X以外のSNSでの投稿にはPrivatter+がおすすめです

破壊大帝育成日記

全体公開 TF 50 5709文字
2024-12-06 00:14:41

リクエストありがとうございました!
「ONE三参謀×メガ様で、三参謀がメガ様の成長記録日誌付けているやつ」です!
※カッコいい三参謀はいない。

〇月×日
担当:スタースクリーム


今日の戦闘訓練は散々だった。
訓練中にクインテッサの偵察船を見つけたんで、実践かねて奴らの船に殴り込みかけたわけなんだが。
外から撃ち落としてやっても良かったが、それじゃ訓練にならねぇんでわざわざ奴らの船に乗り込んで一体ずつ始末したのがいけなかった。
あの馬鹿みてぇな威力の砲撃をばかすか撃ち込まれちゃ乗ってる俺らも危ねぇからな。控えるようにとは確かに言った。言ったが、誰も素手で全滅させろたぁ言ってねぇだろうが!?
つーかよくあんな気色わりぃもん触れるよな。流石に奴らの甲殻ぶち抜いて体内に腕突っ込んだ時は嫌そうな顔してたが、慣れたらもうお構いなしだ。引き千切ってぶち抜いて踏み抜いて、生臭ぇったらありゃしねぇ。
全身クインテッサの体液塗れでドロドロになってよ。臭ぇんだよ、ほんと。噎せ返るような生臭さに嗅覚センサーぶっ壊れるかと思ったぜ。
奴らの臓物も、有機生命体特有の、あの、なんかブヨブヨしてて気持ち悪い見た目のあれ。そこら中にぶちまけやがって。
頭からかぶってるもんだから機体も白いんだか何だかわかんねぇくらい塗れて、船の電気系統もぶっ壊れて中は薄暗くってよ。アイツの目、すげぇ目立つのな。真っ赤なオプティックをぎらぎら光らせて、全滅させたってのにまるで殺気が収まらねぇ。
緑の粘ついた液体滴らせてよ、引き抜いた臓物投げ捨てて、指についた液体振り払ったときの指先がなんか目が離せなくって。そんな汚れた手で顔の汚れ取ろうとするから余計塗り拡げてんだよ。
そんで俺絶対悪くねぇんだぜ? なのにこっちを非難するみてぇにじっと見てきやがって。ガキかっつーの。ガキだったわ。
ほんとさ、戦闘中はまるで容赦しねぇんだよ。センチネルのクズ野郎引き千切ったのとおんなじ。あの勢いで殺しまくって、なのにそれが終わったらすげーガキっぽくなるのが……わかるだろ?
なんつーか、こう、クるんだよなぁ……俺こんな趣味してたっけ?
一回り以上年下のガキだぜ? 汚物被ったきったねぇ姿見て、あ、これイケるな? って……



「うわ……
「お前、うわぁ……
「なんだよ! 悪いかよ!! 言いたいことあんならはっきり言え!!」

参謀だけが揃った会議室。定期的に開催される参謀会議は本来主を通すまでもない些事を片付けるための会議であったのだが、今はまるで別の目的のために開催されている。
サウンドウェーブとショックウェーブが覗き込んでいるノートは情報漏洩を恐れた故のアナログスタイル。手書きのノートは報告書とは名ばかりの参謀日記。
スタースクリームのそれを読み終えた二人はドン引きした目で喚く航空参謀と日記を見比べていた。

「メガトロン様に不埒な視線を向けるな! あの方はまだ50サイクルも生きておられないんだぞ! 正気か!? 歳の差考えろ!!」
「うるせぇ!! 俺だって困ってるからこーして書いてんだろうがよ!! 俺の好みはもっといい具合に遊んでる後腐れねぇ豊満ボディのネーチャンだ!! 処女のガキなんざめんどくせぇだろうが!!」
「はあ!? メガトロン様が面倒なわけないだろうが!! 面倒くさいのはお前の方だぞスタースクリーム!!」
「誰もアイツのこととは言ってねぇよ! 処女って決めつけてるテメェのがキモいだろうが!!」
「メガトロン様は処女だぞ。恐らく自慰の経験もない」
「やったぜ!! じゃねーよ! なんでそんなことまで知ってんだよ!?」

ショックウェーブとスタースクリームの言い合いに、再びスタースクリームの日記を読み込んでいたサウンドウェーブが横から声を掛けてくる。情報参謀の意味の分からない情報収集能力は今に始まったことじゃないが、それにしても普通はそこまで知り得ないだろう。

「とりあえず、それはいいとして。なんだこの駄文は。まるで報告になっていない。メガトロン様がどのようにクインテッサを殺していたのか、どこまで汚れてしまったのか、もっと詳細を書くべきだろう。お前の性癖など知ったことか」
「はー? テメェらの報告書だってどうせ趣味に走ってんだろうが。そういうお前はどうなんだよ」
「無論。あの方の一挙手一投足、全て記録しているとも」

