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『ふたりと、あたし』

全体公開 アナアリ 1 4 599文字
2025-04-13 06:13:55

※二次創作です。
ミセリアさま視点で、『生まれ変わった私たち』 https://privatter.net/p/11477664の少し後を描いてみました。

たたき台をChatGPTを使って作成しました。
校正と加筆は私自身の手作業です。

春の光は優しくて、ほんのりと涙の味がする。

あたしたちが四月島を旅立ったあの日から、随分と時間が経った。
今、あたしは世界の輪郭をなぞるように、風の隙間に混ざって、双子の陽菜と光菜を見つめている。
「二人とも、また少し背が伸びたね。」
微笑んで、言葉にはならない声で、そっとささやく。

あたしは、もう人としての形を持たない。
だけど、陽菜が朗らかに駆け回るとき、光菜が静かに鍵盤に手を添えるとき、ふたりの瞳の奥に映るあたしの面影が、確かに揺れるのが分かるんだ。
フォルティス。小枝。
あたしにとって大切な二人。

あたしはね、キミたちと一つになって生まれる間際に、心から願ったんだ。
「今度こそ幸せに生きられますように」って。
でも、それだけじゃなかった。
「二人の中であたしとして見守りたい」とも、きっと。

二人が小さな手を取り合って笑うたび、涙をこぼす夜も乗り越えて歩いていくたびに、あたしは思う。
――これは、奇跡なんかじゃない。
――これは、あたしたち三人で手に入れた未来なんだって。
もう声を出して名前を呼ぶことも、抱きしめることもできないけれど、あたしはいつでも、キミたちと一緒にいる。
風になって、光になって、夢の中で、そっと耳元にささやくよ。
「大好きだよ」って。
「今日も生きてくれててありがとう」って。

陽菜。光菜。
あたしの幸せのかたち。
これからも、ずっと。
(了)


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