X以外のSNSでの投稿にはPrivatter+がおすすめです
Xフォロワー限定公開・リスト限定公開の停止について

『生まれ変わった私たち』

全体公開 アナアリ 1 1454文字
2025-04-05 10:40:53

※『アナザー×アリス』の二次創作です。
GROKを併用して書いた物語です。
たたき台の作成を頼りました。細かい修正と加筆と校正は自身の手によるものです。

三人が旅立った後を想像してみました。

四月島を旅立った小枝とフォルティスとミセリアの三人は、その後、人間として一卵性双生児の女の子として生まれ変わり、日本の小さな港町の穏やかな家庭で幸せに育っていた。
小枝は「光菜(こな)」に、フォルティスは「陽菜(ひな)」に。
ミセリアは二人と融合し、人としては存在しないものの、二人の心の中で生き続けていた。

3歳になった陽菜と光菜は、外見が瓜二つ。
二人とも長い黒髪を小さなお団子に結び、透き通った瞳と頬に少し散ったそばかすが愛らしかった。
陽菜は活発な性格で、光菜は大人しく優しい性格だった。

ある晴れた朝、陽菜と光菜はリビングで遊んでいた。
母親が図書館に出勤する前、新しい小さなキッズピアノを二人の前に置いてくれた。そして
「陽菜、光菜、家の中で仲良く遊んでてね。お母さん、お昼には帰ってくるから。」
と優しく言うと、二人は
「はーい!」
と元気に答えた。

光菜がキッズピアノの鍵盤をぽんぽんと叩くと、たどたどしいながらも可愛らしい音が響いた。
「ひな、きいて! ぴあの、ひけるよ!」
光菜が少し恥ずかしそうに言うと、陽菜は目を輝かせた。
「すごいね、こな! わたし、すきだよ、そのおと! うごきたくなっちゃう!」
陽菜は立ち上がり、ピアノの音に合わせてぴょんぴょんと跳び跳ね始めた。
3歳の陽菜にとって、跳び跳ねるのが「鍛錬」だった。過去のフォルティスが小枝のピアノに合わせてしばしばスクワットしていたように、陽菜も光菜の音に合わせて体を動かすのが大好きだった。
光菜は、陽菜の元気な姿を見て、くすくす笑いながらピアノを弾き続けた。
「こな、もっとはやく! もっとぴょんぴょんするよ!」
陽菜が言うと、光菜は
「うん、はやくするね!」
と一生懸命鍵盤を叩いた。
ぽんぽんぽんという音に合わせて、陽菜は「いち、に、さん!」と数えながら跳び跳ね、時々バランスを崩してぺたんと座り込んでしまった。
「あれ、ころんじゃった! でも、たのしいね、こな!」
陽菜が笑うと、光菜も
「うん、たのしい! ひな、ぴょんぴょん、かわいいよ。」
と答えた。

二人が楽しそうに遊んでいると、ふと陽菜が言った。
「ねえ、こな。ゆめ、みたことある? みせりあさんって、だれか。ときどき、きこえるの。」
光菜は少し目を丸くして、
「うん。わたしも、ゆめみた。みせりあさん、やさしいこえだったね。『だいすきだよ』って。」
陽菜はうんうんと頷き、
「そうだよ! みせりあさん、だいすきって。ひなも、こなも、だいすきって! いまも、そばにいるよね?」
光菜は小さく微笑み、
「うん、いるね。みせりあさん、ひなとこなのなかで、いつもやさしいね。」
と答えた。
陽菜は光菜の手をぎゅっと握り、
「ひな、こなのこと、だいすきだよ! みせりあさんも、だいすき! ずっと、いっしょだよ!」
と言った。
光菜も陽菜の手を握り返し、
「うん、こなも、ひな、だいすき。みせりあさんも、だいすき。ずっと、いっしょだね。」
と答えた。
二人の小さな手に、ミセリアの優しい温もりが感じられるようだった。
陽菜の力強さの中にはミセリアの穏やかな判断力が、光菜の優しさの中にはミセリアの深い愛情が息づいており、過去の試練を乗り越えた三人の絆が、新しい命でも変わらず輝いていた。

その後も二人はピアノと跳び跳ねる遊びを続け、お昼ご飯の時間まで仲良く過ごした。
陽菜と光菜の笑い声が響くリビングは、ミセリアの愛で満たされているようだった。
(了)


投稿にいいねする


© 2026 Privatter All Rights Reserved.