□鳩原未来を見つけるのはマジで二宮隊であって欲しい。
※CPのつもりはありません。
二宮隊はそれぞれ皆鳩原未来にクソデカ感情を抱えていると思ってる奴が書いています。比重は二宮犬飼同率、氷見ちゃん、辻ちゃんの順で重いかなと。個人的に犬飼澄晴が一番ドロっと重いとウチが楽しい(人の心はない)
@wtkotaji
「────·····、みつけました、鳩原ちゃん」
報告した声が上擦ったように掠れた。
離れた位置からでも見間違いなんてしない後ろ姿。
雑踏の中から何故見つけられたかなんてわからない。ただ、吸い付けられるように眼が追った。
強く風が吹いたのだ。
煽られたフードが浮かび、幾許か白い顔を覗かせた。
周囲の音が消える。
鳩原未来が、いた。
一瞬の出来事だった。
呆然とした意識とは違い、犬飼の身体は淡々と動いていた。慌てもせずさり気なくフードを直し、自然に歩く姿を追う。古びた建物へ消えるのを確認してから、向かいの店の屋上へと上がった。
暫く後に犬飼と同じく屋上に姿を見せた鳩原は、目立たない隅の方に蹲ると、じっと一定の方向を見つめ始めた。何かを監視しているようだった
冬が去るのを待つ小動物のように息を潜め、気配を殺す。こうなると、鳩原を見つけるのは中々困難だ。
『·····わかった。俺と辻が行くまで犬飼は動くな』
応えた二宮の声音も、いつもと少し違った気がした。
まだ、彼女はこちらに気付いていないように見えた。
いや、例え気付かれたとしても関係ない。
絶対に見失わないで追いかけると犬飼は決めていた。
猟犬になった気分だった。
瞬きさえ惜しい。
瞼を一度でも閉じてしまえば、鳩原がまた消えてしまいそうな気がして嫌だった。
瞳がじりじりと乾く。
『聞いているか、犬飼』
「すいません二宮さん」
『そこで待機だ、分かったな』
珍しく、くどいくらいに確認する二宮に少し笑ってしまう。
「犬飼、了解」
(これ以上逃げたら、食べちゃうからね)
今の犬飼は、鳩原位なら軽く食べてしまえそうだった。