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キャロル・リドル

全体公開 Aegis 1 599文字
2024-04-22 01:41:54
Posted by @82sousaku

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キャロル・リドルは無頓着だった。
例えば母の職業だとか、
例えば自分の父親だとか。
例えば自分の容姿だとか。

キャロル・リドルは好奇心旺盛だった。
だけれども、自分の母の仕事も自分の父親も特に興味のないことだった。
だって母はその仕事で生活費を稼いでいるのだし、店の皆は優しいし。
だって父親はいてもいなくても自分には店の皆がいるのだし。

キャロル・リドルには姉妹が沢山いた。
本当に血の繋がりがあるかはわからない。
けれどもどうでもよかった。
だって、調べようもないのだし。
母の子は自分だけだということは知っていた。

キャロル・リドルはなくすことに慣れていた。
店の皆が病気になりやすいことも
あるいは誰かに害されることもあることを知っていた。
だから何人も見送ってきた。
寂しいと思う。けれど仕方のないことだとも思う。
せめて害されることが減ればいいのに。

キャロル・リドルは病気の一つに対処できるものがあることを知った。
どうしようもないと思っていたものが少しでもどうにかできるのだと知った。

キャロル・リドルは母や姉妹の笑顔が好きだった。
だから自分が着飾られることも、母や姉妹たちを着飾ることも好きだった。
彼女たちが少しでも長く笑っていてくれればいい。
彼女たちが傷ついたりしなければいい。

だから

キャロル・リドルは〝神〟を知ろうと思った。



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