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わたしたちはマフィアもの乙女ゲームに何を求めているんだろうか。

全体公開 8
2025-12-16 11:20:41

ネオクラの感想です。すみません、辛口が結構いっぱいです( ; ; )【ネオンクラッシュ ネタバレあり全体感想】

ゲーム感想記事一覧

ネオクラ、フルコンしました。


結論からいうと、勝てませんでした。この感想も、勝てませんでしたという内容になっています。
ネタバレあり、ポジティブ感想はほぼないためご注意ください!


❁ メインストーリーについて ※辛口です

ネオクラの設計をみると、恋愛要素は控えめで、プロローグ~第6章のマフィアものストーリーがほぼメインコンテンツなのかなと思うんですが、、、
マフィア同士の抗争は単調に感じてしまい、ロストや的盧を巡るファンタジーは設定の矛盾が気になり、このマフィアものメインストーリーをあんまり楽しめなかったかな、、、

恋愛物語がメインなら、マフィアストーリーに粗があっても気にせずいられるんですが(ピ………-レの晩)、
マフィアストーリーのほうをメインとして出されたから、その分見方がシビアになってしまったなと思う。

(ほんとうは乙女ゲームに戦闘描写は要らんと思っている派だけど)ネオクラはマフィアストーリーがメインコンテンツなので、抗争や戦闘が多くなるのは理解できる。ただそこをメインコンテンツにするなら、抗争や戦闘の中で、騙し騙され人を出し抜く展開、マフィアならではのグロさ・胸糞悪さ、その中でクロアがボスとしてどう渡り合っていくのか、そういう戦略的な面白さやハラハラ感、カタルシスを楽しみたかった。

ネオクラは、次の段階としてこういう状態にしたいね……という方向を話し合ったら、即実行。戦略はないし、あってもその具体的な中身はほぼ描かれない。
上手くいくときは不自然な偶然でトントン拍子に事が運び「エッさすがにご都合やろ……」と戸惑うし、上手くいかないときは「そらなんも戦略立てず突っ込んだらそうなるやろね……」という感想しか生まれない。そんでロストか加勢で何とかなる。基本この繰り返しです。

それでいてテキストで「緻密な作戦」「モネは二手も三手も先をいっている」のように一方的に受け取り方を強制される。
いや、緻密な作戦かどうか、モネが優秀かどうかは、その具体的内容を見せてもらってこっちで感じ取りたいんですけど!?!?笑

もう一度言うけど、戦略の中身や具体的な思考を見せてもらって、それで登場人物の賢さにメロついたり、上手くいくかどうかハラハラしたり、上手くいって喜んだり、出し抜かれて悔しがったりしたいねん、こっちは。

登場人物の発言や行動から「何を考えているんだろうどんなことが起こるんだろう」と想像する楽しみがなく、意味深な伏線が張られることもなく、ただ一方的に物事の結果と印象操作が淡々と流れ、「テキストはそう言っているけど実態はない」状態。
こちらが主体的に何かを感じて楽しむ余地はあんまりなかったです。だから勝利によるカタルシスも、出し抜かれた悔しさ切なさや歯がゆさも、度肝を抜かれるような展開による興奮もなかった。エンディングを迎えても、意外性も感動もありませんでした。

(まぁエンディングが無感動だったのは、『そもそもこんな壮絶なバトルしてまでモネを倒したい思想リュウファミリーにあったっけ……』と最後までふんわりしてて没入できなかったのもある。後述)
(三国志はあまり詳しくないので、三国志を知っていれば楽しめる要素などは感じ取れていないです。すみません)

あとファンタジー要素ね、、、多少ガバ程度ならぜんぜんいいんですけど、せめて作品内で矛盾や疑問を生じないように最終確認してほしいというか、、、
例えば、『ロスト』は王のために犠牲になる遺伝子の作用?なので、王の素質を持ち運命に選ばれた英傑3人は、遺伝子上そもそもロストができない(肉体が消えたり人々の記憶から消えたりしない)と説明されていたのに、BAD2でマシロがクロアをだんだん思い出せなくなり、クロアがロストしたように描写されていたり。クロアってロストしても記憶から消えないんじゃなかった・・・?と困惑した。(実際Rは忘れられてないし)
感情移入できなくなるので、さすがに物語の中心になるファンタジー要素の設定は統一して守ってほしい、、、

