@msom3sj2kic1
魔女と亡霊のヴォロンテ 感想記事一覧
もうこの先しばらく他の乙女ゲームで勝てなくなってもしゃーない、魔女ンテに出会えたなら悔いはない、と思えるくらい大好きな作品になりました。今まで小説、マンガ、ゲームと媒体問わずいろいろな作品に触れてきたけれど、乙女ゲームという枠を超え、創作物全体の枠で人生に刻まれた。大好き!
語りたいこと山ほどあるのでもう感想いきます!
どのルートの感想もフルコン前提で書いているので、ネタバレご注意ください。
フルコンするまで読まないでね!
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全通した後、あまりの喪失感と「すべてを知った状態でもう一度見たらどう感じるんだろう?」が気になってすぐさま2周めプレイした。
お気に入りのルートだけ何周もすることはあるけど、プロローグからすべてのルート・エンドをスキップせずみっちり2周やったのなんて初めてかも。
後になればなるほどそれぞれの攻略対象の解像度が上がるので、その状態で最初の方のルートを見たくてたまらなくなるんだよ。もう知っている物語のはずなのに、2周めみると「うわ~~~~ここでのこれってこういうことじゃん!」みたいなのがたくさんあって、どんどんみんなのこと大好きになっていった。
コルネイユ様の話をします。
こういう舞台でのダークファンタジーって、なんだかんだでコルネイユ様がフィエナを騙していいように利用しようとしていたり、悪者だったり黒幕だったりすることも多いと思うんだけど(王室や攻略対象の父たる王が諸悪の根源ってよくある展開だよね)、最後までそうではなかったのがすごくよかった。
確かに女癖は褒められたものではなく、一切の曇りなき理想の王とまではいえないかもしれないけど……。
フィエナからみたら、自分を国に置いてくれて、何不自由ない生活を保障してくれて、そればかりじゃなく、もうお前もこの国の一員なんだよ、魔法を学んでみなさい、大学でやりたいことを探してみなさいと、人生に希望の光を照らしてくれて……立場的に手を出される心配もなくて。悪く思うところがない。
早くに父を亡くしたフィエナが、父のように思い純粋に慕うには十分なんだよね。わたしも心からそう思えたもん。
母親を蔑ろにされたと感じているエミーからしたら、上手く慕えないのもわかるんだけど、イシュやオリヴィエ、もちろんフィエナも、コルネイユ様を心から慕っていて、そこに嘘はないとわかる。わたしたちプレイヤも同じように、純粋にコルネイユ様を慕う気持ちを育ててきたからこそ、実感をもってシンクロできる。
だからこそ、オリヴィエが暗殺者をゆるせない気持ちや、イシュが解呪に必死になる気持ち、フィエナが暗殺者の正体を知って動揺する気持ちにぐっと感情移入できて、話がずっしりと重みをもって入ってくるんだと思う。
コルネイユ様への感情はどのルートでもフィエナの行動を決めるときに重要な要素になるので、そこが初めから終わりまで揺るがなかった・貫徹されたのがほんとうによかったです。そこが最後に揺らいでしまうと「じゃあ今までのあの行動とかあの結末とかなんだったの?」ってなっちゃうし。
これはコルネイユ様だけじゃなく、魔女ンテ全体にいえることで。
魔女ンテにはわかりやすい悪者や黒幕がいない。それぞれ皆、自分のやりたいこと、叶えたいこと、守りたいもの、譲れないものがあって、それぞれが自分の思想や価値観、優先順位に従って動いていて……だから立場によって良く映る・悪く映ると印象が変わったり、衝突することもある。
誰かをわかりやすく悪者にするんじゃなく、皆がそれぞれ異なる立場に立って動く中で、ヒロインとしてどの立場からこの情勢を眺めるか?という作り方になっていて、それが最初から最後まで徹底されていたのが本当に素晴らしかったし、そこが大好き。
この話はこの先の魔女ンテ感想でも何度もしますw
エミールート CV:梅原裕一郎

『忠誠の先に芽吹く恋』『外の世界』『光明編』
エミールートが『光明編』なのほんっ・・・とうに大好き!
