@SasamiChicken12
▶楽曲:MoonWalker yama様
J-POPどころかボカロの流行りにも疎い私がこの曲に出会ったきっかけは、モーション配布タグ巡りでした。
つまり、このモーションを配布されていた動画で初めて聴いた……というわけです。tktk様がいなければそもそも動画作るどころかこの曲に出会えなかった、本当に感謝しか無いです。
曲そのものへの第一印象を言葉にするなら「金管楽器がギラギラしている」だったと思います。
静かなイントロから爆発するトランペット(と思われる楽器)たちの力強い音色、つかみが強い、でもメロディーはすごいおしゃれ、すごい(語彙力)。
Aメロの軽やかさ、Bメロの幻想的な雰囲気、サビではまた金管楽器がギラギラ暴れ出して雰囲気をガラッと変えていく。緩急が創作の爆発というか、ある意味狂気のエネルギーみたいなものを感じます。
そういえば月って西洋だと狂気と結びつきがちですよね、狼男は本性を露わにするし、ローマ皇帝は狂を発するし、関係あるんでしょうか。
強いエネルギーに満ちた曲と、格好いい振り付け、滑らかなモーション……「これ動画作ったら絶対楽しいな」「ターンもあるしロングヘアー映えそう」とウキウキしながら見てた私の後頭部を、サビ終わりの歌詞がぶん殴っていきました。
「どうせ〝最期の人生〟 月でも目指そうか」
このワードがあまりにもキャラ解釈にヒットしてしまった結果……「いったん保留」の箱に入れられることとなりました。積読のマインドです、気負うと触れられない悲しきナマモノよ……。
なので、今回の企画を知ったとき「これに乗じなきゃ一生作れない気がする」と思い、今回の動画を制作しました。主催のタヌ王子ニャン丸様、副主催の足屋コーヒー様、素敵な企画を開催してくださりありがとうございます!
普段に比べると制作期間は短いのですが、お気に入りの動画になりそうです。
お借りしたもの、その制作者様すべてに感謝いたします。
……ここからは推しキャラの話をしたいのですが、頭から尻尾までネタバレ味のたい焼きみたいなキャラなので「Fate/GrandOrder」第一部終章の内容を知っている、あるいは知っても構わない!という方のみお進みください。
▶キャラクター:ゲーティア Fate/GrandOrder TYPE-MOON様
▶MMDモデル:ゲーティア(人王仕様) zZ様
第一部における最大の敵。魔術王ソロモンによって生み出された最古の召喚式。
72の魔神を並列接続し、「群体」として思考、稼働することができる。様々な知識と能力を持つ魔神たちを束ねることで「全能の存在」となった。
唯一、明確な弱点が有るとするならば、彼らは「人間」無くして存在できない。
ソロモンの「内面」、その一部として存在していた彼らは、ソロモンの体――亡骸無くしては存在できない。そして人間を、人類の歩みを見守るよう定められた彼らは、人類史から……無為に積み重なる命から、目を逸らすことができない。
人類は不完全で、人類史は無意味で、
そんな彼らを生み出したこの星は狂っていて、
すべてを知ったうえで何も正さなかったソロモンは愚かだ。
だから、最初から書き換えてしまおう。
自分自身が星になれば、神になれば――――きっと
しかしその願いは、無垢な少女と、すべてをなげうった王と、善良な人間達と
……至って普通の少年/少女に打ち砕かれた。
かくして全能の存在はほどけ落ち、魔神たちは散り散りとなり、
何も持たない魔術式が、無力な残滓だけが残った。
ここまでがイントロです。長い、でもオタクだから前提を説明せずにはいられない。
イントロ文章におけるポイントは4つです。
・被造物であること
・全能の存在であったこと
・複数の人格、意識が並列に接続されていたこと
・打倒された後、全能の力も、複数の意識たちも失ったこと
このような前提を背負った存在が「人王ゲーティア」、最後の敵でありながら、
その戦いは世界の命運を左右しない……
ラスボスのゲーティアと「同じで違う」、そんなキャラクターです。
強大な敵を倒し、敵の根城から脱出しようと傷ついた体を引きずる主人公。
そんな主人公の前に立ちふさがる、倒したはずの存在――ゲーティア。しかし、先の戦いで感じた威圧感はなく、体もボロボロで欠損している。
――逃げようと思えば逃げられる。
それでもゲーティアに向き合い続ける主人公に対し、彼は言葉を紡ぎます。
「お前を生かしては帰さない」
「ここで何をしようと敗北は覆らない」
「だが――」
「私にも意地がある。いや、意地が出来た」
全能の魔術式であるゲーティアは、無駄なことはせず、確実に結果が得られることだけを選択してきました。
全能でなくなった今、彼は自らの意地に従い「無駄な行い」を選択したのです。
さらに言えば、彼は魔神たちとの繋がりを失っているため、複数の意識による並列思考が行えません。並列思考を行っていた「群体」の頃は、複数の意見が影響し合っていたため「自身の意見」というものは無いに等しい状態でした。
ですので「初めて個人の意志のみで選択した」のが、「無駄な戦い」なのです。
(補足すると、群体と思考、個人の意志云々は考察の色が強いです)
全能を失い、不完全で限りある命となったゲーティアは、人間の視座を手に入れました。
心の内に滾る思いを以って、「人間が生きる理由」を知ったのです。
……肉体の崩壊まであと5分。
「この僅かな、されど、あまりにも愛おしい時間が、
ゲーティアと名乗ったものに与えられた、本当の人生だ」
――意味など無い、余分な戦い。
勝とうと願いは叶わない。
勝たずとも帰還は叶う。
そんな意地の張り合いに付けられたサブタイトルが「Fate/GrandOrder」。
ゲーティアにとってたどり着くべき終わりは〝此処〟だった。
すべてを失った虚しさを飲み込みながら、一瞬一秒を愛おしむ。
そんな戦いが、姿が、目に焼き付いて離れなくなってしまったのです。
~~そして8年の月日が過ぎた~~
過ぎてしまった。どうして。
8年やってるんですか!?いや言うてMMD活動は5年……5年も相当だな???
