少しずつ、ヌン達が渡したいケーキになっていくヌ。
 「ん~、こんな感じか?」
 「どれどれジョン、仕事だぞ。」
 ヌン。ロナルドくんのお守で忙しくって、ヌンの仕事を忘れる所だったヌ。
 「ヌン!」
 「お、大丈夫か?」
 「よかった。ジョンが言うなら間違いないな。」

 ちょっと生クリームが多かったり、湯煎のお湯が入っちゃったり実は、ヒナイチくんが砂糖と塩を間違ってやり直したり色々あったヌけど。
 やっと、ここまでこれたヌね!
 「さてと、オーブンの方はどうだ?」
 「うーん、ちゃんと膨らんでるかな?」
 大丈夫ヌよ。ちゃんと、今度は分量合ってたヌからね。

 二人と一匹でのぞき込むオーブン。いつものヌン達の日常。
 いつもなら、貴方が向こうのソファで書類を読んでいるヌけど、
 サプライズだから、ちょっとおでかけして貰ったヌよ。
 ギルドから、打ち合わせの約束を忘れてるぞって、連絡が来たって、伝えたヌ。スケジュール管理に抜かりのないドラルク様だから、首を傾げてたヌね。スマホやスケジュール帳を確認する貴方を見て、ちょっとヒヤヒヤしたヌよ。
 ギルドマスターに、さらに時間稼ぎして貰ってるヌけど間に合うかヌ?
 色々手間取っちゃったから、ドラルク様が帰ってくるまでに出来るかヌ?

 チーン!

 目の前でオーブンの音が鳴る。手袋をしたヒナイチくんが、スポンジケーキを取り出すと
 「おお~、うまそ~じゃん。」
 「こら、摘まむなよ。こっちに小さな味見用もあるんだからな。こっちを食べるんだぞ?」
 「わーってるって。さっそく、チョコかけようぜ。」

 だめヌったら、ちゃんと冷めてからだヌ。
 やっと、ここまできたヌのにまだまだ、手がかかるヌね。



 『ただいま。全く、ダラダラ人を引き留めて。何なんだ、あのエセ昼行燈ときたら
 玄関から、ドラルク様の声が聞こえてきちゃったヌ。
 そんなもうちょっとなのにヌ。

 「ヌヌヌヌヌヌ!ヌヌヌリヌヌイ!」
 「たた、隊長!おかえりなさい!」
 「ドラルク、どした?ゆっくりすりゃよかったのによ!」

 ヌン達が飛び出てきたので、ドラルク様がビックリしてるヌ。
 ど、どうしようかヌ。バレちゃうヌよ。
 「どうしたのかね?君達、何か。」
 「何もしてね~ったら!」
 「何をしてたのかね?」
 もう!ロナルドくんったら、演技どころか色々下手ヌね!
 
 「隊長!私、隊長と映画が見たいな!」
 「ん?映画?何の?」
 「ほら!この前、やっと手に入ったサメ映画だ!」
 「そうだよ、ヒナイチとリビングで見て来いよ。な、な?」
 
 そう言って、ヒナイチくんがドラルク様の手を引いて、ロナルドくんが背中を押して、ぐいぐいリビングに押し出すヌ。
 さて、最後のデコレート
 
 「え~っと、どうやんだ?ここを切って、ぶっかけたらいいのか?」
 ヌエーン。折角ここまで来たケーキ、失敗したくないヌ。責任重大だヌ。

 本日のヌンのお仕事、5歳のお守はまだまだ終わりそうにないんだヌ。

 
 
 

 
 


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