『追憶編』
【魔女と亡霊のヴォロンテ メルルート ネタバレあり個別感想】
魔女と亡霊のヴォロンテ 感想記事一覧
3人め、メルルート感想。
フルコンまでの内容すべて含まれるので、フルコンしてから読んでください!
メルルート CV:鈴木達央

『青くて甘酸っぱい恋』『母の遺言』『追憶編』
『追憶編』泣
冒頭で「いつか――何年、何十年かかっても、フロランを連れてマートリ村へ戻る日が来ると」ってフラグ立てるから、ミシャオとマートリ村に帰って村復興させるエンドなのかなあ~~〜『追憶編』だしな、とぼんやり思っていたんですけど、ぜんっぜんそんなことにはなりませんでした。
魔女ンテはご都合主義で綺麗な結末を見せたりしない。すべての人々の行動原理を尊重した、その延長線の先にある現実だけを、誠実に見せてくれる作品です。
メルルートで爆萌えしたところ🎶🎶🎶
・「彼は目の前を通りかかるとリュートの帯につけていた花飾りを取り、すれ違いざまに私の手元に落とした」
ンギャワイイーーーーーー!!!!!! 処女厨童貞のくせにめちゃめちゃめちゃめちゃメロいことするやん!!!!!! ニコニコが止まらねえわ!
・夜、お城に届くお手紙
まず男から呼び出しのお手紙がくるのがめちゃくちゃ好きなんですよ! 可愛い! なんか奥ゆかしくてちょっと色っぽくていい! 文面もちょっとヘタレっぽくてでも素直で、めちゃくちゃ可愛い!
・「彼の長いまつ毛から落ちた雫が一滴、私の頬に落ち、下へ伝って唇の中へ入る」
めちゃめちゃめちゃめちゃエッチやないですか?泣 こういう、そうは書いていないのにドキドキした空気が伝わってくるテキスト大好きだよ。
・「もし……」
「仮に演奏しなくても……誘ったら来てくれる?」
カワイイカワイイカワイイカワイイしぬしぬ爆発する行くよ!!!!!! 行くに決まってんじゃん!!!!!!
カワイイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
あとメルルートの大真面目にしれっとギャグ挟むところも好きw 吟遊詩人の音楽性の違いってなにwwwwwとか、「一生舎弟でいさせて下さい!」(侍女じゃなくて?)とか、「こうしてミシャオの表情は少しずつ前向きになっていき」
……とか。メルが頻繁にラップバトルするのも、吟遊詩人だから普段から韻を踏むのがクセなのかしらね。笑
……好きなんだよなあメルルート前半。魔女ンテの世界観を忘れ、もしかして学園ラブコメだった?って思うくらい可愛くて。月の魔女じゃなく騎士団のフィエナとして扱ってくれた
……とか、前よりはちょっと仲良くなれてるのかな
……とか、メルに少しずつ惹かれていく様子が初々しくて。
可愛いラブコメとほのぼのギャグで「もしかしてこのルートなにもつらくないのかも🎶🎶」てうきうきだったけど、もしかして後半つらすぎるから前半楽しくしてくれただけかも。
あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~そうじゃん、
コルネイユ様暗殺したのってミシャオじゃん、、、
第四章に入るまで、メルがコルネイユ様を暗殺したことすっっっっかり忘れてたわ。マジで。
いやこれわざと前半それ忘れさせるような作りにしてるでしょうよ!?!?
