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現パロォョ

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2024-11-25 16:26:03

オチナシヤマナシ
現パロお引越しォョ

Posted by @kurato0o

現パロ お引越しォョ



涼やかな昼下がり、ショウは自分の半分くらいある大きな段ボールを部屋の端っこに置いて、ふうと一息吐いた。大きい、といっても、中身はショウの夏服ばかりなので重量はない。そういうものばかりを運んでいるあたり、なんとなく気遣ってくれているのだろうと思う。
「ウォロさん、一回休憩しませんかぁ?おやつ食べたい」
並べられた箱をずらして、次の段ボールを置きやすくしながら、ショウは背後の人物に声を掛ける。彼はいつもの落ち着いたフォーマットな服装から一転、白い半袖のシャツにタオルを首に掛けて、汗もかかずに大きな荷物を運んでは部屋へと置いては戻るを繰り返していた。ショウの言葉に「ん」と一言返すウォロが、キッチンの傍の床に段ボールをゆっくりと置く。
「そうしましょうか。そろそろアナタがくたばりそうですもんね」
「くたばりはしませんけどそうしてくれると助かります」
一言余計なのはお互い様。
ウォロは眉を顰めて笑うショウを一瞥してから、くすりと笑った。
その場から立ち上がり、今しがたウォロが持ってきた段ボールへと歩み寄る。確か、今運んでもらっている段ボールのあたりに、お茶のセットが入っていたはずだ。水も電気も通っている。荒れた片付いていない部屋で飲む温かいお茶というのも、また味があって良いのではないだろうか。そんなことを考えながらショウは段ボールに付着したガムテープに指を滑らせた。と、するり。音もなく首元に腕が回される。驚いて「わっ」と声を上げると、ぎゅっとそのまま抱き締められる。後ろから羽交い締めのような形で強く抱えられ、段ボールには手が届かなくなる。手持ち無沙汰になった手で、自分を捕らえる腕に触れた。
「お茶は?」
「後で良いんじゃないですか」
「おなかすいた……
「我慢なさい」
こういう時まで厳しい。折角新居に移り住むことになったのに、なんだかぐずぐずした生活になりそうだとショウは内心溜息を吐くのと同時に、知らず知らずのうちに口元には笑みが浮かんでいることにも気が付いていた。目線だけで後ろの男を見上げる。同じように薄く微笑んだ男が、ショウを真っ直ぐに見下ろしている。
「後の方がおやつも美味しく頂けるんじゃありません?」
そんな馬鹿みたいな誘い文句に、今度こそ声を上げて笑った。
被さってくる影に応える、そんな新居での昼下がり。


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