これが恋愛を中心に据えた作品なら、メインストーリーや設定が多少ガバでも萌えがあればいいんですけど、ネオクラはマフィアストーリーがメインコンテンツなので、こちらの評価もシビアになってしまう。


❁ マフィア観チューニング、またしても失敗

あと、そもそもリュウファミリーってマフィアにする必要あったのか?とも思う。

振り返って、「マフィアもの」と聞いたとき自分が何を期待していたのか考えてみたんですが……
それは例えば、自分が望んだわけじゃなくても、一度落ちてしまったら決して表世界に戻れない不可逆性や、そうするほかに生き方がなかった歯がゆさ、自分を受け入れなかった真っ当な社会や倫理観に対する恨み・八つ当たり、泥水を啜るような理不尽さ――そういう「一般社会の平穏な生活や倫理観」と対比させた、綺麗じゃない感情や生き方、現実の自分では決して体験することのない世界を感じたかったし、現実では肯定できない世界で、それでも裏社会なりの矜持と正義をもって渡り合っていく、そういうヒロインや男たちの姿に格好いい!と揺さぶられる興奮を求めていたんだと思う。

リュウファミリーの復興、トクファミリーによる悪政の打倒、モネによる管理社会への反抗…… リュウファミリーの目指すところは、どちらかというと少年漫画の主人公が目指すものに近い。
マフィアになる必要はあったんだろうか。
それなのに「マフィア感を出すため」に形だけ暴力や人殺しはするから、余計中途半端でどっちつかずな印象を受けてしまう。思想は割と綺麗事寄りなのに、手段は暴力や人殺しなので、それ自己矛盾していませんか? ダブルスタンダードじゃないですか? となる。
たまに思い出したように「マフィアだから好きにやる」と言ってみたり、ダブルスタンダードを正当化する便利な言葉として『マフィア』が使われている感が否めなかった。マフィアってそんなダサい存在じゃないよ!泣(思想)


そもそも、リュウファミリーって何がしたいのかずっとわからなかったんですよね。

大多数の人間は、好き好んで裏社会で生きていきたいなんて思わないと思う。できれば最後の最後まで表世界で生きていけるよう足掻くのが普通の感覚ですよね……
だから『主人公がマフィアの物語』を作るなら、表社会では生きていけない明確な理由があり、手を汚すしか生きていく道がなかったとか、そもそもマフィアに生まれマフィアとして生きそれ以外の生き方を知らないとか、本人がどれだけ逃れようとしてもマフィアになる運命から逃れられなかったとか、そういう『マフィアとして生きている納得のいく背景』が要ると思う。

リュウもソンも、そんな「今日からマフィアになります」みたいな感じでマフィアになられても……
ほんとうにマフィアになるしかなかったですか? まっとうなままでトクを討つことできたんじゃないですか?と腹落ちしない。この世界での『マフィア』ってわたしが知ってるマフィアとは違うんか?と何度も思った。

ふんわりとマフィアになっているので、その後の思想も行動もふんわりしている。
世の中の大きな動きになんとなく流され、何がゆるせず何をしたいのか明確でないまま、なんとなく現状に納得いっていない、だからビエイやモネを倒す……とふんわり動く。
どういう背景を持ち、何がゆるせなくて、どういう思想で動いているのか、絶対に譲れないものはなんなのか、何のために手を汚すのか、そういうファミリーの中心にどっかりと据えられた軸や矜持、覚悟みたいなものが感じられなかった。

マフィアというのは犯罪を生業とする反社会的組織なわけで、そんなキャラクターでもなおわたしたちが好きになれるのは、『マフィアになった納得できる背景』と『確固たる矜持を持ち筋を通す格好よさ』があるからだと思うんですよ。少なくとも、乙女ゲームで主人公と攻略対象をマフィアにするなら、そういう格好いいと思える存在じゃないと困る。※全体的な傾向の話。個々の萌えは一旦無視してます
でもリュウファミリーには、どっちもなかったんだよな、、、