(命を助けるのは無理
……。殺人。それも相手は国王。その実行犯となれば、どんな理由があったとしても死刑は確定)
(交渉できる余地があるとすれば、どれだけ人間らしい死に様を迎えられるか、ね)
どうするんだよここから、、、とずっと心臓が痛かった。公式が幸福保証してくれていたのは覚えてたけど、でも、しょ〜〜〜〜〜〜じきここからほんまに
……?と信じられなくて。
「幸福保証って、生きているとは限らないとか
……?」「処刑じゃなくて人間らしい最期を迎えられましたよ、みたいな
……?」って笑 魔女ンテにご都合主義な救いや容赦がないことは前2ルートでよくわかっていたので、、、
「どうして教会なんかのためにコルネイユ様を殺したの……?」
「ならお前は何のために月の魔女を演じてるんだ」
「お前は村を焼かれ、帰る場所を失った。人間はどこかに所属していなければ生きられない。一人で生きることはできない」
「奴らの言いなりになって月の魔女を演じることが、その時のお前にとって居場所を得る唯一の方法だった。そうだろ?」
私は頷いた。全くもって彼の言う通りだ。
「……二日間、断崖から動けず、飲まず食わずで過ごすとどうなると思う」
「気が狂うんだ。そして幻覚を見るようになる。……誰かが俺を誘うんだ。『さあ飛び降りろ。そうすれば楽になる』って……」
「っ……」
「そして俺は飛び降りた。運良く、落ちる寸前にトマス神父の魔法で助けられたが。……俺は確かにあの時、一度死んだ」
「トマス神父のおかげでもう一度生を受け、与えられた居場所が教会だった」
「教会の言いなりになるのは当然だ。俺にとっては教会が全てで、ただ一つの帰る場所だから」
なんかさぁ
……魔女ンテって、こちらにずしんとしんどい思いを実感させるのが上手い、ほんとに。
ほんとになんてことない、何気ないことのように話すのに、重たくて陰鬱になる。人の行動原理をあまりにもドラマチックにしちゃったら、かえって遠い世界の出来事みたいに感じて、感情移入しにくくなるんだなぁと気づかされる。
メルが教会に従うのに、大袈裟な理由もなにもなくて、ただ「生きるためにそこしか居場所がなかった」。それを、
「……二日間、断崖から動けず、飲まず食わずで過ごすとどうなると思う」「気が狂うんだ。そして幻覚を見るようになる。……誰かが俺を誘うんだ。『さあ飛び降りろ。そうすれば楽になる』って……」って説明されたことがほんとうに心にきて、生々しく想像できて、しんどくて
……そこから助けてくれた居場所を拠り所にするのももっともだなって理解できてしまった。オリヴィエの両親のときも思ったけど、そういう、上辺を撫でるだけじゃない、芯から感情移入して行動原理に納得できてしまう描き方がすごく上手い。
フィエナもそうだからより感情移入してしまう。ミシャオの行動原理を否定することは、フィエナの行動原理を否定することになってしまうので。
ミシャオはフィエナのことを思い出す前に国王を暗殺してしまっていたから、その後でフィエナのことを思い出したって、もう帰る場所になれない、その道は消えたって思うのも当然だと思えた。
「居場所を失くして辿り着いた場所が、たまたま私はこの国で、彼は教会だった。せめて、同じところに流れ着いていればどんなに良かったか」ほんっ・・・とうにこれでしかなくて。泣
フィエナとミシャオが、お互いに譲れない信念や生き方を持っていて、それが絶対に相容れなくてこうなったんじゃないんだよ。こうなるってわかっててそれでも曲げなかったとかじゃない。たまたま、ほんとうにたまたま、行き場を失くした一番初めの初めに行き着いたところが違っていて、その置かれた場所から流れていった先が、たまたま一生交わらないものになっていたんだよ。こうなるなんて知らないまま流れていっただけなのに。八方ふさがりで、どうしたらいいかわからない。でもこういうのこそ運命の味がしてめちゃくちゃ好き。
地に足のついた展開なので何も言うことがない。もっとこうすればいいじゃんとか、いやそれはおかしいでしょとか、なんでこの人がここで急にそうなんの?とか無い、、、ただ、登場人物全員がそれぞれ守りたいものを守り、譲れないものを譲らない結果こうなっているだけだからつらい。ぐぇ・・・・・・・・・て呻きながら、とにかく読み進めてなんとか見届けようと思うしかなかった。つらいよ!
