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【改訂】血界アニメ最終回感想(絶望王とホワイト/ブラックとその周辺について)

全体公開 19 4589文字
2015-10-12 10:38:25

先日にあげた『血界アニメ最終回感想(絶望王とホワイト/ブラックとその周辺について)』を整理して書き直しました!


※これから出かけるので、クラウスさん周辺については帰宅してから改めて整理して書きますー!;;;


Posted by @emhns

絶望王、ブラック、ホワイト……彼らに関しては、私は1回見ただけでは正直、ほとんど意味が分かりませんでした;;;

作中での説明不足というよりも、複数の要素、道筋が絡み合ってうまく説明できていない、というようになっているのではないかと感じました。
説明不足というには、理論を構成する要素(と思われるもの)が脚本上に散逸しているように思われたからです。

人間に理解されたくない絶望王と、自身の「法と矜持」、ひいては信念を揺るがせないクラウスさんの対話が軸になっていたので、その噛み合わなさが、理解しづらい状況に繋がったかとも思います。

リピートして、他の方々の感想、考察を拝見して、それを土台に、私はこうなのかなぁと考えてみました。





◆とりあえず整理したいHLを守る結界について

3年前に大崩落を止めるために術師たちが張った
※ホワイトの両親は、心臓に欠陥のあったホワイトにこの結界を埋め込むことで、ホワイトを生かす

10話で絶望王がホワイト以外の結界を破壊する
※ホワイトが倒れていたのは、この結界が破れた余波か?

一時的に残った結界はホワイトのみ
第二次大崩落を起こしたがっていた(結界を破壊したかった)絶望王が銃でホワイトを撃つ

撃たれたホワイトは身体を失ったが、結界としての機能だけは残った
(ここで不可視化したホワイトを探し出すために義眼をもったレオが必要となってくる)

術師が壊されていた結界(※ホワイトを除く)を修復

ブラックがホワイトの余力を利用して、結界を張り直す(ホワイトの意識の完全な消失)




◆絶望王とは?


まず、彼はなにをしたいのか?

11話で彼は死ねない自分に対して、絶望を示している。
「絶望王」の名の根本はここだと思う。

人類の歴史でローマからずっと黙っていた絶望王が、大崩落を見て、姿を現した。
大崩落を経験して、それを美しく、また「この先に望みがあると確信させられる高揚感」を感じたという。
「この先」とは大崩落の混乱、世界が終わるという絶望のその先。
彼の「望み」は、死ぬこと。この世界の終焉において、己も死ぬことが出来るという希望を見出していたのだろう。
己の悲願がもうすぐそこにやってきている、となれば、そりゃぁ崩壊も美しく見えるし、高揚もするわぁ。

第二次大崩落について、絶望王は「始めるのか?」と聞いたフェムトに「終わらせるのさ」と言っている。
絶望王にとって、3年前の大崩落は術師の結界によって止められたため、死ねるかどうかっていう
答えを見せてくれていない。そりゃあ、第二次大崩落起こしたがるよね。

中断された楽しみの、完遂を求めているのだから、まさに始まりじゃなくて終わりなんだ。

絶望王はずっと第二次崩落を求めていたから、ブラックに取り付いたまま(顕現したまま)で待っていた。
結界の一部であるホワイトの側に居られるから、取り付く先がブラックであるのは都合が良かったかもしれない。
ただ、結界を壊す術を持たなかったから静観していただけ。
そこに結界を壊すに必要な神々の義眼が現れたから、即座に行動を開始した。

物語としてはこういう動きだったのね。


ところで、「俺たちの存在自体、不条理そのもの」であるという台詞の言い方に、彼は自身が人間を超越した存在であることへの絶望と、同時に人間への羨望があるようにも感じる。

絶望しかできない自分に、また絶望しているか?

「こんなのはただのゲームだ」
「ゲームだよ、ヒーロー。あんたは俺(絶望王)から俺(ブラック/希望)を守りきるんだ」
「人間は悲しいなぁ。愚かと呼ぶにはあまりに無垢で一途だ。だから俺はいつまで経ってもお前たちに囚われたままなんだろうなぁ」

この辺りの台詞から、彼はゲームと称して人間の希望を潰して遊んでいるけれど、本当は彼が自分の行動がゲーム(※遊戯,暇つぶし)でなければいい、絶望で潰されない人間が見たい、と思っているように読めます。

そこからの、「俺から俺を救ってくれよヒーロー!」。
これは「俺(絶望)から俺(絶望王)を救ってくれよヒーロー!」と読んでいいですよね?

そうか、救いを求めているのか、絶望王……




◆絶望王とブラック


なぜ、絶望王はブラックに取り付いたのか?

そもそも、最終話ラストで別の人間に取り付いていることからも多分、絶望王は人間を宿体にしないと顕現していられない、肉体を持たない存在なのだろうと思います。

加えて、もしかしたら、絶望王は単純に取り付きたいだけかもしれない。だって、人間の肉体を得れば、死を疑似体験出来るから。


ブラックが絶望王を「受け入れた」と絶望王は言っていますが、これはどういう意味か?

