@i_tenmonooki
一面
夏の空から外れた結晶
〜人里の外れ
成三「全く…あの解決者達も頼りになりそうにないなぁ」
成三「ここは私が一刻も早くインフレを抑えなきゃだね」
???「ゆきんこわっしょい!」

季節外れのスノーメーカー
降雪 白
Furiyuki Haku
成三「どうしたわっしょい」
白「空からお札が降ってきてわっしょい!」
成三「ついでに雪も降らせてわっしょい?」
白「そのとおり!なんだか縁起もよさそうだし!」
成三「しかし一面雪と札で真っ白けっけだ。縁起を良くするなら赤も必要かもね」
白「赤?赤なんてどこにもないよ?」
成三「赤は私の弾幕さ!」
戦闘開始!
…
撃破!
白「こうはくこうはく〜ぅ」
成三「縁起は良くなったが事態は良くなってないねぇ」
成三「こんなことしてる場合じゃない、とっとと降り止ませないとならないね」
白「やばい!今のうちに拾わなきゃ!」
成三「こらーっ!」
二面
記号交じりの旅路
〜人里(東部寄り)
成三「うーむ、どうにも不可解だね…」
成三「先程から出ている長方形はなんなんだ、鬱陶しい」
???「あー」

異時空に馴染んだ人工知能
AIE
Erudite/Immortal/Assistant
AIE「その節は申し訳ございません、目移りでしたか」
成三「いいや、正体が気になっただけさ」
成三「長方形に金がどんどん吸い込まれていくのでね」
AIE「これは降札の回収装置もとい、電子空間です」
AIE「本来は地面に敷いて溜まったお札を回収するためのものですが、宙に浮いていても風で入ってきてしまうみたいです」
成三「ほう、便利な装置だ。いったいいくらで買える?」
AIE「こちらは非売品となっておりまして…」
成三「掃除機の代わりにいいだろう、是非とも買い取らせてくれ!」
AIE「だめだこの人、早く黙らせないと!」
戦闘開始!
…
撃破!
成三「はぁ…話が通じないね、数字を言ってくれればいいのさ」
AIE「マイナス1円です、そもそもこの電子空間は私しか生み出せないし持続するようなものでもありませんので」
成三「それなら…君はおいくらかね?」
AIE「ダメです、私にはもう雇用先がありますので」
成三「それならそうと先に言ってくれないか?」
AIE「うーん理不尽!」
三面
ミリオンダラーの夢
〜東部、笑哀劇場付近
???「そこのお方!」

情報波及の報道キャスター
予貫 報伝
Yogan Houden
成三「うん、なんだね?」
報伝「私報道局の者でして、この状況を取材しようかと」
成三「ほう、大々的に報道してくれたまえ!空から金が降ることの危険性を大いにね」
報伝「へ?金が降ると危険なんですか?」
成三「まず人間が働かなくなる、私みたいにね。それに物価のインフレも進むだろう」
成三「それに、紙幣の価値も下がるんだ。気に食わないね」
報伝「あれあれ、あなたは私の敵だったようですね」
成三「どこがだい?私は比較的友好的に接しているのだけれど」
報伝「私的にはもっと降れってとこだったんですけど」
成三「まさか、このおめでたい光景がずっと続けというのか!?馬鹿げてる!」
報伝「そういうあなたはお金持ちですか!この富裕層め!」
成三「富裕層っていっても有り金全てギャンブルで稼いでんだ!これじゃあ富裕層とは言えまい!」
報伝「あーもう!これ放映すると大バッシング喰らいそうなので全カットさせて頂きます!」
戦闘開始!
…
撃破!
成三「なになに、ギャンブル狂いは映しちゃダメって言われてるのかい?」
報伝「良識が疑われるので」
成三「じゃあ、私が降札を止める事に成功した時は、取材をしてくれるのかな?」
報伝「その時はよろこんで取材させていただきます!異変解決の英雄なので!」
成三「全く、報道局の犬が」
報伝「犬は駄目です、苦手なので」
四面
突っ込め!大量降札地帯
〜東部繁華街
《中ボス》
???「わぁーい!」

???「本当におかねがいっぱい降ってきてる!」
成三「金につられてやってきた亡者がここにも…嘆いていいかな?」
???「何言ってるかわかんないや!とりあえず持ってる金よこせー!」
…
《ボス戦》
成三「はぁ、この辺はいくら拾っても死ぬ程降ってきやがるね」
成三「まさか、この辺りは降札量が多い?」
???「おやどーも」

