1ページ⇨VLUEZについて
2ページ⇨活動できる場所について
3ページ⇨Vマイナーについて
4ページ⇨各種システムについて
5ページ⇨電脳ウイルスについて
@UNIVERSE_AOG
〔

【異電子世界「
膨大な量のデータと天然のAPで構築された電脳空間。VLUEZとは「Variously Linked Unknown Electronic Zones」の略称である。コンピュータネットワークに接続された全ての電子機器はVLUEZを内包しており、スマートリングやPCをはじめ、ありとあらゆる電子媒体の中に独自の電脳空間が存在すると言われている。最初にVLUEZが発見されたのはA.O.G.2960であり、ニューロファクトリーの生徒が次々と行方不明になる事件を調査した結果、PCのデスクトップに生徒が吸い込まれる決定的瞬間を発見したことで電脳空間の存在が明らかになった。後に行われた要救助者の救助活動を経て電脳空間の正体が判明し、全宇宙の情報通信ネットワークがAPによって相互リンクし、それらが蓄積して生まれたのがこの空間であると証明された。一方、VLUEZには未だに解明できていない謎が多く残されており、その謎を解くべくVLUEZに飛び込んでいく者たちを、いつしか人々は「Vマイナー」と呼ぶようになった。通常のメタバースとは様々な面で異なるが、その中でも最大の相違点は「天然の能力が使えること」であり、VLUEZ内で本領発揮する電染能力者
【アクセスポータル】
電子機器に発生した、VLUEZに続くポータルのこと。電子回路が張り巡らされた青緑色のワームホールとして出現し、ホールの大きさに関係なく、近付いた者を吸い込みVLUEZに連れて行くという仕組みとなっている。ポータルを開くには「VPSファインダー」と呼ばれる特殊な道具が必要とされるが、電染能力者
〔活動できる場所について〕
【プロキシード】
VLUEZ内にランダムで生成されるフィールドのことで、高層ビルが立ち並ぶ市街地や、自然豊かなジャングル、工場街を模したエリアなど様々な種類が存在する。どのプロキシードも上空にうっすらと二進数の羅列が浮かび上がっており、リアルタイムで数字が変化していくため、人によっては数列の変化から天気を予測することもできる。一度形成されたプロキシードは複数の電子機器とリンクし、それらを介してヴルーインすれば目的のプロキシードに行けるようになっている。大規模なプロキシードは大勢のVマイナーが開拓して大都市を形成していることもあるが、逆に危険な環境ゆえに無法地帯と化しているプロキシードもある。また、人工的にプロキシードを生成し、諸事情により現実世界ではできない実験を行う企業や、犯罪の拠点として用いる裏組織なども存在する。
【PPD】
プロキシードに設定されている特殊なルールのこと。PPDとは「Protocol within the Proxeed」の略称である。早い話が「プロキシード内における法律」であり、マイナーキルを禁止するなどの共通法をはじめ、各プロキシード毎に独自のPPDが施行されていることもある。PPDを破ると一定期間の出禁を食らったり強制的にプロキシードから追放される他、場所によっては永久凍結という名目で終身刑または死刑を言い渡されることもある。PPDを制定できるのは専用の権限を持つ「PPDマネージャー」だけであり、PPDマネージャーの身柄やPPDの制定権をめぐり、水面下で抗争が繰り広げられているプロキシードも中には存在する。
【ロストエラー】
プロキシード内で不規則に発生する擬似的な災害現象のこと。嵐や吹雪などといった自然現象を模したものから、突然人が消えたりスクラッシュが唐突に大量発生するなどのVLUEZならではの異常現象まで、その種類は多岐に渡る。プロキシードが構築された当初から予めプログラミングされていたために自然発生する「ナチュラル」こと「N型」と、何者かがPPDに干渉したために予期せぬエラーとして発生する「アーティフィカル」こと「A型」の二種類が存在する。また、ロストエラーが発生する前兆として上空に浮かぶ二進数が徐々に変色していき、ナチュラルの場合は黄色、アーティフィカルの場合は赤色で示される。ナチュラルの場合は事前に調査して対策すればやり過ごせるものが多く、仮に危険だと判断すれば該当のプロキシードに近付かなければいいだけの話で済む。逆にアーティフィカルの場合はターゲットを指定して故意に災害が引き起こされ、更には場所を問わず何度も発生するという違いがある。また、アーティフィカルはマイナーキルを「ロストエラーに巻き込まれた」と偽装するための手段として用いられるため、主に人の手で管理されていない無法地帯のプロキシードで発生する可能性が高い傾向にある。