「どこまでも真っ直ぐで、信念に忠実で、それと……貴方の瞳は冷酷に見えるけど、どんな逆境の時でもどこか、遠い美しい未来を見てる気がして」
「輝いている気がするから、引き寄せられるんです。貴方の側にいればきっと、良い未来が待ってるって」
「私はいつか、民に広い世界を見せたい。私の民が見る世界が、人はおろか虫一匹いない荒涼の大地などと、そんなことがあってたまるか! そんなものが平和などと、認めない!」
「広く美しい世界を、お前と一緒に見たい……」
「エミー、お前って奴は、案外夢想家だよな」
ハァ~~~~~~~~ここ大好きなんですよね。どちらのセリフも好き。王に欠かせない美しい理想をちゃんと持っているエミーも、もう道は交わらないとわかっていてそれでもそんなエミーが王に相応しいと理解しているオリヴィエも、ふたりの関係もめちゃめちゃめちゃめちゃ好き。
エミーの思想は澄み渡っていて美しい。地に根を張った堅実な思想ではないかもしれないけれど、王というものはある意味、夢物語のような理想を掲げ、民に対して遠くの美しい景色を示して引っ張っていくべき存在なんだと思う。友も私情も投げ打ってそれを実現しようとするエミーは間違いなく王の器だと思うし、この人についていって新しい未来を見たいと思わせてくれた。
そういうルートが『光明編』で、幸福エンドタイトルが「広く美しい世界」なのほんっとうに素晴らしいよ、、、、、、エミールートは本当にずっとこのテーマで貫かれていたと感じさせてくれる。
エミールートって大好き!!!
1周め個別入ったばかりのときは、解職やら尋問やら軟禁やら、何もかも急で一方的で独善的なエミーについていけず、「これほんとうにエミーと恋愛できるか!? 好きになれる気がしないよ!」って思ってた笑
なんならオリヴィエのほうがずっと惹かれてたし、、、(オリヴィエ、初めましてからあまりにも好みすぎた泣 乙女ゲーム引退するかと思った、これ以上に出会えないから)
でもエミールートってエミーとオリヴィエの政争がずっとずっとヒリヒリヒリヒリ緊迫していてめちゃくちゃオモシレ~~~~~~~~!!!!!!
エミーとオリヴィエのどちらもフィエナを引き入れようとし、どちらからも情報を得ているフィエナが、何を信じ、どう判断して、誰につくのか、それを見ているのがめちゃくちゃ楽しかった。
それぞれから敵対陣営の思惑を吹き込まれるたびに「えっ⚪︎⚪︎悪くないかも」「えっ△△信じられるかも」と転がされた。わたしが単純で愚かなだけなんですが、それがとても楽しくて続きが気になって、読む手が止められなかった。
国内外問題が山積みで参っていたときに「第三者から告発されるより、自分から打ち明けた方が印象は良いでしょう」と提言を受け、本当にそれで風向きが回復したことが、エミーからの信頼を得られた第一歩だったんだなあと思う。
事態が動くたびに、王としてこの国の未来を憂いていること、ひとりそれに立ち向かおうとしていたことを少しずつ知っていって、その気持ちを慮れるようになった。エミーへ向けていた疑念とエミーに向けられていた疑念が晴れ、お互いに信頼が築かれていく流れがすごく丁寧で、ちゃんと納得感があった。
「そうでなければいいと思っていたし、無実だと分かって安心している」って言われてめちゃくちゃうれしかったよ! あんなにこの男と恋始まんの!?って思ってたのに、わたしもしっかりエミーのこと好きになってきてて、すげ~~~!
あとさあ、
「望みを叶えるのは難しくない――が、その見返りとして、君は余に何を捧げる?」
「大したことはできませんが、貴方に忠誠を誓います。生涯貴方のために働き、決して裏切らないと」
ここめちゃめちゃめちゃめちゃブチ上がっちゃった!