繁栄と巡金の領主
沼井 次幸
Numai Tsuguyuki
次幸「どうなさいました?何かご不満でも?」
成三「明らかにへりくだった態度とは感心しないなぁ」
次幸「おっとバレてたか。んじゃ、いつも通りいかせてもらうよ」
次幸「俺は沼井次幸、東部南方地域の領主サマ兼、この繁華街の元締めさ。」
成三「ほう、繁華街の元締めさんと来たか!丁度いい!」
成三「どうにかして札の雨を止めたい所だったのだが、元締めさんはこの状況に対して何もしていないのかい?」
次幸「うん?俺としてはバリバリ対策してるつもりだよ?」
成三「この惨状のどこが対策なのさ」
次幸「この惨状が一番の対策なのさ」
次幸「君は目の前の惨状に囚われすぎている。よぉく見て触ってごらん?」
成三「これは…ニセ札!?どうりで価値を感じなかった訳だ」
次幸「ふはは、いっぱい食わされたような顔をしているね!」
次幸「これで分かっただろう、ニセ札を降らせた目的は別にある。ってね」
成三「くっ…教えてくれ、何が目的なんだ」
次幸「さっきまで金に夢中だった君に、それを教える“価値”はあるのかい?」
成三「あるさ、私が保証する」
次幸「よかろう、ならば試験だ!俺に勝てれば教えてやるとしよう!」
戦闘開始!
…
撃破!
次幸「おっと、お強いお強い」
成三「では教えてくれないか?」
次幸「仕方がない。実は今東部はちょっと危険な状態になっているんだ」
成三「ほう…危険、と」
次幸「東部の荒廃地域から人喰い鬼がこっちまでやって来ていてね」
次幸「被害が及ばぬよう荒廃地域に閉じ込めておいてるんだけど…そこの領主がやらかした」
成三「つまりは、その領主をなんとかして人喰い鬼を荒廃地域に戻せば、この金降は止むということか」
次幸「ま、金降自体は俺の権限でいつだって止められるさ。あとは君が協力してくれれば、もっと早く止めることができる」
次幸「もし協力する気があるんなら…荒廃地域に向かい、領主を打て!」
五面
黄泉の関は固く開かれり
〜東部、荒廃地域への関所
成三「さて、元締めから渡された地図によると、この辺りが関所になっているらしい」
成三「にしても、人喰い鬼なんているものなんだなぁ」
???「む、お困りのようだな」

白き清浄の領主
白河 忠平
Hakuga Tadahira
成三「なんかさっきのと似たような人が出てきたな」
忠平「ほう、田沼の奴に会ったか。なら話は早い」
忠平「私は白河忠平、東部北方地域の領主である。」
成三「領主さんがこんな所で何を?」
忠平「何をって、お主の助太刀だ。私とてずっとここで門番している訳ではない」
忠平「鬼を見つけ次第偽札と食料を交換し、関所の内側に帰ってもらう」
忠平「しかしまだ全員仕留めた訳ではない。そこでお主の力が必要なのだよ」
成三「ふん、さしずめ異変解決者の力が必要ってところか。」
忠平「その通りだ。どうやら穏便な方法だけでは済ませられそうにないからな」
忠平「鬼を返すのもそうだが、やはり領主を諭さねば改善はしない」
忠平「我々も、あの気難しい領主には苦労しているからね」
成三「ではさっさと通して貰おうか、一刻も早い対応が求められるのだろうからね」
忠平「ああ、だがその前に貴殿の実力を測らせてもらう!」
成三「結局こうなるのか、無駄な勝負に価値はないというのに」
戦闘開始!
…
撃破!
成三「ほら、必要ないと言っただろう?」
忠平「どうやらそのようだな」
忠平「だが…そのまま行くのは少々心元ない」
成三「私にまだ不足があるって?」
忠平「ああ。なにせあの領主だからな、一重にも二重にも警戒せねばならぬ」
忠平「念の為、食料を持っていくといい。その偽札と交換だ」
成三「…仕方がない」
===
《買い物チャンス到来!》
手持ちの紙幣を食料と交換せよ!
・よみかえりの桃
荒廃地域の特産品である絶品な桃。残機が増える。
お値段 : 紙幣2500枚(3つまで購入可能)
・おいしいタケノコ
沼井邸周辺の竹林で採れた新鮮なタケノコ。ボムが増える。
お値段 : 紙幣1500枚(5つまで購入可能)
・兵糧米
白河領の特産品。備蓄用にいっぱい貯めて損はなし!
お値段 : 1個につき紙幣1枚(購入数無制限)
===
成三「中々に上質なものが揃っているね」
忠平「特に米はこだわりものだ、私自ら品種改良を行った代物だからね」
成三「しっかし…食料を貰ったところで何に使うのかい?」
忠平「それは大いに価値のある代物さ、持っていろ。きっと役に立つ。」
成三「ほう、その心は?」
忠平「狙いを逸らすのに必要なのだよ」
六面
荒れ果てた餓鬼浄土
〜東部、荒廃地域
《中ボス》
???「おっこめ♪おっこめ♪」

禁魂中のヨモツ鬼
槃太
Banta
槃太「あれっ、君もおこめ貰ったの〜?」
成三「ああ。たんまりとね」
槃太「それならおこめ半分よこせー!」
戦闘開始!
…
撃破!
成三「全く、暴力でしかものを考えられないとはねぇ」
槃太「いっ、今は緊急事態だから許して〜っ!」
成三「あっ逃げた…待て、あれは鬼か」
成三「…あちら側にも並々ならぬ事情がありそうだな」
…
《ボス戦》
成三「いくら進んでもそれらしき姿は見えないな…」
成三「こうなれば、財力にものを言わせて向こうから出てきてもらうしか!」
???「そんな事しなくても出てくるさ」

