プロポーズしました
ヒュ書♂️ヒュ
付き合ってない
書目線
@vmon1202
【出会いの奇跡】
ベリルウッドに帰ってから一ヶ月後のとある日、談話室に今日の出来事をノートにまとめている俺に、ヒューゴ先輩からの問い掛けを始めた。
「ねぇ、俺の国はどう?」
突然の問いに、先輩は俺がどう答えるのかを興味津々で待っている。
この人は何が聞きたいのか?どう答えるべきか?そう深く考えず、ただ自分の言葉と気持ちを紡ぎ出す。
「豊かな自然に恵まれる土地、人々も健気に生きている、でも、その裏には事情がある事も知っています、どの国にも表と裏の両面があるので、良いとか良くないとか、書記生としては、どちらにも決め付けません……」
うまく言葉に紡げないかもしれないが、少し思った事を伝えたい、そして、少しだけ本当の気持ちも伝えたい、例えそれが書記生としてはイケない想いでも。
「個人としては、俺が好かれる国だと思います。」
ご期待お応えていたのでしょうか?と恐る恐る先輩の顔を覗いて見ますが。
先輩は微笑んでいた、いつもの偽装の顔と違って、その笑みが本当の笑顔だと思ったのは気のせいかもしれない。
それでも、記憶の中の先輩は自分の国を眺める瞳は優しい、例え、其処には自慢ではなく、誇りでもなく、人々に想いすらもなく。
俺は、この人も愛があることを、信じたい、あの大地に愛している事を、信じたい。
「……だって、其処は先輩が居る国だから。」
思わず本音を言い出した自分にしまった顔が目を逸らしよとする時、先輩の微かな困っている顔が目に入った。
「ふん……そんなに俺のこと好きなんだ?」
先輩はからかう様な試している様な新しい問いに出した。
その言葉に聞くと分かってしまった、この人もう俺の気持ちを気づいてたんだ。
隠すつもりはないけど、言い出すつもりもなかった、ですが、気づかれてしまったなら、ちゃんと自分の言葉で伝えたい、だから、再び言葉を紡ぐ。
「はい、先輩のこと大好きです。だから、ヒューゴ先輩の一生を、記録します。」
「俺の一生?王に成る後も?」
「はい、ミーティアに居た時、王様に成った時も、おじさんに成った時も、書きますから、書かせてください。」
「……無理しないでね。」
応えられないことは、お互いに理解しています、それでも、先輩は否定も肯定もせず、ただ、優しい言葉に包まれるように、頭を撫でてくれた。
なんで不器用な人だろう。
大好きな先輩のことだから、この目に見る全てを、記録したい。
俺たちは、出会えてしまったから。
(終わり)