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イニエフ・シルス

全体公開 自作品資料 3880文字
2024-03-29 16:32:16

「察」に配属されたイディエン・シディルスの過去話
※やや残酷な描写あり

Posted by @dinec32





それからまた月日が経ち、私は軍兵から察に配属されることになる。
当日、髪を後ろに束ねた一人の少女が迎えに来てくれる。

(°_‐*)?

(゚、゚トソン シルスさんやっぱり行くんですか?


無表情な顔でシルスを見つめていた。
彼女の名前はトソンノル・ヴッドフルク
現兵士長のフェルイーノ・レドニシアと近い年代の10代未満の少女だ。
義兄(オーシー)曰く唐突に軍に押し付けられた親元が分からない子供らしい。
目上がオーシーが躾するように指示していたらしいが実際は私、イニエフ・シルスが面倒を見ていた。
トソンノルは病気もなくすくすくと育っていったがトソンノルは義兄を何故か"特別視"しているようで口調と表情が義兄に似てきたように感じた。



(°- ‐*)

私は何も言わずに背を向ける。


(゚、゚トソン 無茶しないで下さいね
外部に何があるか私は分かりませんが危険は何処に潜んでるか分かりません
用心して下さいね。

( - ‐*;)そ
(とても10代未満の対応とは思えない!!)


トソンノルは10代未満にしては知力は高い方で
対応力も何処ぞの指揮軍兵長よりは高く
軍兵の大物感を漂わせていた。
が本人は相当な嫌戦的で怒鳴り声・争い事がある場所は極力避けていた。
本人の戦闘力は分からないが回避力が異様に高いことだけは分かっていた。



(°- ‐*)心配ありがとう。

私はこれだけの言葉しか彼女に言わなかった。



(゚、゚トソン


(゚、°*トソン


彼女が秘かに喜んだように見えた。










[(°'皿°*♯)ノシそ
あの大馬鹿者は北西にいると思われる!!

( ∫ヱ° |,/ ]息が荒い、落ち着け

[(°ー°*)10年間よく潜伏したと関心しますよ

( ∫ヱ° |,/ ]で、こっちにわざわざ言ったということは我々、"察"が捕まえろとでも?

[(^'ー^*)はい、全くその通りですよ
短期間でトップになった察長さん?

( ∫ヱ° |,/ ]わざわざ煽って来るな
しかし、こちとら訳があって
人員が圧倒的に足らん、何とかしろ

[(°"ー°*)あんたが隣々国の君主に喧嘩売るような事件を起こしたからだろ?!
おかげで無関係のあんたらの人員がその君主に
根こそぎ"喰われて"んだろが!!
少しくらい反省しろ!!!!!!!

( ∫ヱ° |,/ ]あの穏やかで平和ボケしてそうなヤツがたった"一匹の存在"でまさか"あんな化け物"に
豹変するとは思わなかったからな

[(°"ー°*)お前!?絶対に反省してないな!?!?!?寧ろスリルを楽しんでるな
お前!!!!!!!

[(°ー°*)話が大幅にそれましたね
人員数名派遣してあげますよこの私自らが

( ∫ヱ° |,/ ]性格さらにくそ悪くなったなお前

[(^ー^*)察の長の癖に××してるあんたよりは
私は全然素敵な性格してます~
後、私は基本事務仕事なんで安全ですよ

( ∫ヱ° |,/ ]重火器を常に携帯してるヤツの言う台詞じゃないだろ

[(°ー°*)では、迅速に手配しますので
後は頼みましたよ察長さん?

[(°ー°*)

[(°ー<*)☆

( ∫ヱ"° |,/ ]煽りか分からんが電話越しにウィンクするな気持ち悪い、もしもここが××××だったら
お前を××するレベルだぞ

[(°ー'°*)偉きゃ××してみろよ

( ∫ヱ"° |,/ ]もうお前はウザいから切るぞ

[(°ー°*) ガシャン

┐(°-°*)┌ 察長 進歩してない
       約20年経っても煽りに弱い








(°_‐*;)

その時には私は現地についていた。
足を踏み込むと何だか雰囲気が良くない気がした。
廃れた施設を遠目に人相の悪い男がこちらに向かって来た。


( ∫ヱ° |,/

あれは私がまだ分かった時に数回くらい
遭遇したことがある男だった。
たくさんの傷を負っていたあの男だ。


( ∫ヱ° |,/貴様が新入りか。

(°_‐*;)は、はい。

□⊂( ∫ヱ° |,/単刀直入に言う。
コイツを死物狂いで追え。今はそれに専念しろ。

□(°_‐*;)え?いきなりですか?