〔Vマイナーについて〕
【Vマイナー】
VLUEZにて様々な活動を行っている者たちの総称。当初はVLUEZにまつわる様々な謎を解き明かしたり、VLUEZ内に埋もれたデータを掘り当てるなどして金銭を稼ぐ技術者のみを指していた。しかし近頃は、発見されたプロキシードを開拓してコミュニティの場を作ったり、危険なスクラッシュをVLUEZ内で退治するスクラッシュバスターなど、VLUEZ内で何かしらの活動をしている者たちを包括的に名指すようになった。VLUEZの存在が明らかになってから40年が経過した現在は、拠点とするプロキシードで店を経営したり、VLUEZ向けの事業を展開する企業も現れ始め、世界各地に点在するVマイナーたちがVLUEZに集結する構図が出来上がっている。その一方、VLUEZを隠れ蓑にする犯罪者も増加傾向にあり、特に、VLUEZの中で人間を殺害する「マイナーキル」が各地で頻発している。
【マイナーキル】
VLUEZ内でVマイナーが殺害されること。VLUEZ内で命を落とした人間はそのままデータごと消滅し、現実世界においても帰らぬ人となってしまうリスクがある。その主たる要因として挙げられるのがマイナーキルであり、凶悪なスクラッシュに捕食されたか、他の悪意あるVマイナーに殺されたことでマイナーキルが成立する。マイナーキルはほぼ全てのプロキシードで禁止されているが、正当防衛が認められた場合は罪に問われない。一方、システムの穴を突いて正当防衛と見せかけたマイナーキルも横行しており、VLUEZにおいてもある程度の自己防衛力が求められるようになってきている。
【レッドベル(REDBEL)】
VLUEZ内で犯罪行為に及んでいる者たちの総称。名前は「赤(RED)」と「反逆者(REBEL)」の造語であり、これは「青(BLUE)」の反対色である赤と、VLUEZの規律に反逆する者たちというダブルミーニングでもある。マイナーキルやサイバーテロをはじめ、不正に取得したデータの密売、電子ドラッグの生成や流通、圧縮データ化したVマイナーの人身売買など、レッドベルがVLUEZ内で手を染めている犯罪の種類は多岐に渡る。それもそのはず、現状のVLUEZはほとんどのプロキシードが開拓途上で、厳格な統治者がいない無政府状態ゆえに電脳犯罪の温床と化しているからである。また、レッドベルは主にVLUEZ内で犯行に及んでいるため、通常の犯罪者と区別するためにこの名が付けられたという。命名したのはスーパーポール・ニューロ支部であり、取締作戦を円滑にするべく明確な呼び名を決める意図も含めて名付けた。なお、組織化されたレッドベルの集団は「レッドラム・シンジケート」と呼称されており、電源を切るとデータが消えるRAMに準えて「VLUEZが消えれば組織も消える」という皮肉が込められている。
〔各種システムについて〕
【IAPAシステム】
プロキシード内の特定の場所に「アンカー」と呼ばれるピンを刺し、一定範囲を自身の拠点とするシステムのこと。IAPAとは「Inserting Anchor for Proof of the Address」の略称である。アンカーを刺した箇所を中心に一定範囲が透明なラインで囲まれ、立ち入りが許可されていない人間が入ろうとすると、自動でバリアが展開されて無断侵入を防ぐ防衛プログラムが作動する。また、アンカーはヴルーインした際のスポーン地点として設定することもでき、ヴルーインすればすぐに拠点に辿り着けるようにすることも可能。アンカーは一人につき一つだけ置くことができ、仲間であるVマイナーと共有することも可能である。
【VPSID】
VLUEZ内に存在するプロキシードと、それに接続する端末で構成されるネットワーク「VPS」を識別するための「名前」のこと。VPSとは「VLUEZ Proxeeds’ Service Set」の略称である。現実世界でアクセスポータルを開くにはVPSで接続された電子機器を特定し、そのうえでVPSIDを入力する必要がある。電染能力者