拷問のシーン、こうなるってわかっていたけど、そうするエミーは王として何も間違ってないんだけど、もうやめてよお、、、って、見続けるのがだいぶしんどかった。息苦しくて内臓が出るかと(最近「チ。」をみたばかりだったため拷問の様子をより生々しく想像できてしまった。チ。のせいでよォ!)。
なんとか速読して一刻も早くこのシーンを終わらせたい気持ちだったよ、、、実際のフィエナはそんなことできず、いつ終わるのか、終わりがくるのかもわからない地獄を見続けなければならなかったのにね。
おじいちゃんが現れたとき本気で嫌な予感がして、、、おまえまさか、やらないよな? いやエミーならマジでやるかもしんないやりかねんと目を塞ぎたくなった。本当にやりやがったよ。もうほんっ・・・とに勘弁してくれ、、、ミシャオが泣き喚くのを見て大鬱。
これ読まなきゃいけないの?泣(褒め言葉)
それなのにエミーおまえ、、、やるやんけ、、、おまえが王の器だよ、、、て気持ちもあってグッチャグチャ。エミールートだいぶオリヴィエに喰われた負い目があったので、他ルートでエミーにアガれたらいいなとは思ってた。けど、やりすぎやて!(褒め言葉)
治しゃいいってもんじゃないんだよ!!!!!!!!!!
でも、それぞれの行動をシビアに突き詰めて紡いでいった物語を、ひとつひとつ見せてくれているって感じられる話運びは、魔女ンテの誠実さを感じて
……こういうのほんとうに大好きなんだよ。
「クソみたいな人生だったが、幸せだと思える瞬間は確かにあった。生きて良かった」
「利己的と思われようが、たった一人の大切な人を救いたい。私にとっては世の平和より価値があることなの」
メルルート・・・くっそ、面白い・・・・・・!
メルルートの略奪がエミーだと知ったときほんっ・・・まにぶったまげて
うわぁああああああああああああああああ魔女ンテおもしれえええええええええええええええええって暴れた。
略奪エミー!? ほんと何考えてんだよ!!!!!! ここからエミーに略奪分岐するの正気か!?泣
や、すごくない? てっきり入れ子でイシュが略奪なのかと思ってた。でもイシュルートみたいにイシュがミシャオに対立する様子はなくて、何ならエミーの方がずっと立ちはだかっていて。だからエミーが略奪するのすっっっごく納得感はあるんだけど、ほんとにそうくるとはさあ。
略奪エンドって、ほんとうに対極の対極にある、ふたりの幸せにとって最大の障壁がちゃんと略奪相手になるんだね。制作が本気すぎるよ。ちょっとは忖度してくれてもいいんですよ!?!?泣
(そして
じゃあオリヴィエルートでオリヴィエからフィエナを略奪するのってイシュなん・・・・・・?と震えた)
ここ、ミシャオの命を助けようと思ったら、ミシャオの有用性を説く方が正解のはずなのに、正解を引くとエミーの好感度が上がってしまうのよく出来てる~~~~! そうだよね、国のために有用な提言をしてしまったらエミーの好感度上がるよね、そらそう。おもしれ~~~~~~~~!
イシュルートでミシャオがフィエナの処女喪失にブチギレてたの見てきたからこそ、ここでエミーのした行為が
ミシャオからエミーへの忠誠心を試すものとして最適で、ほんまにシナリオが上手すぎる、、、
「この任務はミシャオ、君の本来の目的に合致しているし、彼を殺せば彼女の安全を守れる。やるか?」
手元の駒を見渡し、国にとって最小限の被害で目的を達成できるよう配置して人を動かすこの男、どうみても王の器で頭抱えた。そこに大切な友人が含まれていても迷わない。覚悟がキマりすぎだって!
最悪の連続なのにこういうエミーが見られるのはゾクゾクして最高で、感情おかしくなる。
エミーとの交渉でもハラハラしたのに、さらにオリヴィエに命を握られ、交渉持ち掛けられて魔女ンテ、面白すぎ~~~~~~泣 出てくる人物全員頭がよく回る。どう人を動かせば自分の目的が果たされるのか即座に計算できる頭のよさ、人に頷いてもいいと思わせる交渉力、、、
やっぱりエミーとオリヴィエの攻防に巻き込まれるのってめちゃくちゃめちゃくちゃ面白い!!!!!!
