『ちょうぎちゃんと長義くんのラジオ』公開収録
ウェブオンリー中にお題を募集し、八文字ちょうぎちゃん&山姥切長義くんにラジオ形式で喋ってもらう様子をリアルタイム公開執筆しよう、という試みでした。当日の会場での出来事なども盛り込み、楽しく書かせていただきました!応援ありがとうございました。
ふたりの普段の放送はこちらから→ https://www.pixiv.net/novel/series/1318038
会場跡地(内容は変わりませんが末尾にネタメモなどが残っています)→https://docs.google.com/document/d/1hYbIZFlY_rKL8H5LhCcu7n4y759Vm2ld1J897QNFXN0/edit?tab=t.0
@touravekanae
(雑音)
(雑音)
「マイクテスト、マイクテスト」
「あーあー、チェックワンツー、ぱちぱちぱちぱち〜」
「山姥切長義のエブリディ放送局、このラジオはエネルギーと気持ち、それからイベント周回に余裕がある時、屋敷と本丸、そしてこの会場の皆さんにお届けする—」
「はっろろ〜ん!はっちもんじちょうぎだよ〜!」
「もう少し下げたほうがいいかもしれないな……もう一度いいかい」
「はっろろ〜ん!はっちもんじちょうぎだよ〜!ぱちぱちぱちぱち〜!」
「これくらいでちょうど良さそうだ」
「セッテイングも手慣れてきましたな〜」
「油断すると逆襲に遭うかもしれないぞ」
「また真顔でそういうこと言う」
「さて、じゃあリハーサルを始めようか」
「今日も一緒に頑張ろうね!」
「ああ、よろしく頼む」
(練習する声)
(会場BGM)
(足音)
(会場の拍手)
(BGMがフェードアウトする)
(息を吸い込む音)
-58.88-
「はっろろ~ん!はっちもんじちょうぎと~?」
「山姥切長義の!」
「「エブリディ、放送局!」」
「ぱちぱちぱちぱち~」
「このラジオはエネルギーと気持ち、それからイベント参加に余裕がある時ー」
「会場のみんなにお届けする特別なラジオです!」
「本日は特別企画、いつもの放送室を飛び出して、この特設会場からお送りしよう」
「最後まで楽しんでいってくださ〜い!」
「さてさて、ちょうぎくん、お祭り楽しんでますか!」
「去年の海辺のイベントも楽しませてもらったが、今年の会場はまた壮観だね」
「おっきいステージがあったり、教室で展示してたり、模擬店があったりね〜!」
「俺たちの待機場所は目の前が管狐フォトスポットだったんだが、まめのすけオブジェの質感が最高だったよ」
「ちょうぎくんずっとモフモフしてたもんね〜」
「孫六兼元が来ないまま資材が底をついた辛さが癒えるんだ」
「ああっ……これ終わったらもっとモフモフしてきなよ……!」
「そういう君はどうだい」
「模擬店でカキ氷とじゃがバター食べて、にちこちゃんたちのステージ聞いて、雷火ちゃんと遊んだり畑でお散歩したり、みんなともいっぱいお話しして時間があっという間だよ!」
「楽しんでいるようだね。一番印象に残ったことを選ぶなら何だい?」
「それはねえ、もう一択ですよ、なごろうコーナー」
「ンッフ……いや、うん、あれは中々面白い場所だったよね」
「新入りの男士くんたちがみんな『これは一体何?!』みたいな顔するのが面白くって面白くって」
「物吉貞宗のご縁のお嬢さんの鞄についているのと同じ、ういろうと名古屋コーチンを合わせたキャラクターだよ……と説明したうえで、それはそれで尚困惑されるのがね」
「新鮮な反応が楽しくてしょうがないです」
「それでは早速、おたよりの紹介をしていこうか」
「いってみましょーう!」
「一通目のおたよりは、ラジオネーム『バナナの謎はまだ謎なのだぞ』さんより」
「おたよりありがとうございまーす!」
「こんにちは。おふたりにご相談があります。私は薩摩国で兼業をしているのですが、大所帯ゆえ季節のイベント事に毎年悩んでいます。特にハロウィン。子どもの見た目の男士や少女に菓子をあげると、子ども扱いするなと怒られることもしばしば。平和的解決はありますか?—とのことだ」
「なるほどなるほど、難しいお年頃って感じかな〜」
「まあ実際は子どもではないわけだが……」