そもそもクロアやリュウファミリーにはマフィアになる必然性が感じられないのに、自認だけはマフィアにしちゃったから、いろんなところで不協和が起きていたんだと思う。
こっちも、マフィアと言われると先にスタンダードなマフィア像を思い描いてしまうから、クロア・リュウファミリーの思想や行動がぬるいなと感じてしまい、マフィアとしてはなかなか好きになれない。モネにちょっと反論されたくらいで「モネの言うことも正しいんだと思う」と揺らぐし、「トクファミリーの悪政から街の人を救いたい」「モネの作る国から取りこぼされる少数の人の幸せはどうなるの?」と綺麗事を言いつつ暴力や人殺しはするし、何やねん何がしたいねんとなる。
そもそもマフィアってそんな綺麗事のために他のシマ攻めたりするんか? 「こんなふうにシマを荒らされちゃこっちのメンツが立たねえよ! やれ!」みたいなイメージなんですが……。(第6章でずっと拭えなかった違和感)
だからコールやフォンビの方を好きになってしまうじゃん。そっちの方がまだ想像していたマフィア像に近いからね。

リュウファミリーってマフィアにしない方がよかったんじゃないですか?

このリュウファミリーの在り方で、あの第6章のクライマックス(仲間のロストを止め、仲間の想いを背負って運命に選ばれ、モネを倒す)を見せ場にするなら、最初からマフィアになんかせんと、『故郷を壊滅させられた生き残りの少女が運命に選ばれ、仲間を集め、支え合い助け合いながら悪を正す成り上がりストーリー』にすればよかったんじゃないか? 敵はマフィアのままでもいいので。
制作陣の描きたかったサビは、それでも十分描けたんじゃないか?
それならリュウファミリーのことも好きになれたと思うし、クロアへのストレスもそんなになかっただろうし、あの終わり方も爽快でいい読後感だと思えただろうなあ、と、思いました。リュウファミリーがマフィアである必然性も、マフィアものの醍醐味も全く感じられなかったから、彼らをマフィアにしたことでかえって魅力がぼやけてしまっていたと思う。

【12月22日追記】
ネオクラプレイヤーの「これマフィアというより三国志がやりたいのでは? 三国志の比重の方がでかくない?」という感想を見て、確かにそうかも~~~と得心した。三国志がやりたかったならリュウファミリーがマフィアにしてはふわふわしていたのも頷けます(劉備的ポジションなのかな)。
まぁ、それでも「マフィアというコンテンツを借りてくるならマフィアのお作法に従うべき」という怒りは変わりませんが……制作陣のやりたかったことは少し理解しました。


……まぁそもそも、乙女ゲームでマフィアコンテンツを取り扱うのって難しいのかもしれないな。
乙女ゲームである以上、プレイヤーがヒロインに(特に恋愛面で)感情移入でき、攻略対象の男を魅力的に思えるように作らなくてはならない。
もし、わたしが求めていたようなマフィア像をベースに描いてもらえたとして、、、ヒロインも攻略対象もみんな倫理と対極の存在にして、かつ大多数のプレイヤーの共感や感情移入を得られるように話を作るには、元来尺が足りないのかもしれない。しかもそれで複数の違った恋愛物語を作らなければならないわけだし、難しいよなぁ……
そうすると、商業乙女ゲームの尺では、マフィア然とした攻略対象は1人いれば十分で(本作だとモネ?)、ほかは『マフィアとしての雰囲気は押し出しつつ実態は自警団』くらいの方が広く受け入れられやすいのかもなあ、と思った(これはちくちく言葉ではないです)。

結局ね、ただわたしが制作陣とのマフィア観チューニングに失敗したということなんだと思います、、、わたしがもっと、乙女ゲームにおける『マフィア』に求められているものをちゃんと理解して臨むべきなのかもしれない。
でもさ、情状酌量の余地がない根っからの悪人が攻略対象なことも、ごく少数ながらあるじゃないですか。そういう男ばかりを集めた挑戦作があってもいいじゃんね……。マフィアものなら、それができると思ったんですが……ダウト裏社会編を出したボルテージだし、期待しちゃった。

……とまぁ反省もありつつ、マフィア観が合わず、抗争の物語も退屈に感じてしまい、ファンタジーの粗が目立つ……とメインストーリーをまるごと楽しめなかった。
制作陣が力を入れている部分が合っていないので、萌えだけじゃリカバリーできませんでした。まぁ萌えもそんなになかったんですが、、、


