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倩才コネコチャン倧奮闘

党䜓公開 神無䞉十䞀受け 9 30 6975文字
2024-09-22 16:46:13

🐞🎃(カルみず前提)
🎃さんが女装する話

 

 『男女カップル限定のダンスパヌティの譊備』

 モニタヌ越しに神劙な衚情で告げられた次の仕事内容を聞いた瞞斑は、執務宀の怅子に腰掛けたたた唖然ずその蚀葉を反芻する。
 こくりず頷いたモニタヌの䞭の神無はそんな瞞斑を芋るず、口を開いおしどろもどろず蚀葉を続けた。

 「うん、譊備のためにも女装しお珟堎に乗り蟌たなきゃならなくお、䞀応だらだら先茩に蚱可を貰えっお垰代先茩が  」
 『  なに配慮の぀もり』

 神無の蚀葉を聞いた瞞斑は、仏頂面で隣に座る垰代に咎めるような芖線を向ける。
 神無ず瞞斑が互いに想いを寄せおいるこずを知る垰代は、仮初ずはいえパヌトナヌずしお組んで䟵入するこずが決たった途端、真っ先に圌に報告をするように蚀ったのだ。
 瞞斑の発蚀を聞いおより䞀局䞍機嫌な衚情になった垰代は、面倒くさそうに目を逞らすず頭を掻いお呟く。

 「あずから刀明しお、あらぬ誀解を受けお未来で嫌がらせされたら排萜にならん。保護者ずしお把握しおおくべきだろ」
 『別に俺は神無ちゃんの保護者っおわけではないんだけど  』

 瞞斑が埌から倉装の話を聞いお䜕をするかわかったものではない。
 たるで自分が嫉劬ず拗らせの暩化であるずでも蚀いたげな垰代の口ぶりに眉を寄せた圌は、組んだ腕をずんずんず指で叩きながら蚀葉を続けた。
 
 『䞀応確認するけど、色仕掛けずかはないんだよね』
 「あったら神無は䜿わない。タヌゲットがこい぀に恋しお未来が倉わったら困るだろ」
 「ぞぞ  可愛くおごめん  」
 『神無ちゃん、照れない』

 すでに詊しに女装の完成床を芋おいる垰代曰く、絶䞖の矎女に化けた神無なら情報こそ抜き攟題だが、その埌もタヌゲットが神無ぞの恋心を諊めきれずに歎史を倉えおしたう可胜性があるず考えおいた。
 垰代からの評䟡だず受け取った神無が照れたように笑っお俯く様子を芋た瞞斑は、面癜くない衚情ですかさず神無を指摘する。

 『譊備っお話なら歊噚がない方が動きやすいず思うけど、あの颚鈎の子は』
 「流石は流石で女装させお䞊叞ず入るこずになっおる。神無ず俺がバディを持たないからあぶれたんだよ」
 『なるほどね  たぁ公安だし、そりゃあそうか』

 譊備のために手の空いおいた他の刑事も珟堎に乗り蟌む予定だが、圌らは普段共に掻動しおいるバディがいるためそこで立ち回るこずになっおいた。
 公安局所属である垰代ず、未来から単身できおいる神無が残るのは圓然のこずだず玍埗した瞞斑が頷いおいるず、神無がモニタヌぞ身を乗り出す。

 「だらだら先茩、行っおもいいよね」
 『あのねぇ神無ちゃん、色仕掛け自䜓がなくおも圌も蚀った通り、䌚堎で君に惹かれお行動を倉える人間が居おもおかしくないんだよ』
 「でも  」
 『そもそも君が居なくおも行われおいたはずの任務なんだから、無理に君が干枉する必芁は、』
 「でも俺、みんなの力になりたくお  」

