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secret……二人のはじまり②

全体公開 1 3997文字
2025-03-13 00:03:34

https://privatter.net/p/11444578
の続きです。
初体験(未遂ですが)のあと、ダンテから電話がかかってきて、あたふたするネロの話がメインです。

Posted by @178yuuru

【secret……二人のはじまり】②
【II〜その後〜】


先ほどの行為からどれくらい時間が経ったのだろう。
何の会話もなく、いまだに残る快感の余韻に浸りながら、ネロとキリエは互いを抱き締め合っていた。
直接繋がった訳ではないが、二人で一緒に気持ちよくなれたことが最高に幸せだった。
だけど、いつかはちゃんと繋がりたい。
(痛いかもしれないけど、なるべく無理をさせないように、キリエを抱きたい……
そう思った瞬間、一気に体中の力が抜けたネロは、眠気でウトウトし始めた。同時に、キリエも眠気に襲われていた。
(眠い……
(疲れた……
先ほどは恥ずかしさでいっぱいだった二人だが、今はそんなことばかり考えていた。
しかし、このまま眠りについてしまう訳にはいかない。
まだ、後処理というものが残っている。
キリエの素肌、脚の付け根付近にネロは自身の白濁とした欲を出してしまった。
ネロはその後処理をしなければと思ったが、脱力感が体中を襲い、起き上がれそうになかった。
ネロの瞼はゆっくりと閉じていき、眠りにつきそうになった。
だが、その時だった。遠くから電話が鳴り響く音が聞こえた。その音にハッとなり、ネロは一度閉じかけた瞼を再び開いた。
「ネロ、電話……どうする?」
「いや、出るよ。また悪魔かもしれないし」
ネロは重たくなった体を何とか起き上がらせ、衣服を整えると、キリエの部屋を出ようとした。
「ぁ……
その時、かすかだがキリエの甘い声が聞こえた。
ネロが起き上がろうと動いたときに、まだ快感の余韻が残っているキリエの秘部とネロのモノが本の少し擦り合い、それによって思わず声を漏らしてしまったのだった。
そんなキリエが気になってしまい、ネロは振り返った。
その時、彼女の足首に絡まったままの下着が視界に入り、ネロはそれをじっと見つめた。
ネロの中で、新たな欲望が生まれそうになった。
「ネロ、電話切れちゃうわよ……?」
「あ!」
キリエにそう言われ、我に帰ったネロは慌てて部屋を飛び出していった。

ネロが去っていったあと、一人部屋に残されたキリエは、まだおさまらない快感の余韻をグッと噛みしめていた。

***

「やべ……
長いコール音が鳴り響いてる最中、リビングにたどり着いたネロは慌てて受話器を手に取った。
「はい……もしもし」
まだ吐息が熱い中、手に取った電話。
ネロは相手に怪しまれないようにと、何とか冷静さを保とうとした。
だが、その冷静さは直ぐに崩れ落ちた。
『ん?あ?もしもし?久しぶりだな』
聞き覚えのある声に、ネロは咄嗟に電話を切った。
よりによって、ある意味一番最悪な相手だった。
そう、相手はダンテ。
ダンテが軽いノリで電話をかけてくるときは、暇潰し相手に利用される時だ。
今、こんな状況でダンテとまともに会話ができるはずがない。例え、電話越しだとしても。
荒くなった息を聞かれてしまっては、いろいろと突っ込まれてしまうであろう。
ましてや、一番ネロとキリエの仲を気にしているといってもいい相手だ。
いくらダンテでも、詳細を話すのは嫌だった。先ほどの行為なんて尚更。
直接的な性行為をしたわけではないが、それが逆に恥ずかしい。
ネロはそう思い、今はダンテとだけは話したくなかった。
しかし、そんなネロの気持ちを無視するように、再び電話が鳴り響いた。
またダンテかとネロは思ったが、もしかしたら依頼の電話かもしれないため、出ないわけにはいかなかった。
ネロは深くため息をつき、再び受話器を手に取った。
「はい、もしも……
『ネロ、何で切るんだ』
ガチャ。

