@tencho_kyogen
大学生になって彼女が出来た。
ひ:〇〇君、一緒に帰ろ…?
〇:うん、いいよ。
彼女の名前は森田ひかる。
付き合ったきっかけは、僕の一目惚れだった。
猛アタック…するまでもなく、あっさり交際。
今まで何人かとお付き合いした経験があるが、
ひかるは初めてのタイプの子。
性格も控えめで自己主張が少ない。
デートは僕から誘うし、
一緒にいる時にサークルの奴らばったり会うと
後ろに隠れる引っ込み思案なタイプ。
所謂、陰キャだ。
だからといってそれが不満というわけではない。
誰かとお付き合いするのが初めてなひかるは、
デートする度に喜んでくれるし、
大小問わずプレゼントを渡すといつも嬉しそうにしてくれる。
そんな彼女だが、最近ある疑惑がある。
それは、彼女がむっつりスケベかもしれないということだ。
◇ ◇ ◇ ◇
きっかけは一緒に動物園に行った時のこと。
動物が好きなひかるはその日、1日テンション上がっていた。
ひ:ねぇ…次、アレ見たい!
〇:そんなに焦んなくても大丈夫だって。
普段控えめなのとは違って、
僕の手を引っ張るひかるに新たな一面を感じていた。
様々な動物を見て、次に見たのは馬。
ひ:お馬さんだ…!
〇:めっちゃテンション上がってるね。
ひ:こんな近くで見ること無いじゃ〜ん。
〇:いつもとは別人みたい。
ひ:うるさいなぁ…
笑ってそう言うとひかるは恥ずかしそうに馬を眺めていた。
ひ:すごーい……あっ。
〇:ん?
突然、声を上げると馬から視線を逸らして照れるひかる。
何事かと思い見てみると、
その馬はめちゃくちゃ生殖器がデカかった。
他の馬と比較してわかったが、あれは恐らく勃起してた。
〇:あっ……あれは、凄いね…
ひ:あ、あんまりこういうの慣れて無くて…
そう言う割には視線はずっと生殖器を見ていた。
この時は初めて見るものに興味が湧いてるくらいに思っていた。
今思えば、これも片鱗だったのかもしれない。
疑惑を覚えたのはデートでいちご狩りに行った時のこと。
一緒にいちごを食べながら、楽しんでいた。
ひ:あっ…このいちご大きいから〇〇君食べていいよ。
〇:ほんとだ。ありがとう!
ずっとそのままで食べていたのだが、
味変でもしようと思い練乳を使うことに。
〇:いただきま〜す……んっ!うまっ…!
ひ:あっ…練乳こぼれてるよ?
〇:えっ…?
どうやらいちごに付ける量が多すぎたのか、
練乳がポタポタと地面に垂れていた。
〇:あちゃ…
ひ:んふふ…もう〜ここで漏らしちゃダメだよ?
〇:……ふぇっ?
突然の「漏らす」発言にびっくらこいた。
練乳で…漏らす…
僕みたいな多少のエロを通ってきた人間が言うのならわかるが、
まさか、ひかるの口から出るとは…
ひ:……?
〇:な、なんでもない…
僕が驚いているのとは裏腹に、ひかるは不思議そうな顔をしていた。
それからというもの。
ひかるのことを知れば知るほど
彼女がむっつりじゃないかと思うようになってきた。
ある時は、
ひ:おすすめの同人誌あるんだ〜
と言われ借りたこともあったが、
内容がR18とまではいかないが際どい作品であったし。
最近はやけにボディタッチが多くなってきた。
〇:んっ…な、なんで触ってんの…?
ひ:いいじゃん…彼氏なんだし。
直接的に大事なところを触るわけは無いのだが、
凄く手付きがやらしいというか…
疑問は徐々に深まるばかりであった。
◇ ◇ ◇ ◇
疑惑を募らせていたある日のこと。
初めてひかるの家にお邪魔することになった。
ひ:ど、どうぞぉ…
〇:お邪魔しまーす。
部屋を見るとひかるが好きな漫画だったり、
ぬいぐるみなどが並べられている綺麗な部屋だった。
スケベのスの字も無い部屋。
ひ:の、飲み物持ってくるね…!
〇:う、うん…!