スタースクリームに詰められたサウンドウェーブは、何処か得意気にページを捲って自らの担当ページを差し出してきた。


〇月△日
担当:サウンドウェーブ


この日お目覚めになられたメガトロン様は、上体を起こしスラブに腰掛けられると部屋に用意されたエネルゴンを二粒口にされた。
最近は漸く間食の習慣がついたご様子。しかしそれでも彼の機体と稼働に見合った補給量とは言い難い。エネルゴンの純度を上げた物を用意するべきか。その為にはまず精製工程の見直しが必要だろう。次の会議で進言しておこう。

時間を確認され、まだ余裕があると判断されたメガトロン様は再びリチャージスラブに横になられる。昨夜は遅くまでお勉強なされていたからな。まだ眠気が残るのか、本日は睡眠時間の確保を優先された。素晴らしい判断力だ。

10分後、時間通り再び目覚めたメガトロン様はリチャージスラブの上で機体を伸ばす。しなやかに駆動するギアに、くねる腰パーツが素晴らしい。C-12カメラからの映像は永久保存が確定。専用フォルダに仕分けておこう。無論、メガトロン様が映る全ての映像は全データ永久保存しているが。
しかし先日の訓練の影響か、右肩のジョイントから僅かながら軋むような異音を確認。メガトロン様は気にされていないが、早急にリペアが必要。恐らくまたメンテナンスをおざなりにされているのだろう。
やはりまだ慣れない慣習には戸惑っておられるらしい。メンテナンス用具の見直しは検討の余地有り。

完全に起動したメガトロン様は傍らに放置されたデータパッドを片手に部屋を出る。今日は歴史のお勉強──かつてメガトロナス・プライムが指揮を執った戦争の話だ──と事前に告げていたためか、心なしか楽しみなご様子。可愛い。

司令室に姿を見せたメガトロン様に用意していた朝食を差し出した。僅かな戸惑いを見せながらもそれらを受け取り、黙々と口に運ばれる。
少し量を増やしたことに気付かれたのか、途中手が止まりこちらに視線が投げかけられるが、気付かないふりをして仕事に戻る。数分後、完食された様子に満足して食器を下げる。このまま少しずつ量を増やし、やがては規定量に慣れて頂かなくては。
今までどれほど劣悪な環境に居たのか、満腹状態という物に慣れておられないらしい。早急に是正せねばなるまい。
とりあえず本日使用した食器類は食事の量が増えた記念品として保存しておこう。そろそろ保管室を増設せねばならない。

さて、まずは残っている仕事を片付けなければ。メガトロン様は部隊の再編制から着手されたらしい。
ある程度こちらで整えているが、軍の動かし方を学んでもらうため、少しずつメガトロン様に決めて頂く項目を増やしている。いずれは全ての指揮をメガトロン様の采配に委ねるようになるのだろう。
彼の疑問にはすぐに答えられるように、動向を監視しつつ業務に戻る。
座学の時間が待ち遠しいのか、時折今日の教材データを開いては時間を確認されていた。

(以下、メガトロンの指先の所作の一つに至るまで数ページに渡り詳細に書き連ねられているため中略)

メガトロン様が満足されるまで講義を続けてしまったため、いつもよりお部屋に戻られるのが遅くなってしまった。
お疲れのメガトロン様はそれでも講義自体は楽しまれた様子で上機嫌にキャビネットからエンジェックスの瓶を取り出す。嗜好品に慣れてもらうため、毎晩一杯は飲んでからお休み頂いているのだが、最近は徐々にエンジェックスにも慣れてきたご様子だった。なので今回は少し度数の高い物を紛れ込ませていたのだが、どうやらそれを選んでしまったらしい。
グラス一杯で蕩けたオプティックの光を反射し、白い頬を赤く染め上げる。
熱い排気を零してリチャージスラブに横たわる姿に、遠隔操作で全てのマイクの感度を上げた。吐息の一つ、漏らしてなるものか。
静かに寝入ったメガトロン様に本日もお疲れ様でしたと声をかけ、画面はそのままに残った仕事に着手する。
彼の寝顔が傍らに映されているだけで稼働率が上がるなんて、あの方の存在は偉大だ。
静かな寝息がノイズに紛れてしまうため、リチャージスラブの裏に仕掛けたマイクはもっと高性能なものに取り換えるべきなのだろう。それともベッドライトに仕掛けるべきか。
それより明日の朝はエンジェックスの抜けきらない、呆けたメガトロン様が見られるかもしれない。データ保存用のサーバーも増設するべきだろうか。



「カメラとマイク仕込み過ぎだろうが!! 私室にまで仕込んでんのかよ!!」
「防犯カメラだ。必要だろう」
「ストーカーの日記じゃないか! どこからどこまで監視してるんだ!!」
「必要な警護だが?」