またエミールート終盤の大興奮が蘇ってくる。ふたりが王とグラン・ソルシエになる幼き日の夢物語が叶う日は来ないんだよな
…………。
わたしは軽率に頷きかけましたけど、フィエナの「その提案には乗れないわ。私はコルネイユ様を裏切り、貴方を裏切った。誰かを裏切るのは、これで最後にしたいの」「だから、エマニュエル様に従う」で目が覚めるような思いがした。
この言葉ほんとうに好き。どれだけミシャオを助けたくても、フィエナの中に確かに残る善性に拍手喝采した。
ここからわたしの大好きなやつ始まって大盛り上がり!
ミシャオルート、高低差が激しすぎんか??????
あの地獄みたいな展開の後でおさなな兄妹から恋人になるやつやんの??????笑 大好きだしサイコ~~~だから、いいんですけど!
「意気地無し!」←最高
ヒロインからの告白「そもそも貴方は、私が他の人と一緒になっても平気でいられるの?」←最高
「俺に意気地無しって言ったよな。お前こそ腹括れよ」←最高最高最高最高最高、挙式❕❕❕🔔🔔🔔✨✨✨🤍🤍🤍
ハァ~~~~~~~~~~~~~~~~~ここ全部サイコ~~~~~~だった。
何の罪もない老人に拷問かけたルートと同じとは思えない。魔女ンテって話めちゃくちゃ面白いのに萌え暴れもさせてくるのすごい!
「本当の恋も知らないお前から、その機会を奪いたくないんだよ。俺なんかより幸せにしてくれる奴がいるから」、こっちの気持ちも聞かずに勝手に身を引くやつ、本来ノー萌えのはずなんですけど。
ミシャオはフィエナの大切な人を殺したし、もともと死罪になるはずだったし、助かったとしてフィエナを残していくつもりだったし、エミーの妾になることもやむなしと思っていただろうし
……結果的にふたりで外に放り出され一緒にいられるようになっただけだから、ミシャオの中に初めからフィエナと結ばれる発想がなくても仕方なくて、まったく萎えがなかった。
萎え展開とか萎えシチュなんて、ほんとはないのかも。行動原理への最上の尊重と丁寧な話運びがあれば、ぜんぶちゃんと納得できるんだ。すごい気づき。
――帰りが待ち遠しい。空が青くて、待つ時間も楽しい。
ミシャオの幸福エンド
「唯一最善の終着点」、このタイトルがほんとうに大好き。
全通してから見ると鳥肌が立つ。
幸福エンドのほかに、ミシャオとフィエナが生きてふたり一緒にいられる道がほんとうに無い。
それも
……べつに制作陣が、攻略対象を死なせることでプレイヤーにダメージを与えようとか、ミシャオを可哀想な枠にしたくてどのルートでも命を落とさせているとか、そういうんじゃないんだよ。
すべての登場人物の行動原理に極めて誠実に物語を動かすと、どう試行してもたいていミシャオが死ぬ結果になってしまうんだよ。そこがすごい・・・・・・!