ひかるはそそくさと部屋から去っていった。
彼氏を初めて家に入れたひかるは緊張しているっぽい。
それは僕も同じで念の為、バックには避妊具を忍ばせてきた。
〇:さて……
ひかるには申し訳無いが、
ほんの少しだけ部屋の中を物色してみることに。
1番手前にある引き出しに目が行ったので確認。
〇:おっふ……
中にはものすごい数の同人誌があった。
しかも、前に僕が借りたのとは違う18禁のモノばかり。
男女の作品もあれば、男性同士のものなど
バラエティーに飛んだ作品でいっぱいだった。
間違いない。
ひかるはむっつりスケベだ。
だからといって嫌いになるわけではない。
人の趣味はそれぞれだし。
引き出しを戻して、元の位置に戻ろうとした。
〇:ん…?
その時、ベッドの下からプラスチックの何かが見えた。
ベッドの下と言えば、エッチなものを隠す場所の定番。
好奇心からそれを手に取るとそれはエッチなビデオ。
しかも、男性が縛られて責められる作品だった。
〇:これはっ……
ひ:お待たせ……あっ!
〇:ひ、ひか…
ひ:そ、それっ…!
頭で理解すると同時にひかるが戻ってきてしまった。
ひかるは面食らった表情で僕を見つめる。
〇:た、たまたま見えて…
ひ:……引いたよね。
〇:そ、そんなことないよ!いい趣味だと…思う…
こういうのを良い趣味と言えるかはわからないが、
露骨に落ち込んだ雰囲気を見せるひかるに、
思わず肯定してしまった。
ひ:ほんと…?
〇:う、うん…
ひ:ありがとぉ…
ひかるは近づいてくると僕に抱きついてきた。
僕の胸の中で、嗚咽混じりの泣き声がした。
ひ:〇〇君に否定されたら、もう生きていけないからっ…
〇:それくらいで嫌いになるわけないでしょ?それに…ちょっとエッチな女の子のほうが好きだし…
ひ:んふふ…ありがとっ。
女の子はむっつりぐらいがちょうどいい。
寧ろ、ひかるみたいな子がちょっとエッチだとわかって凄く興奮した。
ひ:ねぇ…?
〇:なに?
ひかるは僕の胸の中でモゾモゾと動き出した。
これは…所謂、良い雰囲気というやつ。
かなり期待してしまっていた。
ひ:このDVD…良い趣味なんだよね?
〇:え…?
キスでもしようかと思うとひかるは僕から一度離れ、
クローゼットの方から箱を取り出した。
〇:こ、これは…?
ひ:じゃ〜ん…!
〇:……
箱の中にはいろいろな大人のおもちゃがあった。
AVで見たことある物もあれば、用途が不明な物まで。
ひかるはその中から手錠を取り出すと僕にゆっくり近づいてきた。
ひ:〇〇君って…Mっ気あったんだね…?
〇:え…?そういうのは…ないよ…?
ひ:あっ…逃げちゃダメだよ〜♡
〇:ひ、ひかるっ!?
まるで練習してたかのような素早い手付きで
僕の腕を縛り上げると、ベッドにくくりつけられた。
外そうと試みるが、手錠はびくともしない。
ひ:ん〜とっ…あ、やっぱりあった!
〇:それは…
ひかるは俺の鞄を漁ると用意していた
避妊具を取り出して、僕の前に見せつけた。
ひ:もしかして…その気だったの?
〇:う、うんっ…
ひ:そっかぁ…嬉しい♡
今にもキスが出来そうな距離にひかるの顔が。
僕の体温がだんだんと上がっていってるのがわかった。
ひ:でもっ、これはいらないからね?
〇:あっ…はぁはぁ…
ひ:ふふっ、よいしょ…あ。
そのままゴミ箱に捨てると僕のズボンに手をかけた。
カチャカチャとベルトを外すと布越しでもわかった。
ひ:ねぇ、縛っただけなのに…もうこんなになってるよ?
〇:こ、これはっ……
ひ:やっぱりMっ気あるんだね〜♡
顎を指でなぞられると身体が身震いしてしまう。
その様子を見て、艶笑するひかる。
ひ:私、ちょっとエッチとかじゃないけど…いいよね?
〇:えっ…な、何も見えないっ…
視界を塞がれるとより感覚が鋭くなる。
動揺していると耳元に吐息と甘い声が流れてきた。
ひ:…いっぱいいじめてあげる♡
彼女はむっつりを通り越して、ただただスケベだった。