 䞀人で過去に戻っお時間遡行犯眪者を䞻に取り締たっおいる神無は、そんな自分を受け入れお䜕かず䞖話を焌いおくれる宿舎の刑事たちによく懐いおいた。
 そんな圌らが挑む倧きな任務を前に、手䌝えるこずがあるなら自分も圹に立ちたいず神無が声を䞊げるのは圓然のこずで、そんな圌の真面目な考え方を奜たしく思っおいる瞞斑はぐっず蚀葉に詰たる。
 じっず蚀葉を埅぀神無の䞊目遣いに抌された瞞斑は、ちらりず助け舟を求めるように隣の垰代ぞ芖線を向けた。しかし圌は、すでに散々神無を説埗しお諊めおしたったらしく肩を竊めお芋せるだけだ。
 やがお瞞斑は、深い息を吐くずぜ぀りず口を開く。

 『  無理はしないこず』
 「それっお 」
 『必芁以䞊に珟堎で人ずは話さない、情報収集は隣の圌に任せるず玄束するなら、俺からは䜕も蚀わないよ』
 「 うんっありがずうだらだら先茩」

 ぱっず花が咲いたように衚情を明るくしお頷く神無を暪目に、この男も随分絆されおいるなず垰代は自分を棚に䞊げお瞞斑を眺める。
 その芖線に気が぀いた瞞斑はずいうず、気たずそうにふいず顔を逞らしお神無にだけ挚拶を枈たせおビデオ通話を終了させるのだった。

 ※
 
 さらりず頬に赀みが差すように色を乗せた垰代は、目を閉じお静かにされるがたたになっおいる神無の顎を぀いず掬った。
 自然に結ばれた唇に小さな筆で取った玅を䞁寧に匕けば、目の前の矎貌がさらに確固たるものになったような気がしお垰代は満足げに頷く。

 「 これでよし、ず」
 
 垰代の蚱可を埗おそっず目を開けた神無は、矎しいアメゞストの瞳をぱちぱちず瞬かせお手元の鏡に自分の姿を映す。
 誰もが息を呑み振り返るような絶䞖の矎女に仕䞊がった自分を芋お、神無は感動に打ち震えお食い入るように鏡を芗き蟌んだ。

 「えっすごいすごいよ垰代先茩俺じゃないみたい」
 「玠材が良かったからな、化粧甲斐があっお俺も楜しかった」
 「い぀もの可愛い系の化粧ず党然違う 先茩垰ったら䜿った化粧品ずやり方教えお」
 「それは構わないが  たぁ、そのドレスなら化粧も綺麗めに仕䞊げた方がいいだろ」

 耇雑な衚情で神無のドレスに芖線を萜ずせば、圌はそんな垰代の苊劎など぀ゆも知らずに機嫌良くくるりずスカヌトの端を摘んで回っお芋せる。

 「このドレス綺麗だよなだらだら先茩センスだけはいいから」
 「    そうだな」

 ふわりず翻るグリヌンのマヌメむドドレスは、あの通信のあずわずか数日で瞞斑が神無に莈ったものだ。
 垰代の隣を歩くならある皋床萜ち着いた雰囲気のものが良い、などずもっずもらしい口実を䞊べお神無を玍埗させおいた瞞斑だが、本心では自分の遞んだドレスを着せたかっただけなのだろう。
 独占欲の塊のドレスであるずいう自芚がない䞀方の神無は奜きな人からの莈り物を受け取っお嬉しそうに笑っおいるのだから、垰代の衚情も耇雑になっお圓然であった。

 「じゃあ行こ、先茩」
 「  あぁ、」

 オフショルダヌのドレスからすらりず䌞びた癜い腕を垰代の腕にそっず絡めた神無の姿は、どこから芋おも䌌合いのカップルだ。

 「なんだかんだ蚀っおだらだら先茩も手䌝いたかったらしいけど、あっちの仕事が終わらなかったんだっおさヌ」
 「そうか  残念だな」

 どうにか瞞斑がこちらの䞖界に乗り蟌もうず奮闘しおいるずいう通信をアサギリから聞いた垰代は、任務の遂行が面倒になるから匕き留めおおいおくれずあらかじめ頌んであった。
 䞻人の恋の行方より仕事を優先しおくれた理解のある盞棒は、どうやら仕事を積み重ねお瞞斑のこずを䞊手く繋ぎ止めおくれたらしい。
 内心で圌に瀌を蚀った垰代は、慣れた様子で神無を゚スコヌトしながら䌚堎ぞの道を歩き始めた。

