GRPの💜💛です。湿度高めです。苦手な方はご注意ください。
二人が食べているチョコは某メルティーなチョコです。
@wiz_library
ハ~イ☆世界!夕凪機だよ~。え、なになに?テンションが高いって???良いところにお気づきですね~。
実は今からですね~…。美古途さんのお家でデートで~す!!!本当はげし子も来るはずだったんだけど、外せない用事が入っちゃったみたいでさ。まぁ、埋め合わせは今度するって言ってたからそのうちげし子ともデート出来るんじゃないかな?ふふふ、すまんなげしらばのみんな。そしてみことなりのみんなもすまん。今宵は俺が美古途さんを独り占めだぜ。
「っへ~い、美古途!うなちゃんが来ましたよ☆」
「うな~!いらっしゃい!」
…聞いていただいても良いか?今、目の前のミコはもこもこです。もっこもこ。ちょっと、いや、最強にかわいい。う~ん、仕方がないな。今宵ばっかりは最強のかわいいの座を美古途に─
「うな?玄関寒いよ?入らないの?」
「あ!ごめんごめん!お邪魔しま~す!!!」
見惚れてたって言うのは流石に恥ずかしいので私はそそくさと美古途の家に上がった。
「うわ~!あったけぇ…!」
「ふふ、外寒かったでしょ。お菓子もたくさんありがとね。」
「寒くはあったけど、お菓子とかはぜんぜんだよ~!じゃあ、お菓子と…お酒ね!」
明日はレッスンも配信もお互いに無いので、今日のデートをめちゃ楽しむためのお菓子とお酒を何本か買ってきたのでした!美古途の方でもお菓子やご飯を買ってくれていて、今夜は長い夜になりそうだぜ…。
「じゃぁ、まずはカンパイからしよっか!」
「待って…!缶が…開かない…!」
美古途が缶のプルタブを中々立てられずに苦戦してる。プルプルしててかわいい。ずっと見ていてられたけど、流石に美古途の爪が心配になるので、少し眺めてから代わりに開けてあげた。
「ありがと~。」
「全然いいよこれくらい!じゃぁ、改めて!乾~杯!」
「かんぱ~い!」
乾杯して、ご飯を食べつつお菓子も食べて、なんてしていたら…。
「ごめんうな…。最後の一個食べちゃった…。」
「いいよいいよ!どんどん食べてっちゃお!」
「ごめんうな~…。また…。」
「wwww気にしない気にしない!」
なんか結構最後の一個を美古途に食べられてる(笑)美古途がたくさん食べてるということなので良いことだ。幾つか私が食べたかったものもあったけど…。それでも申し訳なさそうに毎回謝ってくるのがかわいいからいっか…。
「んねぇねぇ、なにか見ようよ美古途さ~ん。」
「えぇ~?なに見る?」
ちょっと酔いがまわってきたので二人とも若干テンションがおかしくなりつつある。いいね。お家デートって感じ。
それにしても問題は何を見るか、だ。こういうときは二人でくっつきながら見るホラーなんかが良いって思うんだけど、どうだろうか。そういえばこの前姫からいい感じのホラーを紹介してもらったような…。
「あ、これ!これ面白いって聞いたことある!」
「ほんと?じゃぁ見てみよっか。」
見た目はアクション映画っぽい雰囲気だったからか、美古途もノリノリだ。そして予想通り、美古途は良い感じに怖がってくれた。なんなら私に抱き着いてくれたし。我ながら完璧な計画だった…。若干美古途に怒られたけど。
それからも色んな映画を見たりとかゲームをちょこちょこしながら過ごしてた頃に、美古途が空っぽになったイチゴのチョコの箱をひっくり返しながら聞いてきた。
「うな?もしかして…最後の一個食べちゃった…?」
「うぇ?あ~、ごめん。食べちゃったかも。」
今、私の口でゆっくり溶かしているチョコはどうやら最後の一個だったらしい。美古途は最後の一個を取られたことに対してちょっと怒ったのか、私のことをぽかぽかと叩きながら言ってきた。
「ねぇ~うな~。それ私が食べたかったやつ~。」
「いや、ごめん!ごめんって!」
こんな状況で思うことじゃないんだけどさ…怒り方がかわいい。酔ってるからかもしれないけど、普段の美古途はこんなことをしてこないのでちょっと興奮する。でもそんな興奮が外に出しちゃいけないぞ私。嫌われちゃうからね。
「いや、ごめんって。まだ他のお菓子もあるからさ、機嫌直してよ~。」
「大丈夫。流石に冗談だよ…。」
そう言いながら別のチョコの箱を開けて食べ始めた美古途は明らかにまだ落ち込んでいた。
この時までお互い最後の一個を食べたり食べられたりしてきたけど、こう露骨に落ち込まれると心に来るものがある…。と、同時にちょっともやもやもする。私だって食べたかったもの何個か美古途に取られてるし!
