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血界戦線最終話「Hello,world!」セリフ書き取りメモ

全体公開 12 5 2 14203文字
2015-10-07 01:23:27

アニメ版血界戦線最終話におけるセリフを、46分全てメモ書きしてみました。
考察の一助になれば幸いです。
誤字、指摘などありましたら随時リプライ、コメントお待ちしております。

《BGM:Theme of Blood Blockade Battlefront(OST:Disc1-01)》


レオ:あの日から、何度も夢を見る。

(ウォッチ兄妹の全ての始まり、選択を迫るリガ=エル)

レオ:拭えない恐怖、繰り返す焦燥。無限に続く、後悔と懺悔の日々。
   未だ震えは止まず、立ち尽くし、やり過ごす内に目が覚めて……

(震え立ち尽くし、目が覚めて鏡の前で義眼を開くレオ)

レオ:答えなど出ないまま、今日も、悪い夢の中にいる。


ホワイト:夢を見ていたわ。
     穏やかな過去、満ち足りた日々、優しい記憶。

(故郷の風景、家族の肖像写真)

ホワイト:思い出は、過ぎ去ってなお鮮やかで、忘却を決して許さない。

(映画館のホワイトとブラック、瞳は赤いのでおそらく絶望王)

(『大崩落』の際、落命したホワイトをマクベス夫妻が命を繋ぐ映像。
 血溜りに横たわるホワイトの映像)

ホワイト:目が覚めずとも分かる。

(マクベス兄妹の全ての始まり、選択を迫る絶望王の精神体)

ホワイト:これがどうしようもなく……ただの現実だということを。


(墓地に、ひとりきり。誰かの気配を感じて見上げる私服のレオ。
 思い出の野外映画で、ひとりきりで映像を見るレオ)

レオ:わかり合いたかった孤独。
   もらった勇気、喜び。
   たやすく断ち難い、憎しみと悲哀。

(電飾煌めく遊園地で立ち尽くすレオ)

レオ:押し寄せる現実に立ち向かう為に、僕はいったい、何が出来るのだろう。


フェムト:Welcome home! おっかえりぃ人生の終着点!
     ここがどこだか知ってるかい、シャイの新人くん?
     ……

(レオを叩くフェムト)

レオ:っつ!
フェムト:なんだ、やっぱり生きてたんじゃないか! 嘘つくなぃ。
レオ:……死んでます!

(タイトルコール)

レオ:僕にいったい、何が出来るのだろう――


【Hello, world!】


司会:すごい霧ですねぇぇ、グァバラさぁん!
グァバラ:はぁぁい!
司会:何も見えませんねぇぇ、グァバラさぁん!
グァバラ:はぁぁい!
司会:果たして、『絶望王』を名乗る少年の宣言通り、第二次崩落が起こっているのでしょうかぁ、グァバラさぁん!
グァバラ:はぁぁぁい!


ツェッド:いつまで一服してるんですか?
ザップ:(煙を吐く)
ツェッド:レオ君捜すんでしょう? 早く行きましょう。
ザップ:(煙を吐く)


スティーブン:クラウス! LHOSからの報告だ。
       破壊された結界の修復は、術士の到着を待って順次着手。
       ロストしている最後の一つについても、正式に捜査協力の要請があった。
クラウス:……
スティーブン:……もう三年か、まだ三年か。
       いずれにせよ、白い闇との再会だな。


デルドロ:イィィィィヤッハァハッハァ!
     オイオイオイ何だよこのザマは!
     まるで三年前じゃねえかァ!(笑い続けるデルドロ)
エイブラムス:五月蠅い。
ハマー:不謹慎だよデルドロ。
パトリック:しかし大丈夫かねぇレオの奴。
      あの動画俺も見たけどよぉ。
ニーカ:はぁ~(磨いている銃に息を吐きかける)
パトリック:十中八九、今も敵さんと一緒だろ?
      用済みになってたらまずいんじゃねえの?
エイブラムス:……いや、だから大丈夫なんだ。
       見てみろ、重力変化がまだ来ていない。
       三年前は、街全体が『永遠の虚』の真上に来たような騒ぎだったからな。
       結界がまだ……

(エイブラムスの語りから回想へ)

長老:……壊れきってないんだ! 原因はおそらく、最後の一つ。
   我々はそれが、メアリ・マクベス……彼女の中にあると、推測する!
エイブラムス:そんなこと、可能なんですか?
長老:……術士の結界はその流派によって千差万別。
   込める力の源もまた然り、中には生命そのものを編み込む方法もないことはない。禁じ手だがね……
   おそらくメアリは崩落時、両親と共に何らかの事件に巻き込まれ、そのまま結界と同化しながら、三年間生きてきたんだ。
   今言ったことが事実なら、あの子は……我々も初めて見る、意思を持った結界だ!


