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ファイヤー超子

全体公開 1 2624文字
2024-02-18 20:50:52

キャラクター名
ファイヤー超子



プロフィール
本名:焼野原超子(やけのはら ちょうこ)
175cm/78kg

声と感情の振り幅が非常に大きい、熱血青春真っ只中の高等部2年生。
紐で乱雑に束ねた長髪は燃えるような赤。
シルエットこそ辛うじて女性的だが、肩幅は広く腹筋もバキバキである。顔、体を問わず生傷がたえない。

かつては多くの名物生徒が所属したというプロレス同好会所属。なお現在の部員は超子1名のみ。
既に部としては認められておらず同好会に格下げされており、伝統あるリング付き道場は生徒会により撤去の危機に陥っている。
プロレス最強最高主義の超子は部が存続されて当然と考えており、生徒会からの刺客を返り討ちにしながら、同じように消滅の危機に陥っている同好会を吸収して部を復活させようと道場破り的な異種格闘マッチを繰り広げている。

勝負時となるとその場で制服を一瞬で脱ぎ捨て、オレンジ色のコスチューム姿となる。
かけ声は「ファイヤーーーッ!!」あるいは「スーパーーーッ!!」



能力名
『スーパーファイヤープロレスリング』



能力内容
超子を中心に周囲に6メートル四方のリングロープが出現し、勝負を裁定する『審判さん』が召喚される。
なお地面はそのまま。

審判さんによって下記のルールが公正に判定される。
一回目は審判さんから警告され、二回目以降のルール違反には激しい電流が流れる。
 ・凶器・魔人能力の5秒以上の連続使用の禁止。
 ・目潰し、金的、噛みつきの禁止。
 ・拘束されている側がロープに手をかけた時、拘束している側は解放しなければならない。

下記の状態になった者はロープ外に出され、能力解除までリング内への物理的干渉ができなくなる。
 ・地面に倒れ、審判さんが10カウントを数えるまでに立ち上がれない。
 ・ロープ外に出たまま審判さんが20カウントを数えるまでに内側に戻れない。
 ・地面に両肩がついた状態で押さえ込まれ、審判さんに3カウントを数えられる。
 ・ギブアップ。
 ・死亡。

勝者が確定すると能力は解除される。
リング内の勝者が確定するまで、超子自身にも上記ルールの無視、能力の解除はできない。
審判さんが見ていない場合、判定やカウントが遅れることがある。
また超子か審判さんが「プロレス的だ!」と納得した場合、ルールが緩和されることがある。



プロローグ
かつて。
プロレスは最強の格闘技であった。
少なくとも、プロレスを愛する者の中で、それは揺るぎないものであった。
6メートル四方の四角いジャングルにはドラマが溢れており、そこで闘うレスラーたちに人々は尊敬と畏怖を持っていた。
世界はプロレスに熱狂していた。

現在。
プロレスは最強の格闘技ではない。
たとえプロレスを愛する者であっても、リングの中には少なからず嘘とお約束があることを知っている。
プロレスはあらかじめ用意されたシナリオに則り、血沸き肉躍るドラマを演出する格闘エンターテインメントである。
今やプロレスは世界の中心にない。

それでも、今もプロレスは。
それが本物の筋書きのないドラマではないことをわかったうえで。
むしろ、だからこそ深く人々に愛されている。

しかし。
ああ、しかし!

ここ、希望崎学園に今なお存在する『プロレス同好会』にとってのプロレスとは!
かつて世界を熱狂させた、最強で最高の格闘技のままであった!


「ファイヤーーーッ!!!」


燃え上がるようなオレンジのコスチューム。
真っ赤な挑発を振り乱し、コーナーポストを駆け上がってロープ最上段に足をかけ。
ファイヤー超子は拳を高らかに掲げて叫ぶ。
裁定を終えた審判さんが、その無機質なのっぺらぼうの顔面を向けて拍手を送る。

この日、三試合目となった対戦相手はコマンドサンボ同好会所属、駒 三郎(こま さぶろう)。
渾身のパワーボムによって頭と両肩が床にめり込み、脚は未だ逆さを向いたまま、泡を吹いて失神している。

「プロレスは最強! 最高だーーっ!! さあアンタ、今度こそウチに入部を――っとと!」

明らかな決着により超子の能力が解除され、足をかけていたコーナーが消滅してたたらを踏む。
周囲に観客は一人としていない。

「超子よお これじゃ無理だわ。入院だわ、今度も」
「ええっ!? なんだよコーチ、またかよ!?」

プロレス同好会顧問、御手柔 沈夢(おてやわらか しずむ)は本日三人目の犠牲者を覗き込み、深く息をつく。
テコンドー同好会、カジュケンボ同好会、そして今回のコマンドサンボ同好会。

勝った方が相手を部員として引き入れる。
そのような条件で行われた試合のはずが、ここまで三戦三勝三病院送り。
いずれも長期入院のやむなく、入部させたところで活動実績人数の足しになるまい。

「だからよお、もっと穏便にやらにゃあ。これじゃあ部員増やすどころか共倒れだわ」
「くっそぉ~!! パイルドライバーもダメ、フランケンシュタイナーもダメ、パワーボムもダメ!! いったい何で決めればいいんだっ!!」
「ギブアップとるとか、やさしくフォールしてやるとか、色々あるだろお

そうか! 次こそは! と超子は志を新た燃えている。
けれど、どうせ試合が始まってしまうと超子はテンションが振り切ってしまって全力全開なのだ。
だから御手柔にはそれ以上何も言うことはない。

それでいいのだ。
既に50歳を越え、体も思うように動かなくなってきた。
そもそも顧問として名を貸してはいるものの、御手柔にはプロレスの指導などできない。

それでも。
御手柔はファイヤー超子にかつてのプロレスを見ている。
かつて少年のように純粋に憧れ、その強さを信じ、熱狂した。
最強で最高のプロレスがここにある。

たとえ部員を増やし、プロレス同好会を再び部として昇格させる目的が、ちっとも前進していなかろうとも、
プロレスこそが最強の格闘技であると信じた、あの日の夢の続きが。
今、一戦一戦積み重ねられていく。


「コーチ! 次はどいつだ!? もっとタフなヤツだったら上手くいくと思うんだよな!」
「はいはい、俺、コーチじゃなくて先生ね。んじゃあ次、ボディビルディング同好会辺り、行ってみるかあ」


"同好会潰し" ファイヤー超子。参戦。


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