 ※

 䌚堎に到着した圌らは、受付で譊察手垳を芋せお䞭に入るず打ち合わせ通りに䌚堎内の監芖地点ぞず移動する。
 神無ず垰代の任されおいるポむントはパヌティ䌚堎内前方であるため、ふたりは談笑するふりをしお蟺りを泚意深く芳察しおいた。

 「  先茩ありがず、ナンパ远い払っおくれお 」

 ひそひそず眉を寄せお呟く神無は、すでにこの䌚堎に入っおから片手で数え切れないほど男に声を掛けられおいる。
 ひずりでは䞊手く躱しきれず戞惑っおいた神無のこずを、その床に垰代が嚁嚇しお远い払っおいた。

 「想定の範囲内だから気にするな、それだけ䞊手く化けたんだず自信を持っお良い」
 「たしかに今日の俺めちゃくちゃ可愛いよな  だらだら先茩もびびっおるのか写真送っおから返信こないもん」
 「あい぀に送ったのか    」
 「えうん、ドレス莈っおくれたの先茩だし」

 恥ずかしそうに笑うその衚情を目にした呚囲の男たちが息を呑む。そんな圌らに睚みを利かせた垰代は、突然莈ったドレスを着こなす想い人の写真が送られおきた瞞斑の心䞭を察しお頭を抌さえた。
 そんな垰代や瞞斑の苊劎も知らず、神無はくすくすず楜しそうに笑っお垰代の腕を突く。

 「でもさ、先茩の远い払い方ちょっず面癜かったよ。『うちの子がなにか』っおお母さんみたい」
 「仕方ないだろ、間違っおも恋人だなんお蚀っおアむツが勘違いしお拗れたら始末が面倒だ」
 「ぞぇヌ垰代先茩の恋人嫉劬深ヌい」

 お前の男の話だず怒鳎り掛けた蚀葉を飲み蟌んだ垰代は、頭を掻きむしりたい気持ちを抑えお息を吐いた。
 そうしお圌らが怪したれない皋床に話をしながら䌚堎の様子を䌺っおいれば、ふず二人の無線に連絡が届く。

 『はヌい、こちら聖。二階バルコニヌから芋おるけど、どうもメむンホヌル埌方の男たちに䞍審な動きがあるみたい』
 「䞍審 」
 『そう。䌚堎に入った途端パヌトナヌの女ず別れお、男たちだけで集たっお話し蟌んでる。䞻人だけでの亀流にしおはなんか空気感が倉なんだよなぁ』

 二階バルコニヌでバディず共に監芖を行なっおいた聖からの通信を受けお、垰代ず神無は緊匵した様子で䌚堎内に芖線を向けた。
 そうしお圌らが䌚堎内埌方に泚意を払ったその時、いく぀もの発砲音ずシャンデリアの砕け散る音が響き枡る。

 「っ、䌏せろ」
 「発砲 」
 
 刑事ずいう職業柄咄嗟に身を䜎くした垰代ず神無は、悲鳎を䞊げお逃げ惑う客たちの隙間からその光景を目にした。
 銃口を倩に向けお嚁嚇するように発砲を行ったらしく、幞いなこずにただ怪我人は出おいないらしい。
 おそらくこの䌚を壊すこずそのものが目的なのだろう。これ以䞊圌らの勝手を蚱すわけにはいかないず、圌らは目配せをしお無線機に声を吹き蟌んだ。

 「こちら垰代犯人たちを制圧するメむンホヌル以倖の担圓刑事は客の避難誘導をしおくれ」
 『流石りょヌかいちょ、おっさん眮いおくなよこれ走りづらいんだっお』
 『聖了解、りっちゃんその栌奜で倧股で動くず転けるから気を぀けおねヌ』
 『朔高了解です今矢先さんたちのペアず合流したので、このたた避難誘導に立ち回りたす』

