@DangeSSReunioN
キャラクター名
桑丸平梨(くわまる・ひらり)
プロフィール
■プロフィール
希望崎学園の文芸部員。1年生。
艶やかな黒い髪を背中まで伸ばした少女。
黒縁の眼鏡をかけていて、片目が隠れるほど前髪を伸ばしている。
スタイルはそれほど悪くはないが、普段はあまり目立たない着痩せするタイプ。
おとなしく物静かな文学少女。
本が好きでいつも図書館で一人、本を読んでいる。
自分で創作はあまりしようと思わなかったが、最近は興味を持っている。
人と話すのが苦手で恋愛沙汰にこれまであまり縁がなかった。
執着心が強いところがあり、思い詰めると少し大胆な行動をとるところもある。
ごく最近まで魔人ではなかった。
「そ…その本お好きなんですか?私もなんです」
能力名
『私の愛を受け取って(ラブリーレストレインズ)』
能力内容
自分の体液から拘束具を生み出す能力。
プロローグ
『I dreamed a dream.』
恋をした。
私は貴女に恋をしました。
どこが好きかなんて答えようがないのです。だって、私は貴女のすべてが好き。
こんな感情は初めてで、私にはどうすればいいのか分からなくて、いつものように本を読むことも侭ならなくなった。
自分の中にある炎に燃やし尽くされそう。
これは私の始めての恋。
そしてシャボン玉のように壊れてしまうような儚い恋の物語の始まりでした。
貴女と出会ったのは、私が図書館でいつものように貸出しの手続きを行っていたとき。
そこは入り口に近くに植えられた大きな桑の木が特徴的な図書館で、貴方は私が好きな本を借りていました。
ただ、それだけだったのになぜか印象に残ってしまって。
今想えば一目惚れだったのかもしれません。
その後、貴女のことを学校でも何度か見かけました。
同じ希望崎学園の生徒で私の先輩だったんですね。
これは運命なのだって思いました。
そんな日がずっと続いた後、
一人で本を読む貴女を見かけました。
物憂げな表情もとても素敵で、
「あっ・・…あのっ……その本、お好きなんですか……?」
衝動的に声をかけてしまいました。
きっと貴女のことがそれだけ好きになっていたんだと思います。
それまで、貴女のこと全然知らなかったのに変ですよね、うずみ先輩。
うずみ先輩は突然話しかけてきた私に少し戸惑ったような表情を見せた後、
「そうですね。読んでる途中だからはっきりとは言えないけれど、嫌いではないと思います」
と答えました。
その後はマシンガンのように言葉が止まらなくなって先輩に話しかけ続けました。
自分でも驚きです。
先輩は苦笑していたように思いますが、忘れられない私たちのファーストコンタクトでした
それからは押しかけるように何度も一人でいた先輩のところに会いに来ました。
先輩と会う時間はとても楽しくて、ベッドにいるときもお風呂の中でも授業中でも食事の時も貴女のことを考えてしまっていました。
けれど、突然転けちゃったり、財布をなくしたり、格好悪いところも多く見せてしまった気がします。
普段はもっとちゃんとしてるんですよ。ほ…本当ですよ。
一番印象的な出来事ですか?
そうですね。
それはある放課後のこと。
先輩と別れて帰宅しようとしていたところです。
「危ない!逃げてください!」
突然、先輩の声が聞こえたので何事かと思うと、私の方へ暴走した自動車が突っ込んできていました。
居眠りをしていたのでしょう。ふらふらとする自動車は速度を落とすことなくまっすぐに向かってきます。
先輩の声のおかげで間一髪自動車から逃れることができました。
「大丈夫ですか?」
顔面蒼白になった先輩が私に駆け寄ってきました。
「だ、大丈夫です」
私はそう返しました。
その後も先輩は心配そうに私に声をかけてくれました。
命の恩人です。先輩がいなかったらきっと私は死んでいたのでしょう。
先輩は素敵です。
私は先輩とずっと一緒にいたい。改めてそう思いました。
なのに、
それなのに
貴女は私の前からいなくなってしまった。
ある日のことでした。
いつものように私が先輩に会いに行ったとき
教室には先輩の姿はなくて
「あ……あの……うずみ先輩はどこに?」
教室の中にいた先輩のクラスメイトと思わしき人に尋ねてみました。
先輩以外の誰かと話すのは、苦手だったけれど、他に選択肢はありません。
「知らなかったの?彼女だったら転校したよ」
「て……転校?ど、どうして?」
「僕も理由は知らないよ。彼女は人付き合いを避けてたし、みんなも彼女を避けていたから多分誰も知らないと思う」
避けていた?どうして?
「避けてた理由?彼女と付き合いがあったのなら君も心当たりはあるだろ?彼女の周りにいるとろくでもないことが起こる。怪我をした子もいる」
転校もそれと関係あったのかもねと彼が言った。
「まあよかったじゃないか。大きな怪我をする前にあいつと別れられて、人が傷ついて平気なやつなんだろうし」
「せ、先輩と私のことをよく知らないくせにそんなことを言わないでください!!」
自分でも驚くぐらいの大声で怒鳴った後、先輩のクラスメイトを睨み付けた後、私は思わず教室を飛び出してしまいました。
そして、いく当てもないまま、校庭に出て一人ふらふらと歩いていました。
そこで柳先生に会いました。
柳先生は生物の先生です。
理科準備室に向かう途中だったようです。
「どうしました」
「……柳先生」
柳先生に事情を話しました。
「なるほど」
「す……好きだったんです。本当に……心から」
私は先生の前でこらえきれず涙を溢す。
「わかります、わかりますよぉ。」
「な……なのに、それなのに……」
涙がダムが決壊していく様に止まらなくなって。
私ってこんなに涙もろかったんだ。
「わ、私どうしたら」
「そうですねぇ、いいアイデアがありますよぉ。薔薇の決闘、ご存じでしょう。アレは実在するのです」
薔薇の決闘。
図書室で噂をしているのを聞いたことがある。
都市伝説だと思っていました。
「彼女を自分のものにしたい。そうですよねぇ」
「で……でも私……」
「いいんですかぁ?このまま永久に会えず誰かのものになってしまっても」
「そ……それは…」
いやだった。絶対にそれは。
私の愛を先輩に伝えられないまますべてが終わる。
それだけは絶対。
「諦められるぐらいなら私に相談などしない。そうでしょう?」
その通りだった。
「なぁに心配する必要はありません。貴女が貴女の欲望のままに進めばよいのです。そうすれば道は開かれます」
「……私の欲望」
「我慢することなどないのですよ。さぁ貴女は何がしたいのです?」
「…うずみ先輩を私だけのものにしたい……です…」
「ならば、そうしなさい」
先生が笑みを浮かべる。
「せ…先生に相談してよかったです」
「私は先生として当然のことをしたまでですよぉ。先生は貴方たち生徒の味方ですからねぇ」
先生のおかげで私の進むべき道が見えた。
最初からこうすればよかったんだ。
その時だったんです。私が魔人になったのは。
愛しい先輩。
ねえ、お願いします。私の愛を受け取ってください。
そして私と死んでくれませんか?
そして永遠に私のモノに……。
いいですよね?
ね?