6/24午前中
@82sousaku
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キャロルが起きる気配がする。
ちらりと見れば目が開いて。おはよう、後輩。
「おはよう、キャロル。気分はどうかな」
「…………ふつう」
「なら、良し。端末、鳴っていたよ」
キャロルの端末を示す。
おそらくはヘレンさんからだろう。キャロルの友達を診ていると言っていた。
キャロルが起き上がり端末を確認して安堵した顔。
良かったね、と頭に手を伸ばす。
「お疲れ様。俺の同僚も上司も優秀だからなにも心配しなくていいよ」
昨日も言った言葉。
“なにも”とは無責任だが。
“なにも”心配しなくていいならテルヒさんみたいなことにはならないし、レアみたいに苦しむこともない。けれどもそれは個々の問題であり、同僚や上司が優秀であることには変わりはない。それに、今ここで必要なのはそういうものではない。
「ああ」
キャロルは頷く。
昨日は頷かなかった。
なら、昨日よりはましだろう。良かったね。
「さて、キャロルはちゃんと家に帰りな。お前の大好きな家族が待っているよ」
「ああ、そうだな」
うん。“いつも通り”だ。
今日はちゃんと一人で眠れるな、と判断。
ぽんぽんと頭を撫でて離れる。
足取りがしっかりしているのを確認して送り出した。
さて、レアに言っておかないと。彼女はとても気にしていたから。あの子はもう大丈夫だろうと彼女を安心させてあげなくては。
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