 無線から聞こえる仲間たちの応答を聞いおいた神無は、スカヌトの裟をたくし䞊げお端でき぀く瞛る。
 動きやすくなったこずを確認した神無は、倪腿に這わせお持ち蟌んでいた電子刀の柄を抜いた。䞀振りで刃が珟れたそれを握るず、神無は垰代ず共に避難する芳客ずは反察偎ぞ駆け出す。

 「神無、無茶はするなよ」
 「倧䞈倫俺に任せお」

 神無の電子刀は圌の意思で刀身の長さを調節できるため、珟圚は宀内戊に適応した脇差を手にしおいた。
 避難誘導が終わらない今、垰代たちは誀射を懞念しお無闇に発砲ができないため、接近戊に特化した神無が必然的に前線ぞず出るこずになるのだ。
 垰代の心配に笑顔を返した神無は、テヌブルを蹎っお高く飛ぶず男たちぞ飛び掛かる。ふわりず揺れた翠の翌に男たちの芖線が吞い寄せられたが最埌、神無の刀が数人の男の拳銃を空ぞ匟いた。
 
 「垰代先茩」
 「でかした」

 䞞腰になった男の元ぞ駆け出した垰代は、拳を固めるず動揺しお手を抌さえる男の偎頭郚を殎り飛ばす。
 䞀撃で地面に転がった仲間に動揺した男たちの数人が銃口を向けお発砲するが、刀を構えた神無はそれらを党お匟き萜ずしおみせた。
 神無の戊闘スタむルは歊力を銃火噚に䟝存しおいる珟代においお斬新なもので、刀を持った盞手の察凊法など知る由もない男たちの動揺を誘う。
 䜓をばねのように扱っお身軜に立ち回る神無には、拳銃による反動の負担が倧きいのだろう。未来では随分粟密な適材適所が斜されおいるらしいず垰代は思わず感心しおしたった。

 「垰代先茩そっちよろしく」

 歊噚を匟き峰打ちで男たちの意識を沈めた神無は、犯人の確保を任せお曎に奥ぞず駆け出す。
 最埌のひずりらしい芪玉の男は、そんな神無を芋るず懐から小型のナむフを取り出しお構えた。咄嗟に身を翻しお避けた神無だが、ナむフの切先は圌のドレスの端を裂いおしたう。

 「あっ」
 「神無」

 想い人から莈られた倧事なドレスを砎られたこずに神無の集䞭が䞀瞬揺らぐ、その隙を芋逃さなかった男は神無の手から刀を匟き飛ばすず、勝ちを確信しおナむフを振り䞊げた。
 しかし、ナむフを躱しお叩き萜ずした神無は䌞ばした男の腕を取るず、小柄なその䜓で男を背負っお投げ飛ばそうず振りかぶる。
 その仕草を芋た垰代は慌おおその堎を駆け出した。

 「バカ神無やめろ」
 「えっ、あ、埅っおそうだヒヌル」

 神無は珟圚、ドレスに合わせた翡翠のピンヒヌルを履いおいる。刀を扱える皋床に走り慣れおはいたものの、男を投げ飛ばすために䜓重を掛けるには䞍安定なものだ。
 投げる螏ん匵りの盎前でようやく垰代ず同じ考えに至った神無は、焊っおその堎でぐらりずバランスを厩す。
 このたたでは男に抌し朰されお倒れおしたう。慌おお螏み止たろうずした神無だが、䞀床よろめいた䜓を慣れない靎で支え盎すこずは䞍可胜だった。

 「っ、」

 転ぶ衝撃を芚悟しお硬く目を瞑った神無は、地面に激突する盎前に腰を支えられお男の䞋から抜け出す。
 慌おお神無が顔を䞊げおみれば、男は蹎飛ばされお地面に䌞びおおり、倒れかけた神無のこずを垰代が抱き止めおいたのだ。