絶望王:ん……
    静かだ……静かすぎる。

(ホワイトが消えた名残を見つめる)

絶望王:霧に紛れてオレを阻むか、幽霊[ゴースト]……
    ガキに捜させねえと……くそ……眠ぃ……


エイブラムス:絶望王が、義眼を使って結界を探しているとすれば?
デルドロ:ガキは殺さねぇよなァ、ヒヒヒヒ!
エイブラムス:……ともかく、レオナルドがいないことには話にならん。
       何が何でも捜し出すぞ。
ハマー:はーい。
パトリック:うーい。
ニーカ:イェッサー!
(ハマー、パトリック、ニーカは同時に返事)


フェムト:ほぉら、立った立った!
     死んでる場合じゃないぞぉ青少年?
レオ:……あなた、いったい誰ですか。
フェムト:僕が誰かなんて、この際どうでもよくない?
     どうせ見えてもないんだろ?
     通りすがりのテロリスト、ってことにしといてよ。
     ちょっと墓を荒らしに寄っただけだから。
レオ:……意味わかんない。ブラックの知り合い?
フェムト:ブラック? あぁ、あの『容れ物』のことか。
     違うよ。『中身』の方を知ってるだけ。

(しゃがむフェムト)

フェムト:君、ちょっと見ないうちに随分スレたなあ。
     そんなにいじけて、世界が救えるのかい?

(脳裏によぎるクラウス。起き上がるレオ)

フェムト:……ふん。
     レオナルド・ウォッチ。手始めに……世界を壊すのだ!


【アイキャッチ】


(コインを飛ばすフェムト)

フェムト:……表? 裏?
レオ:あ?
フェムト:ゲームだよ。聞きたいことが山ほどあるって顔してるぞ?

《BGM;Oblivion(OST:Disc1-09)》

フェムト:だから、君が勝ったら何でも教えよう。
     負けたら……うーん、ずっとここにいる?
レオ:は?
フェムト:なんだそのホッとした顔は!
レオ:別にホッとしてません!
フェムト:賭けにならんだろ!
レオ:なんか、負けたら殺されるのかと思ったんで、予想外だったっていうか……
フェムト:なんっでこの僕が! 君が死ぬのにわざわざ手を貸さなきゃならないんだ!
レオ:死ぬ死ぬ死ぬ、ほんとに死んじゃうぅぅ!!

(アリギュラのように拷問されるレオ)

フェムト:反省してよね、もう!
レオ:はい……
  (なんだこの凄まじい既視感は、覚えがありすぎるぞ!)
フェムト:まあ、結果的に? ここにいて死ぬか、外に出て死ぬか。
     そのどっちかだろうけどさ。

(投げ続けるコインを取るフェムト)

《BGM:ダッタン人の踊り(アレクサンドル・ポロディン)》

フェムト:さあ、選べよ少年。君はどっちかなぁ?


ツェッド:レオ君のこと、心配じゃないんですか?
ザップ:あぁ? 何で俺が陰毛糸目の心配しなきゃならねえんだよ?
ツェッド:だって、彼は一般人なんですよ!
     眼だけが特別な、ただの男の子です!
ザップ:ッ!

(急ブレーキを切られて吹っ飛ぶツェッド)



クラウス:スティーブン。
スティーブン:ん?
クラウス:……目を凝らすのだ。光はある。


(起き上がるレオ)

レオ:僕は――


ツェッド:なんなんですか、いきなり……!?