「ここは、『お菓子をあげたからって、子ども扱いしてるわけじゃないよ』っていうことが、みんなに伝わったら解決するんじゃないかな〜?そうだよね、ちょうぎくん」
「ああ。例えばうちの本丸と屋敷では、外見や矜持を理由に恥ずかしがることなく、皆で季節の行事も甘味も素直に楽しんでいるが—」
「七夕の時にみんなでアイス食べたりしたよね〜」
「それはここの主が先陣を切って『アイスが見えなくなるくらいカラースプレーをかけるのが大人の嗜み!!!!』とかやっているからで」
「最終的に、実用性と美を両立する最強のトッピング選手権!みたいになりました」
「同じようにしろというわけではないが、本丸と屋敷双方の主として、『バナナの謎はまだ謎なのだぞ』さんの振る舞いが刀剣男士と真剣少女の振る舞いに影響するのは確かだ。まずはそれを意識してみてはどうかな」
「みんなで楽しいハロウィンになるように応援してまーす!」
「そしてラジオネームを早口言葉にするのは程々にしてほしい」
「ちなみに、このラジオネームを絶対に噛まずに読み上げるべく、収録直前まで裏でずっと練習してました」
「ばらさないでくれ」
「それでは、お菓子繋がりでもう一通!」
「ラジオネーム『おやつ論争勃発中』さんより」
「明日のおやつで、スイートポテト派とモンブラン派で対立してしまいました。私はカボチャプリンが食べたいです。どうしたらいいでしょうか—とのことです」
「秋の甘味が渋滞しているね。君だったらどうする?」
「ちょうぎちゃんはねえ、かぼちゃのモンブランとかお芋のプリンとかもおいしいと思う」
「争いの火種を増やしてどうするんだ」
「でもでも、全部美味しそうで選べないじゃない?もういーっぱい色んなの作って、みんなで好きなもの選んだり、両方食べたい子は半分こしたりして食べようよ!」
「はは、まあ確かに、人手と材料が足りるならそれで解決かな」
「続いて、匿名のリスナーさんより『秋といえば、食欲やら読書やら運動やらに因んだ楽しみ方をするらしいのですが、おふたりは秋といえばどんな風に楽しんでいますか?』とのおたより」
「ちょうぎちゃんはなんだかんだ食欲の秋かな〜。女の子たちの間では最近、焼き芋のアレンジが流行中だよ!バターのせたりとか、アイスのせたりとか、マシュマロも一緒に焼いたりとか」
「で、それを持って唐突に放送室の扉を開けて『たのもう!!』の一言で乗り込んできたりするわけだ」
「えへへ、ちょうぎくんの分も持って行くとおいしい珈琲出してもらえるから」
「とんだ道場破りもいたものだね」
「ちょうぎくんは断然、読書の秋だよね?最近ずっと本読んでるでしょ?」
「ああ。前の前の鍛刀キャンペーンに惨敗した時、万屋の近くの古本屋でやけ買いした積読が私室に山ほどあって—」
「うーん、その状況がすでにちょっと面白い」
「読書の秋にかこつけて、この機会に読み進めようと思ってね」
「ちなみに今はなんの本読んでるの?」
「『関係者以外も入れる!大学めし図鑑〜キャンパス内のおいしい店〜』の北海道編」
「やっぱり食欲の秋なのでは」
「不屈の少女さんより『イベント会場のまめのすけオブジェがモフモフだとお聞きしてモフってきました。すごく…モフモフでした…ありがとうございます…。そういえばちょうぎちゃんの髪もモフモフしてそうだな~って前から思ってました。今度モフらせてもらってもいいですか?』—やーん、ちょうぎちゃんの髪が狙われてる〜、きゃ〜」
「まめのすけオブジェを堪能されたようでなによりだ」
「触ってもいいけど、ちょうぎちゃんけっこう剛毛だよ?ほら見てこの力強いツインテール」
「音声だけ聞いている方に向けて補足すると、手で抑えたはずの髪がすごい勢いで元の位置に戻っていって、会場が沸いている」
「モフモフは雷火ちゃんにお任せするのがよさそうです」
「まだ会場の奥で休んでいるんじゃないかな」
「続いては、ラジオネーム『なんともなりませんって』さんより」
「展示の準備中に廊下でつまずいて、ギリギリ踏みとどまったんだけど持ってた紙の輪っかのやつぶちまけちゃって、はこちゃんがそれ踏んで滑っちゃって、ふたらちゃんが間一髪受け止めてくれてはこちゃんは無事だったんだけど、そのときの勢いで窓辺に放置されてた空き瓶が宙を舞って、ちょっとだけドアが開いてた男士更衣室にホールインワンして、すんごい音で割れたから恐る恐る覗いたらフレームだけになっちゃった石田さんのメガネの隣で砕け散ってて、奥で着替えてた江雪さんがいま半分作務衣で半分学ランのまま掃除道具取りに行ってくれてるんだけど、ねえ俺とりあえずどうしたらいい?!土下座?!っていうか誰に最初に土下座するべき?!ー……お、おおっとぉ〜」
