@999trpg
一人暮らし。
良いところは自分で決められること、悪いところは自分で決める必要があるところである。
どんなに疲れていても、リアルがボケカスでも、人間とはかなしいかな、腹が減る。
家で寝ていてもご飯は出てこないし、家の備蓄もいずれ尽きる。出前も外食も高いし、自炊するから!なんて張り切ったのはどのくらい前のことだったか、米を炊くのがやっと。
実家暮らしのありがたさをまず実感する要因はご飯だと思う。ありがとう、実家の両親。ここにも出前してくれまいか。そう願っても頼れるのは自分しかいない。ここで頼れるのは己だけ。
おしまいのリアルをなし終えて、靴を蹴飛ばして家に帰る。タイマーをセットしておいた米がかろうじて炊けている。OH My Rice。ありがたや。でも米だけだとしんどい。何より飽きる。やべ~夜は人生でいくらでもあるからだ。めんどうな夜を乗り切る手段の候補はいくらあってもいい。
ところで、これを読んでいる人々は、カレー用野菜パックをご存じだろうか。最近、スーパーやら場合によってはコンビニにも置いてある、じゃがいも、にんじん、玉ねぎあたりをパックしてあるアレだ。
売り場で見つつも何となくよくわからないな~とスルーしがちなアレ、すごい。この話をするためにこの記事を書くことにしたくらいだ。
ざっくりいうと、これに適当な肉、適当なルーを加えてちょっとぐつぐつするだけで一瞬でハヤシライスやらカレーが爆誕する。すごい。
筆者がよく利用しているものはトップバリューのこれ(下のリンク)だが、裏面のレシピの部分にはなんと「2分煮込むだけで完成」の文字がある。ぐつぐつ数時間煮込む手間も、モノを切る手間もない。なんて画期的なんだろう。
(https://greenbeans.com/products/14549414546535/details?srsltid=AfmBOorZjHX0ymQqBZ-wrfUXXV9IuEwp8gBaNJH3u7Cr0ITUCtlwgmxA)
となると、次に気になるのは味だ。これについては、それをカレー・ハヤシライスという癖強味強食材が解決してくれる。こういうパック物は時折変なえぐみがあるものだが、すべてをあの味が上書きしてくれる。カレーはどうアレンジしても結局カレーといわれがちなあの個性がここで光り輝くのだ。
(ちなみに一回シチューで挑戦したが、若干味負けしたので自己責任で試すとよいと思う。)
さて、紹介に一時脱線したが、家に帰ったらやることはこうだ。
冷凍庫でずっと眠っている適当な安い肉をレンジで解凍しながら荷物を放り投げ、手を洗う。このとき、肉が凍っていると、このあとちょっと焼くときに橋でつつきまわさなければいけなくてだるいため、レンジで火が通りかけるくらいまでやったほうが楽だ。味のことは知らん、限界飯だから。
レンチンがおわったら鍋に少しだけ油をひいて、肉を放り込む。上の通り、ほぐすとかは最低限にする。レシピにはきちんと火が通ったら、と書いてあるが、面倒なので気持ち赤くなくなったらすぐにカレー用野菜をぶち込む。幼少期の屋外実習でやったカレーだって赤い肉のまま煮込んだ記憶がある。たぶん何とかなるだろう。
ちなみに、野菜パックをぶち込むときは玉ねぎが張り付いて取れなくなりがちだが、パックに水を入れて口をふさぎ少し振り、そのまま水ごと鍋に入れると、水を入れる工程もセットで行えておすすめだ。水を入れる容器すら準備しなくていい。文明開化の音がする。
あとはもう2分(お好みで10分)煮込むだけだ。疲れてだらだら着替えながらスマホを見つつ、鍋を見ているだけで10分くらいあっという間に過ぎる。最後にルーを入れて終わり。なんてお手軽だろう。しかも量も多い。暖かい。きちんと手作りっぽい味がする。
尚、本タイトルはハヤシライスにしているが、カレーはちょっと…鍋一個食べきるには味飽きちゃうから…というそれだけなので、好きなルーの探求をしてみるとよい。意外と安くてもおいしいことが多いから、面白いジャンルだ。家の味ってそれぞれで結構違うし。
完成してしまえばあとは食べるだけだ。米すきなだけに、できたものをすきなだけ。量を調整して、鍋一つ食べきれるようにすると、視覚的な「たべきってやった!」感もささやかな満足感につながる。帰り道に安いコロッケでも買えたら最高だ。冷蔵庫で凍っているチーズでもあったらかけるだけで貴族になれる。卵が余っていたら適当にほぐして焼いて、似非スクランブルエッグにして添えると立派な晩飯だ。
食べ終わったら鍋と皿を水につけておく。放っておくよりはよほど頑張っている。つらい日なんて、これでいい。未来のことは未来の自分が何とかする。
一人暮らしのいいところは、自分で決められることだ。
その労力をここまで下げてしまえば、メリットだけが残る。ありがたい。
こうやって、きょうもなんとかやっていけている。ヤケメシでも、ごはんは今日もおいしい。