❁ 恋愛要素について

担当回が終わるたびに、クロアが攻略対象への想いを的盧に封印するのは上手い作りだな~~~~と思った。
他作の話をして申し訳ないんですが、少なくない乙女ゲマがンペストの一本道シナリオに抵抗を覚えたのは、「ヒロインは死に戻りしても攻略対象と想いを育んだ記憶を保持しているから、次の攻略対象と恋愛をすることが二股みたいに感じる」という部分だったと思う。ネオクラでは、ヒロインの方が恋心を物理的に封印するため、一本道シナリオによる二股っぽさが緩和されていて上手いなと思った。クロアが想いを封印するストーリー上の必然性も、一応描かれていたし。
(ところで、レドこくまだできていないけど、ボルテージってずっとこのンペストシステムでいくんかな。一本道+ンペストシステム自体はそんなに苦手じゃないからまあいいんですけど……

共通各回の締め方はすっごくよかったです。
特にラウド回とモネ回の締め方が好き(ラウド回の締め方のよさ→ https://fusetter.com/tw/E5b5mptH の前半で語っています)
正直ここだけでいい。個別エンドない方が好きだったかもしれんw

メインストーリーのエンディングを迎えた後、後日談のような位置付けで攻略対象との恋愛エンディングが解放される。メインストーリーにはあまり恋愛描写がないものの、信頼を築く過程や、お互いに関心を持ち惹かれ合う過程なんかは割と描かれているので、メインストーリー後に恋愛エンディングを持ってきてもそこまで違和感はなかったと思う。

ただ、どの攻略対象も「ショッピングやダーツデートやカフェデートでお互いのことを質問し合う・プレゼントを贈られたりする→想いを伝え合う→ベッドシーン」とお決まりの流れで、特に萌えるイベントもなく、なんか……無味乾燥。誰のエンディングを見ても同じような恋愛過程だなあと感じてしまった。
無個性な現代学生恋愛みたいなのばかりで、マフィアものの恋愛でこれ……?という違和感も強かった。※マシロはよかったです。

もう少し、マフィアであることやロストを絡めた、本作ならでは・唯一無二の恋愛過程を見たかったな~。
まぁ、恋愛がメインコンテンツではなさそうなので、贅沢を言い過ぎかもしれませんが……

以下、簡単な感想。


ラウド

「クロアは物理的に恋心を手放してすっきりしてしまったけど、ラウドはあくまでクロアのボスとしての判断を尊重して押し殺しているだけで、クロアに惹かれている気持ちはラウドの中にずっとある」という構造がめちゃくちゃ萌えだったので、この構造を上手く生かした恋愛物語を見たかったな~と思う。メインストーリーの最後に的盧をロストし、封じていた恋心が戻ってきてしまったことでこの構造が崩れたのは勿体なかった気もする。
それでも、「そっちはつい最近思い出したばかりかもしれないけど、こっちはそれをずっと抱えたまま我慢していたんですけど」という方向での展開があればまた好きだったと思うんですけど、、、まぁ、ラウドのハピエンはそんな感じやなかったねw

「ガラの悪い一人称俺梅原!?!?」「しかもわたしの従者ポジ!?!?」という基礎点の高さに期待が爆上がりし、ラウド一本狙いで特攻したため、大爆死して再起不能になりました。(大暴れした乙女ゲマの鎮魂→ https://fse.tw/3sDBoKQL


ヒヨク

共通第5章終わり、これまではクロアが攻略対象への恋心を封じてきた中、ヒヨクだけは逆に「シャインの特効薬の副作用でヒヨクの恋心が消えてしまう」なのめちゃくちゃ面白いやん!となった。
ヒヨクみたいな、わかりやすく恋情を伝えてくれていた男からそれが失われるのって寂しいよなあ。好き好き言われていたときはそんな気なかったのに、失われて初めて「ヒヨクから恋情を向けられるのは楽しかったな」と自覚するずるさ・自分勝手さみたいなのが恋愛においてすごくいいと思っているので、それを期待しちゃった。
そうしたら結局クロアはヒヨクへの恋心も的盧に封印してしまい、他の皆と同じステータスになってしまった。揃えなくても、「ヒヨクだけ逆パターン」でも新鮮で楽しかったと思うのに、、、

恋愛エンドは、わたしの萌えではないものの、ヒヨクは可愛かったし、鈴木さんの演技もめちゃめちゃよかった。結局ヒヨクの恋心は失われていなかったけど、そこに「恋はただ楽しく高揚感を得られるだけのものじゃなく、苦しいことやつらいこともあるから」という一応の理由づけがされていたのはまぁよかったし、それをヒヨクの口から言われるのもグッときた。明るく振る舞っていても、片想いで辛い思いしていたんやね、、、