高潔で誇り高くどこか脆くて寂しがりな男に愛と忠誠を誓うの大好きすぎる!!!!!! 攻略対象に忠誠を誓われることは多々あったけど、ヒロインが攻略対象に忠誠を誓うのは珍しいパターンだよね!?(たぶん)
「……よもや私に、婦女のスカートの中をまさぐれと」
「緊急ですから、仕方ありません」
「……」
彼は眉間に深く皴を刻み、ベルを鳴らす。
「マリー!」
そうしてマリーに用件を告げ、私の世話を任せて姿を消した。
ここも大好きwww 自分でしたくせに「頭を冷やしてこい」言うところとか、エピローグもそうなんだけど、やっぱりエミーのこの根暗で内気で、色恋に潔癖で、慣れていないがゆえの誠実さみたいなのがめちゃくちゃ可愛くて好きなんだよwww
イシュやオリヴィエなら「うん、仕方ないね」ってスカートに手突っ込んでると思うw
エミーが攻撃され、フィエナが自分の気持ちに気づいて告げるところは、もう少し盛り上げてくれてもよかったな~~~と思った。好きだと告げる場面、すごく好きなので。
でも今やるべきことは他にあるとあっさり引き上げるところは大好きです! これはイシュルートもそう🎶
唯一の肉親で理解者のシアラより健康な民を優先するエミー、ほんとうに素晴らしい王で大好き!泣
コルネイユ様のことも大好きだったけどエミーも立派に王の器だよ!と大興奮した。自分が仕えている王が尊敬できる格好いい人間であること、本当に誇らしいよ。泣
わたしがエミーの格好良さに打ち震えていたら、
「冷血王などと呼ばれてきたが、彼は民に尽くし、そのために大切なものを切り捨てる決断ができる――人の上に立つべき人だ」
「この王のためなら、私は命を懸けられる」
「初めは保身のために誓った忠誠だったが、今では自分の身の安全など関係なしに、心から誓える」
てモノローグ流れてウオオオオオオオオオて大興奮!
ほんとうにそう、この人のためになりたくて仕えている。『忠誠の先に芽吹く恋』だ・・・・・・! ルートテーマがビシバシと伝わってくる作り、大好き泣
「……でも、どうして最後なんですか? まさか、私が失敗するって最初から決めつけてるんですか?」
「違う」
エマニュエルの腕が、後ろから私を絡め取る。
気付けば私は彼の熱い腕の中にいた。
「君が無事に戻ったら、君を妃にする。
だからもう、臣下として命を下すことはない」
予想外の方向から萌えの爆撃きてギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアて暴れまわったw
魔女ンテ、話がめちゃくちゃ面白くて止められないのにちゃんと乙女ゲームの萌えもくれるからうれしすぎる!
個別入ったばかりのときは、ほんとうにこいつと恋愛できるのか……? この王についていっていいのか……?と感じていたのに、ここまで来たときにはエミーを慕う気持ちも忠誠を誓う気持ちも固まっていたからすごい。
2周めのほうがより強くエミーに感情移入した。
1周めはまだエミーがどういう人か掴みきれていなかったし、とにかくエミーとオリヴィエの攻防が面白すぎて、そっちの展開が気になって恋愛まで気が回っていなかった気もするw わたしは女性が男性に忠誠を誓う関係が大大大好きなので、それ一本でも爆萌えまで持っていけていたけど、そうじゃなければ、恋愛が少し急に感じてもまぁ仕方ないのかなと思う。
でもすべてを見てきた後にこのルート見るとさあ~~~~!