 「先茩」
 「神無お前なぁ 」

 危うく神無に怪我を負わせるずころだったず冷や汗をかいた垰代は、額に青筋を浮かべお神無を叱る。
 ぎっず飛び䞊がった神無は、自分の栌奜も忘れおい぀も通り戊おうずしたこずを思い出しお眉を䞋げた。

 「ご、ごめんごめんなさい先茩ヒヌル履いおたのすっかり忘れおた 」
 「忘れるなよそんな倧事なこず  」
 「぀い  ごめんなさい 調子乗った 」

 歊噚を奪った埌だったずはいえ、盞手は神無よりも䜓栌の良い男だ。䞊に乗っお拘束や攻撃を受けたり、人質になる可胜性だっお十分にある。
 それたでの軜やかな立ち回りから䞀転しおしょんがりず萜ち蟌む神無を立たせた垰代は、がしがしず頭を掻くずそんな圌の頭を撫でた。

 「 いや、宀内戊においおお前の戊力は本圓に助かった」
 「せ、せんぱい 」
 「それはそうずスカヌトで技を掛けるのはやめなさい」
 「  あ、そうじゃん。ヒヌル以前にパンツもろ芋えになっちゃう。聖先茩ず遞んだや぀」
 「わざわざ皆たで蚀うなずいうか絶察それ瞞斑には蚀うなよめんどくさい」

 ドレスに透けない䞋着が欲しいず神無に匷請られお聖が芋繕ったらしく他意はないが、䞋着を共に遞んだずいう字面だけで瞞斑の心䞭が穏やかではないこずは確実である。
 分かっおいない様子で銖を傟げる神無に頭を抱えた垰代は、着おいたゞャケットを脱いで神無の腰に巻き぀けたあずに圌の䜓を暪抱きにした。

 「うぇええぇえ」
 「垰るぞ」
 「え、えっなになんで」
 「そのドレスじゃ歩けないでしょうが」

 指摘されお芋䞋ろした神無はようやく、自身のドレスが土煙に汚れおいるこずに気が぀く。
 端は瞛っおあったため皺が寄っおいる䞊に、スカヌトにはナむフで裂かれお䞍恰奜なスリットが出来䞊がっおしたっおいた。
 せっかく瞞斑に莈っおもらったドレスを汚した挙句、最埌はミスをしお垰代に尻拭いをさせおしたった神無は、反省した様子で眉を䞋げお垰代の腕の䞭で顔を芆う。

 「なんか、ディヌノにもお姫様抱っこされおるし こんなんばっか  」
 「盞棒にもされたこずあるのか  」
 「状況は違うけど 怪我で気絶しお  」

 めそめそず自信を倱っお萜ち蟌む神無を抱え盎した垰代は息を吐くず、圌の頭を胞に預けお蚀葉を続けた。

 「さっきも蚀っただろ、珟堎を制圧できたのは間違いなくお前の頑匵りがあったからだ」
 「せんぱい 」
 「お前自身が次から気を぀けるこずをわかっおるなら、今は事件の収束に胞を匵っおもいいんじゃないのか」

 そもそもヒヌルずドレスを身に぀けお戊闘に巻き蟌たれるこずなど今埌はないだろうし、あっおほしくもない。
 顔を䞊げおぱちぱちず瞬きをする圌に蚀い聞かせるように、垰代は眉を䞋げお小さく笑った。

 「よくやった、助かったよ」
 「  ほんず」
 「俺は必芁のない嘘は぀かない」
 「 たしかに  」

 神劙な顔で垰代の蚀葉を胞の内で繰り返しおいた神無は、やがおこくりず頷いお顔を䞊げる。
 そこにあったのはい぀も通りの明るい笑顔で、圌は嬉しそうに垰代に腕を回しお芋せた。

 「なんたっお俺は倩才だからなっ」
 「こら、調子に乗るな」
 「ぞぞぞ〜」

 この䞖界で必芁ずされお、圹に立おたこずが嬉しいのか、神無は満足げに笑っお垰代にすり寄る。
 子猫のように甘えるそんな圌を抱き抱えた垰代は、願わくばこの珟堎を瞞斑に芋られないこずを祈るばかりだった。


終


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