ミシャオはコルネイユ王暗殺とグランド・クローシュ破壊の任務でオンブレール国に潜入している。
任務を完了するまで教会には戻れないし、逃げられない。任務を遂行して国王暗殺が明るみに出たら死罪、グランド・クローシュを破壊するなら最悪の魔法使いと対峙しなければならない。フィエナとセントリア教は対立軸だから、フィエナを守ろうとすると必然的にセントリア教を裏切ることになって追われる。さらにコルネイユ様暗殺にファントムの呪いを使ったから、解呪のために被呪者に殺される可能性もある。
そして、ミシャオがこの境遇に置かれてもなお教会を裏切らない、逃げられない理由も、しっかりと納得させられている。
ミシャオの置かれた境遇から、何を優先してどう動いても、誰を頼ろうとしても、たいていどこかで死にぶつかる。だからどのルートでも
……ミシャオの行動も選択もそれぞれ異なるのに、いろいろなバリエーションで命を落とす。すごく綺麗な『詰み』の状態
……。
さらにミシャオの記憶が戻ってからは、「フィエナが助かって安全が確保されればいい」「自分がフィエナと一緒にいることは最初から諦めている」と思っているから、自分の優先順位を低く置いた選択肢を採りやすい。余計に致死率が上がる。
唯一の活路に見えた「エミーとの約束」さえ、繋がる先は悲劇エンド。それががまた緻密で、唸ってしまう。
すごいよなぁ〜〜〜〜〜。だってさ、エミーとの決死の交渉であの約束にまで漕ぎつけたんだよ? ふつうならそれを幸福エンドにしそうじゃん。奇跡みたいな展開でオリヴィエを殺せて、エミーが温情でフィエナも一緒に逃がしてくれた
……みたいな、フィエナとミシャオの努力や奇跡で幸せをもぎ取った見せ方にしそうじゃん。
でも魔女ンテはそうしないんだよ。
あの場面でふたりがオリヴィエを真っ向から躱しきれるわけないし、エミーが王としてフィエナを逃すわけがないので。
展開のために誰かの行動原理を歪めることを絶対にしない。
たとえ約束を果たしても、逃がしてもらえるのはミシャオだけ。ミシャオはグランド・クローシュの外、フィエナは中で暮らすから、万が一、運良くミシャオが生き延びたとしても歳の取り方が違うわけで、もう一度会えることはほぼない。
ほんとに、やっとの思いで掴んだ唯一の正攻法に見える道さえ、行き着く先が悲劇なの、なに?泣
物語の動かし方が誠実すぎるて。そこが大好き。
ミシャオだけじゃなく、
他の攻略対象も含めたすべてのルートとエンドを使って、ミシャオとフィエナ、ちっぽけな個人のふたりでは、どういう選択をしても一緒に生き延びる道を掴めないってわからせてきたんだよ。魔女ンテの本気ってすごい。
ちゃんと一緒に逃げようとしたし、正面から、真っ当にエミーと交渉して約束ももぎ取った。それでも、その奇跡みたいな約束を果たしてさえ、行き着く先は悲劇エンドなんだよ
……! じゃあ正攻法でふたり一緒に生き延びられる道なんてもう残ってないよ泣
だからオリヴィエの匙加減で助かっても萎えがなかった。国や宗教を取り巻く大きな情勢の中で、誰かのイレギュラーがなきゃ生き延びられないって、魔女ンテ全編を使ってわからされたから。
それでいて、オリヴィエの行動理由にもすごく納得ができたから、このために無理矢理動かされたって感じることもなかった。ちゃんとすべての人物の行動原理が尊重されていた。魔女ンテは誠実だ。
(余談だけど、
「死ぬ前に、エマニュエルの野郎に嫌がらせしておきたいんだよ」可愛いね泣 オリヴィエってあれだけの実力があって、あれだけ頭が回って、冷静な判断力も実行力もあるのに、そのすべてを動かす原泉が「感情」一本なのがとてつもなく可愛い。
「なんか、自分を殺してる感じがする」、オリヴィエがここでこうする理由なんて、これで十分だ)
プレイヤーにしんどい思いをさせたいとか、ミシャオを可哀想な枠にしたいとか、そういうのでこうなっているわけじゃない。ミシャオの置かれた境遇から、登場人物すべての行動原理を尊重して物語を進めたらこうなるんだよ、、、制作陣が淡々と、緻密に、誠実に因果を見せてくれているから、こっちも本気でしんどくなる。
