@DangeSSReunioN
キャラクター名
聖騏ペニコス
プロフィール
身長30cm。色は全体的に白く、テディベアのような胴体にデフォルメ調の馬の頭部がついた姿。
額に1本の角を持ち、背中には1対の羽が生えている。
魔法界の住人であり、同じく魔法界から来た悪の魔女キッス・イ・ノワールとその手下たちを倒すため、魔法少女として契約してくれる少女を探している。
だが、彼と契約した少女たちはなぜか例外なく3日ももたずに契約破棄を申し出てくるため、いつも人員不足に喘いでいる。
能力名
ゴッデス・アドベント
能力内容
契約中または過去に契約した魔法少女の変身シーンを、実体を持った像として目の前に再現する。像は変身シーンが終わると消滅する。
一時停止や早送り、巻き戻し、複数人同時に再現も可能。
プロローグ
女子中学生・加賀島ルルには秘密がある。
彼女は人知れず暗躍する悪の魔女キッス・イ・ノワールを倒すべく、聖獣ペニコスに選ばれた魔法少女なのだ!
と言っても実は昨日、魔女の手下である魔物に襲われたときに契約したばかりの新人だったりする。
「ルル! 南町の2丁目に魔物が現れたよ!」
「わ、わかった!」
放課後、ルルは鞄の中に潜んでいたペニコスの声に導かれ、慌ただしく教室を飛び出した。
「変身してから跳んだほうが早いよ!」
「うん!」
ルルは周りを見渡し誰も来なさそうな部屋に飛び込むと、鍵を掛けた。
それから、ペニコスが渡したコンパクトを胸の前に掲げる。
変身だ。
少女の中に眠る魔力をどれだけ効率よく引き出せるかは、この変身に懸かっている。
ゆえにペニコスはその一挙手一投足が正しく行われているかを、腰の角度1度まで穴があくほどに見届けなければならない。
コンパクトは未知の粒子へと変換され、ルルの全身を包む。
彼女の周りに小さな魔力の嵐が吹き荒れる。大きく手を広げた少女の体が宙に浮かぶ。
そして、彼女の体を覆う制服ふじゅんぶつが風に剥ぎ取られ霧散する。
ここだ。こここそが魔法少女の変身で一番重要な部分である。ペニコスは大きく目を見開いた。
この全てを取り払った状態から、少女の体に魔力を変換するためのパーツを被せていく作業が、魔法少女の『変身』なのである。
ここに余計なものが入り込むと魔力の変換効率がガクッと減少するのだが、今はそれが一番混入しやすいタイミングでもある。
ゆえに、ペニコスはそれを凝視してチェックしなければならないのだ。
手袋、ブーツ、髪飾り。先に末端から覆うようにコスチュームが形成される。このときのポーズにも気を払わなければいけない。まだ無防備な体幹との干渉を避けるため、体をくねらせて反らさないといけない。
その後に胴を覆うレオタードとスカートが作られる。
たがそれで終わりではない。コアという宝石のような部品。これは魔力のエンジンとなる部分で、変身の終盤に胸に取り付けられる。このとき魂と接続するため、多少の痛みの表情を伴う。
この表情も、よーく注視しておかないといけないのだ。
最後に魔力を出力するデバイスであるステッキが手に出現し、ルルの変身が完了する。
「そ、それじゃ、いく?」
なぜか顔を赤らめ怯え気味のルルに、ペニコスは勢いよく顔を縦に降った。
そして、魔物との戦闘が起こった。詳しくは割愛するが、概要を説明する。
被害が及ばない程度の位置で見ていたペニコスは、ずっとルルの下半身を見張っていた。
なぜなら、魔法少女はステッキに意識を集中しがちなため、足元がお留守になりやすいからだ。
実際、ペニコスのにより、致命的なタイミングでの触手の不意打ちを回避し、カウンターで触手に魔力を伝導させ、ルルは勝利した。
しかし、勝ちはしたものの、ルルは浮かない顔だ。
「あの、私、やっぱり魔法少女、向いてないと思うんです……」
「どうしてだい?」
ルルはペニコスと目を合わせようとしない。
原因も告げず、ペニコスから逃げるように駆けだした。
「ごめんなさい!」
「ルル……? ルルーーーーっ!」
その夜、ペニコスは寝床にしている空き家で思案していた。
「また、か。どうしてなんだろう」
『ゴッデス・アドベント』によりルルの『像』を再現する。そして、制服が弾け飛んだあたりで一時停止した。
この像には実体がある。ペニコスはルルの胸のあたりに溜まる魔力量を触って確かめてみた。
「魔力も申し分ないのになぁ」
念のため、過去に契約した魔法少女の像も同じように確かめる。
彼女たちも皆、ルルと同じような理由で、1日目か2日目、長くても3日目には去っていった。
「やっぱりボクには人間の少女の心は分からないや」
少女たちの一糸纏わぬ姿を眺めながら、ペニコスは眠りに就こうとした。
しかしそれを、バイクの音とポストの音が妨げた。
なぜだろう。ここが空き家なのは外から見ても一目瞭然なはずだ。
ペニコスは不思議に思いながらも手紙を手に取った。
それは、かつて契約した『あの相手』からの『果たし状』だった。