スタースクリームとショックウェーブに詰められても、サウンドウェーブはどこ吹く風。
あくまでも主の護衛だと言い張ることにしたらしい。

「記念品って何!? 保管室とか聞いてねぇぞ!!」
「書類や映像データだけでは補えない記録を保管しているまでのこと。万が一に備えてシェルターになっている。簡単に見つけられる場所にはないので安心すると良い」
「安心できるか!! あの方を不埒な目で見るのはやめろと言っているだろう!!」
「ならお前はどうなんだ」

それでも詰め寄る二人を前に、サウンドウェーブが少しむっとした様子でショックウェーブに視線を向ける。

「俺はお前たちと違ってあの方のことは純粋に慕っているに決まっているだろ!」

そう言ってページを捲って差し出してきたノートをスタースクリームとサウンドウェーブが覗き込んだ。


〇月◇日
担当:ショックウェーブ


メガトロン様は思った以上に好奇心旺盛なお方らしい。
最近は兵器開発にも興味を示され、機械工学の講義を増やせないかとご相談されていた。
彼が望むのならば叶えるのが参謀の役割だろう。
そう思っていたのだがこの日興味を持たれたのは全くの予想外のもので……
いつものように昼食を運びに行くと、メガトロン様は俺に残るように言い出した。

「お前が補給しているところを見たい」
「ふぁっ」

主と食事の席を共にするなんて不敬だと言ってもメガトロン様は取り合ってくれない。果ては俺が補給しないとメガトロン様も補給しないと言い出された物なので、仕方なしに自分用のエネルゴンを取り出してストローをフェイスパーツの下にある補給口に差し込んだ。
補給を始めればいつの間にか真横にメガトロン様がいらしたのには心底驚かされた。興味津々と言った具合に、身を乗り出して顔を近づけられた時はスパークが弾け飛ぶかと思ったくらいだ。

「ここが口なのか?」
「あ、いえッ! 口、というより、あの、補給口と言いますか……
「補給しながら喋れるのか。便利だな」

クスクスと笑いながらエネルゴンキューブに繋がっているチューブ型のストローを指先に巻き付け遊ばれる。余程興味深かったのか、俺の……顎に手をかけられて……首元の補給口に顔を寄せられ、ああ、思い出すだけで機熱が上がる。

「あ。」

ストローでの補給が面白かったのか、吸い上げられるエネルゴンを追いかけるようにメガトロン様の指がチューブを辿っていく。ふとその弾みで補給口からストローが抜けてしまった。

「ああ、すまない」
「へあっ!?」

首筋に垂れたエネルゴンに、メガトロン様が舌を這わされて、零れたエネルゴンを舐めとっていく。

「ん。邪魔をしてしまったな」

それから、肩を竦めて抜けてしまったストローを差し込まれた。
あの時のエネルゴンの味はまるで覚えていない。



「日誌に妄想書いてんじゃねぇよッ!!」
「誰が妄想だ!! 事実しか書いてないぞ!!」
「哀しい奴だ」
「お前は監視してるんだから知ってるだろうが!!」

勢いよく閉じたノートを机に叩きつけるスタースクリームに、鼻で笑ってくるサウンドウェーブ。
嫉妬からか妄言と言い張る二人にショックウェーブは左腕のブラスターを振り回す。

「何が『純粋に慕ってる』だ、下心しかねーじゃねぇか!! このむっつり目玉野郎が!!」
「はあ!? どこに下心がある!? 俺はあの方の忠臣として彼の望むままに動いているだけだろう!!」
「どちらも救えんな」
「メガトロン様ー! コイツあんたの部屋にカメラとマイク仕掛けてますよー!!」
「おい馬鹿言うな!!」

三参謀の喧嘩は最早ディセプティコンの日常だ。
遂に取っ組み合いの喧嘩になったそれはかつて栄華を極めた親衛隊のみる影もない醜いものだった。

「今度は何を騒いでいるんだ」

参謀達を探していたらしいメガトロンが呆れながら会議室に入ってきたのも気付いていないらしい。
仕方ないので壁に背を預けると、彼らの喧嘩が終わるのを待つことにした。
吹き飛ぶ机に宙を舞う椅子。
散乱とする会議室を前にもメガトロンは微動だにしない。

今日は随分と時間がかかりそうだ。
一度部屋に戻って改めるべきだろうか。
そう思って部屋から出ようと壁から離れたところで、足元に何かが飛ばされてきた。

「ん? なんだ、これは……

落ちていたのは、一冊のノート。
データではなく手書きのそれに興味を引かれたのか、彼がそれを拾い上げるのと、参謀達がメガトロンに気付くのはほぼ同時。
それから、その手に持たれたノートを見つけ、参謀達が止める間もなく開かれて──。

「「「くぁwせdrftgyふじこlp“#$%&‘’^!!!!」」」

ディセプティコンの基地に、言葉にできない悲鳴が三つ、響き渡った。


投稿にいいねする


© 2026 Privatter All Rights Reserved.