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ねことりつみつみ

全体公開 4548文字
2025-11-26 14:06:39

はっぱつみつみで鑑定したアイテムのテキストと蛇足など

Posted by @atemoztli

Sno.56
こねこじゃらし
 対象年齢:生後6ヶ月

細長くしなやかな茎の先端にブラシ状の穂をつける草
風や手で揺らすと穂先が生き物のようにびよんびよん動き、猫に見せるとそれはもう熱心に追いかけてくれる

だがおもちゃが通用するのは子猫までの話
成猫には氷のような無関心を返されるだろう
酸いも甘いも噛み分けて、猫も子どもだましから卒業していくのだ

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小型コモン野生動物なら日常的な雑草をまず登録したかった
野良猫にねこじゃらし振ってもたいてい相手にされないよね

ライオンをも狂わせるおおねこじゃらしも構想にはあったが
あんまりテンション上がらなかったのでなしになった

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Sno.64
○ CapsLockキー
 Chiisai Shikaku

「Caps Lock」と書かれた小さな四角い物体
元は何らかの装置の一部だったようだ

意思伝達を阻害する効果を秘めており、それが原因で異世界に追放されてしまったらしい
わざわざ作られたからには何らかの使用意図があったはずだが、今となっては知る由もない

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ワイヤレスイヤホンと60 x 60が好きすぎて勢いで作った
みんながみんなもぎ取ってるわけではないのでちょいレア判定

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Sno.84
スズメノクサリカタビラ
 ただの帷子では生き残れない

そのへんの雑草……の変種
葉鞘内に硬い繊維が網目状に発達し、虫害への耐性を獲得している
株が枯れたあとも網目はなかなか腐らず、冬枯れを迎えた群生地では『鎖帷子』がクモの巣のように地面を覆う様子を見ることができる

おとぎ話の中では、いじわるじいさんの暴虐に耐えかねたスズメたちが本種とスズメノガトリングで武装し蜂起したとされている
近年はプラントオパールの研究が進み、この草と童話が古代スズメ文明に由来している可能性が指摘されている

一般的には結局そのへんの雑草の一種であることに変わりなく、利用価値は特にない

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小型コモン野生動物としてスズメノカタビラやテッポウは何かしら入れたかった
が、面白くできるかというとだいぶ困った(チャットで使って楽しめる要素もないし)
プラントオパール、好きな概念です

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Sno.94
◎ デンショハトムギ
 古戦場の穂波

雑穀の一種
煮るともちもちしたデンプン質とぷちぷちした皮の食感が楽しめる

果実は生でも柔らかく、鳥の餌になる
特にハトの目には魅力的に映るらしく、自生地は大抵ハトのたまり場になっている
情報伝達に伝書鳩が使われていた時代はハトが麦畑に吸い寄せられて情報をロストすることも多く、「報せを得んとすればまず畑を見よ」のことわざが生まれたほど
戦時中は麦畑で諜報戦(物理)が繰り広げられていたとか

鳥害に遭いやすい種であり、現在は栽培面積が激減している

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スズメの次はなににしよう→ハト……?→関連しつつ植物と縁のない要素→軍事通信
という連想ゲームだけで作ったので文中の文化に相当なガバがある あと一言解説に困った
名前と解説に予想のつかないギャップがあると楽しくないですか?

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Sno.95
◎ ソウルガム
 お菓子じゃないよ

モロコシ(ソルガム)の一種
生育旺盛な種で、放っておくと全長3m以上にもなる
長くしなやかな穂を持ち、ホウキの材料として利用される

特徴として地中の土着霊をよく吸収する性質があり、おどろおどろしく育ったソウルガムは魔法のホウキの材料として重宝されてきた
しかし現在は安価な人工素材のホウキが市場を席巻し、ソウルガムのホウキは高級品となっている

近年は囮作物兼緑肥としての利用が増加している
畑の地縛霊を吸着したのちにすき込むことで、霊をわからせながら土中有機物を増やすことができると評判

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「しかし」はいらないなこれ

デンショハトムギでのハトムギからの連想中に
リビングマルチとしてのムギを思いついたが、ハトと緑の間のギャップが小さいので却下
ただ、拾ったものがそのまま役に立つBtoCのアイテムではなく
BtoBが欲しいよな……とは思っていた
じゃあ他の資材で何かない?→ソルゴーとか?→検索→
→食用・飼料は他にあるし糖蜜は話の展開が難しかった、のでブルームソルガムに
囮作物、好きな概念です

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Sno.118
◎ グリフォンゴロシ
 それは種というにはあまりにも鋭すぎた

乾燥を好む植物
塊茎から地を這うように葉を伸ばし、ピンク色の大きな花をつける

問題はその果実
『ギロチンの刃の塊』と評される凶悪な形状をしており、大きさもバスケットボール並にデカい
しなびた花弁の下に隠れるように成長し、大型獣を斬りつけて乾いた大地に血をもたらす
土地勘のない幼獣や渡りの獣が特に犠牲になりやすい

果実は投げるだけで凶器になる危険物だけど、根っこは万能薬なんだとか

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もうチャットで使うこと考えずに説明文読んで面白ければいいかと割り切ったもの
元ネタはライオンゴロシ(鋭い返しだらけの実が口に刺さると痛くて食事できずに死ぬという命名)
グリフォンのくちばしには刺さらないだろ、と修正していったら野生のギロチンになり
大量発生するおもちむしの中に紛れ込んで異物混入になってしまった

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Sno.132
○ ジゴクノカマノフタモドキ
 フタじゃないならこれは何?

