いつも通りやたら長い自作語り。
ご許可いただいたのでキャラデザのラフもあります!
@FujiwaraRa6575
〇設定
お気づきの方もいらっしゃるかもなのですが、今回のお話の元ネタは”あしながおじさん”です。
本家のあしながおじさんでも、手紙の相手にそうと知らずにその人のことを書くみたいなすれ違いが面白いなと思っていて。
で、今作ではおじさん(年上)だと思っていた人が、実は年下の幼馴染だったというのが設定として色々できるかなと思って書いてみました。

イラスト:ひろ様(https://xfolio.jp/portfolio/hiro_foxtail)
題字:レイラ様(https://x.com/Layla_work_)
こっそり封筒にAのエンブレムが入っているのがポイントです!
水面に映るのは、二人の理想の姿(クリスは年上の大人の男性になりたい、キャロはクリスが選んでくれたドレスが似合うような女の子になりたい)という感じです。
結構すれ違うお話なので、現実の二人は背中合わせなんですが、本当はちゃんと向き合っているというのが分かるような感じの表紙にしてもらいました。
手紙が光の雨みたいに光っているのもお気に入りです。
・手紙
今回のキーアイテム。
色々便箋とか調べてみましたが、時間や場所を超えて思いが形となって届くというのがいいかなと。
作中にも書きましたが、手紙の中では素直になれたりとか昔の自分がいたりとか。ここでしかできない演出も沢山あるかなと試してみました。
・文通屋
大昔は雑誌のペンフレンド募集があったとか物の話には聞いたことがあるのですが、なんとなくそんなところから考えてみました。
今も、世の中には「文通村」というコミュニティもあるらしく。なんか匿名でやり取りできるツールがあったら面白いなと。
・筆跡
筆跡鑑定みたいなのがあるぐらい、ある種字は性格を象徴するところもあります。
なので、なんとなく書いてる人の性格を考えつつ、文字の特徴を決めました。
キャロの「丸文字」「右上がり」は「保守的・臆病・繊細」というところで選びました。
クリスは頑張って教科書みたいなきれいな字を書いています(彼は全体的に器用貧乏なのでお手本をそのまま書けるみたいなところがあります)
アランの末尾のハネは「責任感」「粘り強さ」「強い意志」などを象徴するらしいです。
・運命
えらい重いの来たな、って感じですが。
運命って一体なんだろうってよく考えたりもするのですが、わたしなりに考えた結果がアリシア(キャロ母)の語るあの言葉です。
『これを好きになれば幸せになれるって思っても、好きになれるとは限らないし。逆に、これを手放せば楽になれるって思っても、手放せるものでもないでしょう?』
物語の最初でキャロは運命を「当然のようにこの身にも与えられるのだとすれば」と言います。
しかしながら、最終的に彼女自身が運命を選びとれるようなお話になればいいなと思って書きました。
クリスが思う「キャロラインと出会った日に僕の運命は決まった」というのも好きです。
・『花咲く丘の二人』(架空)
全十巻。ヒーローのロイとヒロインのジェシカがイチャイチャする恋愛小説。令嬢方に圧倒的な人気がある(何
ヒーローが記憶喪失になったりヒロインが没落したり色々あるけど、最後はハッピーエンド。タイタニックと「花咲く丘の小さな貴婦人」を足して二で割った感じ。
長いシリーズとかだと「この展開で(次の巻の発売まで)あと半年待つの?」とかあると思うんですが、そういうのをちょっと出したかったんですよね。
〇キャラ
・キャロライン

イメージソング:シンデレラ/サイダーガール『灰被っても大丈夫 あなたがいるのならば』
Fireworks/神谷浩史『あの日の痛みも涙も全て 今日に繋がっていたのなら』
長女をこじらせているお姉さん。夢見がちなところとそういう自分を客観的に見てしまうところを合わせ持った人です。
名前として深い意味はなかったのですが、ちょっと色んな呼び方(キャロル、キャロ)があるのがいいかなと。
全体的に素直でおっとりした子ですが、頑固で思い込みの激しい一面もあります。

なんとなく、キャロラインのパーソナルカラーはスプリングかなと思っていたので、暖色系のカラーからドレスを選びました。
(作中の他のドレス(黄色)とかも暖色系のイメージで選んでます)
なかなか乙女チックなドレスではあるのですが、キャロにはすごい似合うはずです!!