(ツェッドの胸倉を掴み上げるザップ)

ザップ:テメェこそ勘違いしてんじゃねえぞ……
     俺たちは『ライブラ』だ! どういうことかわかるか!?
     何があっても、折れねぇ覚悟があるってことだ……


スティーブン:……この会話、前もしたかい?
クラウス:……どうだったろう。
スティーブン:うん……なあ、クラウス。
       三年前のことを考えると、正直憂鬱だ。
       でも俺は、別に今日があの日と全く同じとも思ってない。

(原作より『幻界病棟ライゼズ』の回想。
 『大崩落』直後の街を行く、赤ん坊を抱えたクラウスとスティーブン)

スティーブン:『大崩落』からたった三年。
       だが俺たちにとって、この年月は間違いなく……あの日から積んだ研鑽の重みだ。


(弾くコインの音で目を覚ます絶望王)

絶望王:いたのか……菓子でもたかりに来たか?
フェムト:いいや、ただ見に来ただけ。

(階段を上るレオ)

絶望王:……ガキを逃がしただろ。
フェムト:僕らとゲームはしないってさ。
絶望王:お前とだろ。
フェムト:君もだよ。
     聞きたいことはあっても僕にじゃないし、「ずっとここにいるわけにもいかないのでゲームには乗れません」って。
絶望王:……普通だな。
フェムト:普通だよ!!
絶望王:大人しく転がしときゃよかったのによ。
フェムト:でも、それじゃあつまらないだろ?
絶望王:お前がな。
フェムト:……君もだろ?

(コインを落とすフェムト)


(スティーブンにチョップをかますK.K.)

スティーブン:てっ!
K.K.:なぁに浸ってんの、こんな時に。
スティーブン:K.K.……
K.K.:やぁね、年寄りで。 
スティーブン:はは。
K.K.:……動画の場所、わかったわよ。


(ザップの頭に乗るチェイン)

チェイン:セント・アラニアド中央病院内廃墓地ー。
ザップ:うぉぉい! 何頭上に登場してんだ雌犬ぅ!!
チェイン:覚悟がどうとか言ってたくせに、自分こそ足場の確保が足りてないんじゃない? バカ猿。
ザップ:ナマ言ってんな!!

(ツェッドに押さえつけられるザップ)


(階段を上り続けるレオ)

レオ:(ぼっとしてたかな……俺)

(クラウスの立ち姿を思い出す)

レオ:すいません、クラウスさん。
   やっぱ、光よく見えないっす……


絶望王:三年前も、ここで崩落に遭ったよ。
    ……美しかった。
    己を構成する価値観や概念、全ての感情が覆されるような眺めだった。
    この先に望みがあると……確信させられるような昂揚があった。
    ……夢を見たんだ。
    ツイてなかったな、オレもこいつらも、あの術士二人もさ。
フェムト:……『フォールン』。
絶望王:?
フェムト:『ブルー』『悪魔』『絶望王』。
     ……名前が多いね、『ウォッチマン』。

(フェムトから薔薇を受け取る絶望王)

フェムト:ローマからこっち、ずっと傍観者だった君が『大崩落』で足を止めた。

(キリストの磔刑、フランス革命、ヒトラーの演説、ロシア革命、ケネディ暗殺事件と映像が切り替わる)

フェムト:やるなら楽しめ。
     君にはもっと――ナンセンスが必要だよ。

(立ち去るフェムト、薔薇を噛み千切る絶望王)


《BGM:ダッタン人の踊り(アレクサンドル・ポロディン)》


(外れ砕ける義眼転写装置)

レオ:うわぁあ! ……あれ?

(戻る視界、走り出すレオ)


(ランプレッサ2ケツの斗流兄弟)

ザップ:あいつあれで結構図々しいからな、死んでなきゃ生きてるだろ。
ツェッド:……はぁ。

(ザップの頭の上で明後日の方角を見るチェイン)


絶望王:オレにナンセンスが足りないだと……
    バカ言え。
    オレ達の存在自体、不条理そのものじゃねえか……


(大きく変化するHLの都市構造)


エイブラムス:敵襲か!? 敵襲なのかー!
ハマー:わかんない! でも、結構ヤバそう!


絶望王:こんなのもやっぱり……ただのゲームだ。


(階段を上るレオ)

(HLを跋扈するグールの群れ)


ザップ:っ、どっから湧いた!
ツェッド:キリないですよ!


スティーブン:どうするクラウス。
クラウス:――全構成員に通達。
     レオナルドの確保に加え、街中のグールを殲滅せよ!


(ギャラリー13王)

アリギュラ:なにアレ~、かわいくな~い。
フェムト:わかっていないなあ、アリギュラちゃん!
     エンタメにゾンビ必須でしょ!


(第1話冒頭のバトルシーン)


アリギュラ:ど~せ暇潰しの副産物なんでしょ。
フェムト:もっちろん!
     生きるからには、余興が必要だからねぇ!
13王:YEAAAAAAAAAH!!