「……とりあえず落ち着いて聞いてほしいんだが、石田正宗のかけているのはワイヤーグラスといって、もともとフレームだけだ」
「ええっ、そうだったんだ?!ちょうぎちゃんびっくり〜!あっ、会場にいる正宗の少女さんたち男士さんたちがみんな頷いてくれてます!」
「というわけで、まずは赤木柄と祢々切のお嬢さんがたの無事を確認してから、江雪左文字と掃除をしてはどうかな」
「ってなると、あれあれ?意外と被害少ない感じかな?」
「話を聞く限り、いちばん破損していそうなのは、君が最初に運んでいた紙輪かな」
「……土下座は一緒に展示を作った仲間のみんなにしたほうがいいかも!」
「ところで、江雪さんはなんで半分学ランだったんだろう」
「脱ごうとしていたのか着ようとしていたのかわからないが、経緯が気になるな……」
「さてさて、いろいろ衝撃的だったけど次のおたよりに移ろっか!」
「続いてのおたよりはラジオネーム『毎日楽しい兼業主』さんより」
「おたよりありがとうございまーす!ちょうぎちゃんも毎日楽しいよ〜!」
「ーちょうぎちゃん、ちょうぎくん、放送お疲れ様です。最近の私の悩みを聞いてください」
「おおっ、なになに〜?」
「このところ時の政府が毎日発表している刀剣男士の新規装いのことです。意表をついてきながらもその刀らしいよく似合うスーツ姿、いつもと違うヘアアレンジ、戦の日々ではめったに見られないような穏やかな表情!お出しされるたびに『うわー!』と声をあげたくなってしまいます。しかも順番が全く予想できないため、『あの子の番はいつ来るんだろう』と私だけでなく、お屋敷の少女ちゃんたちもみんなドキドキしています」
「あ〜、わかるわかる、ちょうぎちゃんのお屋敷でもお昼になるとみんなソワソワしちゃってるよ」
「おかげさまで毎日お昼の12時を奇声のアンサンブルでお知らせする特殊な時報みたいになってしまっています。健康にはいいのですが心臓に悪いです。これが全振り分発表されるまで続くんですか?!どうしたらいいんですか?!—とのことだ」
「それでそれで、ちょうぎくん、実際のところどうなんです〜?」
「いや、何のことだ、俺は何も知らないからな」
「とぼけちゃって〜、なんだかオシャレなヘアセットして写真に写ってたでしょ〜、また髪型のバリエーション増やしちゃってもう〜」
「あれは広報部隊の個体だから俺じゃないし、仮に知っていたとしても漏らせないよ。心臓に悪いかもしれないが、もうそういうものだと思って楽しく待てばいいんじゃないか」
「でもでも、あれ順番も予想できないのがいちばんドキドキしない?何の順番なんだろうね」
「案外順番というほどの順番でもなくて、単に希望日を適当にとった結果とか、言い出した順とかかもしれないよ」
「つまり、ちょうぎくんはもしかして『待たせたかな』ってするためにあえて自ら後ろに回ってる可能性とかも……?!」
「と思いきやハロウィンに被せてくるとか、そういう意表を突かれる可能性もあるから、あまり深読みはしないでおくのが吉かな」
「いや〜、気になっちゃうなぁ〜、やっぱり青い飾りのついたスーツとかなのかな〜」
「まあ、何が来ても受け入れてくれ。俺たちの顔がいいのは今に始まったことではないし」
「ちょうぎくんそういうとこ、ほんとそういうとこ」
「次のおたよりは『とある本丸の教育番長』さんからだね」
「文化祭お疲れ様!俺は模擬店周りの巡回スタッフやってたんだけど、仲良しの子達で美味しいもの食べてる様子が沢山見られて役得だなと思ってるよ。特に微笑ましかったのは、『鎧を纏いし禁断の果実ふたつ』って真顔でリンゴ飴買って大事そうにご縁のお嬢さんに届けてた骨喰と、めづるちゃんの髪が突風でお好み焼きにダイブしかけたのをギリギリガードできたのになんか怒られてた姫鶴と、かき氷のシロップを重ねがけしすぎて真っ黒になっちゃって顔を見合わせて爆笑してた日向正宗組かな!長義とちょうぎちゃんは模擬店どうだった?—とのことです!」
「俺たちも収録準備の合間に楽しませてもらっているよ」