ただ、クロアが受け付けなかったなあ泣
さっきも書いたけど、ヒヨクのハピエンは特に学生恋愛の仕上がりなんですよ、、、ヒヨクのワンコ的な可愛さはそのままに、もっとしっとりダークで大人な恋を見たかった。大人な恋というのは文脈ガン無視のベッドシーンがあればいいというものではないです。
ショッピングしてダーツして、清楚な女の子が出てきて、マフィアのボス(曲がりなりにもソディックファミリーを討ったボスである)ともあろうヒロインが(元カノ?)と勝手に嫉妬し、ひとりイジけて「先帰るね」とクッッッソ可愛くないムーブするのなんて見たくなかった。こんな女になりたくなくて泣いた。雑すぎるしマフィアと「清楚な元カノ」という語感のミスマッチがヒッッッドい泣

思えば、ラウドよりヒヨクの方が忠犬っぽくない? 『忠犬に手を噛まれる逆襲ベッドシーン』を描くならヒヨクの方で見たかったな~と思った。ヒヨクなら、クロアの「お座り!」に「我慢できない!」ってがっついてきても可愛く思えただろうし、雄みにドキドキできたと思うし、本編でずっとヒヨクの方が片想い側だったので、逆襲劇として味もしたと思う、、、(ただの個人的好みの問題だろうけどw)

SAD、よかったですね! ヒヨクの本質が失われないエンドで、SADでも魅力的な人だな~と思えた。


モネ

モネとクロアは「世界でたった二人きり、誰にも理解できない感覚を共有できるふたり」という文脈が好きだったので、その方向の物語を見たかったですね。ふたりだけが分かち合える感覚があり、分かり合えるからこそ衝突する、そういう誰にも介入できない世界を見たかったかな~~~。(ほんとうに好きだねその文脈がね)
まぁこれは自分が見たかったものを欲しがっているだけです(^ω^)💦

いやなんかさ、、、マジでわたしが喜べないだけなんですが、誰もが羨む見目麗しいハイスペック男に求められ、着飾ったり物を贈られたり豪華な食事をしたり、リゾートで濃密セッしたり……こういう記号的・トロフィー的な幸せで喜ぶと思われているのが萎える。これモネと結ばれて嬉しいのではなく、『モネほどの男に選ばれた優越感』『豪奢な暮らしに対する周りからの羨望』で悦に浸っているだけじゃないですか!?(言いすぎ)
モネみたいな男とこそ、高め合い尊敬し合い、精神的に繋がった上に育つ恋を見たいし、モネだってこういうの喜ぶ女、嫌いなんじゃなかったん?泣

(そういやネオクラやってて結構萎えたり怒ったりしている時間が長かったんですけど、1番ブチギレたのはたぶん第4章のクロアだったなw
ふせに怒りをぶちまけたのですがさすがにここには載せづらいので、気になる方はわたしのふせから探してくださいw 「大萎えぽよ泣」から始まる投稿です)

モネは、たとえ対立したとしても、しっかりと自分の思想を持ち、自分の思いどおりには動いてくれない聡い女性に惹かれるという描かれ方をしていたと思うんだけど(第4章の終わりとか、SADとか)、わたしの目には、対モネのクロアって軸がなくて、ダブスタで、ただ逆張りしているだけのように映っていたので、、、ただの逆張りを『自分をしっかりと持っていて思い通りにならないところがいい』って描かれるとエ……なんか違う気がするけど……となった。
……そうやって、全部人任せにしたくないの」に「真面目だなあ」と返していましたけど、ファミリーに対して行き先もいつ帰るかも不在の間仕事をどうするかも何も残さず電車に飛び乗り、そのまま外国で男とイチャイチャしている人が何を言っているのか……という気持ちになったし、それって真面目というんでしょうか……。痛々しくて恥ずかしくて、シラけた目で見てしまいましたが……
まぁ、ふたりともようやく重圧から解放されたんだし外国でのんびりするくらいがいいのか。わからんけど。

モネがほんとうは止めてほしくて、止めてくれたクロアを本気で好きになった……のかもしれませんが、それならそれはマフィアでやらなくてよくね……?となる(マフィアへの思想が強すぎるのでは?)。

マフィアものならモネを殺す方がTRUEであるべきでは?とは今でも思う。殺してBAD入るならマフィアやんなや!