(玉座に戻る絶望王)

(ギルベルトからの着信を取るクラウス)

クラウス:……ギルベルト。


アンジェリカ:せんせええええええ!
       まずいですよおおおおおおお!
       これ絶対ウィリアム君、というか、あの王様?
LHOS職員:絶望王。
アンジェリカ:の、仕業じゃないですかあああ!
長老:落ち着けバカ者!
アンジェリカ:こんなことさせられてたら、クラウスさんが行く前に彼、死んじゃいますよ!?

(ホワイトのロザリオを拾う絶望王)

アンジェリカ:もうアレですか、私ちょっと行ってきますか!? テレポーターとして!
LHOS職員:お嬢が行ってどうする?
アンジェリカ:行くだけですよ! 私ただのテレポーターだもん!!
長老:いいから、ウィルのことはクラウスに任せる。
   我々は、我々の最善を……ここで行うんだ。

(HLを駆けるギルベルトの車)

長老:頼む、クラウス……

(響く絶望王の口笛)

長老:子供が『絶望王』を名乗る世界では……あまりに悲しすぎる。


レオ:はあ、はあ、はあ、はあ、はあ……あ。

(レオの視界に映る、HLの惨事)


レオ:……何あれ。あんなもんあるなんて、聞いてないんですけど。
   はっ、ははは……あははははははは……ああああああああああああああッ!!

(あまりの光景に絶叫し、頽れるレオに飛びつくソニック)

レオ:ソニック!? ビックリした……
ソニック:キッ!
(カメラを差し出す)
レオ:あれ? 拾ってくれたのか……。ありが、

(首を横に振るソニック)

レオ:ん?

ホワイト(録音):お願いします……
         レオを……助けて、ください……
         中央病院の……墓地に、いるはずです……
レオ:ホワイト……
ソニック:キッ。
ホワイト(録音):お願い……レオを……死なせないで……
レオ:……
   お前これ、クラウスさん達に届けてくれよ。
ソニック:!
レオ:でも、また病院送りになってもたまんないしなぁ……
   ごめんソニック。
   それ、もう少し預かっといて!
   俺、やっぱりちょっと――(開かれる義眼)行ってくる!

(遠い場所から睨み合うレオと絶望王)


《BGM:Catch Me If You Can(OST:Disc2-01)》


アンジェリカ:各結界、安定してます!
       ラスト一つが発見、修正され次第、すぐに連結できます!
       ので!(LHOS職員と唱和)
       先生がんばれ~! 早く見つけて~!!
LHOS術士達:あっと一本! あっと一本!


レオ:はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ……
エイブラムス:見つけたぞ~、レオナルド~!!
パトリック&ニーカ:ひっひっひっひっひっ!

(エイブラムス達の背後で煌めく光、降り注ぐ隕石、大破するジープ)

パトリック:ああああああああ!!
エイブラムス:次から次へと、せわしないなあ全く。
パトリック:俺のジープがああああああ!!
レオ:エイブラムス、さん……
エイブラムス:探したぞお前、無事で何より。
パトリック:どうすんだこれええええええ! ノオオオオオ!!
レオ:はい……
エイブラムス:驚くかもしれんがよく聞け。
       お前のガールフレンドは、人間ではない。
レオ:……結界なんですよね?
エイブラムス:知っとったのか、なら話は早い。
       この緊張状態を支えているのは、おそらく彼女だ。
       だが、それもいつまで保つかわからん。そうなる前に……
レオ:ホワイトを、見つければいいんですよね……
   大丈夫です、やれます!
パトリック:バカヤロおおおおおおおおお!!
エイブラムス:眼は?
レオ:死守です!!

(走るレオ、その横でデルドロの鼻歌)

レオ:えええ!?
ハマー:ヤッホー!
レオ:ハマーさん!?
ハマー:聞いたよー? 結界の所まで行くんでしょ? どこー?
レオ:多分、あそこの上だと……
ハマー:ちょっと遠いねー、手伝うよ!

(レオを掴み上げるデルドロ&ハマー)

レオ:うおお!?

《技名メソッド:全力ハンマースロー》
デルドロ&ハマー:全力! ハンマースロー!!
レオ:ああああああああああああああああああああ!!