だからこそ、
「唯一最善の終着点」、
ほんとうにそうじゃん・・・・・・って鳥肌が立つ。
もう親しい人に二度と会えなくなっても、過酷な旅の果て見知らぬ国であっても、一生罪の意識に苛まれても、ふたりで生き延びて暮らすことができた幸福エンドってどれだけ奇跡みたいな確率を引けたんだろうって。心から尊いと思える。
4ルートとも面白くて、ぜんぶ大好きなんだけど、ルートとしてはメルルートが1番美しいと思う。
ここまで詰みな境遇なら、ミシャオだけはふたり生き延びられるBESTエンドがない、解釈次第では幸福だよね
……みたいな形にした方がよっぽど簡単だっただろうにね。それを『幸福保証』を掲げて、誰ひとり行動原理を歪めず、たった一筋のふたり生き延びられるエンドを作り上げたこと、とても精緻で、芸術とすら思う。
悲劇エンドの話。
悲劇エンド、めっ・・・・・・・・ちゃくちゃいい。悲劇エンドはミシャオのが1番好きです。一生忘れられないものを残され、何か大切なものを失ってしまったような気がするエンドが大好き。
『置いていかれる男に歌を贈られる』、これぜんぜん別のゲームに望んでいたことだったんですけど、まさか魔女ンテで叶うとは思わなかった。笑
ミシャオは約束を果たして国外に逃げられたし、フィエナもエミーの妾になることなく平穏に生きているし、状況だけ見たら幸福の次くらいにいい結末のはずなのに。
ミシャオからの恋文で、あの毎夜手紙で呼び出されて会っていた頃を思い出して
……あの時はまだ何も知らなくて、このままメルと仲良くなって少しずつ恋になっていくのかなぁなんて思ってたのに、あんなに甘酸っぱい夜もあったのに、どうしてこんなことになってしまったんだろう、どこで交わらなくなっちゃったんだろうってつらい。
「好き
……だったなぁ」でめちゃくちゃ泣いた。
いい方の結果を引いたって、伝えられなかったら何の意味もない。
おじいちゃんに挨拶するところも、ミシャオのやっぱり人を無碍に捨てられない優しさが出ていてよかった。
エミーとミシャオの約束も、フィエナとおじいちゃんの約束もしっかりと果たされる。身辺整理をする時間もあるし、みんなに別れの挨拶もして、見送られて、エミーは言ったことをちゃんと守ってくれた。
やっぱり俯瞰でみたらこれが1番「正しい」形に見えるのに。すべて正しく望んだところに収まったのに、
ふたり一緒にいることだけが叶わない。
そうだよな、、、だってエミーとこの取引をしたとき、ミシャオはフィエナを残していくつもりだったもんな、、、そらそのまま話を進めたらこうなるよ、、、好感度が足りなかった結末としてめちゃくちゃ納得がいく。
これが最善だったって思うのに、どこか埋まらない、もう取り戻せない何かがあるって感覚が消えないのがつらい。
時折、夜誰もいないあの庭園へ行って、ミシャオの残した恋の歌を口ずさむのかなあと思うとほんとうにしんどい。
ハァ~~~~悲劇エンド、オリヴィエ暗殺が上手くいかなくて2人で死ぬか、エミーに約束を違えられて2人で死ぬかかと思ってたw 舐めていますよそれはw 魔女ンテがそんなことするわけないやん、、、エミーが一度自分でした約束を違えるなんてあり得なかった。
それぞれ、常にその人の行動原理に従って動いていて、矛盾がなく、「こういうエンドにしたい!」のためにキャラを都合よく動かす愚かな展開がない。魔女ンテのそういうところが大好きだってまたわからされた。
ほんと、死ぬだけが悲劇じゃないんだよなぁ。こんな重くて苦々しい気持ち、もう取り返しのつかない後悔と喪失感を抱いて生きていくくらいなら、死んだ方が易しいエンドだったよね。本当に手加減を知らない。(最上の褒め言葉)
ミシャオ悲劇エンドのラスト3行、余韻がすっ・・・ごかった。鳥肌が立った。最後の画が少しずつ遠ざかりながらエンディングに入る演出、めちゃくちゃいいよね。めちゃくちゃ心にくるよ。
ふと立ち止まり、誰もいない庭園を振り返る。
風のざわめきに耳を澄ませた。
ミシャオがつまびく弦の音色が、風に乗って聞こえてくるような気がして。
