4月のジョンの日に、参加させて頂いたお話です。
Δみっぴきのお話で、〇徹明けにお昼ご飯を買いにヴァミマに行った帰り道。菜の花畑で、ジョンのお腹を吸っていたら、眠くなってうとうと…眠っている間に、合流したヒナイチくんとロナルドくん。
明るい日の下で、揃って何か出来るのはΔの世界ならでは…と思っております。
夕方まで寝込んで、みっぴき一緒に帰るシーンを追加しました。
2024/04/24に上げました。
@kw42431393
「スゥ…スゥ。」
ヌンのお腹で聞こえるのは、穏やかな貴方の心地よさそうな寝息。
仕方ないヌよね。皆競って吸いたがる、ヌンのフワフワでメロンパンの匂いがするお腹ヌもの。
『あぁ、疲れた。サボりのついでだ。ちょっと、ジョン吸おっと…。』
急に春めいてきたヌもの。だから、冬眠から覚めた下等吸血鬼達も騒ぎ出すヌし、人間も吸血鬼もポンチが増えるヌね。3徹目を終えて、報告書をチェックして本部に提出。
それさえ終えれば、やっと家に…と。
その前に小腹が空いたから、ヴァミマでおにぎりを買った、帰りだったヌ。
「あれ?こんなに菜の花に桜が…すっかり、春だったのだねぇ。」
『春はポンチ共が沸いて困る』そう言っていた貴方ヌけど…どうしても、吸血鬼対策課の勤務は夜が多いヌ。カレンダーもチェックしてるヌし、(これは、シンヨコ限定の風物詩ヌけど)ポンチが増える。
厚手の黒い吸対のコートも、日中は白いコートになる。
分かっていたはずヌけど。
「明るい時間に見ると、また違うものだねえ。」
そうヌね、日中は事務仕事。夜間は現場に飛び出して、署に戻ってきたら、また事務仕事。
こうして、明るい外をのんびり歩いたのは、何日ぶりヌかね。
しみじみ見ていた貴方は、思い出した様に、そして、悪戯っぽく笑ってこう言ったヌ。
「折角だから、ここで食べよう。こんなに仕事を詰めてたんだ、ちょっとぐらい許されるだろう?」
勿論ヌよ。ちょっとしたピクニックみたいで、いいヌよね。
ゴロリと、一人と一匹。並んで寝転がると、ヌン達は買ってきたお昼ご飯とお菓子を食べてたヌ。
丁度、ここはいい陽だまりになっていて…つい、つい。
「ふわぁ…。」
欠伸をしたら、もう我慢できないヌ。
それに署に戻ってからでも、もう仕事は少しで終わり。
春眠暁を覚えずって、よく言うヌよね?お昼寝だって、そうヌ。
「ピス…ピス。」
だから、ヌンも起こさない様に、いい夢が見られる様に…ヌシヌシ、と頭を撫でてあげたんだヌ。
「あれ、ドラルクとジョンじゃね?」
「あ、本当だ。あんな所で何をしているんだろう?」
少し、日が傾きかけた3時頃。
ヌン達の大事な人達の声が、空から降ってきたヌ。
あ、ヒナイチくんにロナルドくん。
見上げると、飛行しているロナルドくんに掴ったヒナイチくんが、こちらに飛び降りてくる所だったヌ。
そういえば、二人は農家さんから依頼があった、吸血アオムシの下見に行ってきたヌよね。
ロナルドくんが退屈して、ドラルク様の邪魔をするヌから、『ヒナイチくんを手伝っておいで』って、追い払われたんだったヌっけ?
「ロナルドのおかげで、早く終わったんでな。ついでに、桜並木の吸血ケムシの下見もしようと思ってこっちに来たんだ。」
なるほどヌね~。もう少し早かったら、一緒におやつも食べられたヌのに。
「何だ?ドラルク、寝てるのか?」
悪戯っぽく笑ったロナルドくんが、懐を探ってるヌ。
あ、ちょっと!
「ヌヌ!」
「やめてやれ、ロナルド。折角、眠ってるんだ。」
ちぇ~、と口を尖らすお子様の手には、マジックインキ。
「イタズラしてやろうと、思ったのによ~。」
「全く、油断も隙もない奴だ。」
そう言って、ヒナイチくんがドラルク様の頭を膝に乗せてあげたヌ。
最高のセコムヌよね。よろしくお願いするヌよ。
「う…うぅん。」
「アハハ、隊長。もう少し寝ていいぞ。署に戻ったら、私達も手伝うからな。」
そう言って、ヒナイチくんが頬を撫でると、ドラルク様はその手に頬ずりをしたヌ。
そうヌね、もう少しだけ。
「まぁ、いっか。じゃあ、俺はジョン吸っていい?」
「ヌーヌヌ。」
もう少しだけ…この時間を。
「ん~、いい匂い。なぁ、ヒナイチ。」
「何だ?ロナルド。」
吸っていたヌンのお腹から顔を離すと、今度はロナルドくんがドラルク様を覗きこみながら、こう言ったヌ。
考えてる事は、一緒ヌね。
きっと、ドラルク様もヒナイチくんも、一緒だと思うヌよ。
ロナルドくんがそうであってくれたから、楽しい時間が、今日もいっぱい増えたヌもの。
「俺さぁ、こういう時だけ吸血鬼らしくなくて良かったって、思ってんだよな。だってさ、こうやってお前達と、あったかい所でゴロゴロ出来るんだぜ。最高じゃね?」

カア…カア…
急かす様な鴉達の鳴き声に、目を開けるヌ。
見上げると、温かい昼下がりは、いつの間にやら夕焼けヌ。
ヌン達もさすがに、署に戻らなきゃならないヌね。
「ヌヌヌヌヌヌ!ヌヌヌー!」
「う、うぅ…ん。あ、あれ!?」
慌てて、貴方は飛び起きるヌ。そりゃ、驚くヌよね。
一人と一玉で、ちょ~っとのお昼寝。
そのはずが、ヒナイチくんの膝枕で、三人と1玉が川の字で寝ていたヌもの。
「あ、隊長。お目覚めか?」
「ん~!!スッキリしたぜ!じゃ、そろそろ戻ろうぜ!」
ヌン達の気配で、ヒナイチくんとロナルドくんも起きてきたヌ。
ピクニックみたいな時間は、これで終わっちゃうヌ。夕焼けも相まって、なんだか寂しいヌよね。
「からす~とい~っしょに…って、な。」
「帰る先は家じゃなく、署だけどね。」
そう言って、ため息をつく貴方を見上げる。まぁ、署ヌけど…
「アハハ…実質、あの隊長室も私達の家みたいなものだけどな。」
「そういうのを、ワーホリって言うのだよ。ねえ、ジョン。」
そう…署に戻ってからも、ヌン達の水入らずの時間が待ってヌから。
だからヌしょ?
「クソッタレ!勤労、勤労!」
今、ヌンを抱いてくれている貴方の顔が、とても楽しそうヌのは。