(チェインに抱き留められるレオ)

レオ:チェインさん!?
チェイン:元気そうだね、良かった。
レオ:……もしかして、心配してくれ、
チェイン:あ、まずい。
レオ:おわああああああああ!?
チェイン:私は消えるからいいけど、最後に会えて良かった……
レオ:なんてこと言うんですか!!

(空斬糸で引っ張られるレオ)

チェイン:はい、レオの生存を確認しました。

ツェッド:シナトベ――風編み!

(風編みで不時着するレオ)

ツェッド:レオ君!(飛び降りるツェッド)
     大丈夫ですか、
レオ:ありがとうございましたあああああああああああ!!
ツェッド:あれっ!? レオ……君っ!

(空斬糸で巻かれるレオ)

レオ:うおっ!?
チェイン:呆れた。まさか本当に一人で走ってく気?
     この悪夢みたいな遊園地の中を? 一人で?
     ナシでしょ!
ツェッド:無茶です!
レオ:でも、僕の知ってるヘルサレムズ・ロットは今までだってずっと、
   異常が日常の遊園地ですよ。
   ……皆さんに会えて良かった。

(脳裏を駆けるライブラの面々)

レオ:この数ヶ月経った今は、前へ進めます!

(シナトベで吹き散らされるグール)

レオ:えええええ……
ツェッド:レ、オ、君!(怒怒怒)
     それとこれとは話が別です!
チェイン:そうね。
ツェッド:正直無謀としか思えませんし、コンマ1ミリも同意できません!
チェイン:まあね。

(空斬糸を解除するツェッド)

ツェッド:……なのでこれは、友人としての判断です。
レオ:あ……
ツェッド:君は君自身が思っている通り、本当に『普通』の男の子です。
     『普通』に優しくて、『普通』に明るく、『普通』にお節介で。
     正義感も強いし、仲間思いで、誠実だ。
     無自覚でしょうが、君の『普通』は……世間一般で言えば、勇敢や高潔と呼ばれるものです。
     そんな君だから、危険を顧みず、友達の所へ走っていけるのも……
     きっと『普通』のことなんでしょうね。
レオ:……
ツェッド:レオ君、また後で。
チェイン:グッドラック。



(響く絶望王の口笛、訪れるクラウス)

クラウス:……13王の一人、絶望王とお見受けする。
絶望王:だったら何だ? クラウス・V・ラインヘルツ。
    こうして会うのは初めてだな。ご機嫌よう、消えてくれ。
    オマエのことは待ってない。
クラウス:私も、貴殿に会いに来たわけではありません。
     ウィリアム・マクベス……彼は何処に。

(落下する隕石を防ぐクラウス)

絶望王:……昔からたまにいるんだよなあ、この手の種類のニンゲンが。
    前に映画であっただろ? ガキが超能力を使うヤツ。
    『シャイニング』なんて呼びたくなる気持ちも、わからなくはないよなあ?
クラウス:……!?

(クラウス、PSIで操られて絶望王の首を絞める)

絶望王:ゲームだよ、ヒーロー……アンタはオレから、オレを守り切るんだ……
    お得意の希望をな……


(駆け抜けるレオ、飛び交う砲弾、走り続けるレオ)

(登った丘の先には、凍結したグールと電磁場)


【アイキャッチ】


(走り抜けるレオを見届けるK.K.とスティーブン)

ライブラ構成員:A-3、C-1、E-8から救援要請です!
K.K.:はぁい。さっ、とっとと次行くわよ、次!
スティーブン:ん……
K.K.:……真っ直ぐ進んでくとこなんか、ちょっと似てるわよね?

(レオをクラウスと重ねるスティーブン)

スティーブン:……確かに。
    
  
(絶望王をふりほどくクラウス)

(咳き込む絶望王、瓦礫を背に受けるクラウス)

絶望王:……ニンゲンは悲しいな。
    愚かと呼ぶには、余りに無垢で一途だ。
    だからオレは、いつまで経ってもオマエ達に囚われたままなんだろうな……
クラウス:私は、決して己を……諦めているわけではない。
絶望王:ッ!

(手刀で気絶させようとしたクラウスを吹き飛ばす)

《BGM:United(OST:Disc1-18)》

クラウス:……ゲームはいずれ盤上で。
     それが叶わぬのなら、今は貴殿に眠っていただく他ない。
絶望王:オマエ……オレを使って憂さ晴らししやがったな?

