@DangeSSReunioN
キャラクター名
益田ましろ
プロフィール
年齢:18歳
誕生日:4月12日
身長:220cm
体重:89kg
スリーサイズ:B108/W89/H102
血液型:O型
出身地:奈良
趣味:トレッキング
タイプ:パワー
性別:女性
学年:その他(公務員)
所持武器:古代兵器『益田岩船』&七星剣『呉竹鞘御杖刀』
観光驀進課に昨春入庁した大型新人地方アイドル。
古代兵器『益田岩船』の現船長。
幼い頃は体が小さく病弱だったが、過酷な山岳レッスンの末に大日如来を感得し、大仏パワーによってアイドル化を果たした。
蓮華のように輝く紺青の瞳、青瑠璃色の髪はくるくると螺旋を描く短めのツインテール。
悟りの境地にはまだ至れてない。
戦闘服はきらびやかな和洋折衷アイドル装束。
一人称は「私」。明るく前向きで誰にでも優しく、ハキハキと元気な口調。
戦闘スタイルは益田岩船の遠距離攻撃と、仕込み刀の大乗居合。
アイドルを目指すきっかけを与えてくれた人を探している。
実は、大仏パワーを受け止めても壊れない包容力のある恋人と出会えたらいいなと思ってるけど、アイドルなのでそれは内緒。
「みなさーん! 私と奈良県のこと、たーっくさん好きになってくださいねーっ!」
能力名
萬仏不撓(ばんぶつふとう)
能力内容
一万人の仏陀が同時に襲い掛かって来ても怯まないぐらい筋力がすごい。
プロローグ
「ましろちゃん、可愛いからアイドルになれるよ!」
益田ましろがステージに上る前に必ず思い出す、遠い昔の言葉。
彼女をここまで連れてきてくれた宝物。
とりわけ大きな今日の舞台のため、ましろは普段よりも強くその言葉を噛み締めた。
一般に奈良県とみなされている範囲は、行政区画上の面積に比してあまりにも狭い。
人類の版図は奈良盆地周辺の限定的エリアに留まり、その外には近鉄の路線すら届かぬ秘境が広がる。
奈良県の支配者は鹿である、というのは誇張なき事実なのだ。
今期もまた、百鹿夜行がやってくる……。
夜行態に変異した無数の鹿が、山合いを縫うように殺到する。
ダダダダダッ! 猟友会の機銃掃射が鹿を薙ぎ払うが、物量差は歴然。
ゾンビパニック広告の如く徐々に後退しながらの応戦を強いられる。
四半期に一度の鹿の大発生は、領土防衛と食肉確保を賭けた全県挙げての一大行事だ。
益田ましろは、貝吹山の中腹に鎮座する益田岩船の上に立ち、眼下の戦線を見ている。
幅11m、奥行き8m、高さ4.7m。重量800t。
上部に人工的な穴が彫られたこの巨石が、ましろのステージだ。
「みなさんっ! 猟友会の方々に熱い声援を送ってくださーいっ!」
集まった観客に呼びかける。
百鹿夜行は数万人の見物客が訪れる観光資源でもあるのだ。
益田岩船の船長であるましろの役割は、観光客を楽しませるトークと……
『ガガーッ……こちら高取局。岩船局応答願う。統率個体を確認した』
「こちら岩船局っ。いよいよ出航ですね!」
ましろはインカムからの入電に応え、岩船からひらりと飛び降りる。
「益田岩船、抜錨っ! 危ないので離れてくださーい!」
そして重さ800tの巨石を両手で持ち上げ、頭上に掲げた。
益田岩船は、本来は船ではない。
かつて巨神が用いたスレッジハンマーのヘッド部分が遺されたものだ。
しかし現代工学ではその重量に耐える柄を建造することができず、やむなく投擲兵器として運用されている。
「出帆っ!」
萬仏不撓の怪力で、連絡された座標に向けて益田岩船を射出。
唸りをあげて陸から離れゆく岩船に、ましろは大地を蹴って跳び、追い付き乗船した。
標的まで約3km。あっという間の短い空の旅だ。
「見えたっ!」
百鹿夜行の大群の中、ひときわ大きな40mの直立歩行する巨鹿。
猟友会の兵装では苦戦する統率個体の撃破が、益田ましろのもう一つの役割だ。
「とりかじ、いっぱあぁーいっ!」
剛力一閃、ましろが巨石を傾け操舵。
カーブ軌道で飛来した益田岩船は狙いあやまたず巨鹿の腹部を抉り、轟音と共に地面へ深々と着港した。
ギョモオオーッ!!