つ彡( ∫ヱ° |,/何だ?後これ着ろ
私は忙しいから報告する時以外話しかけるな

(つ_‐*;)痛っ




(°_‐*;)


あの男【察長】はやることが滅茶苦茶過ぎる。
有無を言わせずにとにかくこの紙に描いてるヤツを追うことしか言わず制服投げつけて去って行ったあれが後の上司と思ったら地獄すぎる。
仕方ないので誰にも見られない場所で制服を着た。ここはやはり何やらおかしい。
あの男には部下に相当する存在を見かけていないからである。






仕方ないので紙に描かれている存在の詳細を
見ることにする。
これは……何処かで見たような風貌を
しているような気がするが………

その存在は【怪盗】と呼ばれており
別名怪盗サ・ンモージ(3文字)と呼ばれているらしい

この怪盗はヴェルミナスの隣国からさらに北西に位置する場所にて出没しているらしい。
……こんな情報を何処かで聞いたことがあるような気がする


〜〜〜


私は徒歩でその現地に向かった。
まずは情報収集である。
私はこの【怪盗】の実物を見たことがない。
見たことが無ければ追いようが無い。

その【怪盗】はよく「トマト」手にしているとされ
トマトが一つの手がかりになるのではないのかと
私はにらんだ。


この地方ではトマトが盛んにある。
トマトがあるところに私は点々と張りトマトの特徴を
洗い出していく。
そうするとその【怪盗】が使用しているとされる
トマトを割り出してこの付近にいると絞られた。


私は【怪盗】が出現するまで粘りに粘った。




 ∧_∧。
~{ ( θ)∀ )

本当に姿を現したのである。
私の直感と分析力があったら割と出現場所が
絞れやすいことが分かった。

何を狙いにここに出没しているのだろうか?
ヤツは金銀などの金目のものではなく何かしらの
モノを次々と鮮やかな手口で奪っていった。
でも【怪盗】は【怪盗】でしかない。
私も【察】になった以上、どんな手段を取ってでも
ヤツを捕まえなければいけない。



(°_‐*)【怪盗】もそこまで!

~{ ( θ)∀ )そ

【怪盗】がこちらを見るなり一瞬動揺した素振りを
見せたがそれを感じさせない揚々とした口調で
話しだした。


~{ ( θ)∀ )捕まえられるものなら捕まえてもらおうか?

(°_‐*)煽り厳禁成敗!!

三{ ;( θ)∀ )ウワチョ捕まえられるわけ無い!!

そ(−_−*;)痛ッ!


それは物凄い速さでかけるものだから
私は突き飛ばされてしまう。
それは一瞬の出来事。
捕まえたところでするりとヤツは抜けていく。

こうして私は【怪盗】と長き追いかけっこが始まった。






ガシッ

( ∫ヱ |,/チッ、貴様は
毎回毎回いつになったらまともな結果出す???


( ∫ヱ° |,/毎度毎度同じ謝罪もウンザリする。


ドカ

( ∫ヱ° |,/ちょっとは使えん頭をもっと働かせろ屑


( ∫ヱ° |,/助けを求めても連絡手段は途切れている。
暫くはそのまま頭を垂れてろ。







(♯°;;- )



キオク ガ オモイ ダセナイ

ワタシ ハ イッタイ ナンナノカ ワカラナイ

アタマ ガ イタイ  カラダ ガ イタイ



アメ ガ フッテキタ ドシャブリ

ボヤケテ ミエナイ ケド ダレカ イル

コエ カケテル? コトバ ガ リカイ デキナイ





イニエフ・シルスは度重なる暴行により変わり果てた姿で
発見されたという。
それは実に7年の月日が経っていたのだ。

代兵王ソレノヴァンス・セデュツによると発見者は匿名で
こちらに連絡して来たらしい。
兵王主ソレノヴァンス・イーディニア曰くその匿名者は
何処ぞの□喰い君主だとのこと。

援護者オーシーウォレ・メウェノールゼは定期的に【察長】には
注意はしていたが解決にいたらなかった。


視力を大幅に失い表情またや感情を失ってしまった
イニエフ・シルスはやがてイディエン・シディルスと呼ばれるようになる。
彼女は殆ど会話をしなくなり回復の兆しが
見られなかったのだが懸命に彼女を支えようとする
存在がいた。
トソンノル・ウッドフルクである。


トソンノル・ウッドフルクがいたからこそ
今、イディエン・シディルスは一人でも活動出来るように
なった。

ただ原因を作った【察長】は
オーシーウォレ・メウェノールゼ以外には未だに咎められていない。
□喰い君主の関与もあるのだろうか
これは【ヴェルミナスの隣国】の問題であり
【ヴェルミナス】の問題ではないため
【ヴェルミナス】に再び還ってしまった彼女には
発言の権利は無いのだろう。


【ヴェルミナスの隣国】はその問題を抱えたまま
年月が幾つも幾つも過ぎるのである。



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