(外した肩を填めるクラウス)

絶望王:崩落? いや……義眼のガキか。
    何でオマエがアイツのことまで背負う必要がある?
    ……図々しいヤツ。
クラウス:……貴殿が、先刻己に課したように。(本気の構えを取るクラウス)
     私にも、遵守すべき法と矜恃があるのです。
     『シャイニング』……光を欲している限り、貴方は『彼』を殺せない。
     希望を欲しているからこそ、『彼』を求めたのでは?

(絶望王に過ぎる、ブラックとの出会い)

(青い炎に包まれる教会)

絶望王:オマエ、意外と舌が回るじゃねえか。
    知った風な口利いてんじゃねえぞ、ニンゲン……
クラウス:ブレングリード流血闘術――推して参る!

(テレポートで接近する絶望王、クラウスと拳を合わせて流血する)

絶望王:俺からオレを救ってくれよ、ヒーロー……!!




レオ:視野混交[シャッフル]!!

(罅割れる義眼の左目)

レオ:はああああ!?
   なんで今!? よりによって今!?(寄ってくるグールの群れ)
   ちょっ! タンマタンマタンマ!!

レオ:終わった……
ザップ:こんなところで、なーに死にかけてやがる。

《BGM:Sidewinder(OST:Disc1-03)》

レオ:!

(技名メソッド:斗流血法刃身の壱・焔丸)

ザップ:刃身の壱! からのォ!

(レオの眼前に突き立てられる焔丸、その周囲に煌めく空斬糸)

(最高の笑顔でジッポを開くザップ)

ザップ:七獄ッ!!

(立ち上る火柱)

ザップ:決まった……
レオ:じゃ!

(技名:本気の[マジギレ]ツッコミ)

レオ:ねーーーーーーよ!!!!

ザップ:? ? ?
レオ:マジで死にかけたっつの!!
   ちょっとは加減とか考えろよアンタ!!
ザップ:んだよ、全然元気じゃねえか。 世話かけさすなハゲ。
レオ:誰がハゲだ!
   元気じゃないですよ、さっきだって眼が……
   眼がああああああァァァ!!
ザップ:やかましい奴だなーオイ。
レオ:……どうしよう。
ザップ:どーもこーもねーだろ。
レオ:エイブラムスさんに怒られる……
ザップ:まーな。
レオ:僕これから、友達見つけなきゃならないんですよ。
ザップ:おう。
レオ:でも、片眼で大丈夫なんスかねえ?
ザップ:やるしかねーだろ。
レオ:でも万が一!
ザップ:(びきっ)
    うるせえええええええ!!(焔丸でレオのほっぺをぐりぐり)
    やるorダイorデスだ!!
レオ:でえええもおおお!!
ザップ:たかが道具だ! テメエが折れなきゃなんとかなる!
レオ:つまりそれは……根性論……
ザップ:そうだ。

(到着するギルベルトの車)

ザップ:けどそれがあるから、お前も『ライブラ』なんだろ?
    ……立ち止まんなクソガキ。

《BGM:Hello,world!》

ザップ:行け、レオ! ……旦那が待ってる。
レオ:……はい!


(空中戦を繰り広げるクラウスと絶望王)

絶望王:ハハッ!

(飛び交う七色の光、血闘術の槍を避ける絶望王)

絶望王:こっわ!

(クラウスの背後に立つ絶望王)

絶望王:やる気満々じゃねえか……オマエ!


(瓦礫の中から起き上がる血塗れのクラウス)

絶望王:オマエ……オレからこいつを取り返す、つったけどな……
    オレがこいつを選んだんじゃない。
    こいつが……オレを受け容れたんだよ……
    オマエと同じような面をしてた……だから、安心しろ。
    オマエがここでくたばっても……きっと、次のオマエが、オマエを生かすさ。

レオ:……そんなの!
絶望王:!
レオ:僕は嫌だ……
   たとえ、お前の言うことが正しくても……
   それが、誰かがいなくていい理由には、ならない……
絶望王:……じゃあどうする。
    眼ン玉使って、オマエがオレを殺すのか……

(夜明けが訪れるヘルサレムズ・ロット)

レオ:……わからない。
   そうした方がいいのかもしれないけど……
   でも、僕にはまだ、それが本当に正しいのかどうか……わからない。
   だから……考え続けるよ。生きてる限り。
   今度君に会う時は、きっと。今よりもっと……
   マシな答えが、返せるように。

(朝の光に包まれ、義眼を見開くレオ)

(赤いオーラの絶望王、その隣に青いオーラのブラックの姿)

ブラック:死にたくない、死にたくない、死にたくない……
     生きたい……ッ!

