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【よだつか】⑫国記パロ

全体公開 よだつか 2806文字
2026-02-11 22:16:40

⑫国記パロのよだつかのメモ。あとプロトタイプの出会い編。

Posted by @kitunebana


夜鷹→麒麟 司→王 どちらも胎果

夜鷹

胎果。麒麟なので肉や油が本来駄目。殺生駄目な生きものゆえ。でも蝕で流されて普通の人間として育ったので自覚無し。食事嫌いはそれも一因。食べるのが苦痛になる理由の一つだったりする。アスリートとしては必要だったので無理にでも食べていたが、麒麟にとっては毒を食べるに等しいこともあり本能が拒否していたのもある。
二十歳のときオリンピックで金メダルを獲った後、行方不明に。四年後の再会も光への指導も無し。見た目は蓬莱のときと何故か変わらず元のまま。黒麒麟。
自己証明を終えた後なので元の世界への未練は薄い。



胎果。こちらも蓬莱との見た目が何故か変わらない。なので本来金の髪は麒麟なのに金髪ということに。黒麒麟の夜鷹と並べば大抵の者が王と麒麟を逆だと勘違いする。十四のとき夜鷹のスケートを見て、フィギュアスケーターの世界を目指すも叶わず。夜鷹純は憧れ。
……この司が二十歳(匠に拾われる前)か、二十四歳(全日本の後)か、いのりのコーチになった後か、で迷う。コーチになってたらいのりのことで王になるの拒否するだろうなって。でも国民の命とか天秤にかけるとなれば……ってやつ。一番拗らせるのはこのコーチになった後に王に選ばれて、だろうなぁ。

司の方が仁の生き物である麒麟っぽい?とも思うけど。優しさって人それぞれだし、受け取る側にもよるしなぁ、と。目に見えて優しい人を優しいって思う人と、厳しいことを言うけど現実を教えることを優しいって受け取る人も居るので。
良くない言い方をすれば誰にでも良い人、根性論を推奨する人、プラス思考っていうのは聞こえが良い場合もあるけどそのことを八方美人とか考え無しって言う人も居るんだよなぁ、って。なので夜鷹も夜鷹なりの優しさはあるので麒麟でもおかしくはない……はず。ただ私が誰にも膝をつかない・頭をたれない男の唯一っていうのが滾るので、という理由もある。

この二人、年齢差は八歳だけど夜鷹が二十歳で成獣になって見た目の成長止まってるから外見は二十歳の夜鷹と二十七歳の司(コーチになってた後王に選ばれた場合)。なんやかやあってよだつか成立して「……里木に願っても俺たちに子どもは授かれないんですよね」ってちょっとだけ司に寂しそうに言ってほしい。王は王になった時点で子どもが居る場合を除いて子どもは授かれないから。あの世界でそもそも同性同士は結婚できないかもだけど、そこはまあパロなので。国民が子どもだってやつですよね。でも胎果の司はその感覚が普通じゃないのでつい言っちゃうやつです。
あと夜鷹に「僕?この子のしもべ」って言ってほしい。
でもこの設定だと夜鷹が司の全日本での演技を見てないからよだつか成立まで難しいんだよね。王を探して蓬莱にまで来てたなら二十七歳(コーチになってから)まで待って契約するのはおかしいので。なのでこれだと司のスケートを見るタイミングが蓬莱に行ってスケート映像の中からひとつかを見つけて、気になって本人を見に来て天啓を得るとかならワンチャンある?

↓はなんとなくの出会い編のプロトタイプ。

◇◆◇

黒衣に身を包んだ男からは氷のような気配が漂う。少ない灯りにも浮かび上がる染み一つ無い白磁の肌。濡れ羽色の髪は男にしては珍しく膝の下まである。
「──……僕が今から言うことに対して、"許す"って言って」
「は?」
許すって何を?それが司の正直な感想だ。見知らぬ男にそう言えと言われて「はい、わかりました」と答える人間はそう居ないだろう。昨今、詐欺やなんやらも蔓延っている。自衛のためにも軽々しく同意できるものではなかった。
「えーっと」
改めて司は目の前の男を見た。司よりは低いが日本人としては十分に背が高い。長い手足を持つ細身の身体は立っているだけで美しく、そして何故か既視感のようなものを司は感じる。……初対面のはずだった。こんな目立つ風貌の男を忘れはしないだろう。けれど何度も繰り返し脳に焼き付けたかのような違和感。
そこまで考えて、ふと一人の人間が司の頭に過る。氷の上で踊る綺羅星。司の人生を変えた憧れ。まさか、そんなはずはない。そう思うのに一度気づいてしまえば駄目だった。それでも違うと思い込もうとした司を嘲笑うかのように男は黒いサングラスを外す。
「っ」
そこには、月が在った。
「よだか、じゅん……
男はどう見ても司の憧れの人夜鷹純で間違いなかった。確かに髪は長いが、司が間違えるはずがない。そう断言できるくらい何度も見たのだから。一つだけおかしいと思うのは髪の長さ以外、夜鷹の見た目が二十歳のときの映像と変わらないようにしか見えないことだ。司より八歳も年上だというのに。
「へえ、僕のこと知ってるんだ」
「そりゃ……そうでしょう」
なにしろオリンピック金メダリストだ。それまでの出場した全ての大会で金メダルという実績もあり、以降フィギュアスケートシーズンになれば流れる映像で見る。司が初めてみたのもそんな特集の一つだった。
「なら許すって言えるよね」
それとこれは別。そう言おうとした司は息を呑む。
「っ!?」
純が司の足元に膝をついたのだ。出会い頭に許すと言えと告げられたことといい、司は理解が追い付かない。そんな司の困惑を余所に純は自分から跪いたのに、そのことが気にくわなそうに見える。その証拠に「……チッ」と舌打ちをした。
……あの馬鹿みたいな話、本当だったんだ」
「え?」
「いいから君はこの後僕が言う言葉に対して許すって言えば良いだけ。わかった?」
わかるわけがない。そう言いたい司だったが純が続けて口を開く。
「天命をもって主上にお迎えする。御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと誓約申しあげる」
「なに、を」
司は純が発した言葉の意味が解らなかった。主上とは主のことだろうか?そのまま受け止めれば司が純の主ということになってしまう。その後の言葉もまるで臣下が王に誓うもののようにしか思えなかった。
「早く言って」
許すと言え。そう言われていることは理解できるが、何故言わなければいけないのかが理解できない。けれど本能が囁く。許すと告げれば司の全てが変わってしまうだろうと。
「っ」
思わず後退りしようとした司の足。それを純が遠慮なしにガッと掴んだ。
「言いなよ」
「俺、は」
「言え」
威圧のある純の声。けれど司にはどこか必死さが感じられた。下げた小さな頭しか見えないが、純は希っているのだと。その瞬間、自覚するより前にスルリと言葉が零れる。
「──許す」
その一言を聞いた純は額を司の足の甲に押し付けた。途端に司の全身に何か電気のようなものが走る。
「──君が、僕の王だ」
頭を上げ見上げてくる月に、呆けた顔をした司が映っていた。




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