絶望王が身体を欲した(大崩落に感動して、よし顕現しようと思った)時にそこにいたのがマクベス兄弟だったから、というのが全てだと思うのですが、では、「俺がこいつを選んだんじゃない。こいつが俺を受け入れたんだよ」というのは、どういう意味なのか。

だって、ブラックが絶望王を進んで受け入れるメリットってなんにもないよね?
ホワイトに取り付かせないために自分を差し出した、という意味では、この場で出てくる「受け入れた」という言葉には弱いと思う。
これは、ブラックが自発的に求めたという意味ではなくて、絶望王が取り付くには、その身体の持ち主が「絶望している」という条件が必要であり、その条件が整っていた、という意味かな、と考えてみました。
(絶望王の本質が「絶望」だとして、共鳴する部分がないと取り付けない、というような具合はありえそうだと思うのですが、どうでしょう……

上記の「こいつが俺を受け入れた」の「俺」は、「絶望王」ではなく「絶望」そのもの。
そう考えれば、ホワイトが消えた後、ブラックの中から絶望王がいなくなってわざわざ別の宿体を使っていたのも、ブラックが絶望から解放されたから取り付いていられなくなったというふうに説明できる。
こうした仕組みを理解されているものだとしたら、術師の先生の「子どもが絶望王を名乗る世界ではあまりに悲しすぎる」という言葉にも意味が通じる。
(この台詞が、単体だと、先生が絶望王とブラックは別存在だと理解していないように聴こえて気持ち悪かったのですよ)


これまでにブラックが騒いだ時に、絶望王が彼に向かって「寝てろ」と言っている。
最終話で、ブラックが抵抗すると絶望王のほうが「眠い」となっている。
この抵抗というのが、希望を抱いて絶望から抜け出そうとしている足掻きで、ブラックの持つ絶望の割合が減れば、絶望王の支配が利かなくなるのだと思いました。

ただ、絶望王が辛そう=眠いであり、ブラックの抵抗がそこにあると読んでいたのですが、単純にサイキの使いすぎ(結界破壊&タワー構築&バトル)でブラックの肉体が死にかけてたってのが大きいんですかね。
所詮、仮初めの肉体だから別に死なせても構わないという扱いなのかと思っていたけれど、絶望王が死に憧れて、人間の肉体を持っての死を欲していたのだとすると、死に急ぐような行動も腑に落ちる。
ただ、その結果として三年前にホワイトが死んで絶望していた(自分のことはどうでもいいと思っていた)ブラックが危機感を募らせて、この期に至って「死にたくない」「生きたい」と言い出すに至ったんではないだろうか……




◆絶望王に対するレオの役割

結末として、レオがホワイトを不可視/認知不可の状態から呼び出し、ブラックに見せることで、絶望王を追い払うという形になりますが、それをやり遂げようと意図した上で、あの台詞。

「考え続けるよ。こんど君に会うとき、少しでもましな答えが返せるように」

これに絶望王が微妙な、なんか嫌そうな表情をする。

絶望王がラストのカットで、ブラックじゃない身体で歩いているのに驚いたんです。それは、崩落がならなかったヘルサレムズロットは、彼にとってもう魅力的なものではない、ならばこの世界に存在している意味はないはずだと思ったからです。

いや、結界が張りなおされただけ(大崩落を止めているだけ)で、終わりがなくなったわけではないから、引き続き待機しているだけとも読めます。
ホワイトという異質な結界がなくなって、破壊に必要な神々の義眼はそこにあるのだから、結界の破壊は前より容易になっているのだから、待機ないしなにやらの画策をしない方が不自然か。

でも、このレオが、また会うことを前提とした言葉を発したことで、絶望王になにがしらかの楽しみ、希望が生じたのではないかと。だから、あえて、存在を続けたのではないかと思うと、ちょっと嬉しい気がします。

クラウスさんと絶望王との対話からすると、レオくんのこの物語での役割は、周囲(絶望王、ブラック、ホワイト、クラウス)が他者に希望を見出す中で、自分の足で希望を見つけに行くことが出来る存在であるが故に、全員の希望となってしまったっていうのと、役割や存在意義(絶望そのものであったり、結界であったり)を越えて、個人の人間性を認めて対話してくれる存在であった、ってところかなと思いました。








ところで……



◆ブラックとホワイト

「君がいなくなった世界なんて僕にはないのと同じだ」というブラックの、役割を継ぐ人間がいれば個人はいらないという絶望王とクラウスの思考と真っ向から相対する意見。
それに対して、「そしたら私たちずっと一緒にいられるわ」という死=個人の消失ではないというホワイトの台詞。

うん、分かる! 分かるけど、紛らわしいな! と思いました。
作品としては個人の存在をどう肯定したいんだよ!と思いましたよ……
いや、分かってる。レオの言っていることとホワイトの言っていることは同じ土俵の話じゃないって分かってるけど、紛らわしいよね!!



◆絶望王って不死だしオーラ赤いし、BBなのかな?

でも、だとするとオリジナルの肉体はあるはずだから、ちょっとしっくりこない。違うかな。



◆レオス(術師たち)は後半、なにやってるの……

前半は、壊れた多数の結界の修復よね?
で、「ラスト1つが発見・修正され次第、(全体が)連結されます」という状況で、「先生、早く見つけて!」と言っているから、先生が魔方陣?に座り込んで奮闘しているのはロストしてた結界(ホワイト)を探しているのよね?
じゃぁなんで「ラスト1つ反応出ました!」(ブラックがホワイトを使って結界を張りなおしている時点)って時に先生は力尽きた態で休んでるの? なにしてたの……!? ;;;
わ、分からん……分かるひと、教えてくださいお願いします……;;;



◆「目ン玉つかってお前が俺を殺すのか?」という台詞

まず、殺せるのか?と疑問だったんですが、どうなの。絶望王ってどうやったら死ぬの?
上記の解釈だと、殺せるのならむしろ絶望王には望ましいんじゃないかと思うのですが、どうなの?



ツッコミや指摘は全力でお待ちしています!! 理解・解釈を助けてください!
よろしくお願いします!



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