アランおじが選んだドレス。
こちらは自分の色(緑)の宝石をあしらいつつ大人のデザインです。こちらを見てクリスは完全敗北しょんぼりしますw
割と大人げないレベルで自分のセンス見せつけるアランおじ、そういうところも嫌いじゃないわ(誰
こういうのもまた雰囲気が違って素敵だと思います。
・クリストファー

イメージソング:SEA OF STAR/GRANRODEO『泣き出しそうな雲の合間にそっと君が重なる』
Sheep/ポルノグラフィティ『真夜中にしたためたラブレターのように』
散りゆく花のせいで/東京スカパラダイスオーケストラ『夢だと分かっていたのに もう後には戻れない』
大人になりたいをこじらせている一人っ子。口が悪くて顔がいい。
ちょっとどうかしてるレベルで酒に弱い。貴族学校時代に先輩がうっかりクリスに酒を飲ませてしまい、秒で寝たことがありそれからはやめておけと言われている(でも全部記憶ない)
作中ではずっとクリスと呼ばれていますが、クリストファーの愛称の中に『キット』というのがあるらしいです。
(かの有名なお菓子のキットカットを作ったのが実はクリストファーさんという方で、彼がキットと呼ばれていたのが由来の一つらしいとか)
なので、本名と結びつきにくい愛称がある名前がいいかなと選んでみました。
綴りとしては『KIT』で『keep In Touch』(=連絡を取る)の意味になるらしいので、それもちょっといいかなって思ってました。

途中彼が「こんなことどんな顔をして言えばいいんだろう」と思い悩むところがあるのですが、「その顔で言えば大体の女は落ちるよ」などと下衆な作者は思っておりました。
クリス視点をどこまで入れるかは結構悩んだんですけども、書くのは楽しかったです。
・アラン=オースティン

理想を体現する至高のイケおじ。年齢としては40代前半ぐらいの髭の似合ういい男(なんだ
ちょっと胡散臭いけど洗練されている。成金をオーラで誤魔化している。
若い頃に互いに好きだったけれど結ばれることのなかった恋人がいて、そういう自分をクリスとキャロに重ねて見ている、みたいなところがある人です。
だからこそ幸せになってほしいと思っているし、ちょっとクリスのこと見てられないみたいな部分もあります。
どのぐらいキャロに対して本気だったかと言われたら、本人もよく分かってないんじゃないかなと。
あわよくば、が全くなかったわけではなんじゃないかなーとか。ただ、経験値が高いので引き際は弁えてらっしゃいます。
容姿とか立ち振る舞い含めて、全部クリスと対というか真逆になるように考えました。
オレンジの薔薇の花言葉は「絆・幸多かれ・信頼・熱望・健やか」なので、見守るアランの心が出ていればいいかなと思いました。
〇総括
久方ぶりに全年齢を書いたので自分に最後まで書けるか不安ではあったのですが、なんとかハッピーエンドまで辿り着けてよかったです。
また番外編とかも書いてみたいですね。
今考えているのはこんな感じです。
①アランおじの過去話
②結婚式?婚約披露会?にクリスの貴族学校時代の同級生がきた話
(ハンカチ取ろうとした彼とか同室の彼とかが来ます)
③侯爵夫人の会でアレやコレやを聞いてしまったキャロラインさんが暴走する話(🌙?
〇余談
現ラザフォード侯爵(クリス父:クロード閣下)はめちゃくちゃイケメン。クリスとはあんまり似ていない、精悍な顔立ちの男前です。若い頃もすっごいモテましたが、夜会でエステル様に会って一目ぼれして結婚します。
「今日も君が世界で一番輝いているよ」
「まあ、あなたったら」
みたいなやり取りをもう二十年ぐらいずっとやっています。これをクリスは不機嫌の煮凝りみたいな顔をして見ていますw
使用人の皆さんももう慣れっこですが、最初キャロは結構びっくりします。
「言っとくけど、おれはああいうのはやらないからね」
「それは、そうだね」
これを見た使用人の皆さん、これはこれでええのうと、ニヤニヤしていますww
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!