マシロ

ハッピーエンドはマシロのが比較的好きでした。
明日命が繋がるかわからない刹那的な雰囲気もよかったし、それでも自分の欲を譲る気がないと押し通してくるところも萌えた。あとマシロって特にネオンを背負っている印象があるんですけど(Club Hamelnのせいかも)、ネオンと櫻、妖しさと儚さ、対極のピンク色が混じり合う情景が背徳的ですっごいよかったですね。
マシロとは『選ばれたクロアと、選ばれなかったマシロ』の対比が好きだったし、そういった大きな運命の意思を乗り越え、対等な友人として協力し合える関係を築いていたのもよかったです。
あと、マシロの個人BGMかな? Club Hamelnで流れているBGMがめちゃくちゃ好きでした。

……🔫

個別エンド、的盧から一度に恋心が戻ってくるから、しっかり同時に4人とも好きで四股なんですよね。それはどう折り合いをつければいいのだろう……言及されませんでしたが……
それ自体はまぁスルーできるとしても、ヒヨクのハピエンで、ラウドとしたダーツデートをヒヨクともして、ラウドとのことを思い出しながらクロアの方から「負けた方が何でも質問できる」を提案するのめちゃくちゃ嫌だったなぁ!泣 
他の男としたデート内容そのまんま別の男に当てがうの、クッッソ正面から二股じゃん泣泣(実際ラウドへの恋心も戻ってきてるんですよね!?) 最低の女ダァ泣


ネオクラは設計上そもそも恋愛を描くために与えられた尺が短いので、仕方ないとは思うんですが、
正直、ベッドシーンを描きたいがために他のすべてを雑に巻いてない!?と思わされました。
ベッドシーンだけやたら豊富かつ情感的な筆致なのなんやねんw

これさあ、ベッドシーンだけ描きたかったけどさすがに乙女ゲムとしてお作法が要るから、とりあえずであんなお粗末な恋愛過程が置かれたんやない?とまで思う。泣(りりかせんせはもっと丁寧にできるやろ!と思って言っています)

キュピ(無印&FD)、デスペラ、乙女道士(たぶんユーハン√)、マツリカなどをプレイしたことがあり、確かに性描写に定評があるのもわかる。でも個人的には、まだ自覚もできないような小さな恋の萌芽にふと目を向けさせる描写とか、性行為の前後で変わる関係性の男女差とか、ライターさん自身恋愛経験が豊富だからこそ出てくるんだろうなぁと思わされるリアルな質感と、それを重ねて紡がれる丁寧な恋物語が好きなんですよ。性行為にかかわる描写は、あくまでその魅力の一部というか……
だから、性行為だけ力を入れて見せられても、うまく萌えの気持ちが乗っていかなかった。
ベッドシーンだけで乙女ゲームとしての恋愛需要を一気に満たそうとするのは無理がありますよ! 少なくともわたしは、惹かれ合う過程や想いを通わせる過程を雑にすっ飛ばして よくできたベッドシーンだけ見せられるより、まだ恋に届かないところがゴールでもいいから、キャラクターの人物像に誠実な着地を見たかった。でも人によるのかもしれない。

マフィアストーリーがメインコンテンツで、恋愛要素は最後の個別エンドくらいしか尺がないネオクラの構造と、
リアルな質感でじっくり恋を描いていくライターさんとは、そもそも相性があまりよくなかったんじゃないかとも思う。


❁ その他雑感


ユンロンを攻略させてくださいヨォ!!!!!!!泣

裏デリバリー時代のクロアを知っている唯一の男で、そのクロアが裏デリバリーからリュウファミリーのボスになってもついてきてくれたんだから、どう考えてもユンロンって攻略対象にすべきなんじゃないんですかあ!?(大泣き)

というかユンロンの扱いがほんまに謎やねん。
最初からリュウファミリーの幹部にしちゃだめだった? 第5章も終盤になって颯爽と登場しクロアを助け仲間(幹部)になり、どう考えても怪しすぎたから絶対裏切る系真相担う系の重要サブキャラやん泣 サブキャラに沼りたくないよォ泣とめそめそしたのに最後まで思惑とか裏切りとか何もなく、逆に拍子抜けした。ただ終盤に仲間になっただけの人や。え、なんで?
第6章でユンロンが足止めしてくれるときの、極小パーツを一発で撃ち抜き「扉が閉まる前に見えたのは、ユンロンに向けて銃を構えたシンイーと、そんな状況にも関わらず手を振り続けていたユンロンの姿だった」めっちゃくちゃ好きなんですけど! というか、ここでユンロンに胸を打たれるのは、裏デリバリー時代から自分を知っていて、マフィアのボスになってもついてきてくれた旧知の仲間を失うからじゃないんですか!? 終盤突然ファミリー入りした男にこんな大仰に守られても困惑しますが!?
裏切るとか特別な思惑がないなら、最初から仲間にしてくれればよかったのに! というか攻略対象にしてくれればよかったのにぃいいいいいいいい!(ビジュや振る舞いなどの佇まいがあまりに好みのため、悔しくて暴れています)