供給が来そうで来ない日々の中でzZ様のゲーティアモデルと出会い、
5年の間、毎年動画を投稿して活動してるんだと思うと感慨深いですね。
言うてる場合か?
まぁそんなことは置いておいてこのゲーティアを見てくださいよ。
褐色の肌に刺青と黒ネイル、金髪のロングヘアーで片目隠れ。
背も高い!筋肉もある!何より顔がいい!3000点!!!!
そして、私がzZ式ゲーティア最大の特徴だと思っているのが「髪」です。
動画見ていただいた方にはわかると思うのですが、物理の挙動が美しい。
髪の毛も「ひらみ」でいいんですかね?とにかく最高です。ターンの多いモーション最高。
ちなみに素敵なお召し物はzZ様のオリジナルです。なぜかって?
……ビーナスの誕生、ご存知ですか?
ゲーティアの台詞に「私はいま生まれ、いま滅びる」というものがあります。
つまり「新しく誕生した存在」という要素がキャラクターとして含まれているのです。
そして人王ゲーティアは「一糸まとわぬ姿の人間」で
「体がフランス人形のようにひび割れ欠けている」デザインなのです……!
あ、局部は骨盤ごと無いです、コンプラ。
骨盤が無いってどういうことだ、上下は繋がっているのかって感じですが、割れた体の内側から謎のモヤがゴーストタイプじみて出ておりまして、それでなんとかくっついてます。ちなみに右腕も無いですね。
ふふふ……そのままだと踊らせづらいでしょう……?なのでzZ様を始めとしたモデラー様方は思い思いの服を着せ、さらに腕もある状態でお作りになられております。
――そのままのデザインもモデリングした上でね!とんでもねぇよ……頭がブラジルまで下がっちゃうよ……。
いちおうですが、どちらも作ってないモデラーさんを下げる意図はございません。このとんでもないロングヘアーを1体モデリングしてリリースするだけで大偉業ですからね。私は物理と和解できてませぬ。
CVは杉田智和様です。3形態にプラスして魔神たちの声も演じていらっしゃいます。映画とかすごかったですよ……ソロモンの遺体を被ってる状態、本性を見せた状態、そしてすべてを失った状態――人王ゲーティアの演じ分け、ヤバかったです。怒りに満ちた本性の声と、穏やかに主人公と向き合う最後の戦い……。
映画はゲームと違って主人公vsゲーティアの素手喧嘩なのがまた良いんですよ。冗談めかして「夕日の河原で殴り合いシチュだからアレ」なんて言ってたら本当になってしまいました。
派手でダイナミックな最終決戦からの、泥臭いラストバトル。そしてオタクは倒れ込んだゲーティアの胸郭が呼吸で動いてるのを見て「生きてる……」と限界化したのであった、まる。
あとゲーティアというキャラクターを語るうえで設定資料集の存在は欠かせません。ゲーム内のマテリアルには欠かれてない情報がめちゃくちゃ大事なのです。特に「人類史をすべて書き換える過程」で何を思っていたかとか……知らなかったそんなこと……(当時の感想です)。
これを読んでるプレイヤーの方、四巻を買いましょう(独断ダイレクトマーケテイング)。
というわけで、咀嚼すればするほど何かを受信する……ゲーティアとはそんなキャラクターです。ただ何を受信するかはそのひと次第なところがあります。
私の場合「格好良さ」と「儚さ」の間で揺れ動いているところがあり、制作した動画たちにもそういった要素が現れております。倒される前の怒りに満ちた姿を表現した動画、存在の危うさ不確かさをイメージした動画、被造物であることをテーマにした動画、ただ格好良いところが見たかっただけの動画……この、可愛い系の動画ですか?魔が差したんです。よくある、よくありますよね?
8年のうちの5年、熱を絶やすことなくゲーティアを推し続けられたのはzZ様のモデルと、素晴らしいモーションやステージ、アクセサリーにMME、なによりMMDのおかげです。制作者の皆様、本当にありがとうございます。おかげでオタクは水分を保持しています。
改めてになりますが、主催のタヌ王子ニャン丸様、副主催の足屋コーヒー様、素敵な企画を開催してくださりありがとうございます。
おそらく多分ついにゲーティアが本編に再登場する可能性が史上最高に高まってきた今年、改めてゲーティアに向き合うことが出来てよかったです。今年の年末は笑顔でいたい。
最後になりますが、動画を見ていただき、そしてここまで拙い文章を読んでいただきありがとうございました!