またしても、電話の相手はダンテだった。
そして、二度にわたってその電話を切ってしまったネロ。
(これは、ある意味やばい)
ネロは、冷や汗が流れていくのを感じた。
これなら、最初から電話に出てしまった方がよかったかもしれない。そして、適当に「今は忙しい」などの理由をつければよかったとネロは思ったが、時既に遅し。
三回目のコール音が響き渡り、再び受話器を手に取った。
「はい……
『おい、何でわざと切るんだ』
「いや、別にそんなつもりは……
電話の相手はやはりダンテ。
わざと電話を切っていたことがバレていたことに、ネロはがっくりと肩を落とした。
そんなネロにお構いなしに、ダンテは話し始めた。
『俺と話したくないってか?』
「だから、そうじゃなくて」
『嘘つけ』
「ぅっ……
やはり、ダンテは何でもお見通しだった。
だから話なんてしたくなかったのに。寄りによってこんな時に……とネロは思ったが、こうなってしまった以上はしょうがない。ダンテの暇潰し相手になる覚悟を決めた。
「で、何の用なんだよ」
『別に』
「お前な……
どんだけ暇なんだよ……と、心の中でネロは呟いた。
『何となく、元気にしてるかなー?と思って』
「それ、前も言ってただろ」
『ハハッ!そうだっけか?まぁ、要するに暇ってことよ』
「あのなぁ……
自分で言ってどうする……と、再び心の中でネロは呟いた。
ダンテとの電話は嫌いではないが、今は状況が状況だ。
先ほどのキリエとの行為が頭をよぎってしまい、いつも通りに会話する自信がなかった。
詳細まで分からなくても、電話越しでさえネロとキリエの間に何かあったことをダンテは察してしまう相手のため、尚更だった。
なるべく早く電話を終わらせようとネロは思い、適当に言い訳などを考え始めた。
「何の用もないなら切るぞ?こっちはいろいろと大変なんだ」
『お、それはすまなかったな。まだ悪魔たちの騒動は続いてるのか?』
「いや、大分落ち着いてきたと思う……
『ふーん。そっか……なるほどな♪』
「あ?何だよ……
普通の会話をしてただけなのに、ダンテが少し楽しげに声のトーンを上げたものだから、ネロはそのことに対して疑問を抱いた。
それと同時に、いつも楽しそうな奴だなと、改めて思った。
しかし、その楽しげなダンテのテンションが、段々と怪しげな雰囲気になっていくのを感じていった。
(やばい……
そう思い、咄嗟に会話を終わらせようとしたネロだが、それはダンテの言葉によって遮られてしまった。
『お前、あの嬢ちゃんと何かあったろ?』
「は?!」
やはりバレていたかと、ネロは再び肩をがっくりと落とした。
この際、電話線を切ってしまえばよかったのか、ダンテだけ今後、着信拒否にでもすればいいのか。
色々なことが思い付き、ネロの頭の中は渦巻くばかりだった。そんなネロにお構いなしに、ダンテは話を続ける。
『で、どこまで進んだんだ?』
「進んだって、何だよ」
『そのままの意味』
「は?」
意味を分かってはいるネロだが、あえて分からない振りをする。そうでもしないと、本当にこの手の会話をダンテとするのは面倒だった。
ネロは少しでも早くダンテとの電話を終わらせたかった。
『まぁ、あれだ……ネロ』
「何?」
『上手くやれよ?』
「何だよ急に。分かってるよ……
『大切にしろよ。じゃあな』
ネロの様子を察したのか、ダンテは自ら会話を終わらせるように電話を切った。
「ったく……。何なんだよ……
暇潰しに電話をかけてきたと思いきや、最後の最後はいつも自分のことを気にかけてから電話を切る。
ダンテはいつもそうだった。
軽いノリで普段は生きているが、自分以外の人のことを、誰よりも考える人だった。
ネロも、そんなダンテの性格を知っているからこそ、少し複雑な気持ちになっていた。
状況が状況とはいえ、ダンテからの電話を最初に切ってしまった自分を反省した。
今後、ダンテにはもう少し相談などをしてみようと、ネロは思った。
「さてと……
電話も済み、ネロはキリエの部屋に戻ろうと思いリビングの扉を開いた。
「あ……
「あっ……キリエ……
扉を開いた瞬間、目の前にキリエが現れたため、ネロは少し驚いた。
「キリエ、どうしたの……?」
「えっと、あの……。シャワー浴びる用意をしたから、ネロのことを呼びに……
キリエの言葉に、ネロはハッ思い出した。
そういえば、後処理をしてないままキリエを放置してしまった。
本来ならば、自分が出した自分の欲は、きちんと自分で拭き取るべきだ。
それなのに、そのことをすっかり忘れていたネロは、キリエへの罪悪感が湧き上がってきた。
(うわぁ……。俺ってやつは……
ネロは今にも泣きそうな気持ちで、キリエをじっと見つめた。穴があれば、入ってしまいたい気持ちだった。
「ネロ?」
そんなネロに、キリエは優しく話しかけた。
「先にシャワー浴びているから、その……落ち着いたら来てね?」
そう言うとキリエはネロに背を向け、浴室へと向かった。


……え」

ボーッとしていたため、キリエが話していた内容を聞き流していたネロだったが、彼女が言った言葉を思い出すと、体中が熱くなっていった。
(落ち着いたら来てね……って……
これは再び、期待をしてもいいのだろうか。
ネロはそう思ったが、さすがに浴室で行為に至りたくはなかった。
だが、これはキリエからの誘いだ。
……ふぅ」
ネロはひと息ついてから、キリエが向かった浴室へと向かっていった。
キリエの肌に、それ以上の場所に触れたい欲が再び湧いてくるネロ。
キリエはどういうつもりで、自分に声をかけたのかは分からなかったが、彼女が望むのなら望むところまで触れ、愛そうと、心に決めたネロであった。

***

再び始まる、二人の秘密の時間。



to be continued……
(と言いたいところですが、続編の内容によってはこれで終わる予定です^^泣)
(手直しして再掲載出来そうでしたら、再掲します。)





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