ピクスク様のオールジャンルイベント『宝石に夢中』に参加した1作目になります。
両片想い期のΔドラヒナで、ヒナイチくんの誕生日石『アクアマリン』に因んだお話です。
この頃、Δ隊長は、高校生のヒナイチくんに対しては、まだそこまで自覚がない段階になります。
他のΔドラヒナのお話はこちらから読めます →https://privatter.net/category/51192
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*捏造設定になります。
・Δ隊長は、父親のドラウスさんは人間、母親のミラさんが吸血鬼という設定です。ヒナイチくんより一回り年上。ルーマニア育ちの日系ハーフ。なので、独り言や鼻唄に突然ルーマニア語が混じったりする。生まれつき虚弱体質だが、ブーストを使えば短期戦の戦闘参加は可能で、本編よりは体力もある。幼い頃から「ダンピールとしての、突出した探知能力で市民を守る」という夢の為に突っ走ってきたので、子供時代の話や、普通の高校生をしているヒナイチくんと喋る時、寂しそうな顔になる癖があります。
・Δジョンは元々ミラさんの使い魔で「体の弱い息子をよろしく頼む」と言われ、Δ隊長を主人として尊敬し、行動を共にしている設定になっています。なので、Δジョンの方がΔ隊長よりちょっと年上です。この世界でも新横浜のアイドル。
・ΔヒナイチくんとΔ隊長の出会いは、彼女が幼い頃に下等吸血鬼に襲われていたところをΔ隊長が助けた、という事になっています。Δ隊長は幼い頃からの憧れの人で、常にキラキラした目で見上げています。元々和菓子党だったが、幼い頃に貰ったクッキーを食べてから、現在はクッキー党。バーの娘なので、他の世界線に比べて料理は上手で、コミュニケーション能力もそこそこ高い。
『あら、ヒナちゃん。どこに行くの?』
『あ、こんにちは。きょうは、きゅうけつカブトムシをたいじにいくんだ!』
『そう。気を付けてね。それにしても…。』
割と最近まで、私の髪は短かった。
なりたい夢は、吸血鬼退治人…多くの市民をこの手で守るんだ。
父や兄の様に…そう思って、幼い頃から鍛錬に励んでいた。
『そうしていると、男の子みたいね。』
『えへへ。よくいわれるぞ。』
だから、気にしていなかった。
男の子みたいだって、構わない。私は強い退治人になって、皆を守りたいんだ。
『カッコいいね、ヒナちゃん。』
同級生からもよく言われる。勿論、それだって嬉しい言葉だぞ?
でもな…
「こんばんは。隊長さん、ジョン。」
「ヌンヌンヌ。」
「こんばんは、ヒナイチくん。おや、それ…。」
友達とショッピングに行った帰り道、たまたま出会った憧れの貴方は、私の頭を指さした。
そこに挿しているのは、占いにハマっている友達が選んでくれた、アクアマリンとパールで出来た髪飾り。
お揃いで買った、小さな花をモチーフにした髪飾りだ。
「これか…どうかな?」
気取って、モデルみたいに回って見せる。
ちょっと、気づいて欲しいかもしれない。
『アクアマリンは、ヒナちゃんの誕生日石でもあるからね。ちょうど、いいと思うよ。』
『そうだな…うん、これにしよう。』
友達がそう言ってくれたから、っていうのもあるんだけど…これに決めた本当の理由は、違うんだ。
幼い頃に出会った、初恋の人。
高校生になった今、たまたま地元に赴任してきて、再会出来た憧れの人。
鮮やかな白と青の制服が似合う、吸血鬼対策課の隊長さん。
きっと世界で一番、白と青が似合う人。
そんな貴方を連想したから…
「うん…可愛いね。とてもよく似合っているよ、お嬢さん。」
そう言って、手を取って落としてくれるささやかなキス。
隊長さんにとって、私はまだ子供だから、『そういう意味』ではない事は分かっている。
けれど…可愛いか。なんだか、くすぐったいな。
「髪…伸ばそうかな。でも、戦いの時に邪魔になっちゃうか。」
貴方には、『カッコいい』より『可愛い』と思われたい。
まだ高校生だし、退治人としても見習いだけど…いつか。
「私は、いいと思うよ。うちにも、髪を伸ばしている隊員は、何人もいるし。対峙する彼らの性格上、少し非効率的でも、目立つ格好をする事は的外れではない。」
伸ばそうと思った本音は、伝わっていないけれど…いつか。
貴方の隣に立っても、胸を張っていられるぐらい、一人前の退治人になれたなら…きっと。
「そうだな。そうしよう、決めた!」