苦悶の叫びと共に倒れる大型個体。
「よしっ! 今期も無事完了っ!」
小さくガッツポーズをしながら船から飛び降りるましろ。
しかし、まだ夜行態の解けてない鹿たちが、着地狩りを狙ってましろの足下に殺到する。
「ひゃあっ!」と怯えた声を上げ、ましろは腰に佩いた仕込み杖に手を掛ける。
「大乗居合……円空斬りっ!」
ましろを中心に弧を描いて七星剣が煌めき、鹿の首を30ほど刎ね飛ばす。
ましろが刀を杖に収め柔らかく着地すると同時に、頭部を失った鹿の胴体たちが鮮血を噴き上げて次々に倒れる。
流れるような所作で返り血を回避し、インカムで通信する。
「こちら岩船局っ。各局へ。統率個体の討伐完了ですっ!」
『違う……! そいつじゃなかった!! ガタケだ!! 逃げ……うわああーっガガガザザーー……』
高取局が通信途絶。ただならぬ様子に、ましろは不安げな表情で高取山頂へ目を向けた。
岩船着港の土煙が晴れるにつれ、異常な姿が見えてきた。
ガタケ。神話の中にのみ存在するはずの恐るべき弩級巨鹿。伝説の超々巨大個体。
神話の巨獣は、標高584mの高取局に拳を振り下ろして叩き潰したのだ。
「でかいっっ!!」
ましろの身長はわずか2m20cm。
大仏の身長だって約30mに過ぎない。
敵は目算で800m超。
勝てるのか……いや、戦いにすらならないかもしれない。
怯える心にかぶりを振り、ましろは800tの質量兵器を頭上に掲げ全身に萬仏不撓の膂力を漲らせる。
「急速発艦っ! 目標っ! 巨獣ガタケっ! 撃ぇーっ!!!」
天高く投擲!
爆音を轟かせて航行する益田岩船が、ガタケの顔面へと吸い込まれるように命中した……かのように見えた。
怪物は、巨石を易々と片手でキャッチしていた。
そして掴んだ岩船を、ましろに向かって振り下ろす。
「大乗居合……だっ、だめーーっ!!」
降ってくる腕に天空斬りでカウンターを試みかけるも、断念して高速跳躍で離脱。
だが、直撃を避けるだけでは足りなかった。
大地に叩き付けられた益田岩船が周囲の地形を破壊し飛礫を撒き散らす。
「ぎゃああーーっ!」
砕けた大地の破片を全身に浴び、ましろは吹き飛ばされ、倒れた。
きらびやかなステージ衣装も、引き裂けてボロボロだ。
奈良県民は、鹿の前では小さな虫けらに過ぎないのか。
「だけど……」
益田ましろは心の中に輝く宝物を……思い出の言葉を今一度強く、強く噛み締めた。
「私はアイドルだっ!!」
青い瞳に闘志を燃やして立ち上がり、大地を蹴って跳ぶ。
ガタケの巨腕が、ましろを撃墜せんと振るわれる。
「空即是色ッ!!」
虚空を蹴って空中加速!
巨獣の腕を掻い潜る!
悟りに至っていない彼女にとって、空即是色は身体への負担が激しい。だが、
「空即是色ッ! 是色ッ! 是ァーーッ色ッ!!」
連続空中加速! バヅン!! ましろの脚の筋肉が断裂する音と、音の壁を破った衝撃波が同時に響き渡る!
超音速居合がガタケの喉笛を横一文字に斬り裂く!!
頸動脈から滝のように噴出する鮮血!
「うあああーっ! まだまだっ!」
左腕を犠牲にした空即是色で軌道変化!
七星剣を喉元の斬撃創へと更に突き立てる!
「大乗居合っ……丁字斬りいいいいいーーーっ!!!!」
喉から股下まで、重力加速度を乗せて一気に斬り裂く!
……そのまま力を使い果たし、ましろの身体は大地に激突した。
「やった……かな……?」
フラグめいた台詞を呟きながら、霞む目でガタケを見上げる。
その言葉に応えるように、巨大な鹿の腹から零れた臓物が、ましろの上に降り注いだ。