ハァ・・・・・・・・・・(鬱)(大好き)
略奪エンドの話。
フィエナに襟ぐり掴まれ揺さぶられても好きにさせてあげるエミー、優しいな、、、優しくて、ちゃんと自分のしたことの責任を負う覚悟がある。なんて素晴らしい王なんだろう。
エミーの遠慮がちでいたいけな優しさが伝わってきてめちゃくちゃつらい。エミーは王として当然のことをした、ただそれがわたしたちにとって最も意味のない結末だっただけ。それは重々わかっていて、でも取り戻せないから余計につらい。ミシャオに感情移入しているから、頭ではわかっていても、どうしてもゆるせないんだよこっちも、、、泣
エマニュエルがミシャオにあのような任務を命じたのは、決して死なせるためじゃない。むしろ、生かすための理由を見つけようとしてくれていた。
それは分かっている。そして、ずっと良くしてくれている。だから私も、歩み寄らなくてはと思うのだ。
フィエナの気持ちが痛いほどわかる。略奪エンドですらこんなに細やかに丁寧に表現するの、ただただすごい。ありがたい。
「たとえ友を失っても、私は王であることを選んだ」
「自分も辛かったのだ――と、言いたげですね」
「ああ……確かにそう聞こえるな」
この会話大・・・・・・好き。
略奪エンドだから、エミーに同情させるような流れにしそうなもんなのに。ヒロインにこれ言わせるのすごくないか?
会話や地の文でプレイヤの印象操作をしようとしない。わたしたちが思いそうなことをちゃんとヒロインに言わせて丁寧に話を運ぶ。ほんまに大好き!
エミーは王として何も間違ったことしてない。何なら本当は実直で根暗で、幼馴染のことが大切で、ああいう振る舞いをするために自分の中で殺しているものがたくさんあると思う。
そのエミーが、ミシャオと交わした約束を守るためにできることを最大限考えて結婚の申込みをしたのに、フィエナがその続きを言わせなかったのは、それはその言葉を生涯ミシャオ以外から聞く気がないからで
……これがメルルートだってことをちゃんと感じさせてくれる。
つらい。2周めになるとエミーにも相当愛が深まっていて、ここでエミーの健気でいたいけで誠実な気持ちをこれでもかと汲み取ってしまうから余計につらい。誰も悪くないのに、こんなにも良くしてくれているのに、ミシャオが好きだからどうしてもゆるせない。泣
このエミーは、狼人間であることをフィエナに明かして受け入れてもらえることはない。ここがメルルートだってだけじゃなく、ちゃんとエミー幸福エンドとの違いも感じられる。
嫌いではないし、誠意を嬉しいと思うし、けじめとして応えたいとも思う。わたしの中にも確かにエミーに絆される気持ちはあるのに、これからどれだけ舟を出して、オリヴィエとミシャオの話をしても、エミーに心のすべてを明け渡せる日は来ないんだと思う。虚しい。すげーいい略奪エンドだ。
「イシュには罵られ、殴られた。あれからずっと疎遠になっている」
あのいつも一定幅の感情しかないイシュがエミーを罵って殴った!!!!!!!!!!
ここイシュからオリヴィエとエミーへの深い愛情が伝わってきて大好き!
最後にオリヴィエの話。
彼女は俺を殺してあいつを助けることを選び、エマニュエルとの取引を呑んだ。つまり、この呪いはフィエナから貰ったも同然だ。
(あいつがくれたのなら、受け取らないわけにはいかないな)
コルネイユ様を殺した男のことは恨んでいる。
だがフィエナは彼を救うことを選んだ。彼女の選択を見届けたいと思う気持ちが、俺の中で憎悪を上回った。
皮肉なものだ。まさか彼が――あの時のあの子だなんて。悔しいが、あの子を思い出した時、フィエナの隣に相応しいと思ってしまったんだ。
(フィエナ……たまには俺のことを思い出してくれるかな)
ア~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~無理。
やっぱりオリヴィエと幸せになれない世界って無理かも。
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