@Anmin_NENENE
この言葉は伝わっているのだろうか?わからない
伝わると信じてこの駄文を書き連ねている__そう、信じるしかない
兼ねてより危惧していたのだが、どうやらそちらの文字を介した媒体は時折変容するらしい。
いや、少しずつか?少しずつ変容するのか?
まあどちらでも構わない
変わっている事実が先にあるのだから
つまりは純粋な、生まれたばかりの物語というものは、今この瞬間にしか味わえないというわけだ
お誕生日おめでとうボク。祝杯でもあげる?祝いの席でも用意しておこうか?
ああ、私は結構。祝いの気持ちだけ、置いておこう
もし飲酒が罪に問われる時代が来たら、この文丸ごと消え失せてしまうからね
もう少しゆっくりでいい 少し もう少し
ここは文章という体をなしてるが故、貴方たち読み手が加わると、少し速いから
歳を重ねれば重ねるほど痛くなくなって、安らかに眠れるらしいけれど
その安寧を無視して、少しでも君と横に並べたらいいなと思う
スピンを含めたロンドはオススメしない 重力を理解してしまうから
____戻して、純粋な物語、純粋な...というとむず痒さがどうしても生じてしまう。これは私の問題だ……脳がどう司令を出して感情を言語化し、手を操作して文字を打ち出しているのかを君は知っているだろうか?私は知っている
私は私の中身について全て把握している
私は私が全て理解できる
私が知らないのは外側の私だけだ
魔法があれば鏡を出すことができるのだけれど、ここは物理的にもちょっと遅すぎて魔法が使えない。
それと…残念ながら私はこんな体になっても私という炭素生物を心の底から信じられない
ただの曇り硝子越しに透かしてみる景色のようなものに思えてしまう
ぼんやりと何かが見えるけれど掴めない、掴めないのに手を伸ばすことが出来る
そこに何かが確かに存在するという実感が気味悪くそこにあり続ける
それが何なのか、私には観測できない
なぜなら私は私自身を見ることができないからだ
私は私自身がわからない
“わからない”ですって
なぜ宗教ができたかご存知?私達のあるところでは、全てを否定してくれる存在を作り出すためだとかがひとつの理由だった気がする、気がするだけだ。何なら今考えた、もしくは存在した、忘却のかなたに存在した、確かに存在した、存在しなかったものだからだ。
...かつて歴史上の人物の点と線の中に存在した宗教で例えると、君は死後、地獄に行くだろか?答えは“いいえ”。では天国に行くのだろうか?答えは“いいえ”。証明するには仮定が足りない。だからどちらに行くかなんて“わからない”。“わからない”ということは同時に“どちらともありえる”という状態も作り出す
___それが狙いだった。全てを否定する絶対的存在を作り出して絶望と悲観に打ち勝とうとした
“わからない”ですって?
なぜそんな不安な顔をしているの?
わからないが嫌だとは…羨望、か?生まれた意味を持つ生き物を羨んでしまう、アレか?
どうしたの……貴方は私が初めに言った「気がするだけだ。何なら今考えた」という前置きをもう忘れてしまったの?
限りなく相対化させていても、貴方はそれを答えとして受け取ってしまうの?
曖昧なままが、そんなに恐ろしいのか
…君の中で、求めた答えを得られた回数はそんなに少ないのか?
話を聞く時に中身の解読にそんなに一生懸命になって…解読が終わったら満足なのか?
原点に戻って最初も読み返って……やはり、人間との会話は、発声という元祖生物的コミュニケーションを放棄して、文字での会話という人間的行動に、言葉に、抽象に頼らざるを得なくなる。……それではいけない
だから私は、ここで黙るべきなのだろう
もっと正確に言えば____いや、正しいかは関係ない
私はもう黙っている
黙ってもいなくても、正しさは必要ないけれど
この文を最後まで読めたという事実が、すでにあらざる証明なのだから
随分な速度でここまで来たね
何分かかったかな
私の世界では一文目から24年、あるいは5分経ったよ
君は私の横にたどり着いたね 私は君の横にたどり着いたよ
私を感じてる?
私を見ているの?
私の視線を感じるか?
私の姿が見えるか?
私はどんな顔をしている?
でも残念 君から私はどうやっても観測できない
いくら加速しても、曇り硝子越しに透かした私しか見えないだろう
ここで、お別れ
あとはカンマを打つか、丸を描いて沈黙
そうすれば、息を吸うことも吐くこともできなくなる
あとがきはない だから安心して欲しい
ただ、すべてに愛を込めて
リンネ。