(息を吸い込むレオ)
    
レオ:ホワイトおおおおおおおおおおおッ!!
   君がッ! 光に向かって、一歩でも進もうとしている限り!
   君の魂が、真に敗北することなど! 断じてないッ!!
   もう一人の君は、まだ諦めてないッ!
   なのに、君が諦めていいのか! ホワイトおおおおおおおおおッ!!


(三年前、命を繋いだ時の記憶。泣きはらすブラックの顔)

ホワイト:ウィル……

(家族の記憶、病室の天井、HLの霧の空)


(『結界の世界』の空、逆さまに映るレオの姿)

レオ:やあ、大丈夫?
ホワイト:……
     声が、聞こえて……
レオ:ん。
ホワイト:……あなただった……
レオ:かもね。

(起き上がるホワイト)

《BGM:White Gloves(Reprise)(OST:Disc1-24)》

ホワイト:……レオ、わたし、
レオ:ホワイト。
   ……僕は、君の秘密をちゃんと知ってる。

(ホワイトの心臓付近からは、金色の罅が刻まれていた)

レオ:だから、大丈夫だ。

(ホワイトの手を取るレオ)

レオ:ブラックは……生きたがってる。
ホワイト:……
レオ:今の彼を助けることは、今の君にしか出来ないよ、ホワイト。
   ……光に向かって、一歩でも進もうとしている限り。
   人間の魂が、真に敗北することなど断じてない。
ホワイト:……
レオ:受け売り!
   ……ホワイト。君がもし、強すぎる光に怯えて、立ち止まっているのなら。
   僕が何度でも……君の手を引くよ。
ホワイト:……レオ……!(号泣するホワイト)
レオ:……行こう。

(ホワイトを立ち上がらせるレオ)

レオ:手始めに――世界を救うんだ!



絶望王:ッ!?

(ホワイトの覚醒に、よろめく絶望王)

レオ:ごめん、ブラック!

(駆け寄って絶望王に頭突きを決め、義眼を展開するレオ)

レオ:視界……共有ッ!

(レオと視界を共有され、引き込まれた『結界の世界』で後ずさる絶望王)

絶望王:クソガキ……眼を……
    ……ッ!?

(絶望王の視界に現れるホワイト)

絶望王:メアリ、マクベス……

(歩み寄るホワイトを見て、混じり合う絶望王とブラックの瞳)

絶望王:うるせえ……寝てろ……ウィリ、アム――……

(瞼を閉じ、眠りにつく絶望王)


ホワイト:ハイ、ブラック。
ブラック:……ハイ、ホワイト。
     ……何してんの?
ホワイト:生きてるか確かめてるの。
ブラック:……そっか……
ホワイト:……ブラック。

《BGM:White Gloves(OST:Disc2-16)》

ブラック:僕は……別に世界がどうなったっていい。
     こうなる前から、元々歪だったんだ。
     今更結界なんか張って誤魔化したところで、どうせいつかまた同じようなことが起こるに決まってる。
     だったら、いっそこのまま壊れてしまったほうが、
ホワイト:ブラック。嘘つかないで。
     勇敢で優しい、私のお兄ちゃんはどこに行っちゃったの?
ブラック:ッ……
     君を失いたくない……
     今の僕には、もう君を救う術がない……怖いんだ、ホワイト。
     君のいなくなった世界なんて、僕にとっては無いのと同じだ……

(二人を見守るレオ)

ホワイト:なに言ってんの!
     私ひとり消えたところで、世界が無くなるわけないでしょ。バカね!
ブラック:……

(ブラックに抱きつくホワイト)

ホワイト:生きて、ブラック。
     これからあなたが生きてく世界を、簡単に否定しちゃダメ。
     そしたら私たち、きっと、ずっと一緒にいられるわ。
ブラック:……っ、ぐ…………

(抱き寄せたホワイトが金色に輝く)


(反応する最後の結界)

アンジェリカ:せんせえええええ!
       ラスト一つ、反応出ましたぁぁ!!
長老:おおう!?(飛び起きる)


ブラック:僕にはもう、君の修復と固定に回せるほど、力が残ってない。
     だから……君の身体に残った力を借りて、新しい結界を張り直す。
     ……正直、上手くいくかどうか、自信ないけど。
ホワイト:ウィルなら大丈夫。
     ……パパとママもついてる。
     三年も私をここに居させてくれたのは、パパとママの愛情よ。
ブラック:……そうだな、頼もしいよ。


(結界の世界に広がる金色の根)

ホワイト:またね、ウィリアム。

(ブラックの瞳に映るのは、絶望王を抱きかかえるホワイト)

(青い炎を胸に抱きしめるホワイト)

ホワイト:私の希望、私の未来――……

(結界に溶けて消えるホワイト)


モニター:COMPLIETE→GRATE JOB!