【VPSファインダー】
電子機器に隠されたVPSIDをスキャンし、アクセスポータルを開くことができる特殊なデバイスのこと。厳密には同名のアプリを搭載した機器のことを指し、スマートリングやグラスフォンなど、アプリが入っていれば媒体の種類や形状など関係なくVPSファインダーとして扱われることもある。なお、VPSを見付けるための専用機器もあり、その外見は掌サイズの携帯端末であり、指定した電子機器と無線接続してVSPIDを識別し、ポータルを開くという仕組みとなっている。通常のVマイナーはこのデバイスがないとVLUEZに出入りできないが、電染能力者
【ゼル】
VLUEZ内で流通している仮想通貨ならびにその単位のこと。1ゼルは1ディルとして換算され、取引履歴はブロックチェーンによって保護されている。暗号資産の一種として扱われているのでディルをゼルに、ゼルをディルに換金することもでき、それを活用した資産運用術も流行している。また、ゼルはレベル3以上のスクラッシュを退治したり、マイナーキルやその他の犯罪に手を染めているVマイナーを捕まえると、その働きに応じた報酬として自動で振り込まれる仕組みとなっている。VLUEZ内で使用できる便利アイテムや、音楽や漫画などの購入に使われる一方、マネーロンダリングや地下経済の用途でも用いられている。
〔電脳ウイルスについて〕
【電脳ウイルス】
VLUEZ内に蔓延している特殊なマルウェアのこと。ウイルス毎に感染した際の症状が異なるのが特徴で、感染するとデータを破壊されたり改ざんされる他、電子機器だけでなくVマイナーにも感染して悪影響を及ぼす。電脳ウイルスの質が悪いところは、ウイルスに感染したVマイナーをVLUEZのとある場所に強制隔離、すなわち現実世界に戻せなくするという点である。これは、VLUEZ内でのパンデミックを阻止するための防衛システムを悪用した仕様であり、電脳ウイルス感染者はヴルーアウトできず現実世界で意識を失ったままの状態にされてしまう。ただし、電脳ウイルスは感染してからすぐに症状が出ることはないので、発症前にウイルスを除去できれば隔離されずに済む。
【ブレイズワクチン】
電脳ウイルスをはじめとしたマルウェアや、悪意あるアクセスを遮断する「ワクチン」として用いられるプログラムのこと。ワクチンを接種したVマイナーは透明なファイアウォールを纏った状態となり、電脳ウイルスの感染を防いだり、ハッキングなどから守ってくれるというもの。ただし、常時アクティブにしているとVLUEZ全体の運営を司るサーバーの負荷が増える他、ファイアウォールと異能が相互に干渉して自爆する危険性もあることから、必要に応じてファイアウォールを展開する仕組みとなっている。一方、ブレイズワクチン自体が高価なために入手難度が高く、大半のVマイナーたちはワクチンを持っていないというのが現状である。
【論理的応急処置法「サルベージェイド」】
電脳ウイルスに感染したVマイナーからウイルスを除去し、VLUEZに強制隔離させることを未然に防ぐ行為のこと。電脳ウイルスはVマイナーのデータを構築する数列を書き換え、身体の一部を外見はそのままに「悪意あるプログラム」に作り変えてしまう。そのため、患者であるVマイナーの書き換えられた数列を復元しつつ、ウイルスを除去するのがサルベージェイドの主旨である。Vマイナーを構築する二進数の数列は膨大であるうえ、ほとんどの電脳ウイルスがどの数値を書き換えたのかを隠すため、強制隔離システムが作動する前に患者を助けるには相当な技量が必要であると言われている。
【ホスピタリティ・フリーズ】
VLUEZ内で電脳ウイルスに感染し、症状が進行したVマイナーが「凍結」させられ、強制隔離される現象のこと。隔離されたVマイナーがどこに連れて行かれるのかは誰も分からず、一度凍結させられたVマイナーが治療を終えて戻ってくる可能性も限りなく低い。なぜなら、電脳ウイルスの症状が悪化したVマイナーは一秒間に何億個もの数字を書き換えられ、治療のために解凍すればより症状が悪化する危険性が高いからである。また、電脳ウイルスに感染した者の多くが精神を狂わされ、正気を失い暴れ回るというケースも頻発している。そうした事情から感染者をウイルスごと「凍結」するしか手立てがなく、現実世界に帰れなくなり昏睡状態に陥った者を「フロスト」と呼ぶ。