@skyuw81soiya
鍛冶屋
「……いらっ、しゃい。」
「これ…飴。弟に内緒…。」
「本人にしか…使えないから…。あとは弟が、話してくれる…」
「ごめん、ね。話すのは……得意じゃない」
「そう……永く使われるのは、道具が喜ぶ」
「ありがと……、期限内に、来てくれた。これなら……弟、怒らない」
「今日……定休日、明日、会いに来て」
魔具屋
「いらっしゃい。話なら僕を通してくれる?」
「あのねえ、僕等は信用商売でもあるわけ。そんな要求も飲めないなら帰ってくれる?」
「僕がするのは君達にも使えるまじないを込めた道具を売ること。保証期間もし~っかりある。これは三の季節を超える頃まで。……聞いてないでしょ君」
「あ~成程、火術の種ね。二ヶ月分でいい?君ならそれくらい纏めても上手く保管できそうだから売ったげる」
「はァ?君ほんっっっっっっとバカだよね、散々他からも云われてるでしょ。第一此処を遊び場だと勘違いしてる星は客じゃないし邪魔。溜め込んでるメンテナンス待ちのケープ纏めて持ってきてから出直しな」
「現物あったんだこれ……ふうん……マジの祭具じゃん…………ウチで保管しろって……?良いけど正気?」
「あ~パスパス。毎日やってると思わないでよ、そういうの面倒だから。」
小道具職人
『やあやあ いらっしゃい 何かお探しで?』
『ううん それは僕の仕事とは違うかもな! ナイフの刃まではちょっとね いい所を紹介するよ!』
『モノ君! 君さてはまた家の施錠壊したの? 僕だって替えは用意出来るけど あんまり悪いことしちゃあいけないよ! 君が短気なのは分かっているけどね!! ああ怒らない怒らない 僕の字が消えちゃうからね 会話出来ないのは困るだろ?』
『僕はあまり外に出るのは向いてないからなあ 上兄様と下兄様に頼んでみないことには 出張なんかは難しいんだよね』
『良く来たねえ 君が来るととんでもなく面白い! 今日の土産話を聞かせて貰ってもいいかい? それ? 僕の新作 いいでしょう 買ってく?』
『僕って結構 モブみたいなものだからさあ 名前とかって無いんだよね 上兄様と下兄様にはあるらしいけども』
『昔の記憶? とんとない と言いたいところなんだけど 無いわけでも無い気がするんだよなあ 夢と大差無いんだけどね』
船のゴーレム
「…登録外の星を確認。要件を聞く、休息か。それとも調達か。」
「僕の業務か。此処にやってくる船の荷を確認し、施設の備品を一定に保つ。活動限界を迎えるまでその予定だ。」
「聞き手として不足だろうが、それで良いのなら僕は構わない。何せ僕には途方もない程の時間だけが約束されている。お前の話を聞くことで業務に支障が出るとは感じない。」
「僕が何者だったのかなんて、今はどうだって良いことだ。全て起こり、そして終わったことだろう。」
「僕の重量を運べるとは思えないし、僕はこの場の備品だ。動かすことは推奨しない。」
「……充電が切れていた、動力の提供に、……感謝、する。」
「そうか、お前は空が恋しいか。僕はもう忘れてしまった。…お前だけでも何時か帰してやりたいんだがな」
ゲオルギーネ
「随分浅いとこばっか飛んでるもんだねぇアンタ。蟹に当たるんじゃないかい?」
「危なっかしい飛び方してるから拾ってやっただけさ!助けたつもりなんかないよ」
「そんな風の強い所に居たら飛んでっちまうよ、ソフィ。テントに案内してやる」
「灯を消したきょうだい星と死んだ後に会うなんてねえ…アンタからはみ~っちり話を聞いてやる。アンタが居た間に聞けなかった話を隅から隅までだよ!」
「ははァ~相変わらず身体ばっかデカいガキだねえ。何?名前を覚えろォ?冗談言うんじゃないよ、アタシより長く飛べるようになってからなら考えてやるよ」
「ばっ、ン゙ッン゙!!ソフィがアタシをからかってるだけさ、第一あの子にはアタシよりずっと優しくていい星なんてごさまんと居るだろうよ」
「……随分と月が綺麗でねぇ。寝るには惜しい夜だったのさ」
ソフィ
「あら、聴き慣れない音。貴方がさせているの?もっと聴かせて欲しいわ」
「私、海の音が好きよ。波の立つ音も、揺れては踏みしめられる砂の音も、そこで生きる全ての声も。」
「名前…?ふふ、ソフィって言うの。私がこの世で一番素敵だと思うひとにお強請りしてつけてもらったのよ。素敵でしょ?」
「あのひとと一緒に居る理由?私があのひとの事を好き、だけでは足りないのかしら」
「顔が随分熱いのね。可愛い音がするわ、もっと触っていていい?」
「貴方があのひとのきょうだい星?…そう、生きている音がしないわ、不思議ね……」
「後悔が切っ掛けだって構わないの。私、貴女の後ろめたさも飲んでしまいたい程愛おしいもの」