アンジェリカ:い……いぃ……やったあああああああああああああ!!
       やったやったー!!
   
(作戦成功に沸き立つLHOS構成員達)


(ひらひらと舞う一匹の白い蝶が、レオに口付けて飛び去っていく)

(クラウスに向かって歩き出すレオ)


クラウス:……もう少し到着が遅ければ、デリバリーを頼むところだった。
レオ:え? あ……はい。すいません……
クラウス:冗談だ。
レオ:あ、はい……。すいません……
クラウス:……見事だった。
     今回の件、彼らを救ったのは……君という人間だ。
レオ:……
クラウス:胸を張り給え、レオナルド・ウォッチ。
     私は君を……誇りに思う。
レオ:え、あ……はい。
   あの……なんか、ご迷惑をおかけして、すいませ……
   ッ……ぐ、ううっ……!!

(堰を切って号泣するレオ)

レオ:……はい……!!


ブラック:見てるか、ホワイト。
     君のナイトはボロボロだけど、でも……
     すっごくかっこいいよ。

(慟哭するレオを見守り、形見のロザリオを掲げるブラック)

ブラック:いや、違うな……
     彼は僕らの――ヒーローだ。

(カメラで主人を写すソニック)


《BGM:シュガーソングとビターステップ》


(ライブラに迎えられるレオ。KKに頬にキスされ、チェインは一人電話報告)

(瓦礫に立つエイブラムスと、見守るギルベルト。あくびするニーカ)

(スティーブンに抱えられ、拳を合わせようとするクラウスにたじろぐレオ)

(そのまま拳を合わせる二人)

(LHOSに迎えられるブラック)

(向かい合うレオとブラック、互いに抱き合い、空を仰ぐブラックと目を伏せるレオ)

(事後処理に終われるダニエル、右腕は折れているようで固定中)

(ハロウィンの仮装をして街を行く市民)

(半壊中のダイナーでも宣伝アピールのビビアン)

(一瞬映る、フェムトを先頭に現場から撤収する13王)

(薔薇が備えられたひとつの墓には、青いローブが掛けられている)

(空港で手を振る、病み上がりのブラック)


(映画デートの時、不意に写真を撮られたレオ)

(最高の表情で笑う、映画デートの時のホワイト)


(カブに乗るレオのモノローグ)

レオ:ハロー、ミシェーラ。元気ですか?
   兄ちゃんは元気です。
   手紙を書いたのは、自分なりに考えたけじめのつもりだ。

(思い出の湖畔で一人、レオからの手紙を手にするミシェーラ。
 見開かれた瞳は湖面の輝きを映して、さながら星空のよう。
 その背後からゆっくり歩いてくる、トビーとおぼしき男性が)

レオ:ミシェーラ、僕は元気だ。
   君のいない街で、君の光を頼りに、今日もなんとか生き延びている。、   
   会えるのはもう少し先になるだろう。
   でもいつか、きっと直接伝えるよ。
   僕の見てきた世界の話――

レオ:僕と、僕に希望を示してくれた……ある人たちの物語――


(ノックをし、開かれるライブラのアジトの扉)

クラウス:君が新しい同志か、歓迎しよう。
     ようこそ――『ライブラ』に。


【タイトルコール】


(地面に落ちたコインを拾う男。
 HLに響き渡るのは、歴史の傍観者たる『彼』の口笛の音――

(ノイズが走り、消える画面)


【TVアニメ血界戦線~完~】



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@Rai_085
クラウスと絶望王の対決時、多分正しくは

「クラウス:……貴殿が、先刻己に課したように。」

かと。
2017-10-21 11:45:43
@Lightning_Edge
>礼智仁様
報告ありがとうございます……! もしかしたら当時誤字のままで放置されてしまったのかもしれません、訂正いたしました。
2017-10-30 22:36:25

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