荒涼の大暗君
松倉 藺久座
Matsukura Ikuza
藺久座「ほら、出てきてやったぞ」
成三「こいつが例の領主か…危ない人の匂いがするな」
藺久座「ほう、そんなにかい?」
藺久座「他の領主にも言われるんだよ〜、信用に値しないってさ」
成三「つまりは君の一言一句を疑ってかかれという事か」
藺久座「誤解は解けないものだねぇ」
成三「ところで、君はどうして鬼を解き放ったんだい?」
藺久座「…悲しい事に、これも鬼達の為なんだよ」
藺久座「我が領土に暮らすヨモツ鬼達は、10年に一度は人間の魂を喰らわねば生きていけない」
藺久座「しかしこの領土に、魂を奪えるような人間がいなくなってしまった」
藺久座「鬼達との共生を図る為には、これしかなかったのだよ」
成三「…おかしいな、君の言葉からは信用に値するような価値が見出せない」
成三「まるで自領の問題だけが解決すればそれでいいような言いぐさだな」
藺久座「自領の人間が使えないなら、外の人間で補えば良い。」
藺久座「民の渇きを癒してやるのも、領主の責務であろう?」
成三「そこで終いだ、君の言い訳を最後まで聞く価値はない」
成三「あわよくば和平に持ち込めると思ったが、中々そうはいかないらしい!」
藺久座「だったらこちらも、よそ者が自領の方針に口を出す権利はない」
成三「お前を倒して罪を償わせてやる!」
藺久座「貴様を鎮めて民を救済してやる!」
戦闘開始!
…
《ラストデザカ》
藺久座「おぉ、こいつは鋭い!一瞬で命を奪うのは芸が無いな…」
藺久座「…そうだ貴様の持つ食料からじわじわと攻めてやろう、そして」
藺久座「取り尽くした末には貴様ごと奪取してやろうぞ!」
…
撃破!
ー東部南方地域、夜の繁華街

降っていた札が止んだ。しかし、繁華街はまだ人で賑わっている。
成三「へぇ…一週間の間、拾った偽札を繁華街限定で使えるように?」
AIE「はい、そうです。沼井領主がそう決定したそうですよ」
成三「偽札回収も大変だねぇ」
AIE「偽札が流通してしまうと、異時空界の各地に混乱を招きかねませんから」
成三「ああ、それは分かっているさ。しかし繁華街限定、か…中々遠い人もいるだろうに」
AIE「そこはご安心を、一週間以内に使わないと自動消滅しますってアナウンスしてあります」
AIE「実はですね…このお札は沼井領主と私が協力開発した、高性能ホログラムなんです」
成三「ホログラム!?にしては触り心地も精巧だな」
AIE「ふっふっふ…テクノロジーの進化ですよ」
AIE「それに、ホログラムなので無限に生成が可能です。なので私の電子空間から沢山降らせられるし、消し去ることも可能なのです」
成三「さては君、外界の技術を豊富に知っているね?」
AIE「ええ、外界の者ですので」
沼井「おっ、赤髪のギャンブラーさんじゃないか!領主討伐お疲れ様」
成三「誰かと思えばへらへら元締めか」
沼井「うん。にしてもすごいでしょ〜この偽札!AIEと俺の共同開発でさ〜」
成三「そのくだりはさっきも聞いたね」
沼井「ちぇっ、先に話していたのか…」
AIE「申し訳ありません、私だって自慢したいんですよ」
沼井「だよねぇ〜!こんなすごいもの自慢しないなんて損だよねぇ!」
成三「随分と仲がよろしいようで」
沼井「そりゃそうだ!有能な人材とは仲良くしなきゃだからさ、ねー!」
AIE「はい。おかげで雇用先も決まり、暫く安泰です」
成三「はぁ…これ程までに柔軟な元締めだからこそ、あんな異変が実現できたということか」
沼井「飢餓とか火山の噴火とか…人々は分かりやすい恐怖があると、それに怯える生活を余儀なくされてしまう」
沼井「前世、私の治世は恐怖と不審に潰され消えていった。だからできるだけ楽しく、不安を煽らぬ方法で危機を乗り越えたかったのさ」
成三「して、人喰い鬼のことはどう領民に周知するつもりなんだい?」
沼井「大丈夫だって。ヨモツ鬼の事は、東部の皆の常識だ」
成三「…そうか、では私はこれにて。報道局の者から取材を申し込まれていてね」
沼井「うん、行ってらっしゃい!」
AIE「沼井領主、私達も共に行くのではないですか?」
沼井「そうだったね、解説も必要になりそうだし…行こうか」

Ending No.3
背後の恐怖と楽観的な治世
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