@niki__kr
四季送り
前回までのあらすじ.6 秋
ラクノミヤコ。
カンナギコドク
もとい、ヨスガが作り上げた地下京都。
彼の目論見により、私たち四季の面々はここに集められた。
そしてヨスガは、はふりくん・モネさん・閻魔さんの3人を人質をとり、
彼らを助けたければ6/30までに取り返してみろという。
私たち四季のみんなとあらきさん、ミクジさん、コトバさんと共に
3人がいると思われる、宝石の飾られた茅の輪のある場所へ。
安井金比羅宮には祝くんのすがたがありました。
生きていた、、、と安堵したのも束の間。
現れたヨスガにより
祝くん、コトバさん。そして、而今さん、スズハさんの4人が拘束されてしまう。
そして、二人を助けてやるから それぞれに助けたい一人を選べ、と言う。
...私の心はかわらない。たいせつなものは、ひとつだけ。
。。。解放されたのは、祝くん、而今さん、すずはさん。
コトバさんは触手にのみこまれ、、、
ヨスガは愉快そうに笑っていた。
殺してやる。
恨みの感情で頭がいっぱいになる。
それと同時に、こんな感情を私は彼らにも抱えさせているのか、と
頭のしんが冷えたような気がした。
結果として、祝くんを救うことはできた。
でも彼ら・彼女らの前で、助けられた命を喜ぶことはできない
私には、そんな資格はないのだ。
ーーーーーーーーー
翌日。遺文神社。
あらき家の過去を知ってなお、
懸命に妹を探す、スズハさん。
本殿にはモネさんと同じすがたが、数人、倒れていた。
彼女はクローンとして複製され、スズハさんへの移植に失敗したウツロの眼球を維持する実験をされていたらしい。
そして未練を抱いて成仏できずに残り続けているのだという。
ヨスガはその後悔や苦しみの感情をも星の母・ウツロのエサにするために利用していると。
本当に、最悪の男だ。
而今さんが彼女の背中を押すように言葉をかける。
スズハさんはモネさんに、まっすぐに、語りかける。
彼女のあたたかい、ことば。
モネさんは、「先に行って待ってるね」と笑って消えていった。
こんなに、、すずはさんががんばっているのに。。
ヨスガは更にアラキさんを人質にとり、去っていった。
本当に。本当に、趣味が悪い。
*
そして、三か所目。星間神社。
そこで目にしたのは、変わり果てた姿の閻魔さん。
彼女は星の母と接続され、遠隔操作により制御が利かない状態なのだと。
ハッキングをして助けてみろ、とヨスガは言う。
なんとか閻魔さんを助けようと、手を尽くす而今さん。
苦心して、なんとか彼女の動きをとめる、と
元のすがたに戻り、優しく微笑んだ。
彼女は数十年前、捨てられていた赤子を育ててきたらしい。
この美しい世界を生きてほしい、と願いを伝えると彼女は眠りについた。
寄り添って涙をこぼす二人は、まぎれもなく母と子だった。
閻魔さんの託した錠剤で、而今さんの記憶は戻った。
彼に寄り添う夏草君。すずはさん。
私は。
*
私は、見ていることしかできない。
夏草君をいたわることも
すずはさんを支えることも
晩冬さんに手を差し伸べることもできない。
ふるえるその背中を
そっとささえたかった
でも、やっぱり、私にそんな資格はないのです
私が、してきたこと。その、結果。
*
これで、3つの茅の輪の宝石は砕けた。
「皆平等に家族に会わせてやる」 とヨスガは笑い
星の塔へと消えていく。
それぞれの覚悟を決め。
私たちは歩みをすすめるのだ。
(みなさんに。受けた恩は、返します。)
(そして報いを受けます)