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墓茎 デント

全体公開 1 1720文字
2024-02-18 20:53:15

キャラクター名
墓茎 デント



プロフィール
墓茎(はかぐき) デント。
筋骨隆々で禿頭。左頬に火傷痕が残っている隻腕の男。軍人めいた外見だが、希望崎学園中等部に所属するれっきとした中学生二年生。社会が得意。外見から勘違いされがちだが、意外と社交的で熱血、前向きな性格。魔人サッカーは中学から始めたにも関わらず、希望崎学園中等部魔人サッカー部のエースとして活躍している。フォワード兼アタッカー(高威力のシュートで敵選手を破壊する魔人サッカーには必要不可欠なポジション)で、空中へ蹴り上げたボールに追従し踵落としの要領で敵へボールを叩き落とす「サテライトキャノン」、地面を抉る超低空のシュート技「地砕土竜」などの技を持つ。
幼少期に母と己を置いて行方を晦ました父に複雑な感情を抱いている。
趣味は筋トレ。好きなものはスポーツ全般、特にサッカー。しかし左腕のないデントには難しい競技も多く、野球などに励む友人を内心羨ましく思っている。



能力名
常在戦場【オン・ザ・フィールド】



能力内容
サッカーボールを自身の足元に生成する能力。足元ならばある程度自由に生成場所を設定可能。能力によって生成されたサッカーボールは常に1つしか存在できず、新たなサッカーボールを生成すると既存のものは消失する。また誰かがハンドした場合、ボールは即座に腕が丸ごと吹き飛ぶ程度の爆発を起こす。



プロローグ
墓茎デントという少年がいた。あらゆるスポーツを愛しそのいくつかを修め活躍していた少年はいつか自分はスポーツ選手なれるのではと、淡い夢を抱いていた。

今、その少年には左上腕から先ががない。

野球はもう、出来ない。ごめんな」

大型病院のとある一室。病床で上体を起こしたデントは見舞いに来たクラスメイトの一人に柔らかな笑みを浮かべつつ、謝る。

「柔道も、アーチェリーも、無理だろうな」

柔道着を纏った少女は溜まった涙が溢れぬように拭い、そっかと一言呟いた。

洋弓を背負った金髪の少年は忌々しげにデントを睨み、やがてふいとそっぽを向いた。

みな知っていた。いくつもの競技を同時にやりながら、そのどれもに本気で打ち込んでいた、デントの熱意を。

「サッカーは……

サッカーボールを脇に抱えた丸眼鏡の少年はただ静かにデントを見つめていた。

「やれる。……しばらく迷惑をかけるだろうが……これからもよろしく頼む」

デントは丸眼鏡の少年へと右手を差し出す。

ッ!」

“蹴”球だから、腕がなくともできる。甘い見込みだ。サッカーへの侮辱とすら捉えられる。丸眼鏡はベッドへと一歩踏み出し掴みかかろうとして…………目を見た。デントの双眸を。

ああ。やろう。一緒に」

丸眼鏡の少年は力強い言葉と共に握手に応じる。自分よりも遥かに大きく無骨な手だった。年齢不相応なそれは才と、想像を絶する努力の成果だった。

結局のところ杞憂だったのだろう。

墓茎デントは今なおスポーツを、サッカーを。心の底から愛している。前向きで、あり続けている。

────────

そして現在。

サッカーコートにて多くの選手が倒れ伏している。

「ハァ……ハァ……

ただ一人、禿頭の屈強な男が白い息を吐きながらも両の足で大地を踏みしめている。少しでも気を緩めれば、フラフラと倒れかねない危うい状態であったが……

試合終了のホイッスルが鳴ると、すかさず男は右腕を天へ衝き、グッと握りしめる。

希望崎学園魔人サッカー部部内試合。赤チーム全滅で青チームの勝利である!

苛烈なる魔人サッカーにおいても全滅による試合終了は極めて珍しいことであったが……墓茎デントにはそれを成し遂げるだけの力があった。

「俺たちの……勝ちだッ!!」

力強くそう宣言し、前へ倒れ込んだ。気を失っている。しかしその表情は満足げだった。

────墓茎デントという少年がいる。あらゆるスポーツを愛し中でも魔人サッカーを極め活躍している少年は、大きな夢を抱いている。

かつてと同じ夢を、しかしながらより明確に、覚悟をもって。

デントの双眸には、紅き炎が宿っている。


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