先に説明すると、ジゴクノカマノフタとは薬草の一種
薬効のある葉を放射状に広く張る様子から「これで地獄に落ちないで済む」とダブルミーニングで命名された植物である

一方この植物は葉を広く張る様子こそ似ているものの薬効はない
おまけにライフサイクルが短くすぐに枯れてしまう、地獄の釜の蓋と呼ぶには頼りない代物
微弱な霊媒効果を持っているが、弱すぎて見習い魔術師でも使わないレベル
繁殖力は旺盛

近年、無霊環境で栽培すると長く生きることが判明した
「霊に憑依されたら自死することで集団を守る、よく憑依されるためすぐ枯れる」のが短命の真相らしい
ただ繁殖を済ませるまでは枯れないため、このシステムがどれだけ役に立っているのかは不明

地獄から上ってきた悪霊が取り憑いて現世への踏み台とする、いわば『地獄の釜の抜け穴』になっているのではないかと調査が進められている

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ジゴクノカマノフタとはキランソウのこと
釜の蓋ではない、じゃあ何?でだいぶ迷走した
よく殖えるとかすぐ枯れるとかの説明にもっともらしい理屈が付いてるの大好き

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Sno.133
コトリトメラレズ
 そこ止まりなさい! 止まれってば!

攻撃的な出で立ちの低木
観賞用として栽培されることもある

滑らかな枝の先端にあざやかな黄色の花と赤く大きな果実をつける
一方で枝には鋭い針状の棘が、葉っぱの縁にはノコギリ状の歯が発達している
棘は枝の先端に近づくほど鋭く密になっていき、最終的には動物が止まれる形ではなくなっていく
棘の少ない場所になら止まれる……かと思いきやそれも罠
滑らかな枝はしなやかでもあり、枝に止まった動物はその体重で滑り台のように落とされてしまう

どうやっても果実を食べさせたがらない木だが、ではどうしてこんな名前になったのかと言えば、ホバリングするように進化した小鳥の前にはなすすべがなかったらしい
自然界の競争は苛烈である

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元ネタはメギ(コトリトマラズ、ヨロイドオシ)
なんかおもろい植物なかったかな~とブクマフォルダを漁ってたら見つけた
最初は枝に止まった小鳥が滑ってカタパルトのように射出されるイメージだったが
植物の生態として説得力に欠けるためボツになった

自然界のあらゆるものはなにかに勝ちなにかに負けると思っているので
とんでもない生態でもあっけなくやられるのが好きです

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Sno.134
☆ バブルチューリップ
 きれいな花には魔が潜む

ドリーミーで儚い雰囲気のチューリップ
見た目に反し頑強で育てやすい、悪魔がもたらした魔性の花

悪魔は人間が奪い争い狂うことを期待してこの花を生み出したとされる
実際美しく育てやすいバブルチューリップは一時熱狂的なブームを起こした
が、悪魔が期待したほどの狂乱にはならなかった

なぜならこの花、泡のように際限なく球根が増える
どうも花を生み出す時に『増えすぎて人間を困らせる』性質を除去しそこねてしまったらしい

需要はあっという間に供給を下回り、美しさは見慣れるとうんざりに変わり、頑丈で育ちやすい性質は撲滅の困難さとして立ちふさがって、やがてバブル破壊運動が巻き起こることとなった

正真正銘の侵略的外来種
発見次第摘み取り、可能ならば球根まで掘り返して除去することが推奨されている

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元ネタはチューリップ・バブル(実際はそこまで熱狂してたわけでもないらしい)
レアリティ☆のアイテム作りたいな~とブクマ漁って見つけたネタ使いたかったのと
バブル崩壊ならぬバブル破壊って言いたかっただけ

名前や見目は良くてもこの経緯では☆レアにならなくない?とも思ったが
公式アイテムに「必ずしも貴重ではないが危険性が高いため重点回収する」ものがあるので
その理屈で侵略的種としての危険性を強調した

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Sno.149
大黒霜柱
 デカァァァァァいッ!!

冷気を浴びてすくすく育った霜柱
その高さ、実に3m以上

水分中に含まれる黒い不純物がここまでの成長を助けたものと見られている
場所によっては天井まで到達していることも

霜柱というよりもう氷柱じゃね? というツッコミは禁句

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天井 [どこ?]
某所で霜柱の話題を見て「植物や落とし物以外を拾ってもいいじゃん」と作った
同じ理屈で地面のひび割れを剥がす遊びとかも連想したが
あんまり面白くないのでボツになった

新種登録にあたって説明文の筆致は公式に寄せるようにしており
その中でも勢いを近づけられたのではないかとお気に入りの一品

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Sno.150
パイノキの実
 おやつ食べ放題!

常緑樹の一種・パイノキの果実
紫色で、直径31mmほどのきれいな球形をしている

パイノキは樹皮の構造がパイ生地に似ていることから付けられた名前であり、果実はまったくパイではない
サクサクの甘味を期待した子どもたちはこの事実を知ってひとつ大人になっていく
虫や動物にとってはおやつになるらしい

数学を扱う学問所の庭にはたいていパイノキが植わっているのだとか

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紫色は波長314nm(※300前半はもう紫外線)、直径31mmほどは3.14cm
「果実はパイじゃないし人間には食べられない」という大事な要件を書きそこねている

パイの実食べてて(あのパッケージの植物を専門家が見たらどう分類判断するんだろうな)と思う
ペーパーバークとかバクチノキとか樹皮に由来する命名好き
なおパイの実のモデルはパンノキで、あれもパンが成るわけじゃないし味はじゃがいも似なのだとか


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