この時のエミーってよっぽど必死だったんだろうなぁと思う。
他ルートを経て、王として最適なタイミングで最適(で最悪)な判断をする隙のないエミーも見てきたじゃないですか。メルルートで見るエミーなんて恐ろしいよ、、、この男、対立して外側から見るとこんなにキマってんのかよ、、、って思ったじゃん。絶望したし、大興奮したし。ほんとうに王の器!(褒め言葉)
でも、べつに決して人の心がないわけじゃなくて。
SSの死罪ギャグとか、酔ったオリヴィエを送っていこうとする野暮なところ、甘いお酒と甘いお菓子が好きで(カワイイ)、芸術は好まないし趣味もあまりなく、喧騒から離れた場所でぼんやり空を眺めるのが好きなところ、ほんとうになんかこう……根暗で、真面目で実直で、色恋に潔癖で、カワイイなぁあ泣と思う。こんな暗くてカワイイやつががんばって王をやっているなんて、、、(萌)
共通の食事会のシーンでしっかりはしゃいでいたり、嬉しそうだったり、「気心知れた幼馴染って感じね」で好感度が上がるのがエミーなのもぐっとくる・・・。本当は幼馴染たちを大切に思っていて、王として振る舞うために、自分の中で殺しているものがたくさんあるんだと思う。エミーにとってイシュとオリヴィエは素の自分でふっと息をつける大切な場所だったんだろうなと……泣
そういうのを知ってもう一度エミールートを見ると、エミーの立場に立って物事を見ているだけあって、エミーの揺らいでいるところとか、弱い部分とか、そういうところを見てゆっくり向き合えるルートだったなぁって。
なんかイシュやオリヴィエと違って、人の心の機微を読んだり、人心を掌握するために何かを取り繕ったりするの、苦手そうだもんね。早く体制を安定させて、民からの信頼を得て、開かれた美しい世界を作りたいって焦っていたと思うし、母のことでコルネイユ様をゆるせない気持ちや、それでもコルネイユ様が皆に慕われる王だったことは認めるしかなく、劣等感や歯がゆい気持ちもあっただろうし、、、
外からは見えないけれど、そういういろいろなものが内側では渦巻いていて、それを必死に押しとどめて王として振る舞っていたと思うと健気で立派だなぁと思う。浮いて焦って独善的なやり方が加速していたのかもしれない。
シアラがエミーをほっとけないのすごくよくわかる。可愛いもん。エミーのそばにいつもシアラがいてくれてよかったなと思う。
すべてを通った2周めじゃないとこうは思えなかったかもしれないな。
ところで。
とはいえ、エミールートのオリヴィエほんまにほんまにほんまにほんまに好きすぎる泣
グランド・クローシュ最終局面、あまりにもあっけなく虐殺されてほんっ・・・・・・まに絶望した。ここ、顔の横を何かが通り抜けたと思ったら後ろでグシャッと何かがつぶれるような音がして……ってテキストそのものが恐怖を駆り立ててきて、おぞましかった。本気で息苦しくて後ろを振り返りたくなかった。冨樫のやり口やん!泣
絶望で息が詰まりそうで最悪で最高。善悪ではなく自分の物差しだけですべてを動かせる圧倒的強者ほんっ・・・まに好きだし、そういう存在に命を握られているのも、でもわたしのことだけは気に入ってくれているのも、狂おしいほど好き!
あまりに好きすぎて、1周めエミールートなのにずっとオリヴィエで大暴れしてしまった。すみません。あまりに好きで、完全にオリヴィエに喰われました。すみません。エミーにもちゃんと萌えたんだよ!?
~~ エミールートオリヴィエの好きなセリフ ~~
「俺ならそうするから」
「ほら、早くこっちにおいで。あんたは殺さないよ。顔馴染みだし、俺が拾っただけに情もある」
「でも俺は、オンブレールの人々まで殺したくはない。皆、コルネイユ様の愛した民だから」
「あんたじゃ俺に擦り傷一つ付けられないよ。実力の差を読めないほど馬鹿じゃないだろ」
「だったらなんで、あの時俺と一緒に来てくれなかったのかな」
「約束は守るよ」
「俺は一足先に地獄で待ってるよ。ここはポルト・ド・ランフェ……地獄への近道だから」