レンもめっちゃ好きだった! カワイイ!
レンは攻略できたら「なんか違うな……」となっていた気がするので、攻略できないままでいいです。わたしの幹部のレンが好き🎶


一方、ヒロインのクロアとはずっと気が合わなくて苦しんだので、ちょっと愚痴ってもいいすか。反転します。
(ここから反転)些細なことですぐ挫けてネガ入り男に慰めてもらうし、ボスとして無責任な行動も多々あるし、自分でマフィア始めておきながら覚悟も自覚も感じられなくて、大層ストレスが溜まった。何度「ま~~~~~~~~~た私のせいで……タイムですか。うじうじうじうじしてリュウファミリーが強くなりますか?」と思ったことか……
マフィアのボス1年生なので仕方ない部分ももちろんあるんですけど、いやその程度の覚悟もないなら最初からマフィアなんかやんな!という呆れもある。自ら望んでマフィアになったんやん。ならせめて何があっても動じずぐっと堪え、ハッタリでもいいから胆力見せてほしいよ。それがマフィアの女では?

あとさ……なんかあの、クロアから滲み出る、恋愛している女特有の湿度の高さがさ……本来ならリアルな描写で評価すべきところなんですけど、本作ではノイズだったんですよね……
モネにちやほやされ(騙されているのに)浮かれているのも、ラウドに押し切られいやいや言いながらまんざらでもなさそうなのも、ヒヨクエンドでの「先帰るね」もまぁあああああああああじで嫌だった泣
マフィアのボスがこんなんなるの見たくないよ!泣
それでいて、自分では恋愛にうつつを抜かしていないつもり、ボスとして考えて動いているつもりで、モノローグで正当化されるから余計に腹立った。自覚してください、せめて。

マフィアのボスがヒロインなら、ファミリーを第一に考え、毅然とした態度で男性とも対等に渡り合い、攻略対象がその格好よさに惹かれる恋物語を見たかった。マフィアの女とはかくあるべき、それでこそマフィアの女や!と思えるヒロインであってほしかったよ。
なんかクロアからは終始、男に寄りかかり男に求められることでうっとりする湿度の高さを感じたんだよな……それがほんまに嫌で泣 最後までぜんぜん好きになれなかった。 
ボスどころか、マフィアの女とすら思えたことがないです。これなら教会育ちの女の方がいくらか良かった。泣
マフィアものの乙女ゲームで、このヒロイン、この恋物語にする必要ありましたか?泣 現代キャンパスライフラブコメの方がまだ共感できたよ。

わたしがマフィアに対して思想を持ち過ぎなのかもしれませんが、そっちだってマフィアを取り扱うならマフィアのお作法に従ってくださいよ!とも思う。
(ここまで反転)
でも顔が綺麗なのでスチルが映ると怒りも減ったw 顔ってつよいな。

そう、イラストがめっちゃくちゃよかったですね!!!
綺麗だし、マフィアの世界にマッチした絵柄ですごく没入感を高めてくれていたと思う。乙女ゲームの男は細身が多いなか、マフィアの男たちを厚みあるイカチい身体に描いてくれて大感謝!
ほんまによかった。また乙女ゲームの絵を描いてほしい。


大敗を喫しましたが、それでも、わたしはなぜ楽しめなかったのか、わたしはマフィアもの乙女ゲームに何を求めていたのか、果たしてそれは乙女ゲームで実現できるのか……と考えてみると、自分はこう思ってたのか、と気付けることもあって楽しかったです。
乙女ゲームをプレイしていて反射的に生まれた感情と向き合い、それを言語化して自分を知っていく作業が好きなので、大敗しても楽しい。これはほんとです。

いつか大絶賛できるマフィアものに出会いたいなあ!

おしまい。
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