だから、少しだけからかってみることにした。
「ねぇ美古途。さっきのチョコ、味わいたい?」
「うん…。でももう無いでしょ?」
「そんなことないかもよ?こっち向いてみ?」
これからされることも知らずに美古途はこっちを向いてくれた。その瞬間に私は抱き寄せて美古途にキスをした。そして、口の中の、まだ溶け切っていなかったイチゴのチョコを美古途の口へと押し込む。美古途の口の中にはさっき開けたばかりの普通のチョコが入ってて、私のイチゴチョコと混ざり始める。
美古途は手で私のことを押し返そうとして来るけど知ったことじゃない。だって本当に嫌ならもっと強く抵抗してくるはずだから。そうしてこないってことは…いいんだよね美古途?っていうか、こんなか弱く抵抗されたら加虐心がうずいてしまうのが人の性だ。私は抵抗する美古途の手を取って指を絡めてみた。そうしたら美古途は抵抗してたはずの手で私の手をぎゅっと握ってきた。ねぇ、この子ガチかわいすぎんだけど…。
そうこうしているうちに二人の口の中のチョコは溶けて混ざって、そしてそんなチョコをお互いに呑み込んでからようやく私は口を離した。
「あっはは!美味しかった?」
してやったりだ。勝利の美酒ということで私は残っていたお酒を一気に呑み込んだ。そしてその後、大きく大きく息を吸い込んだ。キスって思ったよりも息できないんだな…なんて思いながら美古途の顔をチラっと見た。
美古途も呼吸が荒れてるかなって心配で見たんだけど、美古途は口を抑えて、顔を真っ赤にしながら…涙目になっていた。で、私もさっき自分がやったことに対して顔が熱くなって、同時にちょっと体の奥底が冷えていく感覚がしてきた。
「─っ!!!!ごめん美古途!!!!さっきのはその、なんていうかついカッとなってというか、いや美古途に怒ったとかそういうのではなくて!なんていうかやっぱ美古途にもチョコを食べてほしいな~っていうか、そのほら!」
「初めてだったのに…。」
ヤバい。完全にやらかした。強く抵抗してこないから良いもんだと思ってたけど、美古途さん泣きそうになってます…。ヤバい。本当にどうしよう。これは謝り倒すしかない。
「ごめん!本っっっ当にごめん!!!でもでも、こんな場の勢いでした女の子同士のキスなんてファーストキスになんないよ!こういうのはもっとこう、大切な人としたときにカウントされるものだからさ!なんなら私も初めてだったからさ!ここは…そう!お互いに無かったことにしよう!!!うんうん!!!」
「…本当?なかったことになっちゃうの?」
「うん!!!ホントホント!!!」
美古途が先ほどにもまして泣きそうな声で上目遣いしながら見てくる。あ~くっそ~。この子のファーストキス欲しい~。でも関係が壊れるよりはマシだから我慢我m…。
ん?今、美古途さんなかったことに”なっちゃうの?”って言っ─
「─はい、これでお互いにファーストキスね。」
…完全に油断していた私の唇に、いつのまにか美古途の唇が重なって、そして離れていた。さっきより遥かに軽いキスだった。そんな一瞬のキスだったのに、さっきのキスよりも強烈で、さっきの、いや今まで食べてきたどんなチョコよりも甘かった。
私は体がドロドロになるんじゃないかっていう熱を自覚しながらソファーにズルズルと沈み込んでいった。
「…ねぇ、それはズルだってぇぇぇ~。」
そんな私の様子を見て美古途は笑っていた。