「お昼に前田くんがお好み焼き買ってきてくれて、ふたりで食べました!」
「どうやら店員のシフト状況によって、関西風と広島風がランダムに出ていたらしいね」
「ちょうぎちゃんたちが食べたのは関西風だったね!ふわふわでおいしかった〜」
「自分が食べるばかりではなくて、模擬店前で楽しげにしている仲間たちの様子を見ているのも気持ちがいいものだよね」
「ちょうぎくんはねえ、『猫殺しくんは猫だからチョコバナナ食べられないね、フフッ』とか言って南泉くんをからかってました」
「ばらさないでくれ」
「それから、あのお好み焼きはかなりしっかりソースがかかっていたから、姫鶴一文字はもう少し褒められてもいいと思う」
「ナイスファイト!」
「最後にラジオネーム『私も少女と共に』さんより」
「この夏に顕現して、今日は屋敷町と合同の催し物に初めて参加したよ。きりこさんと御手杵が一緒に行こうと誘ってくれて、こすぷれと言うのかな?扮装姿に着替えて3人で会場を回ったんだ。食べ物を買って分け合って食べたり、色々な場所で写真を撮ったりして、とても楽しかった。途中からしか聞けていないのだけど、このラジオも楽しませてもらっているよ—ありがとうございまーす!」
「ありがとう、最後まで楽しんでいってほしいな」
「ちなみに、おたよりに画像も添付してくれてます!」
「この特徴的な鏡はなごろうコーナーだね。3人ともいい笑顔で写っている」
「御手杵くんが狼男で、きりこちゃんは吸血鬼で、石田正宗さんはゾンビとかミイラみたいなやつかな?みんな似合ってるよ〜!」
「腕の包帯は同じ位置で揃いなんだね。素敵な記念写真だ」
「—ところで更衣室に戻ったら、外していた装備の横に『壊れてないみたいだけどすみませんでした』の書き置きと、短い紙輪が置いてあったんだけど、これは一体何を謝られているのだと思う?—……あっ」
「経緯を説明するのが難しいが……なんというか、不幸中の幸いが奇跡的に連続したんだ」
「『私も少女と共に』さん、メガネのふさふさの所にガラスの欠片とか混ざってないか、一応確認お願いします……!」
「えー、ここでたいっへん名残惜しいお知らせなんだけど!このラジオもそろそろ終了のお時間です!」
「最後まで聞いてくれてありがとう。今年もたくさんのおたよりを紹介できて嬉しいよ」
「最初のおたよりが届くまでドッキドキだからね〜」
「参加してくれる皆さんあっての公開収録だ
「一緒に盛り上げてくれて、ちょうぎちゃん感謝感激です!」
「それでは改めて〜?」
「エネルギーと気持ち、それからイベント参加に余裕がある時に—」
「ご来場のみんなにお届けしたラジオ!」
「楽しんでもらえたかな?—ああ、拍手ありがとう」
「収録は不定期なんだけど、活動はぜったい続けるからね!」
「これからも応援のほど、よろしく頼むよ」
「八文字ちょうぎと~!」
「山姥切長義の!」
「「エブリディ、放送局!」」
「—でしたっ!」
「ご来場いただき、ありがとうございました!」
「ぱちぱちぱちぱち〜〜〜」
-58.88-
(会場の拍手)
(足音)
(雑踏が遠くなる)
(会場を片付ける音)
(足音)
(玄関を開ける音)
「ただいま」
「加州くんただいま〜!」
「ふたりともおかえり〜。夜食できてるよ。リクエスト通りの—」
「おおっ、煮麺?それとも小田巻蒸しかな〜?」
「ん、両方。豆腐の餡かけと大根のそぼろ煮もあるよ」
「どれも熱々じゃないか……いいのかい、こんなに」
「『全部美味しそうで選べない』だっけ?あれ聞いて歌仙と燭台切となーちりーが気合い入っちゃってさ」
「やった〜!ちょうぎくんちょうぎくん、あったかいうちに食べよ?」
「そうだね。はい、取り皿と箸」
「あー長義、こっちにもちょうだい。見てたら俺もお腹減っちゃった」
「いや〜わかるわかる、このお出汁の香りには逆らえないよねぇ〜」
「おっ、こゆきちゃんと前田も起きてた?こっちきて一緒に食べようぜ—」
「ふふ、思いのほか賑やかな食卓になりそうだ」
(食器を並べる音)
(いただきます、の声)
(談笑する声)
〜〜イベントお疲れ様でした。今回の収録はこれでおしまいになります!番組へのおたよりだけでなく、書き込みボードにも労いの言葉をいただいて本当に嬉しかったです。ありがとうございました〜〜